太田光×ジェーン・スー対談 「切り抜き」時代に問われるラジオの本質とは
radiko15周年を記念し、爆笑問題・太田光さんが人気ラジオパーソナリティ15人をゲストに迎え、"ラジオ"をテーマに深掘りしていく、ラジコ特別オリジナルPodcast番組『太田光と15人のしゃべり手』。今回の配信ではジェーン・スーさんをゲストに迎え、「言葉」をテーマにラジオの強みと可能性について語りました。
太田光×ジェーン・スー TBSラジオを代表する2人の対談が実現
radikoサービス開始15周年を記念し、radiko限定で配信しているオリジナルポッドキャスト番組『太田光と15人のしゃべり手』。radikoで全国各地のラジオ番組を聴取し、ラジオの魅力を発信している「radiko15周年PR大使」の爆笑問題・太田光さんが、各ラジオ局を代表する人気パーソナリティをゲストに迎え、「ラジオ」をテーマに対談を繰り広げる特別企画です。
3回目となる今回は、TBSラジオからジェーン・スーさんが出演。スーさんは現在、ラジオでは『ジェーン・スー 生活は踊る』(毎週月~木曜 11時~)を担当しており、ポッドキャストでは『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』、『となりの雑談』を配信中。お互いにTBSラジオでレギュラー番組を長く担当し、度々共演もしている間柄でもあることから、オープニングから2人のテンポの良い掛け合いが繰り広げられます。
「喋りは人が見つけてくれた特技」 スーと太田が語るそれぞれの原点
ラジオパーソナリティとして活動する以前、スーさんはレコード会社やメガネ会社で会社員として働いていました。その後、コラムニストや音楽制作の活動を経て、『高橋芳朗 HAPPY SAD』(TBSラジオ、2011年4月〜2012年9月)への出演をきっかけに、元TBSラジオプロデューサー・橋本吉史さんの目に留まり、2011年10月から『ザ・トップ5』シリーズのレギュラーコメンテーターを3シーズンにわたって担当しました。
「最初から堂々とした感じで喋ってたよね」という太田さんの言葉に対し、スーさんは「喋りって、私にとっては人が見つけてくれた特技なんです。自分でお喋りが得意だとは思っていなかったし、自分の喋りが面白いのかも分からなかった」と振り返ります。「どうせ素人だから」と考えていたため、当時は緊張することもなかったそうです。
一方の太田さんは、太田プロに所属して間もない頃の営業でのエピソードを披露。温泉の宴会場で客と口論になり、予定時間より早く切り上げてしまうなど、プロ意識に欠ける行動を取ったことで事務所から叱責された経験を明かしました。その経験を通し、「自らを素人と甘えさせない」「決められた尺は絶対に守る」といったプロとしての基本を学んだことを語りました。
「ジャッジ中毒」の現代 言葉はどこまで伝わるのか
スーさんの著書『介護未満の父に起きたこと(新潮新書)』をきっかけに、お互いの介護体験や、太田さんが語る向田邦子さんのエピソードで盛り上がる中、話題はやがて「行間の読まれなさ」や「言葉の切り抜き」といった、表現をめぐるテーマへと移っていきます。
スーさんは「結局、みんな"ジャッジ中毒"になっている。ジャッジすることは、自分の意見を発信する中では一番楽だし、一番重いことなんだけど、ジャッジする対象を無意識に探しているのかなと思って。"これに対してどう思う?"って話をするタイミングがあまり持てない。ラジオが切り取られずにどうやって聴いてもらえるか、切り取らないで聴いてくれる人たちにどこまで届けていけるかが重要」と、伝えることの難しさに言及しました。
一方の太田さんは「そもそも全部が切り取りじゃん。この会話も俺の全部じゃないし、いくら2時間、3時間話したところで、俺の想いは言葉にしてる時点で切り取りなわけじゃん。本当の感情は"悲しい"の周りに悲しいだけでは表せられないものがあっても、俺が自分で心の中のことを切り取っている」と、言葉の限界について自身の考えを示しました。
続けて「ラジオが良いのは、俺が少し口ごもったりするのも伝わるじゃない。そこが良いメディアだなと思う」と語ります。スーさんも「ため息や相槌一つで嘘がバレるから怖い。表情の方がごまかせるかもしれない。声色とか息遣いはごまかせないですね」と応じました。
ジェーン・スーが語る、相談との向き合い方とラジオの価値
『ジェーン・スー 生活は踊る』では、リスナーから寄せられる多くの悩み相談に向き合ってきたスーさん。相談との向き合い方について、「相談って自分を上げようと思ったらどうにでも出来る。私自身の価値を上げるために、相談者に答えるんじゃなくて、周りの聴いている人が気持ちよくなるような答え方をしたら"ジェーン・スー、最高!"ってなるわけですよ。でも、そこに行ったら絶対に悪魔に魂を売っちゃうと思って…」と語りました。
また、太田さんがradikoの普及によってラジオが見直されている点に触れると、スーさんはラジオの特性について言及。「絶対に1番にならないことがラジオの強みだと思います。テレビが出てきたときから、ラジオは終わると言われてきたんですよ。逆に言うと100年終わってないわけですよ。赤点ギリギリのところにずっといるのがラジオの価値だと思うんですけどね」と、その魅力を語りました。
ラジコ特別オリジナルPodcast番組『太田光と15人のしゃべり手』
『太田光と15人のしゃべり手』では、今後も各局を代表するパーソナリティをゲストに迎え、ラジオについて、喋りについて、さらにはその人の活動や人生について、鋭く迫る対談を行います。次は誰が、どのような想いを明かすのか。どうぞお楽しみに!
- 太田光と15人のしゃべり手
※放送情報は変更となる場合があります。
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この記事を書いた人

radiko編集部
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