【スペシャルインタビューその2】槇原敬之、音楽+ラジオを語る。

【スペシャルインタビューその2】槇原敬之、音楽+ラジオを語る。(撮影:井上祐太) ©bayfm

槇原敬之が2年2か月ぶり、22枚目となるニュー・アルバム『Design & Reason』をリリース!
2月のbayfmタイムテーブルに掲載しきれなかった部分も含めた”エディターズカット版”後半では、番組『Who cares?』や、その多彩な選曲に見られる音楽観について、たっぷり語っていただきました。

記事前半はこちら!

若い頃にジャンル・年代にとらわれずどれだけ“いい”音楽を聴けるかで、これからミュージシャンを目指す人たちの基準がぜんぜん変わってくる。

ご自身所有のフィギュアとともに。そのこだわりは音楽のみならず、服飾、玩具にも及ぶ。(撮影:井上祐太) ©bayfm

―bayfm『Who cares?』では、毎週様々なテーマに基づき、幅広くもユニークな選曲をされています。
マッキー流『音楽の幅を広げるコツ』などあればぜひ教えてください。

 半分ぐらいは自分が幼少の頃から20代にかけて知った曲だったりジャンルだったりを基軸にしていて、そこからは自分で新しい曲だったりジャンルを探しています。
 幼少の頃にどれだけのジャンルの曲を聴いていたかっていうのは助けになっていて…僕の実家って、『みんなのうた』と二葉百合子さんという浪曲の方のレコードしかなかったんですよ。だからその2つを聴くしかなかったんですね。そのおかげで自分の中の感覚として浪曲だったりとか民謡だったりとかの感覚が身についたというか。いろいろな国の楽曲だったりとかそういったものに触れる良い機会だったと今は感じています。
 

―ジャンルや年代にとらわれない音楽の聴き方が幼少時に身についたと。

 若い頃は「こういうのを聞いた方がイケてる」みたいな音楽に求められるファッション性が多少なりともありますよね。でも僕には割とそこがなかったんですよ。だからパンクも好きだしロックも好きだし…僕にはROLLY(※ミュージシャン・俳優)という従兄もいたので。だから育ち方としてはラッキーだったと思います。
 この間矢野顕子さんと対談させていただいた時に「クラシックを聴いたりするのはスノビッシュな趣味だしって思っちゃダメよね」っていう話が出たんですよ。若い頃にジャンル・年代にとらわれずどれだけ“いい”音楽を聴けるかで、これからミュージシャンを目指す人たちの基準がぜんぜん変わってくるって矢野さんもおっしゃっていて。たまたまYMOについての対談だったんですけど、YMOって電気的な音楽をやっているんだけれども、やっぱりそういう基準がちゃんとある人たちが作っているので、目に見えない様式美もあったりとかもして。
 だから枠を超えた“いい”音楽を探す感覚を持つことがコツだと思います。
 

ラジオDJ、大事です!「誰かが紹介した」っていう付加価値ってすごく重要だと思うんです。

リスナー向けに頂いたメッセージとともに。音楽、ラジオに接するうえでのヒントが散りばめられたインタビューになりました!(撮影:井上祐太) ©bayfm

―話は変わりますが、ラジオについてご自身の考えをお聞かせください。

 僕が『Who cares?』の中でやっていることって、幼少期に僕にそういう影響与えてくれた人たちがやってくれていたことをそっくりそのまま番組の中でやっているんだけなんです。今の時代は情報量も多いし、それこそ音楽って選び放題ですよね。そこでですよ。何を指針にして、聴く音楽を選んでいけばいいのかって、僕はラジオDJだと思うんです。ラジオDJの方がどこまでリスナーさんとつながっているかとか、そのリスナーさんがDJさんをどう思っているかによってリスナーさんの音楽への入り口が変わってくるという。だから僕、ラジオDJってものすごくそういう意味で大事だと思っていて。

 例えば僕の音楽を好きだと思ってくれる人がいるならば、あと僕の適当なしゃべりを好きだと思ってくれるならば(笑)…僕が過去やってもらったようなことを今度は僕ができるかもしれないかもよ。っていう気持ちでいつも選曲しています。
だからラジオDJ、大事です!
 動画投稿サイトや音楽配信サービスで音楽を垂れ流しで聞くのもいいんだけれども、「誰かが紹介した」っていう付加価値ってすごく重要だと思うんです。

