「ラジオは“あなた”に向けてのメディア」市川紗椰が語る聞き手&話し手としてのラジオ愛 “スピーカーでラジオを聴こう”キャンペーン インタビュー

「Takara Leben Group presents 民放ラジオ99局“スピーカーでラジオを聴こう”キャンペーン WE LOVE RADIO松任谷由実 50th ANNIVERSARY~日本中、ユーミンに包まれたなら~」。

ラジオをスピーカーで楽しむライフスタイルを提案していく本キャンペーンでは、豊かなラジオ体験を持つ著名人にインタビュー。今回は鉄道や相撲などさまざまなカルチャーへの造詣が深いモデルの市川紗椰さん。普段のラジオとの関わりやパーソナリティを務める番組での印象深いエピソードとは?

Takara Leben Group presents 民放ラジオ99局“スピーカーでラジオを聴こう”キャンペーン WE LOVE RADIO松任谷由実 50th ANNIVERSARY~日本中、ユーミンに包まれたなら~

■旅に出る前にはローカルラジオ番組で情報収集

――普段はどんなラジオ番組を聴いていますか

市川:よく聴いているのは、ニッポン放送の中川家さんとナイツさんの『ザ・ラジオショー』。それと5分程度の短い番組ですけど、TOKYO FMの『マイメロディのマイメロセラピー』。マイメロディがリスナーからのお悩み相談に乗るんですけど、ぜんぜん答えになってないのがかわいいんです(笑)しかも、マイメロに届く質問も結構シビアな内容のものもあって…でもぜんぜん答えない(笑)

――『中川家ザ・ラジオショー』の中で剛さんが扮するマイメロディのようなキャラ「ツヨメロちゃん」も人気ですよね。ほかに「音」にこだわったラジオ番組もお好きだそうですね

市川:NHKのラジオでは『音の風景』、『鉄旅・音旅 出発進行!〜音で楽しむ鉄道旅〜』が好きですね。日本のさまざまな地域で流れている音、鉄道の音を流している番組です。旅で言うと、地方へ出かける前にその地域のローカルラジオを聴いてから行きますね。旅の道中に現地のラジオ番組をリアルタイムで聴くこともあります。ローカル番組ならではの情報が聴けるのが楽しいです。

■キッチンで、車の中で、お風呂で…ながらラジオライフ

――ラジオをどんなふうに生活に取り入れているのでしょうか

市川:ラジオはスマホでradikoを使って聴くことが多いです。移動中には車の中でカーラジオをつけて、その時間に流れている番組を聴きますね。その時々の番組との出会いを大切にしたいので。キッチンで聞き逃した番組を聴きながら、料理をすることもあります。バスタイムにお風呂で日本やアメリカのラジオ番組、ポッドキャストなんかをゆっくり楽しんだりもしています。

■小学生時代にラジオをスピーカーで聴いていた

――スピーカーを使ってラジオを聴いたりはされますか

市川:お風呂でラジオを聴いたりするときは使いますね。以前、CDやパソコンで音楽を聴いていたときはスピーカーをつけて良い音で聴いていました。アメリカにいる頃、小学生のときに小さいスピーカーをつけてラジオを聴いていましたね。

■ラジオ文化が濃いアメリカで夢中になった“車の番組”と“電話リクエスト”

――子供の頃から、ラジオが身近にあったんですね

市川:小学生の頃、アメリカのNPR(National Public Radio)という公共ラジオでオンエアされていた車の番組『Car Talk』が好きだったんです。今はもう放送されていないのですが、30年以上も続いた長寿番組でメカニック出身の兄弟がただただ車の話をする内容でした。番組にリスナーが電話で参加する「不調な車の音マネをする」コーナーにチャレンジしていたんですが、なかなか採用されなかったんです。ある日、番組を聴いていたら、クラスメイトの女の子がそのコーナーに出てきて…。まさかこの番組を聴いている人が身近にいると思わなかったのですごく感動しました。

――昔、日本のラジオ番組では定番だった「電話リクエスト」はアメリカでもあったのでしょうか

市川:電話リクエストはありましたね。でも、アメリカではラジオ番組にハガキやFAXで参加するという文化はありませんでした。クラシックやロックなど音楽のジャンル別にステーションがあるので聴きたい曲に合わせて選んで電話していましたね。私が聴いていたのは朝4時頃の早朝番組。電話をかける人が少ない時間帯だったのか、リクエストしたら速攻で曲がかかっていました。番組にリクエストしよう、参加しようというより、聴きたい曲をプレーヤーで再生するような感覚。今でいうとアレクサ的な感じでしたね(笑)。

