目覚ましにぴったりなポルカドットスティングレイの楽曲を雫が紹介

J-WAVEで放送中の番組『SPARK』(火曜ナビゲーター:雫<ポルカドットスティングレイ>)。3月5日のオンエアでは、朝起きるのが苦手なリスナーからの質問に回答したほか、ポルカ結成秘話を明かしました。

「雫さんのおすすめの目覚まし曲を教えてください。昨日の朝、目覚まし曲をポルカの『シンクロニシカ』にした結果、心臓が止まるかと思うほどビックリしたので、ビックリ系は嫌です」

:私も起きるの苦手なので、よく分かります。アラームを15回ぐらいかけて、最終的にビビ(愛猫)に起こされます。ウチ(ポルカドットスティングレイ)の曲だと『ICHIDAIJI』を目覚ましにしている人のツイートをよく見ますね。最初の部分で起きるという(笑)。ちなみに、私は何の曲だとしても起きられないですね。アラームに気付いてないときがあるもんね。アラームって、何分か鳴り続けたらあきらめるやんか。もはや、血圧が低いからっていうことだけで片付けられません。「一時的に死んでるんじゃないか」っていう説もあります(笑)。


■ギターとベース、どちらを始めたらいい?

今回は、音楽にまつわる質問をたくさん紹介しました。

「僕はずっと弾いてみたかったベースを買いました。最初なので安いやつですが、念願のベースを手にして、ずっとウハウハ気分です。いつか一度はバンドを組んでみたいと思うんです。ポルカはネットでバンドを組んだと聞いたんですが、どうやったらあんな素敵なメンバーが集まったのでしょうか。バンドを組むのは勇気がいりませんか? ポルカの結成秘話を詳しく教えてください」

:大学生時代に留学していた時に、帰国したら趣味でバンドをやりたいと思ってツイッターで集めたメンバーです。私が帰国して、就職した2015年から活動を始めて4周年です。集まったメンバーに関しては“たまたま”っていう感じだけど、留学する前に、楽器とかはほとんどできないなりに音楽を少し作っていて、それをネットとかで知ってくれたメンバーが集まってきたっていう感じです。「一緒にいたら売れると思った」ってみんながハッキリと言ってたんで、メンバーがすごいのかもしれないね(笑)。音楽でメシを食っていきたいと思ってた人たちなので、売れるのを判断する“嗅覚”みたいのがあったのかもしれないですね。3人は最初から私に会社を辞めさせるつもりだったんですね。ウケるよね(笑)。

「私は春から大学生になります。大学生になったらベースに挑戦したいと思っていました。しかし、中高の5年間、吹奏楽部でフルートを吹いていて大好きなので、続けたい気持ちがあります。今とても迷っていて、なかなか決められません。雫さんがギターにした決め手があったら聞きたいです」

:両方やったらいいと思うけどね。ベースは家でもできるし、安いやつはいっぱいあるし。ギターとベースはマジで敷居が低いですからね。コピーから始めてみてほしいと思います。私は大学3年のときに遊びでコピバンをやってて、私がギターを弾けないからマイク持って歌っている映像を見たらダサすぎたのでギターを始めました(笑)。ほとんど持ってるだけだったけど、さすがにマイクを持って歌うよりも、ギター持ってたほうがまだサマになるかなと思って。本格的にギターを始めたのはポルカを組んでからなので、4年前とかですね。ピンボーカルでマイクを持って歌うことに関しては、未だにビビリがあるので、Zeppツアーで『ばけものだらけの街』を初披露した時はめちゃくちゃ不安でしたね。鏡を見て相当練習したけど、ピンボーカルへのビビリがあって、ずっと避けて通ってきたので、今回避けられないと思ってすごく練習しました。ピンボーカルは克服していきたいね。


■世界で最もプレイヤーが多いゲーム

「SPARK DREAMER」のコーナーでは、ゲームクリエイターの雫が、ゲームの裏側を解説したり、おすすめのゲームを紹介しています。今回は、ギターのエジマハルシのおすすめのゲーム『League of Legends』を紹介しました。

「5対5のチーム戦で、相手の本拠地を破壊したほうが勝利となります。とてもゲーム性が高く、ときにはチーム内で暴言が飛び交うほどアツくなるゲームです(笑)。覚えることが多く、ハードルが高いけど、それでも十分にやる価値があるゲームだし、ある程度の知識があれば、プロの試合を観戦するのも楽しいので、ぜひ、プレイしてみてほしいです」(ハルシ)

:『League of Legends』(ロル)はアメリカのRiot Gamesが開発したWindows、macOS用のPCオンラインゲームです。世界で最もプレイヤー数が多いゲームだと言われています。eスポーツにもなってます。世界で多くの大会が行われているので、ハルシがで言ってたように、ロルをかじっている人は、そんなにガッツリとやってなくても、普通にプロの大会を観戦するのもいいんじゃないかと思います。

この日のオンエア曲の一部は、恨み、つらみが詰まった作品を雫が選曲しました。

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【番組情報】
番組名:『SPARK』
放送日時:月・火・水・木曜 24時−25時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/spark

