【インタビュー】鬼頭里枝さん×森谷佳奈アナウンサー(『テキトーにはきださNIGHT!』)

去る9月9日(土)、SBSラジオの人気番組『テキトーナイト‼』(毎週土曜日 21時〜23時30分)と鳥取・島根で放送されているBSSラジオの人気番組『森谷佳奈のはきださNIGHT!』(毎週月曜日 21時~22時)がコラボレーションを果たし、『森谷佳奈のはきださNIGHT!』(以下:『はきださNIGHT!』)を担当している森谷アナウンサーが、『テキトーナイト!』にスタジオ出演をして、大いに盛り上がりました。前回は生放送の様子をレポートしました。

▼当日のレポートはこちらをチェック!
https://news.radiko.jp/article/edit/8406/intro/

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http://radiko.jp/share/?sid=SBS&t=20170909210000

今回は当日の放送終了後、興奮醒めやらぬお2人に行ったインタビューをお届けします!

鬼頭里枝さん×森谷佳奈アナウンサー

▲『はきださNIGHT!』の森谷佳奈アナウンサー(写真:左)と、「テキトーナイト!!」の鬼頭里枝さん(写真:右)
▲『はきださNIGHT!』の森谷佳奈アナウンサー(写真:左)と、『テキトーナイト‼』の鬼頭里枝さん(写真:右)

――本日は、長時間にわたり、お疲れ様でした!  本日が初対面だったわけですが、お互いの第一印象は?

森谷佳奈アナウンサー(以下:森谷):鬼頭さんは『テキトーナイト』を聴いてイメージしていた通りでした!  アネゴ肌っていうか……。

鬼頭里枝さん(以下:鬼頭):確かに佳奈ちゃんは妹みたいな感覚でした。佳奈ちゃんと私は同じ干支なので、まさに”アネゴ”ですし(笑)。佳奈ちゃんについては、ツイッター上で写真は見てたけど、本当にイメージしていた通りだなって。明るくてお話のテンポもリズムが良くてご一緒して気持ちが良かったです。人見知り感はそんなに感じなかったですよ(笑)。

森谷:いや、少し、緊張してましたね……。

鬼頭:6月の放送で、初めて佳奈ちゃんに電話をつないで話した時は、佳奈ちゃんの声が『はきださNIGHT!』の時よりもトーンが高くて、「品行方正な女子アナ!」っていう感じだったよ(笑)。

森谷:あの時は、完全に猫をかぶってました(笑)。静岡県民の皆さんが聴いてるし、いきなり“黒い部分”を見せてしまって、コラボの話がなくなったら嫌だと思って、様子を見てたんです。

――この際だから、鬼頭さんに相談しておきたいことはありますか?

森谷:今は“恋人がいない”っていうような自虐ネタを喋ってますが、方向性に関して「このままのキャラクターで、今後飽きられたらどうしよう」という不安はあるんです。ただ、無理にキャラクターを変えるつもりはないし、自分も色々なことで頭が一杯なので、まずはガムシャラにやっていこうと思っていて……。

鬼頭:喋る内容に関して言えば、私フリーになってから放送局の看板が取れた分、気持ちが軽くなった気がします。局アナ時代は、しっかりしないといけない、とか周りのアナウンサーと比べられるから自分の色や自分らしさを早く見つけなくちゃと焦っていました。それがなくなったことで自分らしく「ありのままでいいんだ」と思うようになったんです。それ以来、ここ数年気負いやプレッシャーを感じなくなりました。

森谷:ええ〜!? そうなんですか!

