中井智彦×田代万里生がスタジオライブで共演! 「ミュージカル共演を目指します」

J-WAVEの番組『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』(ナビゲーター:中井智彦)。6月7日(金)のオンエアでは、前週に続き、俳優・テノール歌手の田代万里生さんが登場。ミュージカル『オペラ座の怪人』と『ラブ・ネバー・ダイ』について語りました。

【『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』(毎週金曜 22時30分−23時)】


■『オペラ座の怪人』と『ラブ・ネバー・ダイ』の関係性

ミュージカル『ラブ・ネバー・ダイ』は、『オペラ座の怪人』の続編です。中井は『オペラ座の怪人』で、田代さんは『ラブ・ネバー・ダイ』で、それぞれラウル役を演じた経験があります。

『オペラ座の怪人』は、パリにある劇場・オペラ座の地下に潜む怪人・ファントムと、歌姫・クリスティーヌの物語。クリスティーヌの幼なじみとして登場する貴族が、ラウルです。

中井:万里生くんは『オペラ座の怪人』のラウルは意識して演じましたか?
田代:2014年の初演と2019年の再演があったんですが、演出家が2019年版のほうが『オペラ座の怪人』のラウルにこだわっていて、『オペラ座の怪人』のラウルの心情をより汲み取った演出を受けました。初演では人柄が変わり果ててしまったラウルをすごく求められた。今年のバージョンは変わったように見えて、コアな部分は変わらないラウルを求められました。

『オペラ座の怪人』を手がけたアンドリュー・ロイド・ウェバーは、ミュージカルではあまりないという続編として『ラブ・ネバー・ダイ』を制作しました。そのアンドリュー・ロイド・ウェバーにとって『ラブ・ネバー・ダイ』が特別な作品であることを田代さんが実感したあるエピソードを披露しました。

田代:『ラブ・ネバー・ダイ』の日本初演の初日に、ロイド・ウェバーさんが来日されたんです。ロイド・ウェバーさんの『サンセット大通り』とか『ウーマン・イン・ホワイト』とかも演らせてもらったけど、「『ラブ・ネバー・ダイ』は特別なんだな」と思いました。空港からヘリコプターで日比谷に飛んできて、あっという間でした(笑)。
中井:『オペラ座の怪人』は元妻のサラ・ブライトマンがクリスティーヌを演じていて、サラへの愛があるからこういう素敵な音楽が生まれたのかなと思っていて。『ラブ・ネバー・ダイ』でも、僕は若干サラと被ってしまうところがあるんです。


■『オペラ座の怪人』と『ラブ・ネバー・ダイ』で共通するメロディ

アンドリュー・ロイド・ウェバーは、『オペラ座の怪人』と『ラブ・ネバー・ダイ』の音楽のなかで、ふたつの緻密な関係性を潜ませています。

『オペラ座の怪人』と『ラブ・ネバー・ダイ』においてラウルが歌う曲で、歌詞は異なってもメロディが同じものがあります。『オペラ座の怪人』では、クリスティーヌと久々に楽屋で会うシーンで歌われる曲が、『ラブ・ネバー・ダイ』では、クリスティーヌにはファントムが必要だと察したラウルが、彼女の元を去るときに歌う別れの曲になっています。

中井は、「ミュージカルは知っているメロディラインが来るとゾクッとするんですけど、それを作品をまたいでやるのはすごい」と話します。

さらにオンエアでは、中井と田代さんが『オペラ座の怪人』の『オール・アイ・アスク・オブ・ユー』と『ラブ・ネバー・ダイ』の『なぜ僕を愛する?』をスタジオで演奏。実際のミュージカルではまだ共演したことがないということで、中井も「万里生くんとのミュージカル共演を目指します」と意気込みました。

田代さんは、2ndアルバム『Simpatia』を7月31日(水)にリリースします。ぜひ、チェックしてみてください!