ーある意味セレクトショップに近い感覚かもしれないですね。

 それです!そういうことなんです!!ラジオは僕にとってのセレクトショップだったんです。あとは、その曲がかっこいいかかっこ悪いかを聴かずに判断して欲しくないんですよ。例えばバリバリの洋楽フリークの人にとっても“いい”と思える邦楽って絶対あると思うんですよね。そういう「ジャンルとか年代の垣根を取っ払って音楽を聴いて欲しい」という気持ちが僕にとっての『Who cares?』なので。

ー『Who cares?』のオンエア楽曲って、ひとつのつながりとしてとても心地よいですもんね。

 僕の中では、僕が全部選んだ曲って全部共通点があるんです。その共通点っていうのは、言葉では言いにくいんですが全部“いい曲”だって自分が思う曲なので。それがさっき話にも出た「基準を知っているかどうか」ってところにも結びつくと思うんです。僕はプレイヤーとしてはイマイチですが(笑)、リスナーとしては結構な量のすごい量の音楽を聴いているので。

ーええっっ!!プレイヤーとしてイマイチなんですか!?!??

 僕ピアノ下手なんですよ~~(爆笑)。  今年はそれをちょっとずつカミングアウトしているんですけれども(笑)。コンピューターがなかったら僕らはデビューできなかった世代なんですよ。だから僕らは今の世代の作るコンピューターミュージックみたいなものに対して、それまでの世代の方と比べると心が広い世代だと思います。

ーそういう世代間での音楽観の違いみたいなものもありますもんね。

 とは言え、僕はデッサンができないと美術をやっちゃいけないと思っているタイプの人間なので、ピアノの練習でも数年間は目の前のものをそのままやるみたいなデッサン的な作業をしておいたほうがいいとは考えています。そういうことをやることで得る基準みたいなものもあると思うので。だから番組では君の兄となり、父となり…そういったことも言っていきたいなと。
 あともう一つ自慢があるとすれば、(番組でかける楽曲は)全部自分で買って自分で選曲しています!目指すは山下達郎さんだよね。愛が違う。
だから『Who cares?』は槇原敬之版“音楽のセレクトショップ”です!
 

「Design & Reason」 ©WORDS & MUSIC

二回にわたりお届けしてきた槇原敬之さんへのスペシャルインタビュー、いかがでしたでしょうか?
番組「Who cares?」では槇原さんの音楽観がたっぷり伝わるアルバム「Design & Reason」発売に先駆け、アルバム収録曲をOA。
番組では、槇原さんならではな選曲もたっぷりとお楽しみいただけます。
毎回の選曲テーマに基づいたトークも聴きどころ。

是非、チェックしてみてくださいね!
 

【アルバム情報】

「Design & Reason」
2019年2月13日(水) 発売
品番:BUP-00018
価格:3,000円(税別)


槇原敬之Official HP:https://www.makiharanoriyuki.com/

プレミアム会員登録をして全国のラジオを聴く!

Who cares?
放送局:bayfm78
放送日時:毎週日曜 17時00分~24時00分
出演者:槇原敬之
番組ホームページ

「Who cares?」とは… 槇原敬之が流行りやジャンルを気にせず、その時々の気分で聴いてもらいたい曲をセレクトする番組。
毎週1つのテーマを元に、槇原自身が選曲した楽曲とトークを繰り広げます。

※放送情報は変更となる場合があります。

ガンダムのモビルスーツ生みの親・大河原邦男「仕事の醍醐味は、子どもの脳に種をまくこと」

J-WAVEで放送中の番組『INNOVATION WORLD』(ナビゲーター:川田十夢)のワンコーナー「DNP GLOBAL OPEN INNOVATION」。4月19日(金)のオンエアでは、『機動戦士ガンダム』シリーズのモビルスーツなどをデザインしたメカニックデザイナーの大河原邦男さんが登場。その多様なデザインの裏側に迫りました。


■ガンプラには興味がない?

