ラジコでJクラブ応援番組を聴こう!【FC東京・FC東京U-23・千葉】

新元号が発表されて、高まる祝賀ムード。改元に伴う10連休で地方遠征を予定されている方も多いのではないでしょうか? 旅立つ前にチェックしたいのが、Jクラブ応援番組。本記事では、地域ごとにさまざまな特色があって奥が深く、地元密着型という共通点があるJリーグとラジオの魅力がつまったJクラブ応援番組を紹介しています。

今回は、3月の日本代表戦に追加招集され、A代表初選出された橋本拳人選手を擁し、開幕から好調な滑り出しを見せているJ1のFC東京。そして、未来の代表戦士たちが多数在籍しているJ3のFC東京U-23。J2からは、ユース出身のシンガーが応援番組のパーソナリティを務めているジェフユナイテッド市原・千葉を紹介します。

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55年ぶりに秩父宮ラグビー場でサッカーの試合を開催 FC東京

昨シーズン途中から横浜Fマリノスに期限付き移籍をしていた17歳の久保建英選手が復帰。橋本拳人選手が3月にA代表初選出もあり、チーム状況は良好。4月上旬の時点ではJ1リーグで上位をキープしています。

リーグ戦と並行して行われているのが、JリーグYBCルヴァンカップ。2016年途中までJリーグヤマザキナビスコカップでしたが、名称が変更されました。

ルヴァンカップもリーグ戦同様、ホーム&アウェイで戦いますが、今年3月~5月にかけて行われる1次リーグのホームゲームのうち2試合が秩父宮ラグビー場で開催されます。その理由は、FC東京の本拠地である味の素スタジアムが今年9~11月に行われるラグビーワールドカップに向けて改修工事中で、平日は使用できないため。

秩父宮ラグビー場でサッカーの試合が行われるのは1964年東京五輪以来、55年ぶりだそうです。ラグビー場で開催されるFC東京対ベガルタ仙台の試合は、5月8日(水)19時から。滅多に見られない光景を見にぜひ足を運んでみてください。

《試合スケジュール》

・明治安田生命J1リーグ 第8節
4月19日(金))19時 サンフレッチェ広島 @エディオンスタジアム広島 

・JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 第4節
4月24日(水))19時 柏レイソル @NACK5スタジアム大宮

・明治安田生命J1リーグ 第9節
4月28日(日) 14時 松本山雅FC @味の素スタジアム

・明治安田生命J1リーグ 第10節
5月4日(土)16時 ガンバ大阪 @パナソニック スタジアム 吹田 

・JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 第5節
5月8日(水)19時 ベガルタ仙台 @秩父宮ラグビー場

・明治安田生命J1リーグ 第11節
5月12日(日)14時 ジュビロ磐田 @味の素スタジアム

日本代表に多数選出! 未来のA代表を間近で見よう FC東京U-23

約5万人収容の味の素スタジアムがホームスタジアムであるJ1のFC東京。今季前半で目覚ましい活躍を見せている久保建英選手ですが、昨年はJ3のFC東京U-23の試合にも出場していました。

こちらのホームは、約7,000人収容の味の素フィールド西が丘。最寄り駅から徒歩でも数分と近く、選手の声やボールを蹴る音が聞こえるほど間近で試合を見られるスタジアムです。

今年3月に久保選手と同じタイミングでU-22日本代表メンバーに選出されたのが波多野豪選手と田川亨介選手。またU-20日本代表欧州遠征には、中村拓海選手、原大智選手、平川怜選手。U-18日本代表UAE遠征にもバングーナガンデ佳史扶選手、野澤大志ブランドン選手が選ばれています。

彼らのような未来のA代表の期待がかかる若い世代と、J1の試合で活躍しているオーバーエイジ枠の選手との混合チームで戦うFC東京U-23の試合も見逃せません。ブレイク前の原石の選手たちを息遣いまで聞こえそうな近さの西が丘でチェックしてみてください。

《試合スケジュール》

・明治安田生命J3リーグ 第7節
4月28日(日)13時 Y.S.C.C横浜 @ニッパツ三ツ沢球技場

・明治安田生命J3リーグ 第8節
5月5日(日)14時 セレッソ大阪U-23 @味の素フィールド西が丘

クラブ応援番組 TOKYOFM『F.C.TOKYO SPIRIT ~勝利への道~』

毎週土曜日のお昼前にオンエアされるFC東京の応援番組。前回のリーグ戦などの試合の振り返りや次節への展望など、試合に行く前にチェックしたい情報がコンパクトにまとめられています。

あまり聴くことのできない選手の“生の声”を収録したインタビューや、細かな取材をもとにしたコメントもあり、試合を見ていても見ていなくても試合内容やチーム状況が分かり、サポーターにとってはうれしい限り。

