【インタビュー】木戸大聖 × Saucy Dog 石原慎也 radiko15周年ブランドムービーでタッグを組んだ二人が語るラジオへの思い

radikoの15周年ブランドムービーに出演した木戸大聖さんと、ムービーに楽曲「まっさら」を書き下ろしたSaucy Dogの石原慎也さんにインタビュー。ラジオへの思いや、出演したムービーへのこだわり、楽曲に込めた思いなどを聞きました。

ラジオを聴いたきっかけはコインランドリーとドラマ出演

――まずはお二人のラジオ遍歴について教えてください。radikoのサービスが開始した15年前はラジオを聴いていましたか?

石原:僕はradikoができた時ぐらいに大阪で専門学校に通っていて、利用していたコインランドリーで流れていた『SCHOOL OF LOCK!』をよく聴いていました。

木戸:僕はradikoが浸透してからここ数年でradikoを活用して聴くようになりました。「タイムフリー機能」を使って好きな時間に聴いています。以前学校の放送部員役をドラマで演じさせていただいて、ラジオを愛する学生の役だったので、役作りのためにラジオを聴くようになりました。
劇中に佐久間宜行さんや三四郎さんの『三四郎のオールナイトニッポン』のステッカーが出てきたり、このドラマをきっかけに『オールナイトニッポンX(クロス)』のパーソナリティとしても出させていただいて、ラジオ熱が高まっていきました。

――記者会見の際にラジオを聴きながら寝ると話していましたが、普段どんな番組を聴いていますか?

木戸: 宮藤官九郎さんの『宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど』は、寝ながら聴いたりとか…あとはジムの有酸素運動で走る時にも聴いてます。

「肩の荷が下りるじゃないですけど、肩が軽くなるっていうのがラジオだと思っていて」(石原)

――石原さんはradiko15周年記念ソング「まっさら」を制作した際に「ラジオで流れた時の聴こえ方」を意識されたそうですね。改めて楽曲に込めた想いを伺えますか?

石原: 僕、ラジオがすごく好きで。ラジオを聴いていて、リスナーが送ったリクエストを聴いて「あぁ、この人も同じ悩み抱えてるのかな」とか、流れた曲を聴いて「同世代なのかな」とか、自分と共感することがあるんです。その時に、肩の荷が下りるじゃないですけど、肩が軽くなるっていうのがラジオだと思っていて。
ラジオを通して曲を聴いた時に、ラジオならではの聴こえ方があるので、それを意識して音づくりして…みたいな感じで書きましたね。
あの頃の夢を追いかけてた時期にラジオを聴いていたことが、すごい大きく自分の中に残っていますね。

――メールやはがきでリクエストを送れるのはラジオならではの文化ですよね。radiko15周年ブランドムービーの中でも、メールが初めて読まれて大喜びする木戸さんの姿が印象的でした。

石原: あれめっちゃいいですよね。

木戸: (笑)

――おふたりはラジオにメールを送ったことはありますか?

木戸: 僕はないですね。ありますか?(石原さんを見て)

石原:ない!いやなんか恥ずかしくて(笑)

木戸: そこで選ばれてる方のセンスというか…それが本当に面白かったりするから並べないというか、送っていいんだろうかっていうのはありますね。

石原: そうそう!今でもそう思うしね。

「衣装合わせの時に、『この時代を象徴する格好を入れたいよね』ってなって」(木戸)

――今回のムービーで、木戸さんのこだわりポイントがあれば教えてください。

木戸: 平成を生きている主人公の場面ではいろんな衣装を着たんですけど、僕も平成生まれで、木村拓哉さんがすごく好きでドラマもよく見ていて。それで撮影の衣装合わせの時に、「この時代を象徴する格好を入れたいよね」となって。
主人公が公開収録で放送局に並んでる時の恰好とか、『ビューティフルライフ』の木村さんじゃないですけど、こっそり入れ込んだりとか。引っ越しして彼女と2人でラジオを聴いてる時の赤チェックのシャツとかも木村さん要素を入れているので、そこに気づく人がいたら嬉しいです。

「ちゃんとそのDJごとの素があるんだなって」(石原)「番組をやってみたい夢はありますね」(木戸)

――石原さんはFM802の『MUSIC FREAKS』から始まり、現在は『SCHOOL OF LOCK!』にも出演されています。出演する側になって、ラジオに対する意識は変わりましたか?

石原: 記者会見で、太田光(爆笑問題)さんもおっしゃっていたんですが、台本だけじゃないんだなって思いました。2時間フリートークするってなると素が出ますし、ちゃんとそのDJごとの素があるんだなっていうのを、自分がやらせてもらって気づいたというか…。同じ人間が喋っていたんだっていうのを改めて自分がやってみてわかりましたね。

――木戸さんは、今後レギュラー番組を持ちたいなど、ラジオへの夢はありますか?