鬼頭:アナウンサーと一緒に番組を担当することもありますが、一人で喋ってリスナーを巻き込んでいくほうが私にとっては「自分らしさ」をだせるような気がします。初めてお話しする人からどんなリアクションを引き出せるか、話が盛り上がった時の嬉しさはたまりません。あと、『テキトーナイト‼』がスタートして、周りの人から「こういう番組が一つあってもいいよね」「いい意味でテキトーで面白いよ」って言われるようになって気持ちが楽になりましたね。キャッチコピーも「適度にテキトーに」ですし。

――そういった意味では『はきださNIGHT!』も、BSSラジオの中で「こういう番組が一つあってもいいよね」と言われてもおかしくない番組ですね。

森谷:番組がスタートした当初はどうすればいいのか分からなかったんです。当時の上司がラジオに理解のある人で、チャンスをくれたんです。「ガラッと変わった雰囲気の番組をやりなさい」と。でも、しばらくは周りの人から「アナウンサーらしからぬ発言は、いかがなものか」というようなことを言われてました。その後、番組のことが広まっていって、全国からradiko.jpで聴いて参加してくれる人が増えるにつれて、風向きが変わってきました。

――今日も「ラジコプレミアムで聴いてます」という県外のリスナーが非常に多かったですが、radiko.jpのエリアフリーが始まって以来、県外のリスナーは増えましたか?

鬼頭:ここ1年くらいで、県外から参加してくれる人が増えましたね。ラジコプレミアムが始まってすぐに『テキトーナイト‼』が認知されたというよりは、少し経ってから聴いてくれる人が増えてきましたね。ローカル番組の情報が飛び交うようになったのも、昨年ぐらいからだと思います。

森谷:今日の企画もラジコプレミアムがなかったら、実現できていなかったでしょうから。

※森谷アナウンサーがパーソナリティを務めるBSSラジオ『はきださNIGHT!』は、TBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』(毎週日曜日 13時~17時)の「新番組選手権」で優勝したこともあり、リスナーが一気に増えました。調べたところ、47都道府県のほとんどの地域にリスナーが存在していることが分かりました。

――森谷さんは、番組で「モテない」「友達がいない」などの「ネガティブ発言」も多いですが、ネガティブだからこそできる番組があるんじゃないか、って思ってまして……。それに、ネガティブな発想だからなのか、森谷さんは番組のことを真摯に考えていて真面目ですよね。

森谷:私は基礎がしっかりしていないから、しっかりするところはきちんとしていかないといけないと思ってるんです。今、手を抜いてしまうと壊れてしまうんじゃないか、っていう思いがあって。『はきださNIGHT!』は、ああいったテンションなので、遊んでいるように思われかねないんです。「そんな楽な放送をしていいのか」って言われることもあって。でも、頭の中でオープニングトークなどを固めておいて、シミュレーションして放送に臨まないと自分の中の最低基準を越えないんです。だから、自分はまだまだだな……って思います。

鬼頭:でも、ラジオが好きな人はそういうところも汲み取っているから、応援したくなるよ。

森谷:本当にありがたいです。あとは、「やはり学生の皆さんにも、もっと聴いてもらえるといいな」と思ってまして……。

鬼頭:“ピュアエッヂ”っていうか、佳奈ちゃんは10代に年齢も近いし、大学生が居酒屋やスタバで喋るようなもっと友達目線での話もいっぱい聞きたいです。『テキトーナイト‼』では中高校生にもっとラジオを聴いてもらいたいという思いから、不定期で学校の部活や学食やお弁当取材で教室にお邪魔したり、学生ニュースを積極的に取り上げて電話出演してもらっています。時にはコーラにメントスを入れるようなユーチューバ―みたいな実験をスタジオでしてみたり。実際に10代と話すととても純粋で番組に声が乗ることをすごく喜んでくれるんです。そういうところはネット社会の今でも昔と変わらない気がします。

森谷:なるほど!

鬼頭:あと、アナウンサーとしても真面目な姿の佳奈ちゃんとやっぱり吐き出すブラック佳奈ちゃんの姿も見たいな。キャラクターは後輩が増えてくると変わるのかもしれないし、今は若くて粗削りでも、やりたいことも元気もたくさんあって、環境もゼロから作れるので可能性しか秘めてない! すごく羨ましいです。

森谷:ためになります! まだ、力んだり、焦ったりしている中で放送しているので、自分でもいつか力が抜けるといいなと思っていて、そうなったら、本当の自分になるんだろうと思います。

――森谷さんは現在24歳ですが、鬼頭さんが24歳の頃はどんな感じでしたか?