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【番組情報】
番組名:『STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL』
放送日時:毎週金曜 22時30分−23時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/musical/

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北海道のど真ん中「新得町」 元テレビADが「第二の故郷にしたい」と語る魅力

それぞれの朝はそれぞれの物語を連れてやってきます。

渡辺晴喜さんの仕事風景(©新得町)

3月14日、東京新聞の朝刊にこんな一面広告が出ていました。「新得町を盛り上げるために“あなたの力”をお貸しください」……地域や住民支援のために活動を行う「地域おこし協力隊」の広告です。

地図で新得町を探すと、まさに北海道のど真ん中にあります。5500人ほどの人口に対し、牛の数は約3万6000頭。「そばのまち」でも知られ、9月の新そば祭りには約2万人が押し寄せます。

町の面積の9割が森林であり、森を育む水が豊富です。町内には6つのダムがあって、7つの水力発電所が稼働。新得町から生み出される電力は、何と約19万世帯分。また「スポーツ合宿のまち」でもあり、陸上競技場などのスポーツ施設をはじめ、大自然を生かした乗馬やラフティング、リゾート施設や温泉施設も充実しています。

ラフティング(©新得町)

東京から「とかち帯広空港」まで、飛行機で約1時間半。帯広からJRで約30分。高速道路なら帯広から約1時間。JR新得駅には1日22本、特急が全便停車するほどアクセスがいいので、多くのスキーヤーから新得町の「サホロリゾート」が注目され、特に外国人スキー客が押し寄せるほど人気のリゾート地になっています。

まさに新しく得るものがいっぱいの「新得町」ですが、この町も悩ましい問題を抱えています。それは人口減少や少子高齢化……その打開策として、いま大きなプロジェクトを進める新得町に去年(2023年)8月、「地域おこし協力隊」の若き隊員が赴任しました。

駅前現況(空撮) ©新得町

渡辺晴喜さんは、福島県出身の26歳。子どものころから「サラリーマンになるより起業したい」という夢を持っていました。東京の大学に進んで経営学を学びますが、就職活動に悩み、どうにか入った会社も半年で辞めてしまいました。

その後、YouTubeなどの動画撮影や編集が得意だった渡辺さんは、映像に興味があったのでテレビ制作会社に就職。ADとして人気バラエティ番組の制作に携わります。しかし、テレビADの仕事は想像以上に過酷でした。

「3日も寝ずに仕事したり、1週間ほど家に帰れなかったり、それが当たり前の世界でしたね。いまとなってはいい思い出ですが」と笑います。その番組で「人気の移住地ランキング」を取材したとき、渡辺さんは「地域おこし協力隊」の存在を知りました。

「地方に暮らしている人がイキイキして見えたんです。僕も田舎出身なので、自然に触れ合いながら生活してみたいと思って……」

新得駅前(©新得町)

去年1月に渡辺さんは制作会社を退職し、実家のある福島に戻って「何か始めよう」と考えますが、周囲からいろいろと言われて、何だか居心地がよくない。そんなとき、北海道に移住していた友人から「うちの町で協力隊を募集しているから、新得町へ来なよ」と誘われます。初めて聞く町の名前でしたが、逆に「第二の人生を知らない土地に賭けてみたい」と、地域おこし協力隊に応募。採用が決まって去年8月、車に家財道具を乗せて北海道を目指しました。

地元・福島から新潟へ。新潟からフェリーで小樽に上陸します。千歳から釧路へ続く「道東自動車道」に乗ると、どこまでも永遠と続く一本道が東へ東へと伸びていました。そして北に「大雪山」、南に「日高山脈」の雄大な山並みが見えてきます。峠を越えると、圧巻だったのはドドーンと広がる十勝平野でした。その雄大さに、ハンドルを握りながら渡辺さんは思わず叫んだそうです。

「北海道って広いなー、でっかいなー!」

サホロリゾート(©新得町)

十勝平野の西の玄関口に、新得町はあります。新得町に赴任した渡辺さんは現在「まちづくり事業推進員」として、町の顔とも言える新得駅の「駅前の整備活性化事業」に関わっています。来年(2025年)には「複合商業施設」が、2026年には「宿泊・温浴施設」が開業する予定です。

「大きなプロジェクトなので、住民の意見もよく聞いて、地元からも喜ばれる施設をつくることの難しさを感じますね」

「地域おこし協力隊」の任期は3年ですが、その後の渡辺さんの気持ちは決まっていると言います。

「新得町に来て、ここの人たちの優しさに癒される生活を送っています。いままでの経験を活かし、人が集まり笑顔があふれるような魅力的な町づくりを、これからもしていきたいんです。僕にとって新得町は第二の人生のスタート地点。そして新しい故郷にしていきたいですね」

新得駅前(©新得町)

■新得町ホームページ
https://www.shintoku-town.jp

■新得町「地域おこし協力隊」問い合わせ先
https://www.shintoku-town.jp/miryoku/chiikiokoshi/

■新得町観光協会
https://shintoku-town.net

■総務省「地域おこし協力隊」
https://www.chiikiokoshitai.jp/about/

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