その日の気分によって選びたい! お昼12時台のおすすめラジオ番組

貴重なお昼休み。ラジオを聴きながら、午後に向けてエネルギーをチャージしてみるなんていかがですか?

今回は、お昼休みにおすすめのラジオ番組の中から一部をご紹介します。番組によって雰囲気が全く異なるので、色々な番組を聴いて、その日の気分によって変えてみるのもいいかもしれませんね!

HBCラジオ『カーナビ午後一番』 月曜日〜金曜日 12時〜16時

放送開始22年、パーソナリティのYASSさんと山根あゆみさんによる、絶妙な掛け合いが楽しめる4時間の番組。トークが盛り上がったかと思えば、真面目な話をする時はビシっと伝えます。

年末に開催される「カーナビ紅白歌合戦」は、18回を数える大人気企画でパーソナリティはもちろん、HBCの関係者(営業担当の社員、HBCの受付嬢、スポンサー関係者、社内食堂などなど)も出演。歌がうまい……かどうかも重要ですが、とにかく盛り上げた人が勝利する傾向にあります。

TBCラジオ『ランチボックス-L』月曜日〜金曜日 12時10分〜13時

昼の時間にピッタリな音楽とトークをお届け!

注目のひとつは、月曜日〜水曜日のパーソナリティ・須口まきさんの話し方。特技は朗読とリーディングだそうで、聞くと思わず「キュン」とするような口調です。

木曜日は、ドラマでよくあるシーンを再現するのが趣味だという、粟津ちひろアナウンサー。金曜日は、世界遺産検定1級、温泉ソムリエの資格も持つ小笠原遥アナウンサーがパーソナリティを務めます。

bayfm78『YAMAMAN presents MUSIC SALAD FROM U-kari STUDIO』月曜日〜木曜日 12時〜13時

明るく楽しい曲にのせて曲を紹介しつつ、テンポよくメッセージを紹介するシンプルな音楽番組です。ラストにかける曲は、番組が選んだ5曲からリスナーによる人気投票で決定。

DJは、能登有沙さん(月)、宇佐美友紀さん(火)、山本まさみさん(水)、上野優華さん(木)。どの曜日もクラブのマネージャーを彷彿させるほど元気の良い人ばかりです。

40〜50代の皆さんが聴くと、思わず手を止めて聴き入ってしまうほど懐かしい80年代の曲もかかります。お昼の休憩時間は、元気の良いおしゃべりと懐かしい曲で過ごして、午後からも頑張りたいという人におすすめ。ユーカリが丘のスタジオから公開生放送でお送りしています。

東海ラジオ『源石和輝 ひるカフェ』 月曜日〜金曜日 12時〜13時

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パーソナリティを務めるのは、ラジオ好きや鉄道好きにファンの多い源石和輝アナウンサー。

中でも注目は、源石さんの“真骨頂“ともいえる、マニアックネタです。7月の放送で盛り上がった話題の一つが、「数字や記号などを、どのような形で書くか」というテーマ。例えば、「4」の上部をくっつけるか、離すか。「1」の上部に“かぎ“をつけるか、まっすぐに1本線だけを書くか、「リットル」 は「ℓ」と書くか、「l」と書くかなど……。シンプルなテーマながらも、Twitterは大盛り上がり! 年代によって書き方が異なる事もわかり、思わぬ反響ぶりに源石さんも驚いていました。

また、ある日の放送では女性アナウンサーの声に迫ったり、「三角食」に迫ったりと、源石さんの“聞くコラム”は必聴ですよ!

