【番組レポート】静岡に人気パーソナリティ集結! 白熱した議論を展開した『第2回 ラジオナイトサミット』【前編】

2018年8月25日(土)、静岡のSBSラジオでラジオについて議論する『第2回 ラジオナイトサミット』が、3時間に渡って放送されました。

第1回目の開催につづき、今回も放送の一部始終を前編・後編に分けてご紹介します!

『第2回 ラジオナイトサミット』とは?

“サミット”の名の通り、局の垣根を越えた各地の人気パーソナリティーや、ラジオ周辺で活動しているゲストが集結し、ラジオについて語りました。

2017年11月11日(土)の開催以来、2回目となった今回も注目度が高くTwitterでのツイート数は前回の1.4倍に! 放送開始直後からTwitterのトレンドワードのベスト10に入るほどの盛況ぶりでした。

聴き逃してしまったという方は、ラジコの「タイムフリー聴取機能」でお楽しみくださいね! ※9月1日(土)まで聴取可能です。

出演者

 

▲写真左奥より時計回りに、BSSラジオ・森谷佳奈アナウンサー、SBSラジオ パーソナリティー・鬼頭里枝さん、ニッポン放送・吉田尚記アナウンサー、コラムニスト・やきそばかおるさん、「Twitter Japan」森田謙太郎さん、MBC南日本放送・岩﨑弘志アナウンサー(タブレット画面はABSラジオ・長谷川瞬さん、相場詩織さん)

 

出演者は、SBSラジオ『テキトーナイト!!』の鬼頭里枝さん、BSSラジオ『森谷佳奈のはきださNIGHT!』の森谷佳奈アナウンサー、ニッポン放送『ミューコミ+プラス』の吉田尚記アナウンサー、鹿児島のMBC南日本放送『岩﨑弘志のてゲてゲハイスクール』『#てゲてゲハウス』の岩﨑弘志アナウンサー、ABS秋田放送『タマリバ』の長谷川瞬さん相場詩織さんの、いずれも“10代も楽しめる人気番組“のパーソナリティ(ABSのスタジオから参加)。

さらに、Twitter Japanシニアマーケティングマネージャーで、SBSラジオやJ-WAVEなどに出演中の森田謙太郎さん、全国のラジオ番組に詳しく、ラジオに関するインタビュー取材や執筆をしているコラムニスト・やきそばかおるさんも出演しました。

『第2回 ラジオナイトサミット』放送開始!

 

▲自己紹介ではなごやかだったものの、本題に入ると白熱した議論が。

 

---1つ目のテーマ「若い世代と一緒に番組を作る上で、意識していることは?」

いつも高校生や大学生と一緒に番組を作っている岩﨑さんの話によると、人によって好みが異なっていて、共通で好まれているものの少なさを感じるそうです。

岩﨑アナウンサー(以下:岩崎):そのぶん、ひとりひとりと向き合っていくという感じなので、放送で話す内容が毎回違います。釣りが好きな子もいれば2次元が好きな子もいて、人によって全く違うのでそこに寄り添う気持ちで話を引き出します。

森谷アナウンサー(以下:森谷):ジャニーズが好きな子がいる一方、邦楽ロックを好きだという人もいるし、若い人が好きな音楽だろうと思って、こちらで選んだ曲をかけても、みんなに刺さるわけじゃないから、選曲は難しいと思います。

吉田アナウンサー(以下:吉田):“10代向けの番組“という分け方って、その昔、ニッポン放送が発明したんですよ。昔は今のように、夜は若者が聞いていて、昼間は仕事をしている人という分け方をしていませんでした。そのうち、夜は大人は聞いてないんじゃないかということに気付いたんです。「オーディエンス・セグメンテーション」という言葉があるんですけど、要するに、生活時間に合わせて番組を編成したところ聴取率が格段に上がったそうなんです。それから何十年も経って、今の10代が最新の音楽を聴いているかというと、歌謡曲にめちゃくちゃ詳しい人がいたりして、みんなバラバラなので“10代”でくくるという意識はあまりないです。アイドルのライブには10代も50代も来ていて、自分の彼女的な存在で見ている高校生と、自分の娘を見守る50代とでは見方も違って、面白いですよね。

 

▲ABS秋田放送『タマリバ』(相場詩織さん・長谷川瞬さん)は秋田放送のスタジオから出演。「今日は爪痕を残したい!」と、やる気満々。

 

