カルチャートーク満載! 杉作J太郎、友近ママ、和田ラヂヲから俳句の番組まで、愛媛県のおすすめラジオ番組

今回は愛媛の民放ラジオ局、南海放送とFM愛媛に注目! 愛媛の番組は地元の歴史や風土、産業などが話題になることが多いほか、オシャレな音楽番組が多いのも特徴。ラジオ局の“色”の違いを楽しむのもおすすめです。ぜひお気に入りの番組を見つけてみてください。

RNB 南海放送

昭和28年2月1日開局。平日は6時55分から21時30分までワイド番組が並びます。愛媛について一層詳しくなれる特別番組が多いのも特徴。2018年7月の西日本豪雨では、野村ダムが緊急放流を行い肱川が氾濫。西予市野村町では5人が亡くなりました。ダムや自治体の問題点に南海放送報道部の百合田彩記者のリポートで検証した番組『緊急放流=逃げろ!~誰が命を奪ったのか~』は2019年 日本民間放送連盟賞 ラジオ グランプリに輝きました。南海放送では2019年12月31日(火)18時〜18時45分に再放送されるほか、全国のAMラジオ局で年末年始を中心に放送されます。

『夏井いつきの一句一遊』

夏井いつきさんは「俳句集団 いつき組」の組長であり、テレビ番組『プレバト!!』(MBS)にて著名人の投句に容赦ない批評を浴びせていることでおなじみです。『夏井いつきの一句一遊』ではリスナーからの投句をユーモアたっぷりに批評。子どもからの投句も多く、ほのぼのとした気持ちになります。投句は日本各地のみならず、アメリカやドイツ、イギリスなど海外からも寄せられ、その土地ならではの作品も紹介。この番組はIBC岩手放送(月曜〜金曜 12時15分〜12時25分)、長野のSBCラジオ(月曜〜金曜 14時50分〜15時)でも放送されています。

木曜には『家藤正人の「一句一遊」虎の巻』(『杉作J太郎のどっきりナイト7』内20時30分〜20時40分)も放送。夏井さんの長男で、「一句一遊」のアシスタントとして夏井さんの血を受け継ぐ俳人、家藤正人さん(ウェンズデー正人)による俳句トーク番組です。数千句の中からオンエアできなかった句を救済し、レベルアップのためのポイントを伝授します。

夏井いつきの一句一遊
放送局:RNB南海放送
放送日時:毎週月曜~金曜 10時00分~10時10分
出演者:夏井いつき
番組ホームページ

※放送情報は変更となる場合があります。

『TIPS』

“部屋に絵画を飾るように、アートな音楽をお届け“がコンセプト。パーソナリティは、月曜〜水曜は鳥生洋文さん、木曜、金曜は正岡省吾さん。鳥生さんは東京で音楽関係の仕事をしながらDJとして活躍。地元・新居浜に帰ってきてからは「串揚げ&グッドミュージック トライアングル」を経営しています(ちなみに、DJブースもあるそうです)。ラジオパーソナリティに憧れていたこともあり、2015年からは『GROOVIN’ SUNDAY』がスタート。洋楽の歌詞を紐解いたり、恋愛相談に答えたり、ノンストップでDJをしたり……といった4時間でした。そんな鳥生さんが2017年に平日のお昼に進出。リスナーからのメッセージを鳥生流にキュレートしながらオンエア。仕事中の方にも、のんびりしながら聞きたい人にもおすすめ。水曜の13時台には、ハワイのラジオ局K-ZOOと電話を繋いでおしゃべりするコーナーもあります。

木曜、金曜の正岡省吾さんは中学の頃にギターを始めて、高校時代にはハードロックバンドを組んでいました。通販でドラムを買ったものの、家の中で叩くと近所迷惑になることから山に持っていって叩いたこともあるそう。音楽トークはテンポがよく、ウィットに富んでいます。ちょっと贅沢な気分を味わえる3時間10分です。

TIPS
放送局:RNB南海放送
放送日時:毎週月曜~金曜 11時45分~16時00分
出演者:鳥生洋文(月・火・水)、正岡省吾(木・金)
番組ホームページ
公式Twitter

※放送情報は変更となる場合があります。

『痛快! 杉作J太郎のどっきりナイト7(セブン)〜シーズン2〜』

あらゆるカルチャーに精通した杉作J太郎さん。伊予出身、松山育ち。2019年4月から週に7日、(ほぼ)毎日生放送を敢行。連日マイクの前に座っています。予定調和が苦手で、コーナーをたくさん作ることをやりたくないという思いからスタート。