また、選手のお気に入りソングのオンエアも楽しみなところ。ある日は、古巣の名古屋グランパスを相手に決勝ゴールを決めた永井謙佑選手のiPhoneに入っている浜崎あゆみさんの曲をオンエア。

日本代表に初招集された橋本拳人選手のチアアップソングとして、サザンオールスターズの曲も紹介。選手の素顔が垣間見える情報は応援に熱が入るきっかけにもなります。

F.C.TOKYO SPIRIT
放送局:TOKYO FM
放送日時:毎週土曜 11時25分~11時30分

※放送情報は変更となる場合があります。

今季18年ぶりに佐藤寿人が復帰! 兄・勇人との共闘に期待 ジェフユナイテッド市原・千葉

2019年シーズンの千葉のホットなトピックスといえば、佐藤寿人選手の帰還。もともと千葉の下部組織出身でトップのキャリアも千葉からスタートさせています。

2005年からサンフレッチェ広島に在籍し、2015年まで11年連続2桁ゴールを記録。J1リーグで3度の優勝に貢献しました。千葉を長年支えているキャプテンで、双子の兄・佐藤勇人選手との共闘も2001年以来となります。

先月3月10日には『310(佐藤)マッチデー』を開催。佐藤ツインズと守護神・佐藤優也選手にちなんだ企画「佐藤さん集結!310(さとう)DAY」では、佐藤さん310名様をホームゲームにご招待、先着100名の佐藤さんに「310(さとう)DAYポストカード」を配布。「310(さとう)DAY限定タオル」も310枚販売など、佐藤尽くしで盛り上げました。今回の企画に続くユニークなイベントの開催も楽しみです。

《試合スケジュール》

・明治安田生命J2リーグ 第10節
4月21日(日)14時 横浜FC @ニッパツ三ツ沢球技場

・明治安田生命J2リーグ 第11節
4月28日(日)15時 大宮アルディージャ @フクダ電子アリーナ

・明治安田生命J2リーグ 第12節
5月5日(日)14時 ヴァンフォーレ甲府 @山梨中銀スタジアム

・明治安田生命J2リーグ 第13節
5月12日(日)14時  モンテディオ山形 @NDソフトスタジアム山形

クラブ応援番組 bayfm『ジェフユナイテッド市原・千葉Spirits~WIN BY ALL!』

ジェフユナイテッド市原・千葉の応援番組のパーソナリティは、ジェフジュニアユース出身の光永亮太さん。2007年からホームスタジアム最寄りのJR蘇我駅のホーム発車メロディに、シンガーソングライターである光永さんが作詞・作曲したクラブオフィシャルサポーターソング「Over」が使用されています。

クラブとゆかりがあり、サッカー経験者でもある光永さんが担当しているだけあって、10分ほどながら聞き応えのある濃厚な内容。試合の振り返りをする際には、光永さんの解説に加えて、試合会場などで収録したコメントを紹介。その量がかなり多めなのです。

ある日のオンエアでは、監督、千葉の選手が4名、以前千葉にいた相手チーム選手1名と圧倒的なボリューム。番組サイドのひとりでも多くの選手の生の声を届けたいという気持ちが伝わり、光永さんの言葉からもサポーターやクラブへの想いが感じ取れる番組です。

ジェフユナイテッド市原・千葉Spirits~WIN BY ALL!(『POWER BAY MORNING』内)
放送局:BAYFM78
放送日時:毎週木曜 5時00分~8時57分
出演者:光永亮太
番組ホームページ
公式Facebook
公式X
公式Instagram

※放送情報は変更となる場合があります。

今回はFC東京、FC東京U-23、ジェフユナイテッド市原・千葉の応援番組をご紹介しました。気になった番組があったら、ぜひラジコでチェックを!

日本全国には特色のあるJリーグクラブ、そしてラジオの応援番組がまだまだあります。次回も注目クラブをピックアップして紹介します。ラジオを聴いて、気になるJリーグの試合へ足を運んでみてください。

この記事を書いた人

高田りぶれ(たかだ・りぶれ)

山形県生まれ。ライターなど。放送作家のキャリアを生かし、テレビ・ラジオ番組のおもしろさを伝える解説文を年間150本以上執筆。趣味は観ること(プロレス、サッカー、相撲、ドラマ、お笑い、演劇)、遠征、料理。

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亡き親友との約束胸に「スタジアムを応援フラッグでいっぱいにしたい」

プロ野球をはじめ、先日のメジャーリーグ開幕戦、そしてサッカーのJリーグでもよく目立つのが、巨大なフラッグによる応援です。今回は、このスポーツ応援に欠かせないビッグフラッグを染め上げている男性のお話です。