続いて、『タマリバ』の相場さんから、「どうしても、アナウンサーっぽい言葉遣いのまま、学生さんと敬語で話してしまうので、なんとかして変えたい」という相談がありました。

やきそばさん(以下:やきそば):これは“聴く側“の私も、いろいろな番組を聞いていて気になることがあります。もう30年前の話なんですけど、当時、ラジオ番組のイベントに行くと、カリスマ的な存在のパーソナリティが、集まった大勢のリスナーに「お前ら、よく来たな!」って言って“お前ら“呼ばわりするんですよ。それで「イエーイ!」って盛り上がってたけど、今ってすごく丁寧な感じがします。アーティストでも、とんがった曲を歌ってるロッカーが「皆さんも手拍子をお願いします」って言ってたりして。

吉田:それでいうとONE OK ROCKは、丁寧語を使ってますからね。フェスだけでなく、単独ライブの時もだし。

岩﨑:私の場合は、子どもたちと一緒に向き合って話そうとすると、丁寧語が邪魔になるので「マジで?!」でみたいな言い方をすることはありますよ。

鬼頭さん(以下:鬼頭):(『テキトーナイト!!』内コーナーの「静岡横断! 中高校生クイズ」では、電話の相手とクイズを出題する前に、学校生活や恋愛話など、10分ほど世間話をしています)私も最初の1~2分は探ります。「この子だったら、結構フランクにいける」と思ったら“友達感覚“でガンガンいきます。「すぐに距離を縮めるのは難しいかな」と思った場合は敬語っぽくなりますね。ただ、最近は10代のアイドルがいっぱいいるからなのか、(インタビューしたときやラジオに出演してもらったときに)喋り慣れている子が多いというのは感じます。

---Twitterで上手にコミュニケーションできてる?

こちらのテーマは、Twitter Japan・森田謙太郎さんの進行でお届けしました。森田さんは、岩﨑さんと森谷さんのツイートに興味関心があるそうです。

 

▲Twitter Japanの森田さん(左)にツイートを褒められて、心の中で感激している岩﨑アナウンサー

 

森田さん(以下:森田):まず、岩﨑さんのツイートは異常に反応が良いんですよ。フォロワーさんの数は決して多いわけではないけど、毎回のツイートで「いいね」が50とか70もついてるんですよ。Twitter社としては「どんどん、会話をしましょう」ということを提唱してるんですけど、その文脈に非常に合っている感じがするんです。

岩﨑:そうなんですか!

森田:何か、秘訣はあるんですか?

岩﨑:僕は高校生とつながることが多いし、自分のフォロワー数がそんなに多いわけではないので「意見をちょうだい」「みんなの力を貸してほしい」といって、頼るというか、投げかけてますね。

森田:「力を貸してくれ」って言う感じは、さっきの「お前ら」の文脈とよく似てるんです。若い人は頼られると盛り上がるんです。それは、今も昔もあまり変わらない感じがするんです。僕は学生の頃にニッポン放送『三宅裕司のヤングパラダイス』を聞いていて、三宅さんが「お前らが頼りだ!」と言っていて、聞いている人を巻き込んでいた感じがします。そういうのがたまらなかったですね。

---「森谷さんのツイート五箇条」

森谷さんは『森谷佳奈のはきださNight!』の放送時以外でもTwitterを活用しています。そこで、森田さんの極意を引き出し「森谷さんのツイート五箇条」としてまとめました。

その1「告知はマメに!」

森谷:毎回ではないんですけど、なるべく放送が始まる1時間ほど前に、短い動画をアップします。それをやるだけでも反応が違う気がします。大喜利のコーナーなど、締め切りがイレギュラーの場合は、明日の次の日だよというのをTwitterでお知らせしたりもしますよ。

その2「Twitter参加型に!」

森谷:大喜利のコーナーはメールのほかに、Twitterでも受け付けるようになったら、初参加の人が増えました。

その3「放送中もツイートする!」

森谷:いろんな方もされてると思うんですけど、放送中もツイートしてます。その時の内容だけでなく、「来週のテーマは何がいい?」という感じのツイートもします。

 

▲森谷佳奈アナ。山陰で活躍しているアーティストや芸人など、ユニークなゲストを招いて、番組やSNSで紹介している。

 

その4「プライベートな内容は2〜3割!」

森谷:会社の内容ばかりだと「この人は隙がない」と思われそうですし、プライベートなツイートが多いと「遊んでる」と思われそうなので、プライベートな内容は2〜3割がいいのかなと思います。あとはInstagramに載せちゃうとか。

その5「リスナーのアカウントもチェック!」

こちらは森谷さんのみならず、吉田アナと岩﨑アナもチェックしているのだとか。

岩﨑:僕もよく見ていて、ラジオによく参加してくださる方が「体調を崩した」とツイートしているのを見ると「大丈夫かな」と思います。

鬼頭:優しい!

