松任谷由実、大坂なおみ選手の試合を観て...新曲『深海の街』誕生エピソードを語る

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。注目の新譜・いま注目すべき名盤・話題の来日アーティストなど、様々な旬のトピックを週替わりで4日間かけて掘り下げていくコーナー「FEATURE TOPICS」。この週は、ユーミンこと松任谷由実を特集。

特集初日となる9月16日(月・祝)のオンエアでは、9月18日(水)にリリースする新曲『深海の街』について、松任谷からのコメントをお届けした。

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■大坂なおみ選手の試合を観ていて...

『深海の街』は、ニュース番組『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京系)のエンディングテーマ曲として書き下ろした。

松任谷:『ワールドビジネスサテライト』は他のニュース番組と違って、殺人事件やスキャンダルを扱ったりはしないんですね。経済中心のホワイトカラーな番組で、しっくりきて、よく観てたんです。「私だったらエンディングテーマにこういう曲を作るな」ってなんとなく思っていたら、以心伝心でお話をいただきまして、やってみようとかねてから思っていた感じを音にしました。

『深海の街』を作る際に影響を受けたのは、ベルリンを訪れたときの経験だった。テクノ系のクラブに行き、しばらくテクノミュージックの中に身を置いたあと、松任谷はアテンドしてくれたDJの車に乗った。

松任谷:車に乗ったらチルアウト系のエレクトロというか、メロディアスな曲たちがすごく入り込んできたんですね。「ああ、こういうのをやりたい」と思って。新しい音質ではあるんだけれど、やっている感じは、私自身も80年代初頭にかなり入り込んで作っていた、AOR・フュージョンの雰囲気だったんですね。それをぜひ今の感じで音にしてみようと思って、『深海の街』を作りました。

松任谷は歌詞について「首都高などの都会的な夜景の海を自由に泳いでいるような、脳内リゾートのイメージ」と語る。

松任谷:歌詞を作るとき、すごく悩みまくっていた時間にですね、たまたま大坂なおみさんの全仏かな? その試合をテレビで観てまして「渾身のストローク」っていうのが心に刺さりました。「泳ぐ」という「ストローク」とテニスの「ストローク」。「ストローク」っていう言葉はいいなと思って。動作と動作の間に目に見えない曲線が描かれるような、サウンドも歌詞もそんな感じになっています。

番組では新曲『深海の街』を流した。


■ユーミンの全423曲が新たに生まれ変わる!

松任谷は、荒井由実時代の楽曲も含む、これまでに発表した全423曲のハイレゾ音源の配信を、9月18日(水)よりスタートする。

松任谷:物理的なことはわからないけれど、エンジニアのGOH HOTODAさんがすごいエネルギーを使って、半年以上かけてかかりっきりで、香り立つような奥行きの深いサウンドにして生まれ変わらせてくれました。曲をリリースしたとき、作ったときの感覚っていうのが、私自身でも蘇るようです。映像的って言われますけど、本当に聴いてくださる方に映像が届くこと請け合いです。ハイレゾで私のナンバーを聴いてもらったら、新しい世界が423個、ワーっと広がると思います。

番組では「ユーミン423曲ガチャ」という企画を試みた。423曲の曲名が入ったボックスの中から、あっこゴリラがランダムに1曲をセレクト。

あっこゴリラが引いた、1997年12月5日リリースの29thオリジナルアルバム『スユアの波』から『人生ほど素敵なショーはない』を番組で流した。

特集2日目となる9月17日(火)のオンエアでは、あっこゴリラがどのナンバーを引き当てるのだろうか。ぜひ続けてチェックしてほしい。

『SONAR MUSIC』のワンコーナー「FEATURE TOPICS」では、様々な旬の音楽トピックを週替わりで4日間かけて掘り下げていく。放送は月曜~木曜23時頃から。お楽しみに。

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【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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"こだわり" の選曲をノンストップでお届けする『こだわりセットリスト・特別編』。3月21日(木)19:00~は『熊谷幸子特集』を放送します!

シンガーソングライター・熊谷幸子は、1992年、シングル「恋の色」でデビュー。その類稀な作曲センスと巧みなメロディー展開は、デビュー前に学んだ音楽スクールを主宰していた松任谷正隆ら講師陣をして「天才」と言わしめたといいます。その証拠に、今井美樹、石嶺聡子、内田有紀、椎名恵ら、メジャーアーティストにも良質な楽曲を多数提供しています。なお、彼女の楽曲の多くにみられる作詞者「マイカプロジェクト」とは、前出の音楽スクールの生徒を中心とする作詞プロジェクトで、当時の精鋭メンバーが彼女の作詞を手掛けたとのことです。

1998年、自身の結婚を機にメジャーな舞台から退くまで、ビッグヒットに恵まれなかったのは残念なことですが、その間に彼女が世に送り出した5枚のオリジナルアルバムは、令和の今をもってして「宝の山」と言っても決して言い過ぎではないと思います。彼女は、2012年より、インディーズレベルでのライブ活動を再開しており、今後も日本の音楽シーンに「新しい風」を吹き込んでくれることを切に願っております。

今回は、アルバムナンバーを中心に、時代を越えて愛され続ける珠玉の作品を厳選してお届けいたします。どうぞご期待ください!

※セットリストの詳細については、番組HPでご確認ください。

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