UNISON SQUARE GARDEN・斎藤宏介、バンドを始めたきっかけはsyrup16gとの出会い

J-WAVEで放送中の番組『SAPPORO BEER OTOAJITO』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)。7月13日(土)のオンエアでは、UNISON SQUARE GARDENの斎藤宏介さんがゲストに登場。音楽との出会いや、衝撃を受けたライブについて話しました。

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■初めて買ったCDはglobe

ニューヨーク生まれの斎藤さん。4歳のときに少しだけ東京に戻り、その後、ロンドン、シンガポールと渡り、日本で生活するようになりました。

斎藤:ロンドンは小学1年から4年までいました。今振り返るといい経験だったと思うんですけど、日本の音楽が簡単に聴けないことが悔しくて。
クリス:音楽にはいつ目覚めたんですか?
斎藤:もともと趣味で母がピアノ、父が合唱とかをしていて、基本的に音楽が流れている家ではありました。自分で音楽が好きだなと思ったのは小学校に入るくらいですね。母にピアノを習って、3歳上の兄は早々にピアノを投げ出したけど僕はけっこう楽しかったので「俺は音楽が好きなんだな」と気がつきました。

斎藤さんが初めて買ったCDはglobeでした。

斎藤:父が仕事で日本に一時帰国する度に、日本の音楽番組を録画したVHSを持って帰ってくれて、それを擦り切れるまで何度も観ていました。そこにglobeさんが出ていて、「日本でこういう音楽が流行っているんだな」と羨ましく思って、夏休みとかで僕が日本に一時帰国できるタイミングで買ってもらいました。


■3ピースにこだわる理由

斎藤さんがバンドを始めたきっかけはsyrup16gとの出会いでした。

斎藤:小さい頃から音楽が好きで、歌うことも好きで、バカだったからなんとなく「僕は歌手になるんだろうな」と当時から思っていました。そんなときに、高校のひとつ上の先輩が3ピースバンドを組んでいたんです。その先輩の演奏がすごくよくて、オリジナル曲もあって、下北沢とかのオーディションライブとかに出てすごくカッコいいバンドと対バンしている姿とかを見てて、「俺もやりたいな」と思いました。

その先輩と仲よくなった斎藤さんが「どんな音楽を聴いているのか?」と訊くと、先輩は「syrup16g」と答えたそうです。

斎藤:syrup16gも3ピースバンドで、当時流行っていたギターロックと言われる音楽シーンの真ん中にいた人たちなんですけど、それを聴いて今までなんとなく好きだった歌うこととバンドがすごくリンクした感じがあって。「僕もギターを弾きながらこういうバンドをやりたいな」と思うきっかけになりました。いろいろバンドをやってたけど、自分が歌うようになってからはずっと3ピースです。
クリス:3ピースにこだわる理由は何ですか?
斎藤:他の人にギターを弾かれたくないというか。僕がちょっと弾けちゃうから、全部弾きたくなっちゃうんでしょうね。「俺がやりたい」という気持ちがあって、自分が絶対にできないギターフレーズとかがあったら諦められるんですけど、めちゃくちゃ頑張ったらできるんじゃないかって心のどこかで思っているので。それがあるうちは、他の人に弾かせるよりは、まず自分で挑戦したいと思っています。


■衝撃を受けたBRAHMANのライブ

高校時代に初めてライブハウスでライブを観たという斎藤さん。そこで観たBRAHMANのライブに衝撃を受けたそうです。

斎藤:人の上を人が転がる様や、音が塊でバンと飛んできて、それを浴びながら人が熱狂している姿がめちゃくちゃ衝撃的でした。本当に楽しくて、その瞬間に「自分はライブハウスでライブを観ることも演ることも好きな人なんだ」と決められた感じがしました。バンドと観客が熱を交換している感じがずっと自分の中に植え付けられています。

