くるり・佐藤征史が「すごく大事」と語る曲は─“善福寺川と神田川”をテーマに選曲

くるりの佐藤征史(Ba)が「善福寺川と神田川」をテーマに曲をセレクトした。

佐藤が登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『GRAND MARQUEE』(ナビゲーター:タカノシンヤ)のワンコーナー「RADIO ENSEMBLE」。オンエアは3月16日(木)。

散歩コースになっている2つの川

佐藤はまず、テーマに「善福寺川と神田川」を選んだ理由について語った。

佐藤:この場所をテーマにしようと思ったのは、自分が近所に住んでいるというのもあるんです。これからの季節、桜が咲いて花見で賑わうときもあるんですけど、そんななか夜の人が全然いないときに1人で歩いて帰る、遠回りをして歩いて帰るという時間がわりと好きだったりするので「善福寺川と神田川」というテーマを選びました。場所との関わりの深さですが、正直「玄関開けたら1分で花見」という距離に住んでいたりします(笑)。この季節は本当によく行きます。善福寺川と神田川は離れてはいるんですけど、環七、環八で言えばその上下の差は1キロもないんです。善福寺川で飽き足らないときは神田川にも行くという、そんなお散歩ルートにもいいなと思います。

佐藤は1曲目にBrad Mehldauの『John Boy』をセレクトした。



佐藤:僕はあまりジャズとかは詳しくないんですが、この曲を聴いたときに初めてBrad Mehldauという人にハマったんです。

佐藤は自分のラジオでも、よく流していたのだそうだ。

佐藤:改めて久しぶりに聴いてもいい曲だと思います。あと自分の世界に入れるというんですかね。この曲を聴きながら1人の世界に入れる感覚がすごく好きなんです。

「いい人」になったときに聴きたい曲

コロナ禍になってから離れてしまったものの、4年ほど前まではランニングを楽しんでいたという佐藤。自宅から出発し、善福寺川・神田川周辺を15キロほど走っていたそうだ。

佐藤:たらたらと走るLSD(Long Slow Distance)という走り方があって、トレーニングとまではいかないんですけど、そんなマラソンをしていたときに練習というか、そこでものすごくこの場所を使わせていただいたんです。次にかけたい曲はElton Johnの『Your Song』です。そういう道を1人で走っているときに、汗で体の余計なものが出ていくというのもあるんですけど、雑念とかそういうのも抜けていく感じがして。街の川の景色とかもあってのことなんだと思いますが。ちょっとずつ自分が「いい人」になっている気がしてくるというのも自分の好きなところでもあったりして(笑)。「いい人」になったときに、どんな曲が聴きたいかな?と思ったときに、聴きたい曲です。

佐藤は『Your Song』とNorah Jonesの『Sunrise』をセレクトした。





佐藤:この2曲というのは自分のなかでもすごく大きな曲で。震災のあとに、なかなか音楽も聴きづらかった時期があったんです。そんななか久しぶりにラジオをつけて流れていた曲が『Your Song』なんです。それを聴いたときに、やっぱり音楽ってすごく力があるなと思って。自分のなかですごく大事な1曲になりました。Norah Jonesの『Sunrise』は、これはどちらかと言ったら家で聴きたい曲です。日曜日の朝とかかな。ちょっと掃除とかしながら流れていたうれしい曲で「善福寺川と神田川」にもバッチリハマってくるんです。自分は夏というよりは冬かな。善福寺川が一番混雑するのはおじいちゃんおばあちゃんがウォーキングしている朝6時台とかなんです。そういう時間のまだちょっと暗いときから太陽が出てきた暖かみを感じるというときに、歩きながら聴きたい曲がNorah Jonesの『Sunrise』です。

花見の季節に散歩を

佐藤は善福寺川と神田川について解説しつつ、リスナーにも散歩をしてほしいと呼びかけた。

佐藤:神田川は井の頭公園が起点になっている川で東京湾に注いでいます。善福寺川というのは善福寺公園から始まっていて、善福寺川緑地が川沿いにあって、五日市街道を境に和田堀公園というのにも変わるんです。そこが本当に子どもたちが遊ぶ飛行機型のジャングルジムとかロケット公園と子どもたちが呼んでいるような場所があって。昔ながらの『ドラえもん』でのび太君たちが土管のある空き地で野球をしている感覚というんですかね。そういうのが小学生のあいだでもあって、「じゃあロケット公園集合な」みたいな。そういう自分たちの知っている昭和というか、風情も残す公園だったりします。ぜひ一度、花見の季節ですからビール片手に行ったことのない方は行ってみてもらいたいなと思います。

続いて佐藤はTétéの『A la faveur de l'automne』をセレクトした。



佐藤:せっかくだから、くるりの曲も「善福寺川と神田川」に合う曲はなにかな?と思って1曲考えました。夜に歩きながら聴きたい曲というので選んだのが2002年発売の4枚目のアルバム『THE WORLD IS MINE』に入っている『アマデウス』という曲です。これはボーカルの岸田(繁)さんが普段はギターで弾いて歌うことが多いんですけど、ピアノで弾き語ったところにコントラバスとチェロという、自分たちのなかでは初めてぐらいのアンサンブルで作った曲です。その音像というのが夜の善福寺川と神田川に合うんじゃないかなと思いました。そんな曲を聴いてお別れになると思います。「善福寺川と神田川」、行ったことのない方はぜひぷらぷらと散歩をしていただきたいなと思います。

番組では佐藤が最後にセレクトした、くるりの『アマデウス』をオンエアした。



東京のある街、ある商店街、ある路線。セレクターたちが東京のある場面をイメージした選曲をお届けするコーナー「RADIO ENSEMBLE」の放送は、毎週月曜日から木曜日の17時台から。
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