今年40周年を迎えた『機動戦士ガンダム』シリーズ。『機動戦士ガンダム』シリーズのプラモデル「ガンプラ」は、累計出荷数5億個を超えるとも言われています。しかし、大河原さんは「あまりよくわからない」と、それほど関心がない様子です。

大河原:私は企画の立ち上げからメカコンセプトを作る段階がいちばん楽しいので、それが終わったらあまり興味はない。ガンプラが出て、まさか40年も続くと思わないから、MSV(モビルスーツバリエーション)で随分と勝手に遊んでしまったんです。みなさんがプラモデルを作るようになったのは、それ以降ですよね。
川田:ガンダム以前にプラモデルってあったんですか?
大河原:ありました。ただ、スケール感で展開したガンプラは、少し今までと違ったものだったかもしれません。
川田:数字が出ていましたよね。「1/144スケール」とか。あの数字がリアルでしたよね。
大河原:そう思わせるだけなんですけどね(笑)。


■メカニックデザインの醍醐味とは

大河原さんは『機動戦士ガンダム』シリーズをはじめ、あらゆるロボットアニメのメカニックデザインに携わり、その道の第一人者と言われています。

大河原:『科学忍者隊ガッチャマン』ではじめてメカニックデザインを担当しましたが、それが終わったら背景をやっていました。メカニックデザインはひとつの仕事だったんです。でも、その仕事を職業にしたいという思いで頑張りました。
川田:その後に出てくるいろんなロボットは、ガンダムの影響を受けていますからね。
大河原:私の仕事の醍醐味は、子どものやわらかい脳に「大人になったらこれを研究しよう」という種をまくことです。
川田:見事にその種をまかれました。

川田は、『機動戦士ガンダム』シリーズの大河原さんが手掛けたモビルスーツについて、「機能性がかたちに表れている」と言います。

川田:機能性とデザインの両翼を備えていましたよね。
大河原:『機動戦士ガンダム』シリーズのスポンサーが玩具メーカーだったので、そう自由にはならなかったんですけど、登場する敵に関しては当時商品にならなかったので、監督の思うとおりのものが作れたんじゃないかなと思います。


■一生懸命にいろんなことをやってみる

川田は、「大河原さんのデザインするロボットは似ているようで似ていなくて、フォルムも角張ったものから丸みを帯びたものまである」とその多様性を絶賛。続けて「なぜそんなに変幻自在にデザインできるのか」と、問いかけました。

大河原:私は、タツノコプロで色々なアニメに携わりました。『ゴワッパー5 ゴーダム』を担当していた頃、ギャグ要素のあるタイムボカンシリーズ第2作『ヤッターマン』をやってみないかと言われました。それまではギャグものはやったことがなかったけど、私は何でもやってみたいタイプなんです。それで「ギャグものはこうデザインするんだ」と学べたからラッキーでした。
川田:でも、毎回ネタは違うじゃないですか?
大河原:それがまた楽しいんですよ。ニヤニヤしながら描くっていうのがね(笑)。

さらに川田は、どういう視点があれば大河原さんのようなアイデアが生まれてくるのかも訊きました。

大河原:何でも一生懸命にいろんなことをやってみることですね。そうすれば間口や奥行きが出てくるので。好きなものだけやっていたとしても、3作品くらい同じものが続いたらやりたくなくなるでしょ。

また、川田は「大河原さんの描く色彩を見ると、ファッション的な要素があるように感じる」と言います。

大河原:私はタツノコプロの前にアパレル会社にいて、そこでは紳士服の企画でシルエットをよく描かされていました。その影響がザクのシルエットに反映されているということですね。
川田:最近のファッションでは、そんなに色を使わず質素にまとめる「ノームコア」が流行っていますが、「それってザクじゃん」と思いました(笑)。ファッション的な流れもそれぞれのモビルスーツにあるから、そういった視点で解釈するデザイナーもいると思います。ファッションにもつながる感覚だなと思います。
大河原:それはあるかもしれないですね。
川田:流行にある雑多なものを大河原さんは自由に引き出し、カタチにしているような印象です。

デザインの参考にするため、新聞の折り込みチラシにまで目を通していたというエピソードが飛び出すなど、貴重なお話をたくさん伺うことができました。ぜひradikoでチェックしてみてください!

この番組をラジコで聴く
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。 


【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD』
放送日時:毎週金曜 20時−22時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/

Facebook

Instagram

ラジコ(radiko)さん(@radiko_jp)がシェアした投稿 -

ページトップへ