番組はその日の大まかなテーマに関する杉作さんの話とリスナーからのお便りで構成。ハガキ投稿も重視しています。一方で、投稿しない人のことも考えて、お便りを読まない時間も作っているという杉作さん。理由は「メッセージに向き合いすぎると、ラジオの向こうの人のことを考えなくなってしまうから」。曲にもこだわっていて、番組を通して聞くと気持ちよく聞くことができるようにしてあります。(参考『ローカルラジオスター』三才ブックス刊)。

“シーズン2”となった今では、杉作さんにゆかりのある人も続々登場。リリー・フランキーさん、ギンティ小林さん、丸山昇一さんらが番組を一層面白くしています。愛媛が生んだエンタメガールズバンド"たけやま3.5"のレギュラー番組『驚異の顔面偏差値 たけやま3.5の「顔だけじゃないもん」』も金曜日20時30分頃から放送されています。

痛快!杉作J太郎のどっきりナイト7
放送局:RNB南海放送
放送日時:毎週月曜~金曜 19時00分~21時30分
出演者:杉作J太郎

※曜日によって放送時間が異なります

※放送情報は変更となる場合があります。

『やのひろみ★齊官昌伍のとりあえず生!』

ラジオ、テレビ、イベントや講演会などの司会から裏方の仕事まで、「いつ寝てるんですか?」と訊きたくなるほど大忙しのやのひろみさん。よしもと住みます芸人の齊官昌伍(ひめころん)さんとタッグを組んで生放送を行なっています。どんどん喋っていくやのさんと、少しトボけたところに味がある齊官さんのコンビの相性がピッタリ! また、生放送中に松山市内の飲食店に移動して、そのお店から中継する企画も秀逸です。やのさんの明るいレポートが面白いお客さんをどんどん引き寄せます。

そのほか、芸人・友近さんのお母様“友近ママ”がスポンサーゲストとともに愛媛の魅力についてトーク、友近ママの近況の話も楽しい『友近ママの魔法の引き出し』(土曜 19時〜20時30分)、ひとりのリスナーが選んだ5曲の懐メロリクエストを想い出話とともにオンエアする『俺の懐メロリクエスト』(土曜 20時30分〜21時)、愛媛のアイドルグループ『ひめキュンフルーツ缶の明日はあしたのオオアラシ』(土曜 17時30分〜17時40分)などもりだくさん。

ちなみに、松山市本町にある南海放送 本社2階の「PAL STUDIO」はカフェ「N4BEANS」と向かい合わせになっており、平日の9時30分から17時15分は生放送の様子を見ながらコーヒーを楽しむことができます。

やのひろみ★齊官昌伍のとりあえず生!
放送局:RNB南海放送
放送日時:毎週月曜 19時00分~20時00分
出演者:やのひろみ、斉官昌伍
番組ホームページ

※放送情報は変更となる場合があります。

FM愛媛

昭和57年2月1日開局。平日に6本のワイド番組を放送しているほか、愛媛にまつわるアーティストの番組も多数放送しています。『Groovy Radio Caravan』と『井坂彰のGreat Noisy Club!』(金曜、祝日のみ)はエミフルMASAKIにある公開スタジオ「エミスタ」から生放送です。

『井坂彰のGreat Noisy Club!』

1993年からFM愛媛でDJを務めている井坂さん、現在56歳。JSBAスノーボードC級インストラクター、SSIマスターダイバー、ファイナンシャルプランナー3級などの資格をもつほか、ゴルフ、フルマラソン、デジ物、映画、マンガ、ギャンブルなど、趣味の幅が広い! 

2019年秋からは自身の農作業体験をもとに野菜作りと食べ方を紹介する「グレイ農園」のコーナーが再スタート。田んぼだった土地を畑にすべく、草刈り、土づくりから始めました。19時からのコーナー「POPOLO MESSAGE OF FURY『MOF(モフ)』」にも注目。リスナーから届いた“怒りのメッセージ”を紹介するコーナーですが、大抵は井坂さんが投稿者にダメ出しをしています。井坂さんのエピソードトークは納得したり、勉強になることが多く、聞くと得をした気分になるから不思議。何度か聞いているうちに、気付けばハマっていたという人も多いのではないでしょうか。

井坂彰のGreat Noisy Club!
放送局:FM愛媛
放送日時:毎週月曜~金曜 18時00分~19時55分
出演者:井坂 彰
番組ホームページ

※放送情報は変更となる場合があります。

『カモ☆れでぃ★Night!』

愛媛の10代を応援し続ける番組。アーティストゲストも登場します。火曜の「活かせ!マツダイ」のコーナーは県内の学校を訪問。ある分野で活躍する学生の生の声を聞きます。メッセージを送ったことがない人にとっては嬉しい「初めてのメッセージは必ず読む! はじめてのこんれでぃお」のコーナーや「LONGMAN 平井の言うてますけど」「カモれでぃ的都市伝説」などのほか、月・水・木曜に出演している中岡りょういちさんの音楽解説にも注目。