影山洋さん

それぞれの朝は、それぞれの物語を連れてやってきます。

日本一小さな市・埼玉県蕨市に、一軒の工房があります。有限会社染太郎、スポーツの試合で現れる大きな旗を作る会社です。トップは、影山洋さん、昭和30年生まれの69歳です。

蕨出身の影山さんは、小さい頃は空き地で友達とサッカーボールを蹴ったり、お小遣いがたまると後楽園球場へ行って、王さん・長嶋さんの野球を見て育ちました。そして、百貨店で催事のお知らせをする巨大な垂れ幕を作る会社に勤めます。

仕事に脂がのってきた30代のある日、影山さんは小さい頃のサッカー仲間で、当時の読売クラブに在籍していた奥田卓良選手から、こんな話を聞きました。

「今度、日本でもサッカーのプロリーグが始まるんだ。絶対応援してくれよ!」

「だったら、ヨーロッパみたいに、おっきな応援フラッグを作って、応援するよ!」

影山さんがそう答えて迎えた1993年5月15日のJリーグ開幕の日。国立競技場の熱狂の渦のなかに、奥田さんの姿はありませんでした。奥田さんは不慮の交通事故で、Jリーグを見ることなくこの世を去っていたのです。

『奥田との約束を守るためにも、日本のスタジアムを応援フラッグでいっぱいにしたい!』

そう思った影山さんは、会社勤めを辞め、自ら応援フラッグを作る会社を興します。地元・埼玉の浦和レッズの熱いサポーターたちとつながると、話が盛り上がって、今までにない幅50メートルのビッグフラッグを作るプロジェクトが始まりました。

影山さんが手掛けたビッグフラッグの数々

参考になったのはもちろん、影山さんが長年培ってきたデパートの垂れ幕のノウハウ。パソコンもあまり普及していない時代、設計図を元に1枚1枚刷毛で塗る手作業でした。ただ、ビッグフラッグを作っても、出来栄えを確かめられる広いスペースもなければ、対応してもらえる競技場もありませんでした。

ようやく人前で披露できる環境が整ったのは、2001年のJリーグ・レッズ対マリノス戦。埼玉スタジアム2002のこけら落としの試合でした。影山さんたちがドキドキ見守る中、ピッチに大きく真っ赤なフラッグが広げられると、スタンドからは「オーッ!」と地鳴りのような歓声が沸き上がりました。

翌日から、影山さんの会社の電話は、様々なチームからの問い合わせで鳴りやまなくなりました。

「私たちもレッズみたいな、熱い応援をしたいんです!」

数ある問い合わせの中に、情熱のこもったメッセージを届けてくれた人がいました。それは、プロ野球・千葉ロッテマリーンズの応援団の方々でした。影山さんは、競技の違いを乗り越えて、新しい応援スタイルが広まっていくことに、喜びを感じながら、さらに大きい幅75メートルものビッグフラッグを作り上げました。

このフラッグが、千葉・幕張のスタジアムの応援席に広げられると、今度はプロ野球チームの関係者からの問い合わせが相次ぎました。こうしてサッカーではレッズ、野球はマリーンズから始まったビッグフラッグによる応援は、今や多くのスポーツに広まって、当たり前の存在になりました。

蕨市の盛り上げにも活躍する影山洋さん

そしてこの春、影山さんは、東京ドームで行われたメジャーリーグのカブス対ドジャースの開幕戦でも、大役を任されることになりました。それは、初めての国旗。試合開始前のセレモニーで使われる、幅30メートルの日の丸と星条旗の製作でした。

国のシンボル・国旗に汚れを付けたり、穴を開けたりすることは決して許されません。3月10日に納品した後も、影山さんは毎日毎日東京ドームに通って、抜かりのないように、細心の準備をしました。そして、メジャーリーグ機構の厳しいチェックもクリアして、開幕当日を迎えます。

ベーブ・ルースから大谷翔平まで、日米の野球・90年の歴史の映像が流れて、無事に大きな日の丸と星条旗が現れると、影山さんも胸が熱くなりました。

『あの王さん・長嶋さんが躍動した後楽園球場を継いだ東京ドームで行われる、かつてない野球の試合で、自分の本業で関わることが出来ているんだ!』

そして、このメジャーリーグ開幕戦の興奮も冷めやらぬなか、今度はサッカーの日本代表が、8大会連続のFIFAワールドカップ出場を決めました。実は影山さんには、まだまだ大きな夢があります。

「いつか、サッカー日本代表がワールドカップの決勝戦を迎えた日の朝、富士山の近くで、おっきな富士山をバックにおっきな日の丸を掲げて、選手にエールを送りたいんです!」

亡き親友への思いを胸に生まれた、日本におけるビッグフラッグによるスポーツ応援。その応援文化のパイオニア・影山さんの夢は、きっと叶う日が来ると信じて、さらに大きく膨らみ続けます。

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