ABCラジオ『森脇健児のケンケン・ゴウゴウ!』毎週火曜日 12時〜15時

2018年4月にスタートした番組。ABCラジオ『よなよな…月曜日』(毎週月曜日 22時~25時)で吠えまくっていた森脇さんが、ABCラジオのお昼に進出しました。

ニュース、政治経済、芸能、スポーツまで、森脇さんが感じたことを正直に話します。仕事の裏話や、松竹芸能に所属する若手芸人に関するエピソードも必聴。とある若手芸人がバイトに励もうとしている姿に同情をしつつも「バイトをしてしまうと、その職業の人の顔になってしまう(つまり、芸人としてみられなくなる)」というアドバイスは、なかなか深いものがありました。そのぶん、面白い若手芸人がいると、トークでエピソードを面白おかしく紹介。その姿に後輩への愛を感じます。

パートナーは臨床心理士・関根友実さん。森脇さんの下ネタが暴走すると「コラー!」とブレーキをかけることも。

エンディングのコーナー「友実センセの今日の心理分析」では、森脇さんの放送での言動から、森脇さんの精神状態をカウンセリングします。この分析が非常に細かい点をついていて、それまで饒舌だった森脇さんがタジタジになることも……。

FM802『UPBEAT!』月曜日~木曜日 11時〜13時

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FM802人気DJのひとり、加藤真樹子さんの番組です。盛り上げ上手な加藤さんは、ランチ時のリスナーと楽しいトークを繰り広げたり、ゲストにミュージシャンが登場すると、相手の懐にとびこみ、楽しいエピソードを引き出したりします。この“ワイワイ感”がたまりません。

番組では「いただきますフォトコンクール」も実施中。“美味しそうな写真”を撮影したら「#802いただきます」を付けてTwitterにアップしてみてくださいね!

BSSラジオ『音楽の風車』 月曜日〜金曜日 11時〜12時55分

山陰放送が開局した1954年当時から放送されている、ご長寿リクエスト番組。

ポイントは、現在放送されているリクエスト番組としては珍しいほどのジャンルの多さです。例えば、ある日の放送では、ET-KING、Coccoさん、チェッカーズ、のあとに演歌歌手・市川由紀乃さんと続きました。

実は22時から放送されている再放送も人気で、家で一息つきながら聴いている人も多いのだとか。新垣結衣さんの「小さな恋のうた」、少女隊の「素直になってダーリン」、しじみとさざえ「ものまね 想い出の九十九里浜」など、ほかの番組ではあまりかからないような曲が流れるのも特徴です。

「マニアックだけどこの曲はあまりかからないから、ぜひ広めたい!」という曲がある方はぜひリクエストをしてみてくださいね!

cross fm『Maipedia』月曜日〜火曜日 12時~15時

お相手はもりいまいさん。キュートな声とややゆっくりしたテンポが特徴で、クスリとさせる話や、ワクワクするような情報を届けています。

火曜日の12時台には、月や天体についてお話する「月見pedia」のコーナーもあり、月にまつわる曲とあわせてロマンティックな時間が過ごせます。

cross fm『Minapedia』水曜日~木曜日 12時〜15時

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同じくcross fmの水曜日~木曜日担当は桜美奈さんが登場。

桜さんはちょっと変わった視点をもっており、時々「ん?」と思うような話を切り出すことがあります。

宮崎放送『スイッチ♪音 Time』 月曜日〜金曜日 12時~12時55分

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音楽とリスナーから寄せられるメッセージで展開する55分間です。

メッセージは家族に関するエピソードやその日のランチの話題などプライベートな話だったり、話題になっているスポーツや芸能の話だったりと、さまざまな内容をご紹介。プライベートな話は、他の人の日記を読ませてもらっているような気分になります。

μFM『アンテナ@beat‼~ピピピ♪~』月曜日〜金曜日 11時30分〜12時55分

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聞きどころは、パーソナリティ・今末真人アナウンサーから発せられるマニアックな鹿児島情報と、「この曲、おすすめ!」と言わんばかりに、心のこもったアーティスト解説。

「こんな情報をおしえてほしい」という情報リクエストを受け付けているところもユニークです。ちなみに今末さんは声に特徴があり、「その声はどこから出てるの?」と言われることもあるのだとか。高めの声で、聞くと前向きな気持ちになります。

FM沖縄『ハッピーアイランド』月曜日〜金曜日  11時30分〜13時55分

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1985年スタートのご長寿番組です。

リクエストとハッピーな内容のメッセージが多く、ランチタイムにラジオでのんびりしたい人にうってつけ。

ゲストもバラエティに富んでいて、全国で活躍中のミュージシャンや沖縄のよしもと新喜劇の皆さん、沖縄民謡の歌手などさまざまです。7月には俳優・満島真之介さんも出演しました。

FM沖縄に遊びに行くとスタジオの様子を見ることができるので、興味のある方はぜひ!