長谷川さん(以下:長谷川):『タマリバ』もツイッターに重きを置いているところがあります。番組で繋がった高校生の皆さんがいるので、バンド活動をしている子たちが「今度、ライブをやるから来てください」Twitterで声をかけてくれるんで、そういった意味でSNSを活用しています。

---つづきは後編へ!(エリアフリー時代にローカル局がやるべきこと、10代も楽しめる番組解説、各局パーソナリティおすすめの10代アーティストについて)

 

▲静岡放送は『満開ラジオ  樹根爛漫』(土曜 13時〜15時)など、静岡はもちろん、全国各地にファンをもつ番組も多い。

 

出演者 プロフィール

【パーソナリティ】

■鬼頭里枝
静岡を中心にラジオ・テレビで活躍するフリーパーソナリティ。SBSラジオ『テキトーナイト!!』(毎週土曜日 21時〜23時30分)は、2009年開始以来、10代から”元10代”の人まで、幅広い層に支持されている人気番組。静岡県内の学校を訪問したり、リスナーから寄せられる相談に答えたりして、時にユルく、時に真剣な放送をお届けしている。

■森谷佳奈
BSSラジオアナウンサー。リスナーから寄せられた”はきだしたいこと”を紹介する『森谷佳奈のはきださNIGHT!』(毎週月曜日 21時〜22時)は、2016年、入社2年目の春にスタート。TBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』(毎週日曜日 13時~17時)の企画「全日本ラジオ新番組選手権2016」にて、リスナー投票によりグランプリを獲得した。

■吉田尚記
漫画、アニメ、アイドル、落語など多彩なジャンルに精通。パーソナリティを務めるニッポン放送『ミュ~コミ+プラス』(月曜日〜木曜日 24時〜24時53分)では、2012年「第49回ギャラクシー賞」でDJパーソナリティー賞を受賞。

■岩﨑弘志
MBC南日本放送アナウンサー。34歳。MBC南日本放送『岩﨑弘志のてゲてゲハイスクール』(毎週日曜日 13時〜14時)、『#てゲてゲハウス』(毎週日曜日 15時〜16時50分)パーソナリティ。「てゲてゲハイスクール フェスティバル」は、大勢の高校生と一緒に作り上げる一大イベント。

■長谷川瞬
ABS秋田放送『タマリバ』(毎週金曜日 22時〜23時15分)パーソナリティ。秋田市出身。よしもと興業所属、お笑いコンビ「ちぇす」のツッコミ担当。お笑いコンビ「ちぇす」のツッコミ担当。もともとラジオっ子で、ニッポン放送『ナインティナインのオールナイトニッポン』をきっかけに芸人を志した。恋愛に関しては酸いも甘いも、さまざまな経験しているらしく、恋愛相談に定評がある。

■相場詩織
秋田市出身のフリーアナウンサー。ABS秋田放送『タマリバ』(毎週金曜日 22時〜23時15分)では、産休中の藤田ゆうみんさんの代打パーソナリティを務めている。静岡の民間放送局でアナウンサーをしていたこともある。ちなみに、「2019年相場詩織カレンダー」が発売決定し、現在先行予約を受け付け中。

【そのほか出演者】

■森田謙太郎
Twitter Japanシニアマーケティングマネージャー。Twitterのビジネス活用法を紹介する全国セミナーの講師のほか、SBSラジオ『聴くディラン』(月曜日~金曜日 14時~16時15分)、J-WAVE『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』 (月曜日~木曜日 6時~9時)など、各地のラジオ番組に出演中。

■やきそばかおる
コラムニスト。全国のラジオ番組に詳しく、ラジオに関する連載やインタビュー取材、番組構成、ラジオ番組出演など多岐に活躍中。キャスで全国の楽しい番組を紹介する「週刊 ラジオ情報センター」(水曜日もしくは木曜日 21時〜22時頃)を吉田尚記アナ、シオンJr.と生配信している。

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