――小学生から現在まで…ラジオとは長い付き合いになっていますね

市川:アメリカはラジオ文化が濃いので自然と生活の中にありました。日本に来て最初の頃はアメリカの番組を聴いていましたけど、途中で日本語の勉強にと日本のラジオを聴くようになりました。

■実用的でためになる、なにか発見がある番組にしたい

――市川さんは、現在2つのラジオ番組のパーソナリティを担当されています。それぞれの番組で心がけていることはありますか

市川:J-WAVE『ORIENT STAR TIME AND TIDE』では、ゲストの方から今まで世の中に出ていない話が聞き出せたらいいなと思って番組に臨んでいます。それと、リスナーにとって仕事や趣味などでコレは使えるとか、実用的でためになるものにしたい。番組を聴いてちっちゃなことでもいいので、なにか発見があったらいいなとも思っていますね。

――ゲストの方と1対1で向き合い、じっくり話を伺う番組。入念な準備をされて臨むのでしょうか

市川:ゲストの方とその趣旨にもよりますね。あまり前情報を知り過ぎないほうがおもしろいこともあるので。例えば、経済の専門家の方とかリスナーの方もわからないことが多いような業界の方の場合にはヘンに調べて知識を入れるより、素直に疑問をぶつけたほうがいい。もちろん、失礼にならない程度には調べますが、調べすぎないほうが活きるようなこともあるのでケースバイケースですね。

■一カ月同じテーマで掘り下げる今までにないクラシック番組

――NHK-FM『×(かける)クラシック』は、サクソフォン奏者・上野耕平さんとの掛け合いが楽しい番組です

市川:オンエアが日曜のゆったりした午後の時間ということもあり、邪魔にならない程度の雑談をイメージしていますね。上野さんが専門家という立場なので、彼のおもしろい変わった部分を引き出しつつ、音楽的なものもちゃんと振るということも意識しています。

この番組は一カ月を通して、その季節などに合わせた「はじめ」・「学校」といったひとつのテーマで進行するのが特徴的。毎週別の角度から曲を“かける”ことで、テーマをじっくり掘り下げられます。また、前週のリスナーの反応や自分のなかで考えたことをキャッチアップして翌週に反映できるのもいい。一カ月という時間の経過を楽しむことができるのが独特でおもしろいと思いますね。

■200人以上がゲスト出演!印象に残っている出会い

――J-WAVEの番組では2017年からスタート以来、200人以上の方をゲストにお迎えしています。なかでも、印象に残っている方は?

市川:最近では女優の黒谷友香さんですね。お会いするまではカッコいいさわやかな女優さんというイメージでした。今、週末移住などの話題をよく目にしますが、そういう言葉が流行るずっと前の20年ほど前から黒谷さんは千葉県にも住まいを持って二拠点生活をされていたんです。ガーデニングやDIY、飼っている馬の世話をしたり、乗馬も楽しんだり…。黒谷さん本人がただただ好きでやってきたことが最近注目され始めたんですね。じっくりお話できるこの番組じゃないと知ることができない一面だったのではないかなと。とても素敵な方で大好きになりました。

――元F1ドライバーの中島悟さんの言葉もかなり印象的だったそうですね

市川:F1の世界を究めた中島さんの「そもそもなぜそこにいるのか、なぜそこで始めたのかを考える」という言葉ですね。すごくシンプルなんですが、それが真髄というか、哲学的にも思えました。モチベーションを上げる、アドバイスをするなど何か行動を起こすときに一貫してこの言葉が答えとして当てはまる。究めた人が最終的に行きつく言葉なのではないかと。それが印象に残って意識したいと思うようになりました。

■いまさらだけど、あえて聞くのがおもしろい

――番組をやっていて楽しいと思うことは?

市川:斉藤和義さんをお迎えしたとき、音楽との出会いについて話を聞きました。斉藤さんのような誰もが知る人気アーティストの方にいまさら「音楽との出会いは?」と聞く機会はあまりないと思うんですよね。でも、あえてそれを聞く番組なので(笑)。そういうのがおもしろいのかなって。

ゲストの過去や成り立ちを紐解くだけじゃなくて、トホホな面を取り上げるプライベートパートがあるのもこの番組の特徴です。なかなかスポットを当てない普段の暮らしぶりなども聞き出してバランスを取っているのですが、ゲストの方の意外な一面を知ることができるのも楽しいですね。

■ひとりで聴いているようで、ひとりで聴いていないのがラジオ

――本キャンペーンのキャッチコピー「いっしょに聴く。心は何センチ、近づくだろう。」でどんなシーンをイメージしますか?