鬼頭:私、佳奈ちゃんみたいにちゃんとしてなかったと思う。新人だった頃は、“とにかく喋らなきゃ”っていう思いがめちゃくちゃありました。だけど、それから10年経つと、今度は自分自信に迷いが起きて「この喋り、番組面白いのかな」と思うことがあって、2時間半がものすごく長く感じられました。

森谷:そうなんですか!

鬼頭:それから「困ったときは自分一人の番組じゃない、スタッフやリスナーさんに頼っちゃえ」と思うようになったんです。そしたら「間」も怖くなくなって、本番が終わるのがすごく早く感じられるようになりました。リスナーさんの反応は、今では昔以上にスピーディー且つ相互にリアクション出来るのでとても心強いし、誰かの「面白かったよ」という言葉一つで頑張れます。
イベント等では、小学生から85歳のおばあちゃんまで声をかけてくれます。ハガキやファックス、メール、ツイート、色んな形でメッセージが来ます。おばあちゃんは「学生に戻った気分」とか「今の子はこういう感じなんだね」と感心しながら聴いてくださったり、小学生も「いつか中高生クイズに出たい」と思いながら聴いてくれたりするから、私は等身大の自分で話せばいいかなと思っています。

――心に沁みる言葉ですね……。では、各地の番組を色々と聴くことができるようになった今、憧れの人や、気になる人はいますか?

鬼頭:ラジオファンにとっては有名な番組だけど、TBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』(毎週日曜日 10時~11時55分)の安住さんです。オープニングトークからして面白いですよね。テレビ番組の収録で一緒に仕事をしたことがあって、頭の回転が非常に速い人でした。あとは、J-WAVE『TDK SUGAR WATER』(毎週金曜日 23時30〜24時)のパーソナリティの菅原小春さん。菅原さんはまだ25歳だけどダンサーとして世界で活躍していて、そんな方がナチュラルに話す言葉に興味があります。憧れている人が多く聴いているということでも素敵な番組だと思います。それから山梨放送で番組をされている山田ルイ53世さん。言葉選びが秀逸で、グルメリポートでご一緒した時は感激しました。お話もまるで一人舞台をみているように心地よく耳に入ってきます。

森谷:私は、別のインタビューでもお答えしたことがあるんですけど、やっぱり、ABCラジオの北村真平アナウンサーですね。『よなよな…水曜日』(ABCラジオ 毎週水曜日 22時25分〜25時)で、島根出身のシンガーソングライター・近藤夏子さんと番組をされていますが、近藤さんの天真爛漫な発言に対して絶妙な言葉でツッコミを入れるだけでなく、MC力もあります。収録が終わる度に「何かを成し遂げたわけでもないけど格言ぽいこと言いたい薄い一言シリーズ」をSNSにアップされるんですけど、それも毎回興味深いんです。一人のリスナーとして尊敬しています。

▲生放送中の一コマ
▲生放送中の一コマ

――鬼頭さんはもちろんですが、将来は「森谷さんのようになりたい」っていう後輩も増えてくるかもしれないですね!

森谷:私に憧れてもらったら困ります(苦笑)。

――鬼頭さんは、フリーで仕事をするにあたって、心がけていることはありますか?

鬼頭:私のモットーは、「バカらしいことほど楽しんでやりたい」です。そして皆も意識しますが特に意識しているのは一人称の“あなた”です。ラジオ少女だった自分がかつてそうだったように、お風呂やお布団で聴いてくださっている姿をいつも想像しています。あとは“生”へのこだわりです。9年目の放送ですが2回ぐらいしか収録はありません。ライブ感で皆さんと同じ時間をすごしている“今”がラジオの魅力だと思います。

――なるほど!  今回のように、何かコラボをしたいと思っているラジオ関係者は多いと思うんです。そういう方に向けてメッセージをお願いします。

森谷:今回のコラボが実現できたことで、まずは声をかけていくのが理想だと思いました。実現が難しそうでも、その一歩を踏み出さないと、生き残れないのではないかと思います。

鬼頭:その際はぜひ、SBSラジオと一緒にやりたいですね!  静岡は、新幹線も通ってるし、 だいたい、日本の真ん中に位置しているから、“へそ”といってもよさそさうだし。各地の面白い放送が集まる「へそ宣言」っていう感じで(笑)。

▲「姉妹番組協定書」を発行。ハンコのかわりにキスマーク!
▲「姉妹番組協定書」を発行。ハンコのかわりにキスマーク!

