“最強”の吉田沙保里が「何やっても勝てない」と感じたライバルと、戦うために分析したことは?

J-WAVE×DAZNがコラボレーションしたスポーツトーク番組『BE TRUE』を展開中だ。各競技でトップレベルの実績を残した元アスリートをゲストに招き、フォルクスワーゲンでドライブしながらの車内トークを通じて、その生き方や成功の秘訣を紐解く。DAZN、YouTubeやストリーミングサービスであるDAZN OTT(オーバー・ザ・トップ)をはじめ、ポッドキャストコンテンツとしてApple Podcast、Spotify、Amazon Music、radiko、YouTubeなどで楽しめる。

第2回のゲストは、元レスリング日本代表の吉田沙保里。引退を決断した裏にあった亡き父の言葉や「何やっても勝てなかった」というライバルの存在、そして、憧れのアスリートとのエピソードなどを語った。聞き手は、公私で交友関係の深い元バレーボール日本代表の狩野舞子が務めた。

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初対面は「こんなに人当たりのいい人なんだ」

顔を合わせるなり「久しぶり~!」と再会を喜び合う吉田と狩野。狩野が「けっこう空いたよね!」と言うと、吉田が「空いた。1か月ぶりくらい。私たちが1か月会わないっていったら、みんなの1年分ぐらいだからね(笑)」と冗談めかして返すなど、仲の良さをうかがわせる。雑談もそこそこに出発。ハンドルを握る狩野が主にインタビュアーとなり、助手席に座る吉田の半生について深堀していく。

まずはどんな経緯からふたりが友人関係になったのか触れておこう。吉田と狩野の出会いは古く、現役時代に参加したオリンピックの壮行会かそれ以前に遡るという。初対面時の吉田の印象について狩野は「こんなに人当たりのいい人なんだ」「何の壁も感じなくて逆にいいのかなと思っちゃった」と回顧する。これに吉田は「壁を感じて欲しくないの、私は」「すごいと思われたくない」と謙虚な人柄を垣間見せた。

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吉田が感じた、人生初の燃え尽き症候群

こうした飾らない人柄とは裏腹に、吉田の戦績は凄まじい。女子レスリング世界大会では16連覇を成し遂げ、個人戦は206連勝。五輪では2004年のアテネ、2008年の北京、2012年のロンドンと、3大会連続で金メダルに輝いている。

しかし、2016年のリオデジャネイロ五輪では決勝で敗れ、惜しくも銀メダルに終わっている。当時34歳。選手としてのピークは過ぎていたものの、吉田は「応援してくださる皆さんに見て欲しい」との思いから、母国開催の東京五輪を目指すか否か迷いに迷ったという。そんな中で、2019年1月に現役引退を発表。33年間のレスリング選手生活に区切りを付けるに至った背景には何があったのか。当時の記憶を辿る中で吉田は、亡き父・栄勝さんが遺した言葉やリオ五輪後に感じた人生初の燃え尽き症候群について語る。

一方の狩野も、ロンドン五輪でバレーボール日本代表28年ぶりの銅メダル獲得に貢献したメダリストだ。華々しい経歴だが、狩野自身は「劣等感を持っていた」「『メダリストと言っていいのか』と葛藤がしばらくあった」という。そのわけとは?

「日本に帰りたくない」ほどのショック

勝利と栄光に彩られた吉田のアスリート人生に、挫折はあったのだろうか? 狩野が尋ねると、吉田は「挫折っていう挫折はないかもしれない」としながらも、2012年に、大泣きするほどの悔しさを感じた出来事があったことを明かした。しかし、その3か月後には雪辱を果たす──その裏でどのように気持ちの切り替えと準備を行ったのか。

また、競技者をさらなる高みに導いてくれるのが、超えるべき目標として立ちはだかるライバルの存在だ。その圧倒的な実績から孤高の王者のように見られがちな吉田も例外ではなく、現役時代に「あの人を超えたい」と闘志を燃やし、今では「あの人を超えたいと思ったからここまでこられた」と感謝せずにいられない選手がいたという。「身体能力がずば抜けてて、スピード、パワー、技はすごいし、おまけに顔もスタイルもいい。何やっても勝てないのよ」。“霊長類最強女子”にここまで言わせる好敵手とは。



なお、このライバルに打ち勝つために吉田は「スピードは同じくらい、パワーは相手が上、タックルは自分のほうが上」といった具合に能力差を分析。相手に劣っていると目していたパワーを強化することに注力し、その差を縮めていき、結果的に勝てるようになったそうだ。ただがむしゃらに努力するのではなく、自身の弱点に真摯に向き合い、改善を重ねることの大切さがよくわかるエピソードだ。