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津波で亡くなった人たちは「最後の30分間」どう行動したのか? 防災をデジタルアーカイブで学ぶ

J-WAVEで放送中の番組『TOPPAN FUTURISM』(ナビゲーター:小川和也・南沢奈央)。3月10日(日)のオンエアでは、東京大学大学院 情報学環 学際情報学府教授、渡邉英徳さんを迎え、「デジタルアーカイブは、防災の未来をどう変える?」をテーマにお届けしました。


■災害や戦争の記録をデジタルアーカイブする理由

デジタルアーカイブとは、いろいろな資料をデジタル化して保存することです。そのなかでも渡邉さんは特に災害や戦争の記録をまとめ、多くの人に伝えることをミッションに、さまざまな取り組みをしています。

その一例として、岩手日報社とのコラボレーションで2016年に発表した震災犠牲者の行動記録マップ「忘れない」を紹介しました。

渡邉:このデジタルアーカイブは、東日本大震災の津波で亡くなった岩手県内の方々が、地震が発生し津波が到達する最後の30分間にどのように行動したかを、岩手日報社の記者が5年をかけて遺族に取材していきました。その結果をアニメーションで表現してスマートフォンやPCで見られるようにしたものになります。

「忘れない」を作った理由を、渡邉さんはこう話します。

渡邉:悲劇を保存しておく意味はもちろん、「次に災害が起きたとき、私たちはどう行動しなければいけないか」という強いメッセージを、亡くなられた方々の貴重な足跡から受け取ることができます。未来への教訓として残したいというミッションを岩手日報社さんから頂いておりました。
小川:東日本大震災から8年が経ちました。この出来事を忘れてはいけないのですが、少しずつ記憶が薄れていくなかで、このデジタルアーカイブによって当時の記憶が鮮明によみがえってきます。
渡邉:毎年「忘れてはいけない」「忘れるべきではない」と言葉で言われてしまうと、人はどんどん慣れていってしまいます。それは戦争の記録なども同じです。しかし、たとえばこのデジタルアーカイブのように視覚的に記憶を表現して、見る人が自分で解釈をして学びを得てもらうようにすることで、より強く防災に対する意識を持ってもらえるのではないかと考えています。


■若者が記憶を育てていくことが重要

渡邉さんは広島の原爆被害についてのデジタルアーカイブ「ヒロシマ・アーカイブ」も制作しています。こちらもPC、スマホで見ることができます。

「ヒロシマ・アーカイブ」は広島の原爆で被害に遭われた人たちが、原爆投下当日の8月6日にどこにいたのかを調べ掲載しています。このデジタルアーカイブの大きな特徴は、集められたデータのうち40件は、広島女学院高校の生徒が被爆者の人たちに直接インタビューしていることです。

渡邉:これは地域における記憶をどう受け継いでいくのかという面において、非常に重要なことです。デジタル化したコンテンツをただインターネットで公開するだけではなく、それを育てていく過程に若者に参画してもらうことが大切です。若者たちが戦争体験者に話を訊くなかで、戦争についての思いを深めたり学んだりできます。その成果が再びデジタルアーカイブに反映されて、アーカイブと地域のコミュニティーが両輪になり、お互いに育てあっていくことが起きるわけです。

デジタルアーカイブを利活用しながら同時に育てていく取り組みを、渡邉さんは「記憶のコミュニティー」と呼んでいます。

渡邉:多くの年代の人たちが参加するコミュニティーを東日本大震災の被災地で育てていけないかと考えています。それが、私が考えている防災に向けたデジタルアーカイブの未来形になります。


■災害は地続きに存在している…その認識が大切

未来の防災のカギは「自分と地続きのものだと考えること」だと渡邉さん。1960年に東北沿岸を襲ったチリ地震の津波の様子を写した白黒写真を、AI(人工知能)を使ってカラー写真化したものも、そのための試みのひとつです。

渡邉:半世紀以上前に起こったチリ地震ですが、この被害をリアルタイムで知っている人もいるはずです。でも津波の災害と言われると、私たちが真っ先に思い出すのは東日本大震災です。また、その何年か前には阪神淡路大震災があったけど、震災という言葉から連想されるのは東日本大震災になっている人がかなり多いと思います。災害の記憶は新しい災害が起きるたびに上書きをされてしまうため、過去の災害で得られた教訓が生かされない。そのためにも、過去に起こった災害が自分たちと離れたものではなく、同じ地面の上、同じ時空間の中で地続きに存在しているものだという認識を多くの人が持てると、より備えになるのではないかと思います。デジタルアーカイブや白黒の記憶をカラーにする取り組みは、自分とは関係ないと思っていた災害や戦争を地続きに感じてもらうための工夫です。

渡邉さんが手掛けた、震災犠牲者の行動記録マップ「忘れない」や「ヒロシマ・アーカイブ」をぜひご覧いただき、災害の記憶を“地続き”のものとして、改めて考えてみてください。

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【番組情報】
番組名:『TOPPAN FUTURISM』
放送日時:毎週日曜 21時−21時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/futurism/

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