出演者プロフィール

■鬼頭里枝(きとう・りえ)

静岡県浜松市出身
2005年鹿児島讀賣テレビ(KYT)入社
2007年静岡放送(SBS)入社
2010年よりフリー
テレビの情報番組や、スポーツ中継のリポート、イベント司会などを中心に活動。
「3分話せばどんな人とでも仲良くなれる」

■森谷佳奈(もりたに・かな)

島根県松江市出身
島根県立松江北高等学校から岡山県のノートルダム清心女子大学卒業後
2015年に株式会社山陰放送に入社。
入社後、テレビのニュースキャスターやラジオのワイド番組などを担当しながら、昨年より『森谷佳奈のはきださNIGHT!』を担当。

~『はきださNIGHT!』以外の主な担当番組~
BSSテレビ 「テレポート山陰」木曜日~金曜日
BSSラジオ 『午後はドキドキ!』月曜日~金曜日 13時15分~16時50分(※森谷アナウンサーは火曜日に出演)
BSSラジオ 『音楽の風車』月曜日~土曜日 11時~12時55分、日曜日 11時~12時30分(※森谷アナウンサーは水曜日)

取材/撮影

YMgrdfKa
やきそばかおる

子どもの頃からのラジオっ子。
「ケトル」「BRUTUS」等ラジオ特集を担当。
ライター・構成作家・動物園愛好家。好きな食べ物は、焼きそば。
ツイッター @yakisoba_kaoru

ロンブー田村亮「1か月、家から出られなくなって」 活動謹慎中の初外出中に芸人ロケに出くわしていた

4月25日(木)、お笑いコンビ・ナイツの塙宣之と土屋伸之がパーソナリティを務めるラジオ番組「ナイツ ザ・ラジオショー」(ニッポン放送・毎週月曜~木曜13時~15時30分)が放送。お笑いコンビ・ロンドブーツ1号2号の田村亮がゲスト出演し、かつての活動謹慎中に起こった出来事を振り返った。

ロンドブーツ1号2号・田村亮

活動謹慎期間中、「全部受け止めよう」と思って自身に関する報道などを家で見てしまったために精神的に落ちていったと明かす亮。これを受けて塙は、外出はどうしていたかを訊ねた。

亮:俺、ずっと1歩も家から出てなかった。1回出ようとした時に、なんか記者みたいな人がいて、そこからホンマに何か月か丸々出てなかった。

で、(相方の)淳が家に来て、「もう記者とかもいなかったし、写真撮られないんだから、もう出ろ。ずっと家にいたら健康にも悪いし、奥さんも心配するし」って。で、「いやいやいや、謹慎明けの時に出る。それ以外もう出ないと決めてる」って言ったら、「出ろって。もう家族が迷惑やから」って……

で、「ああ、そうかな」っていうのもあって、次の日に、「じゃあ家で何か(料理)作ってあげよう」と思って、スーパーに行ったんです。スーパー・オオゼキなんですけど、行ったらそこで陣内(智則)さんとSHELLYが『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)のロケやってて!

(一同 爆笑)

亮:ビクッ!として、俺もう走って逃げて。カゴに入れてたキャベツとか全部その辺のトウモロコシの(陳列されてる)ところに全部置いて「ヤバい!」ってバッと逃げた。映り込むなんて、絶対、一番無理よ、メンタルが。

塙:絶妙な感じですよね(笑) 『ヒルナンデス!』で、しかもその2人だっていうのが。

亮:そこからまた向こう1か月、家から出られなくなって。

ナイツ・塙宣之、土屋伸之  ハリセンボン・箕輪はるか  ロンドブーツ1号2号・田村亮

勇気を振り絞って家を出てみたら、「まさかロケに出くわすなんて」と自身の悲運を嘆く亮に、苦笑いするスタジオ一同であった。

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