あいみょん、『NHK紅白歌合戦』に家族を招待しなかったワケ

J-WAVEで放送中の番組『SAISON CARD TOKIO HOT 100』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。2月10日(日)のオンエアでは、歌手のあいみょんさんをゲストに迎え、『NHK紅白歌合戦』の感想や、曲作りについてお訊きしました。


■今、好きな人はいますか?

2月3日のオンエアで、「もしも明日世界が終わるとしたら、あいみょんは今日何をする?」との質問に、「好きな人に好きって言いたい」と答えたあいみょん。番組スタッフに代わり、クリスがさらに突っ込んだ質問を投げかけます。

クリス:今、好きな人はいますか?
あいみょん:います。
クリス:おー! それは……?
あいみょん:こういう活動をしていると、たくさん魅力的な方がいらっしゃって、すごい刺激的な日常を過ごさせていただいています。ですので、「あー、いいなぁ。この人、素敵だな〜」って思う方はいますね。
クリス:今付き合ってるって人はいないの?
あいみょん:いないんです。でも、恋人って枠ではなくて、家族や友だちなど大きなくくりで、好きな人に好きって言いたいですね。
クリス:でも、恋心のある相手に一番言いたいですよね。
あいみょん:そうですね、言いたいですね。



■『NHK紅白歌合戦』は「私のワンマンライブや!」

昨年、飛躍の1年となったあいみょんさんは、大みそかには『NHK紅白歌合戦』にも出場しました。歌っているときこそ緊張しなかったものの、司会者と話すときなどは少し気を張っていたそうです。普段からあまり緊張しないというあいみょんさんですが、「紅白のときに関しては、『これは私のワンマンライブや!』って気持ちでいきました」と、紅白出場を振り返りました。

クリス:あまり違いは感じなかったのかな?
あいみょん:でもやっぱり『NHK紅白歌合戦』っていうことを考えると、「すごい場所に立たせていただいてるな」って思うので、それは噛み締めながら歌いました。

あいみょんさんはその日、家族はあえて会場には招待しなかったそう。それは、「『NHK紅白歌合戦』っていうのは、家で見てたから『NHK紅白歌合戦』であって、やっぱりテレビ越しに見てほしくて」という理由からでした。

クリス:現場にいると紅白感って出ないですからね。大晦日にお家で観るものだから、そこに娘がいるってインパクトのほうが大かもしれないね。
あいみょん:実家にすぐ帰ったんですけど、あまり紅白の話はしなかったですね。それよりも、「松任谷由実さんのバックバンドがすごいんや」って話をずっと父親はしてました。
クリス:照れ隠しなんでしょうね。ほかのご家族はどうでした?
あいみょん:父親同様にそこまで話はしなかったんですけど、「お疲れ様」って感じでしたね。
クリス:クールな家族ですね。
あいみょん:気を遣ってくれてるのかなって思いますね。久々に帰ってきたんやったら、一回音楽のことは置いといて、家族として受け入れてくれている感はありますね。
クリス:お赤飯炊いて、親戚一同集まって……。
あいみょん:ありました(笑)。お父さんがぼそっと、「今年、紅白に出てくれて活躍してくれたから、久々にこうやってたくさん親戚が集まれたよ」って言ってくれてよかったなと思いました。



■自分から生まれるものは、瞬間的な第六感から

そんなあいみょんさんは、2月13日(水)にニューアルバム『瞬間的シックスセンス』をリリースします。このタイトルにはどんな想いが込められているのでしょうか。

あいみょん:自分から生まれる芸術だったりとか音楽っていうものは、直感とか第六感から生まれている気がしてて。日々、瞬間の好奇心だったり閃きをいかに大事にするか、みたいなテーマがあったので。やっぱり自分から生まれるものは、瞬間的な第六感から生まれてるって思いたいし、生まれてる気がしたので。
クリス:いわゆるアーティストっていう人たちは、音楽家のみならず、絵を描く人だったり。みんなほんの一瞬の「ソレ」を掴むか掴まないか、ですもんね?
あいみょん:そうなんです! まったく同じことを私も言ってます。「ソレ」をいかに掴むかで、やっぱ生まれてくるものが変わってくると思うので、本当にそう。
クリス:ふと電車で景色を見ながら思ったことを、なんかうまくキャッチしないと、フッと消えちゃいますもんね?
あいみょん:すごい! 私、まったく同じことをこのあいだ取材で言っていたので!

あいみょんさんは「外にいちばんリアルなものが落ちている」という考えから、普段から電車や車に乗ると外を見るように心がけているとも教えてくれました。

また『SAISON CARD TOKIO HOT 100』のチャートランキングでは、あいみょんさんの楽曲が多数ランクインしています。多くの人を魅了する楽曲を作る際、何か心がけていることやコツはあるのでしょうか。

あいみょん:ムリしないことですかね。音楽を作ることは義務じゃないと思っています。義務的にやってしまうと、エンターテインメントが一気に商業的に変わってしまう瞬間だと思っているので。曲を作り出す瞬間っていうのは、基本的には「楽しくて」とか「書きたくて」とか、そういう衝動だけで書きたいので、ムリはしないっていうのはあります。

あいみょんさんの書く歌詞には「僕」という一人称がよく使われます。その理由については、「男性アーティストへの憧れがあるのかも」ということと、「“俺”“私”と歌うよりも“僕”と歌ったほうが、男女ともに受け入れてもらいやすいから」と明かしました。


■あいみょんが最近ハマっていることは?