ラジオNIKKEI第1『中野アナへちょっと言わせて! 〜雷部屋』毎週火曜日 12時〜12時30分

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俳優、会社の経営者、落語家など、さまざまな職業の人をゲストに迎えて中野雷太アナウンサーが裏話を引き出します。

番組開始当初は「ゲストの怒りを引き出す」というコンセプトでしたが、いつしかゲストのとっておきの話を引き出す内容になり、じっくり聞けるトーク番組に。

ちなみに、中野アナウンサーはゲストが美女の時は骨董品を扱うが如く紳士度が増します。

そのほか、radikoのコラムで紹介したことがある番組としては、STVラジオのベテランアナウンサー、木村洋二&明石英一郎コンビのマシンガントークが楽しいSTVラジオ『洋二と明石の無口な二人』(月曜日〜金曜日 12時〜12時15分)、人気パーソナリティ、塚原まきこさんの耳心地のいいトークが人気のRKKラジオ『塚原まきこの福耳らじお』(月曜日〜金曜日 12時30分〜13時55分 ※金曜は13時50分まで)、狩俣倫太郎アナとくだかまりさんのコンビで沖縄のランチ時をトークと音楽で賑やかにしているRBCiラジオ『MUSIC SHOWER Plus+』(月曜日〜金曜日 11時〜14時)、二択アンケートとリスナーからのメッセージで盛り上がるラジオ沖縄『ティーサージ パラダイス』(月曜日〜金曜日 12時〜14時20分)など、バラエティに富んだラインナップ。ぜひ、お気に入りのラジオ番組を見つけてくださいね!

この記事を書いた人

YMgrdfKa

やきそばかおる

小学5年生以来のラジオっ子。ライター・構成作家・コラムニスト。

「BRUTUS」「ケトル」などのラジオ特集の構成・インタビュー・執筆を担当するほか、radiko.jp、シナプス「 I LOVE RADIO」(ビデオリサーチ社)/ J-WAVEコラム「やきそばかおるのEar!Ear!Ear!」/otoCoto「ラジオのかくし味」/水道橋博士のメルマ旬報など連載や、番組出演を通じて、ラジオ番組の楽しさを発信。

ラジコプレミアムを駆使しながら、全国のユニークな番組を紹介するツイキャス番組「ラジオ情報センター」(水曜21時〜22時)も放送。全てを合わせると、年間でのべ800本のラジオ番組を紹介している。

Twitter:@yakisoba_kaoru

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亡き親友との約束胸に「スタジアムを応援フラッグでいっぱいにしたい」

プロ野球をはじめ、先日のメジャーリーグ開幕戦、そしてサッカーのJリーグでもよく目立つのが、巨大なフラッグによる応援です。今回は、このスポーツ応援に欠かせないビッグフラッグを染め上げている男性のお話です。

影山洋さん

それぞれの朝は、それぞれの物語を連れてやってきます。

日本一小さな市・埼玉県蕨市に、一軒の工房があります。有限会社染太郎、スポーツの試合で現れる大きな旗を作る会社です。トップは、影山洋さん、昭和30年生まれの69歳です。

蕨出身の影山さんは、小さい頃は空き地で友達とサッカーボールを蹴ったり、お小遣いがたまると後楽園球場へ行って、王さん・長嶋さんの野球を見て育ちました。そして、百貨店で催事のお知らせをする巨大な垂れ幕を作る会社に勤めます。

