漫画家の睡眠事情! 『暗殺教室』松井優征が明かす「最長45時間、起きっぱなし」

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』のワンコーナー「RAIZIN SMART SWITCH」(ナビゲーター:佐藤オオキ)。3月11日(月)〜14日(木)の4日間は、漫画『暗殺教室』(集英社)の作者・松井優征さんを迎えて、「睡眠にこだわる人たち」をテーマにお送りしました。


■カーテンへのこだわり

まずは、「朝型か夜型か」という話題から。

佐藤:クリエイターによって、夜に調子があがってくるタイプと、朝早く起きて頑張ったほうがいい人がいますよね。
松井:僕は完全に夜ですね。朝焼けがくるとガッカリするというか、明るいこと自体が不快というか。
佐藤:暗いことが大事なんですね。
松井:一番こだわるのはカーテンですね。遮光一級のやつ。
佐藤:僕も完全にそう。日光を求めないですね。日当たりとか全く求めない。
松井:「とにかく遮光性の高い黒いやつを」って言ったら、「お客さま、本当に光がお嫌いなんですね」って言われました。
佐藤:むちゃくちゃ面白いですね、それ。
松井:睡眠のことに関して、すごく文句が言いたい相手がいて、それは「地球」です。「もっと遅く回れ」って。
佐藤:「朝よ、来るな」ということですか?
松井:24時間というのが向いてない。20時間くらいは起きていたいんですよ。でも残り4時間じゃ睡眠は足りない。
佐藤:ショートスリーパーってたまにいるじゃないですか。2?3時間でも全然動き続けるという。
松井:羨ましいですよね。
佐藤:人生を倍くらい生きているように思いますよね。
松井:忙しい世の中だともっと起きていたいじゃないですか。だけど24時間しかないので。地球の自転がちょっとずつ遅くなって、何億年後には30時間くらいになるらしいですけど、そのときが早くこないかなと思いますね。

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■少し硬いベッドがいい

続いて、寝具へのこだわりについてトークが展開しました。

佐藤:敷布団や掛け布団のこだわりはありますか?
松井:一番不満なのは、掛け布団カバーですね。だいたい、6カ所くらいに紐がついていて、1個ずつ蝶々結びにしなければならない。ワンタッチでできるものはないんですかね。
佐藤:僕、それが面倒くさくて、いくつかしか結ばないから、布団が寄ってしまって、起きたらカバーだけで寝てるんですよね。
松井:布団カバーの中で団子みたいになってるんですよね。
佐藤:一番ヘコむのは、自分がカバーで寝て、犬がちゃんとおいしいところで寝てるんですよね。やっぱり動物ってわかってるなと思うんですよね。あれは改善のしようがある気はしますね。
松井:オオキさんは、何かこだわりの寝具はありますか?
佐藤:安いビジネスホテルのカチカチのマットレスが好きです。横になるとスプリングを感じるくらいの。一巡して、あれがいい感じですね。たまに、クライアントの気遣いで高いホテルに泊まると、フカフカ過ぎて落ち着かないですよね。浮いているような感じがして。
松井:昔って、「高いイコール柔らかい」というイメージでしたけど、だんだん変わってきましたよね。今は、ほどよく硬くないといい睡眠が取れない。低反発布団とかが確立して、逆に高いホテルに泊まったときに硬い。いいんだけど、ちょっとガッカリする。
佐藤:海外の安いビジネスホテルに泊まると、マットレスがカチカチなだけじゃなくて、掛け布団もやたら重いのに寒いんですよ。それはすごく寝苦しいですね。

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■「寝たいときに寝たい」

松井さんは、週に1度は徹夜すると言います。

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松井:寝たいときに寝たいという意味では、漫画家という商売は天職で、締切りは週1回だけ守ればよくて、いつ寝ても、いつ起きてもいい。
佐藤:そうか。その辺のマネジメントは自分でできて、「寝る、起きる、食べる」が自由なんですね。
松井:30時間起きた翌日6時間しか起きてないとか、けっこうあるんです。バラバラなんですけど、今のところそれが自分にはあっています。
佐藤:アシスタントの方は、どうなっているんですか?
松井:自分の仕事場だと、だいたい2日目は徹夜なんですよね。1日目は家に泊まってもらって、2日目は徹夜。24時間以内には終わるんですけど。僕が行っていたアシスタント先だと、最長45時間起きっぱなしで、原稿用紙と向き合っていると、文字が立ち上がって踊りだすんです。音も聞こえてくる。
佐藤:音声ありで。
松井:若い頃に修羅場をくぐったほうが、あとあと「あれに比べれば」というのはあるかもしれないですね。今の若い作家さんは1日のリズムを正しくとっている方が多いです。大人ですよね。昔は漫画家というと徹夜のイメージでしたけど、今はそうでもないらしいですね。

■寝る直前に浮かぶグッドアイデア

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最終日は、寝る直前に浮かぶ「グッドアイデア」について話しました。

松井:寝る直前に浮かぶグッドアイデアって、スマホにだいたい打ち込むんですけど、朝起きたら理解が出来ず……「球体の角で回転する」って書いてあるんですよ。球体に角ってないよな……全然意味分かんないと思って。
佐藤:商売に活きた例もあるんですか?
松居:僕の場合はないです。そこにロジックがないので、自分の意図しないところで転がり込んできたアイデアは、そこから発展できない、応用できないって感覚があって。結局弱いアイデアなのかな。それを活かす技術もある気がするんですけど、自分の場合は理詰めと言うか、ロジックを持ってちゃんと煮詰めて作り上げていきたいって感覚があるので、寝る前のグッドアイデアを活かしたことがないですね。
佐藤:アイデアが出たとき、どれだけ脳に上手にしまい込めるかがポイントだと思います。ちゃんとしまい込んだアイデアは、必要なときに出てきますが、寝るときのアイデアって脳に染み込まないんですよね。
松居:わかります。アイデアって氷山の一角というか、「やったー」と掴んじゃうと、さきっぽだけをむしり取って家に帰る感覚で。丁寧にちゃんと探っていくともっとでかい塊があるような気がします。アイデアが浮かんだ瞬間こそ、冷静に、ロジカルに、ちゃんと周りにもおいしいものがないかと、丁寧な手つきでアイデアを探っていく必要があると思います。

人間のキャパには限界があると述べる松居さん。「アイデアをどんどん吐き出せば吐き出すほど、新しいアイデアが入ってきたり、新しいものに興味を持ったりする気がする」と明かしました。

最後に、『暗殺教室』の連載が終わって2〜3年ほど経つ松井さんに、次回作について訊きました。

松井:具体的にはないんですけど、漫画を描くときに大事にしていることがあります。「ベッドのなかに連れこんでもらえる漫画」を目指しているんです。ベッドで眠りにつく前に読む漫画って必ず1冊なので、それって最高の栄誉だと思うんですよね。「眠りのお供ができる」という。ひょっとしたら、漫画も寝具のひとつと捉えてもいいかもしれませんね。

睡眠へのこだわりのほか、漫画家の生活が垣間見える4日間のオンエアでした。

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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時―24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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■監修者プロフィール:小林みなみ(こばやし・みなみ)
編集・ライター。出版社、大手占いコンテンツ会社勤務を経て、フリーランスに。会社員時代に占いに初めてふれ、その世界にはまる。現在は、雑誌・Webで占い記事をメインに執筆している。

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