そして、番組恒例のピンポンボックスのコーナーでは、あいみょんさんにさまざまな質問を投げかけました。

「ジャンル問わず、最近ハマっているモノ・コトを教えてください」

あいみょん:最近は植物が好きです。サボテンとかコケ玉とか。かわいくてすごい好きですね。部屋に緑があることはすごいいいことやなって思って(笑)。

「今も昔も変わらない自分にとってのアイドルやヒーロー、ヒロインは?」

あいみょん:アイドルというとあれですけど、私の中で王子様だったのは小沢健二さん。音楽番組でご一緒させていただいたときは感動しましたね。「存在するんや」と思いました(笑)。

もともとは、フリッパーズ・ギターや小沢さんのやっているような音楽をやりたいという気持ちが強かったあいみょん。「私にはできない音楽だから、こんなにも憧れてるんやな」という考えになったと明かしてくれました。

あいみょんさんは2月18日(月)に初の日本武道館公演、そして3月10日(日)には、J-WAVE主催の「30th J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE supported by azabu tailor」への出演が決定。さらに秋からは全国ホール&アリーナツアーも行います。2019年もあいみょんさんの活躍に注目です!

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いきものがかり・水野が注目するRyu Matsuyama、サウンドの魅力を掘り下げる!

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:藤田琢己)。3月14日(木)のオンエアは、いきものがかりの水野良樹とのコンビでお届けしました。日替わりナビゲーターがお送りするコーナー「DAILY SESSIONS」。この日は、水野が大好きだというRyu MatsuyamaのRyuさん(P/Vo)との対談の模様をお届けしました。


■日本の音楽環境にビックリ!

Ryu Matsuyamaは、2018年5月にも番組にゲストとして登場。その際、スタジオライブを披露してくれました。水野は、そのライブで大いに刺激を受けたと振り返ります。

水野:そのあとで、僕が番組で「Ryu Matsuyamaが好きだ」って言い続けまして、やっと来ていただきました。
Ryu:本当にありがたいです。僕はそのたびにTwitterで反応してました。『SONAR MUSIC』も、めちゃめちゃ聴いてますから。
水野:「ありがとうございます」って律儀に言ってくれるんですよね。

ここで、Ryuさんの生い立ちと音楽遍歴について伺いました。

水野:Ryuさんは、イタリア生まれのイタリア育ちなんですね。
Ryu:20歳までイタリアにいました。基本的には「日本の顔をしたイタリア人」です。
水野:イタリアではなく、日本に帰ってきて日本のポップスに近いところで音楽をやろうとした理由はなんですか?
Ryu:本当に申し訳ない言い方なんですけど、イタリアって、スタジアムを埋めるような昔のミュージシャンはたくさんいるんですけど、新しい音楽が生まれてくることは、あまりないんです。そもそも部活がなくて、音楽部とかもないので、自分で勝手にやらないといけないから大変なんです。日本はスタジオもあるし、ライブハウスがこんなに多くことにもビックリしました。
水野:日本の環境のほうがいいんですか?
Ryu:音楽には向いてますね。


■Ryu Matsuyamaの音楽ルーツは?

20歳までイタリアに住んでいたというRyuさん。日本の音楽は聴いていたのでしょうか?

Ryu:残念ながら、全く触れてないんです。
水野:どこがルーツなんですか?
Ryu:レディオヘッドです。当時、オルタナティブといわれていた方向性がすごく好きすね。シガー・ロスとかモグワイとか。
水野:モグワイはわかるなあ。今とちょっと繋がってますよね。「いきものがかり」がバックグラウンドとしているものとは違っていますね。Ryu Matsuyamaは演奏力も音楽の素養もすごく高いものがある方々で、自分たちとはすごく遠いところにいると思うんです。だけど、なぜか日本的だと思い、惹かれたんです。ああいうサウンドの中でも感情の起伏のメリハリがあって、感情が熱くなるところがリスナーにもわかるようなポジションがすごくたくさんある。それがJ-POPリスナーの自分からすると、すごくシンパシーを感じるんです。そういったことは意識していますか?
Ryu:もちろんです。日本に来て、まずは日本のCDをたくさん聴きました。最初に聴いたのは、本当にたまたまだったんですけど、アナログフィッシュだったんです。
水野:これまた演奏力があるバンドですね。
Ryu:そこからいろいろと聴きはじめました。構成的に「ABC」といわれている、サビにいくのが懐かしいと思って、日本人であることを忘れられないんです。僕はそこで起伏を感じたいというか、作りたいと思いました。でも作る音楽はJ-POPではできない。できるだけ構成だけはシンプルに、わかりやすいようにしてます。
水野:いい意味でブレンドしていったんですかね。
Ryu:そう思ってます。
水野:でも、核になるのはスリーピースじゃないですか。他2人のメンバーもJ-POPがルーツじゃない。
Ryu:ドラム(Jacksonさん)は違うけど、ベース(Tsuruさん)は、めちゃめちゃJ-POP出身なんです。でも、この2人がいて本当によかったと思うのは、3人とも全然違う音楽を聴いてることです。そうじゃないと、これができないというか。
水野:ぶつかることはないんですか?
Ryu:音でぶつかり合ってます。
水野:かっこいいな!