当時のBRAHMANのライブはMCがなく、立て続けに曲を演奏していたと斎藤さんは振り返ります。

斎藤:あと、曲が終わった最後の拍が次の曲の1拍目になっていて、どんどん叩きつけていく感じに衝撃を受けました。曲だけで成立させるところがカッコよかったです。


■バンド結成15周年の道のり

UNISON SQUARE GARDENは、今年でバンド結成15周年を迎えます。

クリス:この15年は長かった? 短かった?
斎藤:長かったですね(笑)。UNISON SQUARE GARDENのフォーマットが出来上がるまでが長かったと思うんですよね。今のライブのスタンスとか曲作りのスタンスとか、それが出来上がるまでにアルバム2枚くらいかかってしまってたので。2009年とか2010年とかまでですかね。
クリス:じゃあ、下積みというか、当時は大変だった?
斎藤:当時は楽しくてやっていたんですけど、もう一度その時期を経験したいかと言うと、したくはないですね。

UNISON SQUARE GARDENは、7月3日に結成15周年記念B面集ベストアルバム『Bee side Sea side 〜B-side Colloection Album〜』をリリースしました。

7月24日(水)には、結成15周年記念トリビュートアルバム『Thank you, ROCK BANDS! 〜UNISON SQUARE GARDEN 15th Anniversary Tribute Album〜』がリリースされます。どちらもぜひチェックしてみてください!

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【番組情報】
番組名:『SAPPORO BEER OTOAJITO』
放送日時:毎週土曜 18時-18時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/otoajito/

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「ベートーベン=才能の人」ではなかった!?

4月24日「長野智子アップデート」(文化放送)、午後4時台「ニュースアップデート」は毎日新聞論説委員の小倉孝保さんが、「ベートーベンに音楽の才能は確認できなかった」というニュースについて解説した。

長野智子「(ベートーベンに音楽の才能がないって)大谷翔平選手に野球の才能は確認できなかった、というぐらいビックリします(笑)。ベートーベンですよ?」

小倉孝保「ベートーベンって相当、音楽的には能力高いですよね」

長野「それはそうですよ(笑)」

鈴木敏夫(文化放送解説委員)「宮廷音楽を我々、大衆の音楽にしてくれた功労者ですよ」

小倉「ベートーベンって18世紀の末から19世紀の初めにかけての、ドイツで生まれた人なんですけど、髪の毛がまだいくつか残っているんです。5、6箇所にあるらしくて。その髪の毛を集めてきて、数年前からDNAの鑑定検査というのが、あちこちの大学で行われているようです。去年でしたか、最初に発表されたのは、どんな病気にかかっていた可能性があるのか、体調はどうだったのか、という話で」

長野「はい」

小倉「彼は鉛中毒で難聴になったんじゃないか、という説があったんですけど、それは否定されたんです。髪の毛からまったく鉛は出なかった。むしろ遺伝子的には肝臓が悪かったんじゃないか、と。恐らくB型肝炎にかかっていて。ベートーベンってすごくお酒を飲んでいたらしいんです。お昼からワインを大体ボトル1本飲んでいた」

長野「そうなんですか(笑)」

小倉「難聴云々というよりも飲みすぎだった感じらしいんです。それは既に発表されているんですけど。今回発表されたのが、また別の大学なんですけど、いろいろDNA検査していても、これという音楽的才能が見つかっていないんです」

長野「音楽的才能はDNAでわかるものなんですか?」

小倉「10年ぐらい前からDNA鑑定の能力が上がるなどして。今回は1万4000人ぐらいのDNAのデータがあって、その中から、リズム感の高い人はこういう集団だとか、そういうデータがあるらしいんですよ」

長野「データが集積されているから……」

小倉「そのデータと合わせたところ、遺伝子的に、特にリズムやビートに関しては、ベートーベンは劣っていたんじゃないか、という。もともと音楽才能が飛び抜けて高かったわけじゃないかもしれないんです。彼の場合はお父さんも音楽家でしたから、音楽を聴いたときにどういう行動をしなさい、とか。彼はピアノもしていて、すごく上手でした。彼の音楽的才能というのは、生活習慣のほうで、生まれたあとから培われていったんじゃないか、という見方が強まっているらしいんです」

長野「それってうれしい情報というか。本当に一握りの限られた天才がいて、ほかは一般人みたいな。天才は特別な遺伝子を持っているのかと思いきや、むしろ生まれたあとの環境から天才が育まれる、という」

小倉「そういう学説のほうが強まっているみたいですね」

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