木戸: 番組をやってみたい夢はありますね、本当に。ただ、1回やらせてもらった時に、フリートークをし続ける難しさを感じて…。作家さんもいらっしゃる時に、作家さんが声出して笑ってくださった時はすごくホッとしました(笑)

石原: ホッとするよね(笑) 『オールナイトニッポン』とか特にそうだよね。

木戸: だからもし自分がレギュラーでやれるっとなっても、毎週毎週やれるんだろうか、ホットなネタをリスナーの人に届けられるだろうかという不安はあります。
でも以前キタニタツヤさんの『キタニタツヤのオールナイトニッポン0(ZERO)』にゲストで出演した時が本当に面白くて。それ以降ずっと番組を聴いてるんですけど、すごいなと思って。

石原: すごいよね、トーク…。上手になりたいよね。

木戸: 上手になりたい。

「人柄がわかるのってすごい特別なんじゃないかな」(石原)「若い方にもラジオがまたどんどん来ていると思う」(木戸)

――最後に、若い世代の方へメッセージをお願いします。

石原: 表情とか文字とか、目で視認できるものじゃないところで笑ったり楽しめるのはラジオぐらいなんじゃないかなと思うんですよね。もちろん物語としてのオーディオとかもあるんですけど、人柄がわかるのってすごい特別なんじゃないかなって、新しいなって思うんで、これからも聴いてほしいですね、ラジオ。

木戸: オードリーさんが東京ドームでイベントをやっていたりとか、若い方にもラジオがまたどんどん来ていると思うんです。radikoっていう媒体もどんどん広まって、僕らが(記者会見で)フリップに書いた「ながら〇〇」みたいなことが、日常生活の中で当たり前にやっていたりするので、作業しながらでもラジオを楽しんでもらえたら、すごく嬉しいなと思います。

※radiko15周年記念 記者会見にて「何をしながらラジオを聴いているか」の一問一答を実施。木戸さんは「ながら睡眠」、石原さんは「旅行」と回答。」

radiko15周年ブランドムービー公開中!

ラジオの歩みとともに、その価値を未来へとつなぐradikoが、その歴史と想いを体現したブランドムービーを公開しました。radikoが誕生して15年。ラジオのカタチは変わっても、ラジオへの熱量や楽しみ方は変わらない。そんな『今』と『あのころ』を描いた本作に、次世代を担う若手俳優として活躍の場を広げている木戸大聖さんが出演し、若者を中心に圧倒的な支持を集める3人組バンドSaucy Dogが、本ブランドムービーの構成と世界観をもとに、楽曲「まっさら」を書き下ろしました。

radiko15周年特設サイトではブランドムービーのほか、木戸大聖さんに完全密着したメイキングムービーも公開中です。

radiko15周年特設サイト

この記事を書いた人

radiko編集部

radiko編集部員が「ラジコを通じて、ラジオの良さをもっと知ってもらい、皆さんが面白い番組に出会うキッカケ」になるように、ラジオ各局の情報をまとめて発信中。radiko newsでは、新番組へのインタビュー、さまざまなテーマに沿ったまとめ記事など、独自の切り口でも番組をご紹介しています。ラジコ公式SNSの情報更新も行なっています。

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ヨーロッパ企画、新作舞台は「傑作を見せられる」 『インターネ島エクスプローラー』金丸慎太郎、金子大地、上田誠インタビュー

ヨーロッパ企画第44回公演『インターネ島エクスプローラー』が現在、東京・下北沢の本多劇場にて上演中。

上田誠、金子大地、金丸慎太郎

今作のテーマは“冒険”。未踏のジャングル、天をつく絶峰、到達不能な極地。かつては冒険家たちをたぎらせたこれらの舞台も、今はすっかりシステムの中。地表はGPSに覆われ、ネットワークがゆきわたり、地理的空白は埋められ、指先ふたつで世界のどこへでも分け入れるようになっていた。そんなある日、屋根裏から見つかった祖父の日記に「絶対に× 印のところへ行くなよ」という警告と、手描きの海図が残されており——。

このたび、システムでさえ到達できなかった未踏の地へと足を踏み入れる冒険家役を演じる金丸慎太郎、同じく冒険家役でゲスト出演する金子大地、そして脚本・演出を手掛ける上田誠にインタビュー。ヨーロッパ企画に欠かせないエチュード稽古の様子のほか、上演への意気込みなどを聞いた。

――今回の舞台となるのは、まさかのジャングル。この物語を思いついたきっかけは何だったのでしょうか?

