トップアスリートが明かす「人生の転機」 サッカー元日本代表の柴崎 岳&走り幅跳び五輪の橋岡優輝がトーク
第6回(最終回)のゲストは、男子走り幅跳びで21年東京五輪、24年パリ五輪の二大会連続五輪出場を果たした陸上選手の橋岡優輝と、サッカー元日本代表で鹿島アントラーズ所属の柴崎 岳。配信は全4回。現在配信中の1回目、2回目では互いの印象や人生のターニングポイント、アスリートとして大切にしていることなどについて語り合っており、本記事ではその一部を紹介する。
柴崎に対する印象は「マジで男前」
本ドライブの目的は、フル電動SUV「フォルクスワーゲン ID.4 Pro」に乗り、鹿島アントラーズのホームタウンである茨城県鹿嶋市を巡りながらさまざまなテーマでトークをし、それぞれの“自分らしさ”について深堀するというもの。柴崎と橋岡は同じマネジメント会社に所属している縁があるものの、顔を合わせるのは今回が初。ということで、まずは、運転席に座る橋岡と助手席に乗り込んできた柴崎が「はじめまして」と握手を交わすところから、ドライブ旅はスタートした。互いの第一印象について、ハンドルを握る橋岡は「会う前からマジで男前な人だなと思ってたんですよ。あとはミッドフィルダーっていうポジション的に冷静でクールな人なんだろうなという印象ですね」と述べた。一方の柴崎は「意外とよくしゃべってくれるイメージかな」「人当たりも良くて話しやすい」と好印象を受けたと伝えた。
橋岡が「陸上って楽しい」と気づいた出来事とは
その後、話題は「人生のターニングポイント」へ移っていく。21年東京五輪で6位、24年パリ五輪で17位と、日本における男子走り幅跳びの第一人者として活躍する橋岡。その転機は2つあり、1つ目は中学生の頃だという。当時、110mハードル走、砲丸投げ、走り高跳び、400m走からなる混成種目の男子四種競技に取り組んでいた橋岡は、部活をさぼりがちであまり熱心に取り組んでいなかったそう。しかし、全国大会で3位に入賞したことをきっかけに「陸上って楽しいんだ」と目覚め、「いち部活のただの生徒から、いち競技者に変わったというか。陸上を真剣にやり始めた」と振り返った。2つ目の転機は、高校3年生の頃。高校入学と同時に始めた走り幅跳びの選手として臨んだ、U20世界陸上競技選手権大会で訪れたという。大会の結果は10位。「すごく悔しくて落ち込んだ」と述懐する苦い経験をどのように成功に転じるエネルギーに転換したのか。ぜひ、本編をチェックして確かめてみてほしい。
柴崎の“神童エピソード”も
転じて橋岡が「柴崎さんは?」と、人生のターニングポイントは何かと水を向けると、柴崎は「しいて言うなら……」と、小学生で初めてボールを蹴った頃を回想する。三人兄弟の末っ子で、兄2人が先にサッカーを始めていたという柴崎。「始まりが大事だったかもしれない」と、のちの天才プレイヤーの片鱗を感じさせる幼少期のミニゲームやリフティングでの思い出話を披露した。橋岡も思わず「えっ、すごくないですか?」と驚愕した“神童エピソード”も。柴崎は「どんどんできるようになる自分が楽しくて。それで今の今まで続いてる」といい、「やっぱり始まりがすごい大事だった。そこで『うまくいかないな……』と思っていたら、また違う人生になっていたかもしれない。そこはラッキーだったかな」と述懐した。橋岡が「楽しさを知ることが転機になったという意味で、僕と変わらないかも知れませんね」と共感すれば、柴崎が「初めからじゃなくても、スポーツをすることの楽しさをどこかで感じないと苦痛にしかならないよね。楽しさを自分で感じることや周りが感じさせてあげることが大事だと思う」と持論を展開するなど、競技者としての原点に“楽しさ”があったとして意気投合していた。
では、そんな2人が大事にしていることは何だろうか?橋岡はやはり「楽しむこと」とした。「これだけ競技を長く続けて代表経験を経てくると、どうしても楽しみ切れなくなり、いろんな重圧が生まれてくる」とトップアスリートならではの苦労を話しつつ、「その中でも、純粋に競技を楽しんでいたあの頃の気持ちを忘れないようにしたい」と願望を口にした。そして柴崎は「日々の中で自分のベストを尽くす」といい、「それがあって今の自分があると思ってる。毎日自分のベストを尽くした、やり切ったと思える競技人生にしたい」と強い決意を示していた。
配信中の第3回目では"世界での戦い"をテーマにトーク。
11月1日にはポッドキャスト最終回も配信される。
(構成=小島浩平)
■『BE TRUE』について
“自分らしさ”にある成功のカギを解き明かす『BE TRUE』は、各界でトップレベルのアスリートが登場。また、さまざまな選手たちのエピソードも配信中で、映像&音声で楽しめます。
第1回 鳥谷敬(元プロ野球選手)×GAKU-MC
第2回 吉田沙保里(元レスリング日本代表)×狩野舞子(元バレーボール日本代表)
第3回 入江陵介(競泳オリンピックメダリスト)×松田丈志(競泳オリンピックメダリスト)
第4回 守田英正(プロサッカー選手)×福西崇史(サッカー解説者)
第5回 鎌田大地×稲本潤一(プロサッカー選手)
第6回 柴崎岳(プロサッカー選手)×橋岡優輝(陸上競技選手)
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