山梨県産のブランド米「にじのきらめき」とは
渡辺麻耶が木曜日のDJを担当するFM FUJIの番組『Bumpy』(毎週月曜~木曜、13:00~18:50)。3月12日のオンエアにフリージャーナリストの松田宗弘さんが出演し、山梨県産のブランド米「にじのきらめき」について解説しました。
松田 先月取り上げた山梨県の来年度(2026年度)予算は現在、県議会で審議中ですが、この中から山梨県産のブランド米「にじのきらめき」についてお話します。「ぶどう」「もも」生産量日本一の果樹大国・山梨県ですが、お米の生産でも頑張っています。3月20日付の山梨新報で記事を掲載する予定で、今日は一週間早くラジオでご紹介します。
麻耶 山梨県の県産米には、どんな品種のお米があるのでしょうか。
松田 代表的なブランド米は「梨北米」。梨北米とはJA梨北が北杜市や韮崎市などで販売しているお米の名称で、JA梨北のホームページによると、梨北米の中には、食味ランキングで最高評価「特A」を通算10回獲得した「コシヒカリ」、おにぎりにしたとき、冷めていても美味しい「農林48号」、夏の高温に強く、粒が大きく食べ応えがある「にじのきらめき」などがあります。県農政部によると、県内で生産されている米は「約20品種あるそうですが、生産量で圧倒的に多いのはコシヒカリです。
麻耶 上位品種の生産量はどのぐらいですか。
松田 作付面積ベースの県集計実績値(2025年度)によると、総作付面積は4560㌶で、品種別ではシェアトップの「コシヒカリ」が69.1%、2位の「ヒノヒカリ」が9.1%で、この2品種で全体の約80%を占めます。残りは十数品種で分け合っています。
麻耶 県が力を入れている、戦略的な品種はありますか。
松田 「にじのきらめき」です。温暖化などによる高温に耐えられる新品種として国が開発したもので他県産もありますが、県は2023年に県奨励品種に指定し、生産販売の支援に力を入れています。さきほどの作付面積の銘柄別シェアは、まだ1.6%と小さいですが、面積は24年度の35㌶が25年度は72㌶と倍増、農政部では「この勢いでいってほしい」と期待をかけています。理由は、平坦地の「コシヒカリ」は高温の影響を受けやすく、粒が小さくなったり、割れたりなど品質が劣化、それに代わる品種として期待しているからです。
麻耶 県はどのようにして生産や販売を増やそうとしていますか。
松田 消費者向け情報発信による認知度アップに力を入れています。昨年9月、県はミシュランガイド「東京」で7年連続三つ星を獲得し、北杜市大泉町で日本料理店を営む和食料理人の「江﨑新太郎シェフ」に「やまなし『にじきら』アンバサダー」を委嘱。江﨑さんは、東京の青山で25年、日本料理店を営業した後、北杜市に移住した方です。県ホームページでは「にじきら」の特集ページを開設。江﨑さんによる「にじきら」のおいしい炊き方を紹介。そこからYouTube動画に飛ぶと、「にじきら」を使った料理を江﨑さんが披露し、長崎知事と「にじきら」の魅力について語っています。県の来年度予算には、にじきら認知度向上に向けたSNS(交流サイト)やイベントなどを活用した情報発信事業費が計上されました。
麻耶 「にじきら」は県内のスーパーなどで買えるのですか。
松田 収穫量がまだ多くないので、スーパーではあまり見かけません。JA梨北の直売所とオンラインショップ「マルシェ梨北」で販売されています。2025年産の「にじのきらめき」の価格は、10㌔9510円で「コシヒカリ」より500円ほど安い。味は折り紙付きで、江﨑さんは、「初めて食べたとき、あまりのおいしさに驚きました。噛めば噛むほど甘みが出てくる。味の面で欠点はないと言い切れます」と大絶賛しています。
麻耶 これは、ぜひとも、食べてみたいですね。認知度アップに課題はありますか。
松田 県は、農業分野から「脱温暖化」を目指す取り組み(4パーミル・イニシアティブ)の対象作物として「米」を位置づけ、「にじのきらめき」ほかの「梨北米」を認証しています。品種の高付加価値化で消費者への訴求力をアップしようというもので、飲食店関係者やメディア向けの産地見学会なども行っていますが、認知度アップは一朝一夕にはいきません。それでも、県によると、農家から「うちでも作りたい」という問い合わせが増えていて、「にじのきらめき」の作付面積が倍増していることからも、期待値は高いです。
Xハッシュタグは「#かいばんぴー」(月)、「#ばんぴーのとも」(火)、「#てるぴー」(水)、「#ばんまや」(木)
※放送情報は変更となる場合があります。