仕事に脂がのってきた30代のある日、影山さんは小さい頃のサッカー仲間で、当時の読売クラブに在籍していた奥田卓良選手から、こんな話を聞きました。

「今度、日本でもサッカーのプロリーグが始まるんだ。絶対応援してくれよ!」

「だったら、ヨーロッパみたいに、おっきな応援フラッグを作って、応援するよ!」

影山さんがそう答えて迎えた1993年5月15日のJリーグ開幕の日。国立競技場の熱狂の渦のなかに、奥田さんの姿はありませんでした。奥田さんは不慮の交通事故で、Jリーグを見ることなくこの世を去っていたのです。

『奥田との約束を守るためにも、日本のスタジアムを応援フラッグでいっぱいにしたい!』

そう思った影山さんは、会社勤めを辞め、自ら応援フラッグを作る会社を興します。地元・埼玉の浦和レッズの熱いサポーターたちとつながると、話が盛り上がって、今までにない幅50メートルのビッグフラッグを作るプロジェクトが始まりました。

影山さんが手掛けたビッグフラッグの数々

参考になったのはもちろん、影山さんが長年培ってきたデパートの垂れ幕のノウハウ。パソコンもあまり普及していない時代、設計図を元に1枚1枚刷毛で塗る手作業でした。ただ、ビッグフラッグを作っても、出来栄えを確かめられる広いスペースもなければ、対応してもらえる競技場もありませんでした。

ようやく人前で披露できる環境が整ったのは、2001年のJリーグ・レッズ対マリノス戦。埼玉スタジアム2002のこけら落としの試合でした。影山さんたちがドキドキ見守る中、ピッチに大きく真っ赤なフラッグが広げられると、スタンドからは「オーッ!」と地鳴りのような歓声が沸き上がりました。

翌日から、影山さんの会社の電話は、様々なチームからの問い合わせで鳴りやまなくなりました。

「私たちもレッズみたいな、熱い応援をしたいんです!」

数ある問い合わせの中に、情熱のこもったメッセージを届けてくれた人がいました。それは、プロ野球・千葉ロッテマリーンズの応援団の方々でした。影山さんは、競技の違いを乗り越えて、新しい応援スタイルが広まっていくことに、喜びを感じながら、さらに大きい幅75メートルものビッグフラッグを作り上げました。

このフラッグが、千葉・幕張のスタジアムの応援席に広げられると、今度はプロ野球チームの関係者からの問い合わせが相次ぎました。こうしてサッカーではレッズ、野球はマリーンズから始まったビッグフラッグによる応援は、今や多くのスポーツに広まって、当たり前の存在になりました。

蕨市の盛り上げにも活躍する影山洋さん

そしてこの春、影山さんは、東京ドームで行われたメジャーリーグのカブス対ドジャースの開幕戦でも、大役を任されることになりました。それは、初めての国旗。試合開始前のセレモニーで使われる、幅30メートルの日の丸と星条旗の製作でした。

国のシンボル・国旗に汚れを付けたり、穴を開けたりすることは決して許されません。3月10日に納品した後も、影山さんは毎日毎日東京ドームに通って、抜かりのないように、細心の準備をしました。そして、メジャーリーグ機構の厳しいチェックもクリアして、開幕当日を迎えます。

ベーブ・ルースから大谷翔平まで、日米の野球・90年の歴史の映像が流れて、無事に大きな日の丸と星条旗が現れると、影山さんも胸が熱くなりました。

『あの王さん・長嶋さんが躍動した後楽園球場を継いだ東京ドームで行われる、かつてない野球の試合で、自分の本業で関わることが出来ているんだ!』

そして、このメジャーリーグ開幕戦の興奮も冷めやらぬなか、今度はサッカーの日本代表が、8大会連続のFIFAワールドカップ出場を決めました。実は影山さんには、まだまだ大きな夢があります。

「いつか、サッカー日本代表がワールドカップの決勝戦を迎えた日の朝、富士山の近くで、おっきな富士山をバックにおっきな日の丸を掲げて、選手にエールを送りたいんです!」

亡き親友への思いを胸に生まれた、日本におけるビッグフラッグによるスポーツ応援。その応援文化のパイオニア・影山さんの夢は、きっと叶う日が来ると信じて、さらに大きく膨らみ続けます。

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