THE YELLOW MONKEYのスゴいところは? ロックバンドとして生き長らえる手本に
J-WAVEで放送中の番組『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』(ナビゲーター:グローバー)。ゲストを迎え、1組の「レジェンド・ミュージシャン」をテーマに音楽談義を繰り広げるこの番組。7月13日(土)のオンエアでは、今年バンド結成30周年を迎えたTHE YELLOW MONKEYを特集。9mm Parabellum Bulletの菅原卓郎さん(Vo/Gt)と、音楽ライター・増田勇一さんがゲストに登場しました。
【radikoで聴く!吉井和哉に言われた「絶対、◯◯だけはしちゃダメ!」】(2019年7月20日28時59分まで)
■THE YELLOW MONKEYの歌詞
グローバーは、THE YELLOW MONKEYの吉井和哉さんが書く歌詞のどんなところに惹かれるのか、菅原さんに訊きました。
菅原:シリアスなところと、ちょっとふざけてる部分っていうか。聴いてるこっちが「え、そんなこと言うの?」っていうバランスが絶妙だなと。
グローバー:バランス?
菅原:『Four Seasons』という曲だと、いわゆる落ちサビというか、曲が盛り上がってギターソロがあってちょっと静かなサビが来たときに、人にコーヒーはかけてはいけないということを歌うんです。「自分は馬鹿ではない」ということを(表現するために)コーヒーで言うのがなんとも言えないなあと思います。
グローバー:「コーヒーをかけてきたんだろうな」っていう感じもしますよね(笑)。何回かやったことで「コーヒーはかけるもんじゃないな」って気づいたんでしょうね。
増田:火傷しそうな熱いコーヒーをかけたんでしょうね。
■「これが日本のクラシック・ロックなんじゃないかな」
THE YELLOW MONKEYが音楽シーンに与えた影響について、増田さんは「これからどんどんわかっていくことなんじゃないか」と話します。
増田:そろそろ日本にも「クラシック・ロック」と呼ばれるものが根付き始めているのかなという気がするんです。彼らは30年という歴史を持つようになって、再集結後のライブを見ていると、「これが日本のクラシック・ロックなんじゃないかな」と思える一番近いところにいるのが、僕の勝手な意見なんですけどTHE YELLOW MONKEYとLUNA SEAなんです。このふたつのバンドに僕が感じるのは「青春」なんです。いまだに青春をやってる感じがするんです。ヒットソングが多ければ必ずそうなれるってものではない気がしていて、やっぱり時代のメインストリームに対してのオルタナティブ。取って代わる対抗勢力になる所がありながら、時間を経ていく中で。どんどんクラシックに昇華されてきた過程を持っているところがこのバンドの一番すごいところだと思っています。そういう意味ではロックバンドとして生き長らえていく手本になってるのかなという気がします。
■吉井和哉に言われた一言
菅原さんは、THE YELLOW MONKEYとの思い出を明かしました。
菅原:ライブを観に行って4人にお会いしたんですけど、その頃は僕たちのバンドのギタリストが腕が不調で、ライブを何本も飛ばしてたんです。すごいヘビーな時期だったんですけど、THE YELLOW MONKEYのライブを観て「自分はこんなにTHE YELLOW MONKEYで出来ていたのか」と感じました。それで、メンバーに会ったら吉井さんが最後に「絶対解散だけはしちゃダメだから!」と言われたんです(笑)。
増田:(笑)。
グローバー:あの方は解散は……。
菅原:経験者ですよね?
グローバー:しましたね。それゆえに言いたかったんですかね?
菅原:そうかもしれないです。僕らがどんな状況かというのも伝わっていたと思うので。
グローバー:THE YELLOW MONKEYはシリアスとユーモアが同居してる、という話もありましたけど、その言葉はどういうニュアンスだったんですか?
菅原:カラッと言ってたんですけど、そこにはシリアスなメッセージが入ってて。「じゃあ、解散しなきゃ何してもいいんだ!」みたいに僕は思って、気が楽になりました。
バンドをやっている者同士だからこそのエピソードを明かす菅原さんでした。
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【番組情報】
番組名:『MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY』
放送日時:毎週土曜 17時−17時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/musicology/