■Ryu Matsuyamaのサウンドの魅力

歌モノが多いJ-POPでは「ここがメイン」とハッキリとわかるものが多く、そこに注目しがちになります。一方、サウンドが中心のグループについては、「聴き流してしまったり、どこに焦点を当てて聴けばよいかわからなくなることが多い」と水野。しかし、Ryu Matsuyamaの楽曲には、どちらの要素も含まれている、という印象を受けたと伝えました。

Ryu:そう言われると嬉しいです。でも自分では全く意識はないですが、メロディーラインでもっていく、とも思っていなくて。
水野:そうですよね。
Ryu:僕的に、歌は、ベースとピアノとドラムを支える存在だと思っています。
水野:ある種、楽器の1つのような。
Ryu:そうです。歌詞も力を入れていますが、それ以上に、メロディラインのきれいさを追求しているというか……どれだけ耳の奥に入っていくのかを意識しています。僕にとっては、それがすごく落ち着く。
水野:メロディに対しての歌詞ですかね。発音やメロディが生きるカタチであることを意識して、そこを重視して言葉をつけていく?
Ryu:そうだと思います。まだ研究中ではあるんですけど。

「今後も積極的に楽曲を発表したい」と意気込みを語るRyu Matsuyama。

Ryu:僕らは3人全然違うって言いましたけど、「今を描いている」という共通点があることが最近、わかってきたんです。僕らが今できるものを今やってるだけなので、どんどん出していかないと、追いついていかない。
水野:さっき僕が「スリーピースが核だよね」って言ったけど、サウンド自体は別にスリーピースにこだわってないというか。
Ryu:全然こだわってないですね。ただ、ちょっと失礼な言い方かもしれないけど、エレキギターの音があまり好きじゃないんです。僕はもともとギタリストだったけど、最初に弾いたギターのハイが高すぎて。
水野:キンキンくる?
Ryu:出会いが悪かっただけかもしれないですけど。
水野:でも、それも変化していくかもしれないですね。
Ryu:ギターの練習はいつもしています。この3人で、いつかギターで何かできたら面白いかなと思ってます。


■音楽は趣味の延長?

水野は、自らも含めて、J-POPの人はミュージシャンよりも“音楽タレント”になりがちだと分析。その一方で、Ryuさんは「確実に“ミュージシャン”」だと話します。

水野:本来ミュージシャンは、音で表現したり、音で会話したり、音のことについて考えるべき。でも、違うキャラクターがついてしまうというか……。
Ryu:あまり「うん」とは言えないけど、しいてやっているわけではなくて、音楽って趣味の延長線上でないといけないと思っています。作家でやってるときは、書かないといけないと思ってるんです。お金をいただいている時点でプロフェッショナルとしてやろうと思ってるけど、Ryu Matsuyamaとしてやることは、自分のやりたいことをやりたいので、「書かないと」と思った瞬間に「ちょっと違うんじゃないか」と思うんです。たぶん、歳をとってきてそう思うようになってきたのかなと思います。だから、書かないときは書かないです。
水野:いいなあ。それは大事ですね。


■「今、聴いたのはなんだろう」と思わせる曲

最後に「Ryu Matsuyamaさんにとって“グッドミュージック”とは」と水野が問いかけました。

Ryu:昔の感情を思い出させてくれるような音楽がグッドミュージックだと思うんですけど、僕の感覚だと全く新しい感情を生み出すものがグッドミュージックなんじゃないかと。「今、聴いたのはなんだろう」と思ってくれたら、グッドミュージックなのかなと思います。
水野:今まで対談してくださった方々、それぞれの面白さがありましたけど、一番希望を感じる答えでした。新しい感情を感じるっていうのは素晴らしい姿勢ですね。僕も学びました。

対談を終えてみて、水野はこう振り返ります。

水野:中村歌穂さんやRyu Matsuyamaに出会ったのもそうだし、『SONAR MUSIC』で出会ったいろいろなアーティストから刺激を受けると、「自分はアーティストと名乗っていいんだろうか」ってすごく思うんです。
藤田:そこまで思うの?
水野:すごく思います。そう思わせてくれることによって、自分の音楽と向き合ったり、自分とできることや彼らと向き合えることって何かあるのだろうか、と思う瞬間があるんです。そんなことを思わせてくれました。

水野にとっても学びが大きい、充実した対談となりました。

【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時ー24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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