「ダンスで赤丸急上昇‼︎」(第1金曜)は、赤丸急上昇(Dance Studio MOGA)の2人が、リズム感に関する質問をはじめ、ダンスに関する悩みに答えてくれるコーナー。2019年10月からは新パーソナリティ2人も登場しました。水・金曜に出演する花野さんは松山を拠点に活動する女性シンガー。火・木曜に出演する宮崎菜々美さんは大学2年生です。

カモ☆れでぃ★Night!
放送局:FM愛媛
放送日時:毎週月曜~金曜 20時00分~21時30分
出演者:中岡りょういち(月・水・木)、古谷那瑠美(月・火)、宮崎菜々美(火・木)、花野(水・金)、塩出怜(金)
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曜日によって放送時間が異なります。

※放送情報は変更となる場合があります。

『ニンジニアネットワーク 和田ラヂヲの、聴くラヂヲ2』

人気ギャグ漫画家・和田ラヂヲ先生とスタッフの“まるちゃん”、さらにリスナーからの秀逸なネタでつくりあげる30分。「爆笑コーナー」「聴くラヂヲかるたをつくろう」「こう聴こえるのは私だけでしょうか?」など、ネタを聞いて想像すると面白おかしいコーナーが目白押し。ネタを発端に繰り広げられるラヂオ先生とまるちゃんの、なんともいえない雑談もたまりません。

この番組はFM香川、FM岡山でも放送されており、秋に岡山で行われた公開収録には、完成したばかりの番組オリジナルTシャツを着用したファンもたくさん集まりました。

ニンジニアネットワーク 和田ラヂヲの、聴くラヂヲ2
放送局:FM愛媛 他1局ネット
放送日時:毎週土曜 21時00分~21時30分
※放送局によって日時が異なる場合があります。
出演者:和田ラヂヲ
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※放送情報は変更となる場合があります。

『井上 侑、しらすラジオ』

土曜の夕方にピッタリな“ほのぼの”ラジオ。井上さんは松山出身、東京都練馬区育ちのシンガーソングライター。オープニングで流れる『釜揚げしらす』の歌が頭にこびりついて離れません。愛媛県佐田岬「しらすパーク」の情報もあります。「この曲知っとる?」のコーナーではある曲にクローズアップしてじっくりと解説。「ミニミニコンサート」では生演奏を披露します。

そのほか、1982年の開局時から続く『FMベストヒットえひめ』(日曜日 18時〜19時)、FM愛媛所蔵のレコードが楽しめるBARとのコラボ番組『レコードBAR79.7』(日曜日 24時〜24時30分)、ガッツムネマソ、九官鳥、マイケルの3人のフリーすぎるトークが楽しめる『マシンガンエチケット』(土曜日 25時〜25時30分)など、さまざまな番組が放送されています。ちなみに『マシンガンエチケット』のメンバー+リスナーは12月に開催された「第3回 FM愛媛42.195km西条リレーマラソン」で優勝。しかも日本記録に迫るほどの超好記録に、音が割れるほどの大きな声で胴上げをしていました。

井上 侑、しらすラジオ
放送局:FM愛媛
放送日時:毎週土曜 17時00分~17時25分
出演者:井上侑

※放送情報は変更となる場合があります。

この記事を書いた人

やきそばかおる

小学5年生以来のラジオっ子。ライター・構成作家・コラムニスト。

「BRUTUS」「ケトル」などのラジオ特集の構成・インタビュー・執筆を担当するほか、radiko.jp、シナプス「I LOVE RADIO」(ビデオリサーチ社)/ J-WAVEコラム「やきそばかおるのEar!Ear!Ear!」/otoCoto「ラジオのかくし味」/水道橋博士のメルマ旬報など連載や、番組出演を通じて、ラジオ番組の楽しさを発信。

ラジコプレミアムを駆使しながら、全国のユニークな番組を紹介するツイキャス番組「ラジオ情報センター」(水曜21時〜22時)も放送。全てを合わせると、年間でのべ800本のラジオ番組を紹介している。

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ブルゾンちえみ~「武器も少ない状態で戦場に出てしまい、すぐに撃たれてしまうのではないか」と思っていた

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、お笑いタレントのブルゾンちえみが出演。いきなりブレイクしたときの心境について語った。

「Yahoo!検索大賞2017」で大賞とお笑い部門賞をダブル受賞したブルゾンちえみ。徳田浩至(左)と杉浦大毅のwithBも駆けつけた=2017年12月6日 写真提供:産経新聞社

黒木)今週のゲストはお笑いタレントのブルゾンちえみさんです。岡山県の出身でいらっしゃるのですよね?

