朝の有酸素運動で「脳がよろこぶ」 脳科学者が解説

J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「SUNSTAR PLEASURE PICK UP!」。今回は、脳科学者・理学博士の望月泰博が、運動が脳に与える効果についてクイズ形式で紹介した。

【3月9日(月)『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)の「SUNSTAR PLEASURE PICK UP!」】


■脳のためによい運動の時間帯は?

望月は、意思決定の神経科学や機械学習、データマイニングを専門としている。最新の脳科学では、運動をすることによって「脳の情報効率が高くなる」「集中力が高まる」「ストレスに強くなる」などの効果が明らかになってきたと解説。そうした説明をしたうえで、脳が喜ぶ習慣について以下のようなクイズを出題した。

問題:運動は脳にいい影響を及ぼしますが、「脳のために行う運動」は、いつするのがよいでしょうか?

1.できれば午前中
2.できれば夕食後
3.できれば寝る前

別所:「脳のために行う運動」は、そもそもどんな運動なんだろう。どうだろうなぁ。やっぱり「できれば午前中」じゃないの? 夕食後とか寝る前とかはちょっと静かにして、ぐーっと眠る方向にいきたいからなぁ。

正解は1番の「できれば午前中」。望月は、なぜ午前中の運動がおすすめなのかを解説した。

望月:脳のための運動は午前中か、午後でもなるべく早めの時間に行うのがおすすめです。運動には頭の働きをよくし、心を整える効果があります。脳にうれしい運動の効果を生活に役立てるためには、仕事や学校の前、もしくはそれらの合間に体を動かしていただけると理想的です。夜に運動してしまうと、せっかく調子をよくした脳でそのまま寝ることになってしまいます。

ただし、夜の運動も決して悪いというわけではない。

望月:従来は、夜に運動すると睡眠の質が悪くなるということが言われてきましたが、最新の研究では就寝の2~3時間前に運動することで、睡眠の質が高まることも報告されています。極端に激しい運動を避け、軽く汗を流す程度にとどめれば問題ないでしょう。ただし、夜にあまり長い時間運動すると、体内時計が遅れるという研究結果もあるので、生活が夜型になりがちな方は注意が必要です。
別所:寝る前の運動も、科学的にいろいろな意味合いがわかってきているんですね。


■脳にいい運動は日常生活の動作にも…

では具体的には、どんな運動をすれば脳によい影響を与えるのだろうか? 望月は、「脳のために行うおすすめの運動」についても教えてくれた。

望月:脳のために行う運動としておすすめしたいのが、有酸素運動です。ウォーキング、ジョギング、エアロビクス、サイクリング、水泳、テニスなどさまざまな有酸素運動がありますが、実は日常生活の中で体を動かすことも立派な有酸素運動になります。徒歩や自転車での通勤、掃除や洗濯などの家事も有酸素運動とお考えください。また、わずか4分歩くだけで頭の働きがよくなったという研究結果もありますので、ごくごく短時間の運動にも脳にうれしい効果が期待できます。普段運動する習慣がないという方は、昼休みに少し遠くのお店屋さんにご飯を食べに行く。時間に余裕がある方は、バス停1つ分歩いてからバスに乗る、エスカレーターより階段を使うなど、何かのついでに運動することから始めてみることをおすすめします。

望月の最新著書「頭を良くしたければ体を鍛えなさい~脳がよろこぶ運動のすすめ~」(中央公論新社)もぜひチェックしてみてほしい。

『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のワンコーナー「SUNSTAR PLEASURE PICK UP!」では、日々の生活をポジティブにする「健康」と「美」のトピックスを様々な視点で紹介している。放送は月曜~木曜の6時30分頃から。お楽しみに!

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【番組情報】
番組名:『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』
放送日時:月・火・水・木曜 6時-9時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/tmr

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海自ヘリ2機墜落事故はなぜ起きた?

伊豆諸島東方の太平洋で海上自衛隊の哨戒ヘリコプター2機墜落した。423「くにまる食堂(文化放送)」元NEWS ZEROのキャスター村尾信尚さんが、なぜ墜落したのか?そもそもこの訓練はどういったものなのかを解説した。 

村尾「そもそもどういう訓練をやってきたのか。海上自衛隊出身で元海将補だった佐々木孝博さんにお聞きしたんです」

邦丸「はい、はい、はい」

村尾「まず日本という国は島国で日本の周辺海域は各国の潜水艦の脅威が増大しているというんです。いかに潜水艦を素早く見つけて追跡するということが大事なんですけれども、ここで重要なのは潜水艦って海の中を潜ってますから昼も夜もない。だから夜もずっと動き続けている。そうなると潜水艦を見つけるための訓練というのは夜間もやらなくちゃいけない」

邦丸「はい、はい、はい」

村尾「夜間に捜索するというのは目に見える範囲が著しく低下するらしんですね。ライトを付けたとしても昼に比べると全く視界がきかず危険なんだそうです。もう1つは潜水艦を探知するにはソナーという音波を出す装置を紐みたいなものを出して海の中に入れる。そうやって探すんですが、複数のヘリコプターで探したほうが精度が高くなりますからヘリコプター同士なるべく高度を変えながら飛ぶんですけど、それでも今回の場合は接触してしまったのではないかと言われてるんです」

邦丸「今、現在報道されている中でいうと、近づいちゃったヘリ同士が“危険だよ”っていうシグナルが出るはずだったんだけど、そのシステムが作動しなかった」

村尾「そういう報道がありますけど、まだ真相はわからない。この訓練の重要性なんですけれども、第2次世界大戦後、潜水艦の脅威がますます増している。さらに潜水艦の原子力化が進み、しかも静かに動く。だから探知されず素早く動ける。これは海の上からだとなかなか探索できない。そうなるとヘリコプターからソナーを海中に入れて探索するのが一番効果的ということで今、各国ヘリコプターを搭載できる船をどんどん建造している。そんな中で起きた事故だったんです」

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