上田:昔からずっと「いつか南太平洋あたりを舞台とした話をやってみたいな」と思っていました。そして今作は、金丸くんがヨーロッパ企画に正式に入団しての初舞台。記念舞台ということで座長をやってもらおうと思った時に、物語に彼のパーソナルな部分を加えたいと考えたんです。金丸くんは世界一周旅行をしたり、海外でヒッチハイクもできちゃう人なので、「冒険」というテーマが合うと思ったのがきっかけになっていますね。

――ヨーロッパ企画にとって「入団公演」となるのも珍しいです。入団前からの関係値があったからこその舞台になりそうですね。

上田:以前からヨーロッパ企画の舞台に出ていたからこそ、むしろ「入団公演」と謳わないと誰も気づいてくれないんじゃないかと思って。たまには大々的にアピールしてみてもいいんじゃないかと思いました(笑)。

――金丸さんは「入団公演」「座長」と聞いた時にどう思いましたか?

金丸:本当にありがたいことだと思います。とんでもないギフトをもらったような気持ちですね。以前より参加してはいますが、改めて「賑やかなやつが入ったな!」と思ってもらえるように、いろいろな表情・芝居を見せていかなければならないなと気合が入りました。

――今作のプロットを読んで、どんな感想を持ったかも聞かせていただけますか?

金丸:冒険がテーマとは聞いていましたが、まさかジャングルが舞台になるとは(笑)。

上田:28年も脚本を書いていると、そういうバカバカしいことに抵抗もなくなってきて(笑)。少し前までは「ジャングルを舞台にする」とか「ヘビと戦う」なんて、バカにされると思って書けなかったと思います。ですが、今はもう何の恥も外聞もありません。ヘビと戦うのは主に2人(金丸&金子)なのですが、めちゃめちゃ面白く演じてくれていて。書いて良かった(笑)!

金子:しかも、そのヘビに関しては“とある伏線”になっているんですよね。

上田:そうなんです。後半に回収するシーンがあるので、ぜひ楽しみにしていただけたら。

――金子さんは、ヨーロッパ企画の舞台に初出演となります。上田さんの描くスケールの大きい物語の印象はいかがでしょうか?

金子:スケールが大きすぎて、最初はまったく頭が追い付きませんでした(笑)。それから資料を読んだり、モアイ像について勉強をしたりして、少しずつイメージが湧いてきたところです。ただ、上田さんの書く物語って、スケールは大きいけれど会話はとても日常的なんですよね。そのギャップが面白さの1つだと思っていて、演じている僕自身も毎回楽しんでいます。

――ヨーロッパ企画の舞台ならではとなっている、エチュード稽古はいかがでしょうか?

金子:とても面白いです! 緊張しないような空気感を劇団員の皆さんが作ってくれて、さらに僕が何をしても拾ってくれるんです。その安心感があるからこそ自由に挑戦できるし、その結果、僕自身が知らなかった表現も見つけることができました。その新たな発見が楽しすぎて、毎回キャラが変わっちゃうんですよね(笑)。

上田:毎回いろいろなパターンを見せてくれて、こちらこそアイディアが膨らんでいます。

金丸:すごく嫌なやつの時もあれば、めちゃめちゃ弱弱しい時もあったりしてね(笑)。

――金丸さんと金子さんは、ライバル冒険家役。2人で掛け合うことが多いそうですが、金丸さんは金子さんの毎回変わる芝居に応えるのは大変ではないですか?

金丸:まったく大変ではありません。それがヨーロッパ企画のエチュードの醍醐味ですからね。金子さんはエチュードの経験が少ないと言っていましたが、そうとは思えません。めちゃめちゃ面白い! エチュード慣れしているメンバーが毎回笑っているので、自分も負けてられないなと思わされます。

上田:毎回同じパターンだと、メンバーが笑わなくなるんだよね(笑)。

金丸:そうなんですよ! 誰も笑わないとやっぱりショックなので、笑いがほしくて頑張っています(笑)。

金子:僕としては、金丸さんが困れば困るほど面白くなるというのがわかってきたので(笑)。金丸さんをもっと困らせられるように頑張ります!

金丸:僕が困っていると楽しそうな表情をするなと思っていました(笑)。

――エチュードの様子を聞いているだけでも、2人の関係性が役にマッチしていると感じます。上田さんは、なぜ金子さんを金丸さんのライバル役にキャスティングしたのでしょうか?