ブルゾン)はい、そうです。

黒木)「おかやま晴れの国大使」として、岡山県をPRされていらっしゃるのですけれども、岡山ではどのような女の子だったのですか?

ブルゾン)「こうと思ったらこうだ」と自分を信じて突き進んでしまうタイプで、間違っていると思ったら指摘してしまうような、戦うタイプでした。

黒木)そういう姿勢がいまもぶれず、変わっていないということなのでしょうね。

ブルゾン)そうですね。大人とも、「なぜこうなるのか?」とディベートをしたがっていました。

黒木)敵も多かったのですか?

ブルゾン)とことん話し合うので、「雨降って地固まる」となり、敵という敵はいませんでした。

黒木)下積みのころにしたいろいろなこと、歌ったり踊ったり、芝居をしたり…。それがキャリアになっているのですね。

ブルゾン)「遠回りしたな」とは思います。でもそのおかげで、キャリアウーマンのネタにダンスを加えることができましたし、演技の勉強をしていたので、上から目線もできました。いま思えば、必要な通り道だったのかなとも思います。

黒木)つまりは、いまのブルゾンちえみさんをつくるにあたり、いろいろなことを研究していたということですよね?

ブルゾン)さまざまなことを行ったおかげで、いまこうなっているのかも知れません。

黒木)しかし、そのときは「何だろう、何だろう」と探していらっしゃったのですよね?

ブルゾン)悩んでいました。「これが正解だ」とは、どんなところにいても思うことができませんでした。「私はこれでいいのか、この先どうなるのだろうか?」ということをずっと思っていました。そんなときに突然、この状態になったので、私も満を持して「ブルゾンちえみ、いま売れどきです」とは思えませんでした。急にこうなりました。

黒木)それは時代と言いますか、お笑いの場合は時代が受け入れて、マッチングしなければなりませんからね。

ブルゾン)そうですよね。本当にありがたいと思いました。

黒木)デビューして間もなく大ブレイク。戸惑いなどはありましたか?

ブルゾン)いつも次の日に目が覚めて、「夢でした」と言われても信じられるくらいに、毎日に現実味がなかったですね。いままでテレビで観ていた芸能人が目の前にいて、毎日ご一緒している。夢のなかの出来事のように過ごしていました。私がやっていることも、突然出て来た上に芸歴も浅かったので、確信を持つことができませんでした。ネタも少なく、たくさんの武器を持っているわけでもなかったので、不安の方が大きかったです。こんな状態で戦場に出て来てしまって、すぐに撃たれてしまうのではないかというサバイバル感がありました。

黒木)そのころにお目にかかっていますけれども、そのようなことはまったく、微塵も感じませんでしたよ。

ブルゾン)そうですか。私の心のなかは、「やるしかない」と思っていました。戦場に出ているので、自分の武器を総出で闘っていました。

黒木)夢のなかとは思いつつも、それを受け入れる自分もいるわけですね。

ブルゾン)そうですね。いま自分はこうなのだから、やるしかないと思いました。

ニッポン放送「あさナビ」

ブルゾンちえみ/お笑いタレント・女優

■1990年生まれ。岡山県出身。「おかやま晴れの国大使」。
■2013年に上京し、ワタナベエンターテインメントカレッジに入学。2015年にデビュー。
■2017年1月、ナインティナインが司会を務めるお笑い番組『ぐるナイおもしろ荘』に出演して優勝。一躍注目を集める存在となり、人気が爆発した。
■人気のきっかけは、キャリアウーマンになりきり、恋愛についてアドバイスするネタ。このネタでは後輩のお笑いコンビ・ブリリアンを「with B」として迎える。ネタに登場する「35億」のフレーズは新語・流行語大賞トップ10を受賞した。
■2017年4月には連続ドラマ『人は見た目が100パーセント』で女優デビュー。8月には『24時間テレビ』のマラソンランナーとして完走。また5人組ユニット「Royal Flush」を結成し海外アーティストのMVをカバー。
■2019年3月には自身が作詞した『#Enjoy Your Life』を配信、歌手デビュー。7月には『フローズン・ビーチ』で初舞台。映画『蜜蜂と遠雷』では映画初出演。幅広いメディア・ジャンルで活躍を続けている。

ENEOSプレゼンツ あさナビ(12月18日放送分より)
FM93AM1242 ニッポン放送 月-金 6:43-6:49

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