森山直太朗が語る、父の死の間際に感じたこと。ドキュメンタリー映画が公開中
提供:J-WAVE

『素晴らしい世界は何処に』は、2022年から約2年間で107本に及んだ森山直太朗20thアニバーサリーツアー『素晴らしい世界』の映像作品をもとに、新規映像と新たな楽曲を取り入れたドキュメンタリー映画。
約2年に及んだツアーの旅路と、その終着点となる両国国技館でのライブ映像に加え、ツアーの最中に父の死と直面した森山の姿にフォーカスを当てる。
「素晴らしい世界は何処に」|【2025年3月28日(金)公開】
個性的な雰囲気の番場監督との初対面時の印象について森山は「かわいい人だなあ」と笑わせつつ「というのとは逆で、今こそ硬派でありお茶目なギャップを知っているけれど、初めて会ったときは寡黙で独特な雰囲気で威圧感があった。正直、初対面は怖かったです!」と赤裸々に述べた。
本作は元々、Blu-rayなどのソフト化を念頭にしており、劇場版ドキュメンタリーとして製作する意図はなかったという。しかし森山が映像と音響をチェックしたところ、あまりのクオリティの高さに驚き、ドキュメンタリー作品として再編集して完成させたという経緯がある。
森山は「誤解を恐れずに言うならば、生以上の臨場感が立ち上がっていると思った。さすが番場監督と思ったし、再編集してもらったものを観たときに、ロードムービーとしても人生においても、『素晴らしい世界』ツアーやその先に複雑に絡み合う景色があって、生活や人生そのものを捉えていると感じた」と太鼓判を押していた。
劇中では病床の父に語り掛ける母・森山良子の音声なども流れるが、森山は「番場監督が象徴的シーンとして台北でのMCを長尺で採用したことで、母親と父親が30数年ぶりに再会するシーンを呼び込んだと思う」としみじみ述べた。
そんななか、森山が本作の主題歌『新世界』の制作経緯について解説。
森山直太朗 / 「新世界」Music Video
父も幼少期に母を亡くしたりして、寂しさを抱えながら生きてきた人生だったので、今父はどんな気持ちで生と向き合っているのか……と。そんな想いに駆られて作った曲です。僕が自分自身の想いを歌うというよりも、父を介して歌っているような曲です」。 そしてギターの弾き語りでサプライズ生歌唱した。
(取材=石井隼人)