上田:金丸さんを基準に物語を考えていくと、この主人公に強力なライバルが必要だと思いました。それまで金子さんとお会いしたことはなかったですが、以前に僕が脚本を書いたドラマ『魔法のリノベ』に出てくださっていたことを思い出し、そこで演じてもらった役が、僕の思い描いていたものを「凌駕した」と言っていいくらいのレベルで面白く仕上げてくれいたんです。それで今回、出演オファーをさせてもらいました。

金子:うわ、うれしすぎる……!

上田:ヨーロッパ企画のコメディには、だいたいシチュエーションに翻弄されるキャラクターが登場します。今回は金子くんの役がそうなるかと思っていたら、エチュードを膨らませた結果、そうならなくて。またまた僕の構想を凌駕する芝居を見せてくれて、お呼びして本当に良かった! ただそのせいで、金丸さんの役をもっと勇ましくさせるはずが、そうじゃない方向に(笑)。しかし、それが面白いバランスを生んでいて、物語としても当初のイメージ以上のものになっています。

――呉城久美さんもゲストとして出演しますが、キャスティングの理由は?

上田:呉城さんはヨーロッパ企画の別ユニット「イエティ」の劇に2回ほど出てくださっていますが、存在感がすごくて。僕の勝手なイメージなのですが、金丸さんは普段の延長の姿で舞台に立つ一方、呉城さんは普段の様子からは想像できない姿で舞台に立たれる印象があります。その対象的な2人がステージに揃い立つのが面白そうだと思いました。

――音楽を担当される王舟さんも、ヨーロッパ企画の舞台に参加するのは初めてですが、ドラマでは何度かご一緒されていますね。

上田:王舟さんは、音楽におけるファッションコードのようなものを自在に操ることができる方です。どれを聞いてもまったく違った印象を受ける音楽を作られていて、今回の舞台に求めているエキゾチックな世界観も表現してもらえるのではないかと思いました。「今作のCM用にデモをいただけませんか?」とお願いしてみたところ、なんとパターンの違う楽曲が7曲も送られてきて……! 王舟さんも僕のイメージを凌駕して、作品世界を広げてくださる方でしたね。

――“冒険”をテーマにしているということで、3人が今後やってみたいこと/行ってみたい場所などをうかがえますか?

金丸:僕はもう、地理的な冒険はお腹いっぱいです。向こう10~20年は旅行も行かなくていいくらい(笑)。挑戦という意味では、もう10年以上も関わっているヨーロッパ企画の皆さんに「こいつにまだこんな引き出しがあったとは!?」と驚いてほしいですね。せっかく入団させてもらえたので、ヨーロッパ企画の新たな可能性になれるように頑張ります!

上田:最初の人から抽象的な話が出ちゃったな~(笑)。

金子:ごめんなさい、僕も抽象的なことになっちゃいます(笑)。僕は、アウェイな現場を冒険したいですね。この仕事をしていると、よく「アウェイって面白いな」と思うんです。もちろん悲しいし切ない気持ちにもなるのですが、それが踏み台になって、良い芝居になったりするんですよね。いつか、言葉の通じない国でエチュードをやらされてみたい(笑)。自ら進んで挑戦するのではなく、“やらされる”というのが大事。そのアウェイ感を常に感じて、成長していきたいです。

上田:僕はもともと地理的な冒険はしないのですが、“読書の冒険”はよくします。自分ではない人の書いた言葉を辿って歩く作業って、かなり負荷がかかりますよね。ただ、自分の中にはない“その人の世界”に連れて行ってもらえているようで、大いなる旅に出ている気分になります。

――本作は過去最多の全14都市を回ります。公演を楽しみにしている全国の方々へ、メッセージをお願いします。

金子:歴史あるヨーロッパ企画の舞台に参加できること、劇団の皆さんと一緒に芝居ができることは、大変光栄なことだと思っています。こんな長い期間に上演される舞台に出演するのは初めてで、僕にとってターニングポイントとなる作品になるのではないでしょうか。思い残すことがないくらいの芝居をぶつけて、発散しようと思っています。そんな僕の全力を、来てくださる皆さんにぜひ楽しんでほしいです。

金丸:まったく守りに入っていない、オルタナティブで攻めの姿勢の新作公演をお届けできると思っています。脳をガツンと殴られたような感覚になりたい人、大笑いしてスカッとしたい人はぜひ観に来てください!

上田:日々脚本を書いていると「これはもうダメだ」という気持ちと「最高傑作だ!」という気持ちが交互に訪れます。「超面白いネタを思いついた!」と思ってメモしても、次の日には「なんだこれ」となることが多いのですが(笑)……今作は、その「もうダメだ」や「なんだこれ」の気持ちになっていないんですよね。観に来てくださる方には、おそらく傑作を見せられるのではないかと思っています。期待していてください。

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