ジャズがルーツの松木美定が振り返る、「膝から崩れ落ちそうな感覚」になった音楽との出会い

シンガーソングライターで作曲家の松木美定が、自身の音楽のルーツや、楽曲『Lifetime』に込めた想いを明かした。

松木が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』内のコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」。オンエアは1月11日(水)、12日(木)。同コーナーでは、アーティストたちの自身の楽曲に込めた想いと、彼らのアーティスト人生に大きく影響を与えた楽曲との出会いの話を通じて、音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けする。

シンプルな構成でも魅力的な曲な仕上げる

1993年生まれで、20歳から独学でジャズ、主にハードバップスタイルの楽曲とピアノを本格的にスタート。そんなジャズルーツを下敷きに多幸感あふれるポップスを鳴らす異色のシンガーソングライターの松木。浦上想起をゲストに迎えて発表した楽曲『舞台の上で』は、J-WAVEでもたびたびオンエアされていた。そんな松木の楽曲『Lifetime』が1月11日に配信リリース。この曲で表現した自分らしさについて語ってもらった。

松木:『Lifetime』は、私が毎回3拍子とかワルツの曲ばかりを作ってしまうので、4拍子の曲を作ろうと思ったのが作曲のきっかけになっています。

この曲に込めた自分らしさですが、この曲に限らず、僕がいつも考えているのは、アレンジがあまり凝っていなくても、ベースとコードとメロディだけのシンプルな構成で聴いても“いい曲だな”と思ってもらえるように仕上げるということ。それが今まで以上に表現できたのかなと思います。

サビのコード進行は王道のカノン進行になっているんですけど、カノン進行の上で自分らしさを表現するのが難しくて、完成するのに4ヶ月くらいかかったと思います。カノン進行ではコードがどんどん下がっていくんですけど、それに対してメロディが対比するように上げていっているので、かなり凝った作りになっていると思います。

歌詞についてですけど、僕の曲はだいぶ抽象的な内容になっているんですが、その中でも一応テーマは決めています。今回は勉強や仕事を頑張っている人に対して、“一緒に頑張っていこう”というメッセージになっています。歌詞を作るにあたって、何かひとつキーワードを決めて、そこから広げていくんですが、今回フックというかポイントとして<化け物>という言葉を入れてます。

最初はまったく意味はなく、ただ化け物という言葉を入れたかっただけなんですが、歌詞を作っていく内にどんどん化け物という言葉に意味が乗っかっていきました。ここではどんな意味か名言は控えますが、みなさんには聴いているうちに化け物に各々の意味を付けていただければと思います。

アレンジについてですけど、今まではストレートなスウィングが多かったのですが、今回は2拍目と4拍目にスネアが入るシャッフルというリズムになってますので、だいぶポップというか、明るい曲になったんじゃないかなと思います。2023年の一発目、この楽曲を聴いてもらって、共に楽しくいろんなことを乗り越えて行けたらなと思います。

18歳のとき、ジャズ研究会の部室で出会った曲

ジャズを聴くことで音楽の素地を養った松木。そんな彼が選ぶルーツとなる1曲は?

松木:Bud Powell Trio(バド・パウエル・トリオ)の『Oblivion』です。この曲は18歳、大学1年生のときにジャズ研究会に入ってから出会いました。ジャズ研の部室に入ったときに先輩がトリオで演奏していて、そこで初めて聴いたんです。

初めて聴いたときは美しさとかっこよさに心を打たれました。比喩とかではなく本当に膝から崩れ落ちそうな感覚でしたね。

この曲が直接私の楽曲に影響を与えたというのはあまりないと思うんですが、この曲を聴いて作曲もピアノも始めました。作曲を勉強するに際し、教則本で勉強したんですが、理解が出来ずに、諦めたんですけど、その後、バド・パウエルの曲をコピーしていく内に、音楽理論が習得できました。

そういった意味でも、私に多大な影響を与えたアーティスト・楽曲となっています。

ジャズ研の部室で出会ったBud Powell Trioの『Oblivion』。バド・パウエルと出会ったことで、音楽理論も習得したという。松木にとって大きな存在であることは間違いないようだ。

アーティストの話を通じて音楽との「まだ、ここにない、出会い。」をお届けするコーナー「RECRUIT OPPORTUNITY FOR MUSIC」は、J-WAVE『SONAR MUSIC』内で月曜~木曜の22時41分ごろからオンエア。Podcastでも配信しており、過去のオンエアがアーカイブされている。

【松木美定 出演回のトークを聞く】

・Apple Podcastで聞く
前編後編

・Spotifyで聞く
前編後編

・公式ページ
https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/opportunity/

(構成=中山洋平)
タグ

菅井友香、振付家TAKAHIROと当時の思い出を語る!

サントリー生ビールpresents『菅井友香の#今日も推しとがんばりき』のゲストにダンサー・振付家のTAKAHIROが登場し、菅井と出会った時の印象からグループ最後の楽曲「その日まで」についてまで菅井との思い出を語った。

-TAKAHIRO「菅井さんは不器用なんです」-

菅井とTAKAHIROの出会いは2016年。欅坂46のデビュー曲「サイレントマジョリティー」の振り付けの時だったという。TAKAHIROは当時の菅井について、「菅井さんはいっぱい練習する子でした。いっぱい練習しましたね。『不協和音』の立ち方だけでとか、手の引っ張り方だけで、一時間ぐらいずっとやっていた」と当時のことを振り返った。

また、リスナーからの質問で菅井のグループ時代の最後の楽曲「その日まで」の振り付けにどんな意味を込めたのかについて問われたTAKAHIROは、「あの楽曲は全部が逆再生されるように作ってあったんですが、でも、過去のことだけではなく今の菅井さんが表現できることを大切に、前に進んでいけるように。菅井さんはいっぱい背負ってきましたので。だからそのリュックを一回置いて、ただただ走って風を感じられるように。そういう思いを込めて、振り付けをさせていただきました」と語った。

そんな「その日まで」はミュージックビデオの撮影中に釣りをしている人を待つために一時撮影が中断されることもあったという裏話も語ってくれた。

さらに、リスナーから菅井のパフォーマンスに関する裏話を聞かれたTAKAHIROは、「菅井さんは不器用なんです」と断言。しかし、その不器用さ故の長所があると語った。「不器用だけど、努力するという力を持っていた。感覚でみんながやれるところを努力で全部補おうとする。だから本当にその瞬間を任せたときに、ある程度までは要領のいい人が勝つんだけれども、そこから先の努力でもっと深めることができるから、ステージに立った時に誰よりも輝く瞬間がある」

菅井は、その様にやり遂げられたのはTAKAHIROの存在が大きかったと語り、「少年のような大人でずっと誰より近くにいてくださった」と当時TAKAHIROに感じていたことについて振り返った。

その他、「キミガイナイ」の振り付けについての話やTAKAHIROが櫻坂46の振り付けを考えるうえで一番大切にしていることなど、様々な話が語られた。そちらについては是非タイムフリーで

Facebook

ページトップへ