リスナーが一押しする、ケミカル・ブラザーズの1曲は? 「暴力的な音をライブで聴くと興奮」

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、様々な旬のトピックを週替わりで4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は、4月12日に最新アルバム『ノー・ジオグラフィー』をリリースしたケミカル・ブラザーズを特集しています。

ここまでケミカル・ブラザーズの歴史、最新アルバム『ノー・ジオグラフィー』、そしてライブの魅力に注目してきました。最終日となる18日(木)は、リスナーイチ押しのケミカル・ブラザーズの1曲を紹介しました。

1日目:ケミカル・ブラザーズの歴史を振り返る! ヒットの起爆剤はノエル・ギャラガーとの曲【特集】
2日目:ケミカル・ブラザーズ最新作『ノー・ジオグラフィー』はどんな作品に? ゆるふわギャングのNENEも参加
3日目:1度観たら忘れられない! 音楽とリンクした光と映像がすごい、ケミカル・ブラザーズのライブ

■『Hey Boy Hey Girl』(アルバム『Surrender』(1999年)より)

「やっぱこれでしょ。聴くとテンション上がります、カラオケで歌うのも面白いよ」

あっこゴリラ:カラオケで歌うの? すごくね? 打ち上げとかで歌ったらよくわからない空気になりそうだね。カラオケは音が悪いし。ケミカル好きならその音の悪さでもトリップできるのかもしれませんね。

■『Star Guitar』(アルバム『Come With Us』(2002年)より)

「深夜帯の音楽番組で初めてMVを観たときの、この楽曲のトリップ具合が衝撃でした」

「今までフジロックや単独で何度も、そしてサマソニ、BIG BEACH FESTIVALでも彼らのライブを観てきましたが、この曲が始まったときの会場の盛り上がり方はいつも最高でした。今年のフジロックももちろん参加です」

あっこゴリラ:今年はフジロックでみなさんとお会いしたいですね。この祭りのなかでぜひお会いしたいなと思います。

■『Elektrobank』(アルバム『Dig Your Own Hole』(1997年)より)

「当時ワシントンD.C.にいて、たまたまウェブサイトの動画、といっても当時は今と違って画素数も音も低レート。女の子が新体操するPVと音楽でびっくりしたのを覚えています。あれは衝撃的だった」

あっこゴリラ:私もPVを観たんですけど、ヤバイですよね(笑)。体操選手の映像なんですけど、音とめちゃめちゃリンクしているというワケじゃない感じがヤバイですよね。

■『Out of Control』(アルバム『Surrender』(1999年)より)

「この暴力的な音をライブで聴くと本当に興奮する」

あっこゴリラ:今、ディレクター、作家、あっこゴリラみんなで首振ってますから(笑)。フジロックもいいけど、ヘッドホンで大音量で踊り狂うのもケミカル・ブラザーズの楽しみ方のひとつじゃないかと思います。

■『Swoon』(アルバム『Further』(2010年)より)

「『Star Guitar』と言いたいけどここはやっぱりこの曲をお願いします。この曲からの『Star Guitar』への流れは本気でカッコいい」

「なんてったってこの曲。女の子がスローモーションで穴に落ちるVJがエモすぎて頭から離れません。フジロックでも踊りまくるぞ!」

あっこゴリラ:穴に落ちる映像は頭から離れないですね。ビートとの連動の仕方、あれはすごい。センスがヤバイ!

「今まであまりケミカル・ブラザーズを知らなかった」と言うあっこゴリラですが、「この4日間でケミカル・ブラザーズを好きになった」と振り返りました。最新アルバム『ノー・ジオグラフィー』では、『We've Got To Try』や『Gravity Drops』など、「ビート感強めの曲」がお気に入りだそうです。

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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

10年間で5兆円投資“国産旅客機”再挑戦 「技術におぼれるな。いいものが売れるのではなく、売れるものがいいものだ」石川和男が指摘

政策アナリストの石川和男が4月20日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送Podcast番組「石川和男のポリシーリテラシー」に出演。経済産業省が3月27日、次世代の国産旅客機について、今後10年間で官民あわせて約5兆円規模の投資を行うと公表したことについて「いいものが売れるのではなく、売れるものがいいものだ」という認識が必要だと指摘した。

スペースジェットの開発状況を視察した際の赤羽国交大臣(当時)令和2年1月19日  ~国土交通省HPより https://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_007313.html

経済産業省は3月27日、大臣の諮問機関である産業構造審議会の会合で航空機産業戦略の改定案を示した。そのなかで、次世代の国産旅客機について、2035年以降の事業化を目指し、今後10年間で官民あわせて約5兆円規模の投資を行うと明らかにした。国産旅客機の開発をめぐっては2023年2月、約15年かけて国産小型ジェット旅客機「三菱スペースジェット(MSJ/旧三菱リージョナルジェットMRJ)」の事業化を進めていた三菱重工業が事業からの撤退を表明している。

MSJの事業撤退表明から約1年、一部では「唐突」との声もあがるタイミングで政府が官民あげての国産旅客機事業化を掲げたことについて、ゲスト出演した元桜美大学客員教授で航空経営研究所主席研究員の橋本安男氏は「私は唐突とは思わない。(MSJの開発は)8合目まで行ったと言われているが、開発費を使い過ぎて事業性のめどが立たなくなって、撤退を余儀なくされた。ただ、それまでに獲得したノウハウや技術を無駄にするのはもったいない。放っておくと無くなってしまうので、残っているうちに糧にして次のステップに進むべきだ」と、今回の政府の戦略案を評価。一方で、世界では脱炭素を目指し、水素燃料電池を使った航空機の試験飛行が始まっているとして「日本にはスピード感が足りない。国が支援してでも、早くローンチ(販売や提供の開始)しないといけない」と指摘した。

また、約15年かけて事業化を進めたMSJが撤退を余儀なくされた背景について橋本氏は「市場の見極めに疎かった。ものづくりはすごいが、インテグレーション能力=事業を可能にする能力が足りなかったのだろう」と述べ、原因のひとつとして「最初に作った『M90(旧MRJ90)』が、アメリカのパイロット組合が設ける重さ39トン、座席数76席という“スコープ・クローズ”(航空会社とパイロット組合の契約の一部で、リージョナル航空機の機体重量や座席数などの制限値を定めたもの)の条項を見誤った」と言及。「製造過程で、この問題が解消されたと勘違いしていたことが大きかった。新たにこの条項に適合した『M100』を設計しなおしたが、『M90』の製造にかかった5000~6000億円と同等のコストが再度かかるという負担が重く、頓挫した」と経緯を詳細に述べた。

石川がアメリカの型式証明取得をめぐって、当局に「いじわるされたのでは?」との見方を指摘すると、橋本氏は「それはうがちすぎだし、負け惜しみ。謙虚になるべき」ときっぱり。「ブラジルやカナダのメーカーは、アメリカのボーイング社と競合するような機体でも、ちゃんとアメリカの型式証明を取っている」と指摘した。

石川は、今後の国産旅客機開発の再挑戦について「日本は技術的に素晴らしいものがたくさんある。航空機以外にも、携帯電話やスマートフォンも本当は技術的にはすごいのに、技術におぼれてしまってコストをかけすぎてしまって、“こんな高いもの、高いレベルの機能はいらない”となってしまう。いいものが売れるのではなくて、売れるものがいいものだ」と持論を述べた。

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