市川: “いっしょに”同じラジオ番組を聴いている人がどこかにいるという感覚。ひとりで聴いているようでひとりで聴いていないのがラジオの魅力だと思います。テレビは“みなさん”に、ラジオは“あなた”に向けたメディアという印象がありますね。ラジオは話し手と聞き手が1対1で距離間が近い関係性でいられるような気がするんです。

子どもの頃、同じラジオ番組を聴いていた友達がいたことがわかったときは感動しました。物理的には離れていても“いっしょに”聴いていたんだと。初対面でもラジオの話題で心の距離が一気に縮まることってありますよね。まさに「心は何センチ、近づくんだろう。」という感じで。そこがすごく魅力的だなと思います。

市川紗椰さんがパーソナリティを務めるラジオ番組

ORIENT STAR TIME AND TIDE
放送局:J-WAVE
放送日時:毎週土曜 21時00分~22時00分
番組ホームページ
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公式Facebook

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番組10周年、たくさんの感謝を込めて“いつものラジオ”をお届け『星野源のオールナイトニッポン in 日本武道館』イベントレポート

星野源がパーソナリティを務めるニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の10周年を記念して、4年半ぶりとなる番組のオンラインイベント「星野源のオールナイトニッポン in 日本武道館」が3月8日(日)に開催された。リスナーからのメールを読んだり、「ジングルのコーナー」や「ニセ明のオールナイトニッポン」を展開したり、星野源が配信・会場あわせて3万人のリスナーとともにラジオ『星野源のオールナイトニッポン』を完遂した。

「星野源のオールナイトニッポン in 日本武道館」撮影:田中聖太郎

「いつも通りのラジオをする」というコンセプト通り、開演前から場内ステージに設置された会議室に星野がスタンバイ。メールや台本を読んで放送前の準備しており、そこに何かをメモしたり、スタッフと会話して笑ったり、“放送前の星野源”という貴重な姿にリスナーは釘付けになっていた。

そんな中で『星野源のオールナイトニッポン』の前に、22時からニッポン放送で放送されている『オールナイトニッポン MUSIC10』の“特別編”がスタート。火曜パーソナリティの鈴木杏樹が裏話を披露したり、自身がリクエストした星野の曲を流したりと、“いつも通り”の火曜日の夜の空気を作った。

「星野源のオールナイトニッポン in 日本武道館」撮影:田中聖太郎

さらに森戸知沙希による『ミュージック・パーティー』の“特別版”も挟んだところで開演時間になると、星野がステージのラジオブースに登場。時報とともに「みなさんこんばんは、星野源です。2026年3月8日日曜日。星野源のオールナイトニッポン in 日本武道館、生放送でお送りします」と“いつも通り”挨拶、リスナーから寄せられたメールを読み始める。読み終わるたびに拍手が巻き起こり「なんだか新鮮だなぁ」と感想を語ったり、「会場に入って一番最初にトイレをチェックした」「今日の花粉すごくない?」と普段のようなフリートークを展開して、リスナーとの交流を楽しんだ。

イベントでは「私と星野源のオールナイトニッポン」というテーマでメールを募集。番組に対する熱い思いが多く寄せられたそうで「泣きそうになる……」と率直な思いを吐露する一幕もありつつ「ラジオイベントなのに、いつも通りラジオをするという“前代未聞のラジオイベント”。今日もよろしくお願いします!」とリスナーに呼びかけ、「星野源のオールナイトニッポン in 日本武道館!」というタイトルコールでイベントをスタートさせた。

そもそも今回なぜこのようなスタイルのイベントになったのかというと、星野の過去のラジオ体験がきっかけだという。家から学校まで2時間かけて通っており、その行き帰りは必ずラジオを聴いていた、生粋のラジオ好きである星野。よく聴いていたラジオ番組のイベントに参加した際、ゲストの登場など盛りだくさんの内容だったのだが「普通のラジオが見たかったんだよな……」と思ったことがあり、「自分がリアルイベントをやるんだったら、普通のラジオをしよう!」と決めていたそうで「今回こういう形になりました」という経緯を明かした。