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「絶対私も同じ色の金メダルを獲ります!」

アスリートにとって、ライバルが目先の目標であるならば、憧れの人は遠くに位置するマイルストーンなのかもしれない。

吉田にとっての憧れのアスリートは、柔道女子48kg級のオリンピック5大会連続メダリスト“ヤワラちゃん”こと谷亮子だった。中学生の頃にその雄姿を見て「私も金メダルを獲りたい」と思うようになった吉田は、アテネ五輪のときに「絶対に会いたい」とひそかに対面の機会をうかがっていたという。しかも同五輪で谷は、前回のシドニー五輪に続き2大会連続の金メダルを獲得。「これはもう私の気持ちを伝えにいきたい」。そう意を決して選手村の谷の部屋を訪問したとのことだ。この時に谷から言われた意外な言葉とは?

なお吉田によると、谷は「めちゃくちゃいい人」で、手に入れたばかりの金メダルを見せてくれたとのこと。これに感激した吉田は「絶対私も同じ色の金メダルを獲ります!」と誓い、見事、五輪初出場にして見事に金メダリストとなっている。「ヤワラちゃんに誓ってパワーをいただいて、同じ色の金メダルを獲れたのは一生の思い出」と述懐する吉田。彼女にとっていかに谷の存在が大きいものだったかよくわかる。

同番組ではこのほか、レスリングにのめり込むようになったきっかけ、無敗記録を支えていた緊張したときのメンタルの整え方、今後の目標・夢などについて語っている。



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(構成=小島浩平)

『BE TRUE』について

“自分らしさ”にある成功のカギを解き明かす『BE TRUE』は、各界でトップレベルのアスリートが登場。現在は、吉田沙保里(元レスリング日本代表)×狩野舞子(元バレーボール日本代表)のエピソードも配信中で、映像&音声で楽しめます。

【本編を聴く&観る】

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「魔女の宅急便」を観ると…、祖母から“ネギ”を巻かされ…記憶に残っている「風邪」を引いた日の思い出

本部長・マンボウやしろと秘書・浜崎美保が、リスナーの皆さんと「社会人の働き方・生き方」を一緒に考えていくTOKYO FMの生放送ラジオ番組「Skyrocket Company」(毎週月曜~木曜17:00~20:00)。今回の放送では、会議テーマ「風邪の思い出案件 〜あの日、あの時、風邪ひいて〜」と題し、全国のリスナー社員からメッセージを募りました。数多く寄せられたエピソードのなかから、その一部を紹介します。


※写真はイメージです



◆“寝ているだけ”の悲しい旅行に…

京都へ家族旅行に言ったときのことです。ホテルでチェックインを済ませて部屋に入ったときにダルさと感じ、風邪でダウン……。ホテルに紹介してもらった救急病院で診察を受けて薬をもらい、2泊3日のあいだずっとホテルで休養し、熱が下がったので帰宅。結果的に、ホテルで寝ているだけの旅行になってしまいました。

家族に「せっかくだから出かけたら?」と声をかけてみたら、躊躇することなく観光に出かけました(笑)。ただ、妻が夕食におばんざいを買ってきてくれたので、少しばかり観光気分を味わえたのが救いです。“健康が第一だな”と実感した旅行でした(神奈川県 63歳 男性)

◆祖母に必ず言われた言葉

今でも本当に意味がわからないのですが、子どもの頃は、風邪を引くと祖母に必ず「首にネギ巻いて寝なさい」と言われ、実際にネギを巻かされていました。その影響かもしれませんが、今でも風邪を引いたときや“引きそうだなぁ”と感じたときは、必ずネギ料理を食べるようにしています(埼玉県 29歳 男性)

◆「魔女の宅急便」を観ると…

幼少期に風邪を引いたときは、必ずジブリ映画の「魔女の宅急便」を観て、ポカリスエットを飲んで寝ていました。なので、いまだに「魔女の宅急便」を観るとポカリが飲みたくなります(笑)。子どもの頃の思い出や習慣って意外と残っていますよね(東京都 25歳 女性)

◆体調が悪い日に“マック”!?

私の風邪の日の思い出といえば「マクドナルド」です! 子どもの頃は、いくら体調が悪くても食欲だけは常にある体質だったので、我が家では風邪を引いたらまず病院に行き、その帰りになぜかマックを買って、家で食べて寝る、というのがルーティンでした。むしろ、マックは風邪を引かないと食べられませんでした。

大人になった今ではとても考えられませんが、私の小さい頃は、それがとても印象的でした。体調が悪くても、そこだけはウキウキしていた風邪の思い出です(東京都 34歳 女性)

<番組概要>
番組名:Skyrocket Company
放送日時:毎週月曜~木曜17:00~20:00
パーソナリティ:本部長・マンボウやしろ、秘書・浜崎美保
番組サイト:https://www.tfm.co.jp/sky/

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