「星野源のオールナイトニッポン in 日本武道館」撮影:田中聖太郎

「ジングルのコーナー」では、リスナーの中に混じってYOASOBIや三浦大知からもジングルが届いており、YOASOBIはジングルのメロディーに乗せて番組10周年のお祝いコメントを、三浦は番組をイメージした歌詞を乗せており、星野は「トリハダが立った……!」と大絶賛した。さらに、レイザーラモンRGからは“星野源のオールナイトニッポンあるある”ジングル、上柳昌彦アナウンサーからは過去に番組内で放送した箱番組「ポメラニアンと上柳昌彦のオールナイトニッポン」を彷彿とさせるようなジングル、ダウ90000からは星野の歌の歌詞がふんだんに盛り込まれたコントジングル、ジョイマン・高木晋哉からはラップネタに10周年のお祝いや番組の要素を乗せたジングルなどが寄せられた。

豪華タレントやアーティストからの投稿はジングルだけでなく、トークコーナーでも。細野晴臣や藤井隆、バナナマン・日村勇紀、オードリー、銀シャリ・橋本直、菅田将暉、佐久間宣行、野木亜紀子ら星野や番組ゆかりの人たちからも10周年を祝うメッセージが寄せられ、星野はそれに対する感謝と共に、思い出やエピソードも披露した。

幕間のVTRでは、番組お馴染みのリスナー・うれし涙じゃじゃ丸とタク・ヨシムラに密着。さらに、番組リスナーから番組スタッフへと華麗なる転身を遂げたAD堀良太の“軌跡”や仕事っぷりを窪田等のナレーションで伝えるという贅沢な映像も流れた。

「星野源のオールナイトニッポン in 日本武道館」撮影:田中聖太郎

続いて、星野の盟友・ニセ明による『ニセ明のオールナイトニッポン』がスタートすると、“ファヌ(ファン)”たちは大歓声で迎え入れる。そんなニセ明の“仲間たち”雅マモル(宮野真守)、ウソノ晴臣(ハマ・オカモト)、上白石まね(上白石萌音)からもコメントが届いており、上白石まねからは「私ってこういう感じだったかしら? あなたはどうやって自分を保っているの?」という相談が。それに対しニセ明は「とにかく主観的になることだよね。客観を全部切り捨てるんだよ」という彼にしかできないアドバイスを送り、さらにリスナーからの真剣な人生相談にもニセ明らしい寄り添い方をした提言を与え、リスナーたちから大きな拍手が巻き起こっていた。

そんなニセ明は、クセが強すぎる天気予報「ニセ明のWeather forecast」を届けた後、デビュー曲「Fake」を生歌唱。雅マモル・ウソノ晴臣・上白石まねの歌唱パートにハモリや茶々を入れたり、イヤホンのコードのせいでステージ上を移動できず「動けない!」とジタバタしたりと、このイベントでしか見られないパフォーマンスで楽しませた。

最後に「10年間ラジオをやってきて思うこと」についてトーク。星野自身にとっての『星野源のオールナイトニッポン』とは何なのかというテーマに、「星野源にとってのラジオという原点に返ると、“わからなくてもいい場所”ですね」と語り、ラジオと演劇と音楽に出会ったことで世界が変わったと明かし、中学3年生のときに初めて作ったオリジナル楽曲をリスナーに公開した。

自分の居場所がわからなかった星野に居場所を与えてくれたのはラジオで、「くだらないことを語るだけの番組で、最初は意味がわからなかったけれど、いつの間にかゲラゲラ笑っていて、“わからなくても笑っていていいんだ”と思いました。いつかラジオをやりたい思った時に、こんな風にバカな空間を作ってみたいと思った」という。

「星野源のオールナイトニッポン in 日本武道館」撮影:田中聖太郎

そこから20数年が経ち『オールナイトニッポン』のパーソナリティを務めることに。「最初は昔聴いていた番組の影を追っていましたが、そうじゃなくてもいいのだと思いました。リスナーそれぞれ受け取り方が違って、何が正解かわからない。わからないまま番組を続けて、いろんな人に電波を通じて会えるのがうれしくて……。そこでたどり着いたのは、“この番組はわからなくてもいていい場所”だと思います」と、この番組を通じてたどり着いた『星野源のオールナイトニッポン』の存在意義を語った。

「星野源のオールナイトニッポン in 日本武道館」撮影:樋口隆宏

そして、番組のエンディングテーマ「Friend Ship」を弾き語り、星野は「本当に楽しいイベントでした。本当に楽しみました。ありがとうございます」と感謝を伝える。『星野源のオールナイトニッポン』はこの3月で終了することを発表しており、「皆さん、10年間ありがとう!でもまだ3週残っていますから(笑)」と10年分の思いを込めて深謝。「それでは、星野源でした!また“来週”!」と、3時間超えとなったラジオを“いつも通り”に締めくくった。

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