茂木健一郎「他人の顔色を伺わないといけない関係は…」“人からの評価”が気になると悩む相談者へアドバイス

脳科学者の茂木健一郎がパーソナリティをつとめ、日本や世界を舞台に活躍しているゲストの“挑戦”に迫るTOKYO FMのラジオ番組「Dream HEART」(毎週土曜 22:00~22:30)。
TOKYO FMとJFN系列38局の音声配信プラットフォーム「AuDee(オーディー)」では、当番組のスピンオフ番組「茂木健一郎のポジティブ脳教室」を配信中です。この番組では、リスナーの皆様から寄せられたお悩みに茂木が脳科学的視点から回答して「ポジティブな考え方」を伝授していきます。
1月11日(土)の配信では「他人からの評価」に関する相談に答えました。


パーソナリティの茂木健一郎



<リスナーからの質問>
私は幼い頃から他人の顔色を伺ってしまい、他人からの評価もとても気になってしまう性格です。自分の意見よりも相手に合わせてしまうことが多く、何かと我慢します。また、他人のために時間を使ってしまいます。正直、しんどいときもあり、この性格をやめたいです。どうすればこうした性格を直せるのか教えていただきたいです。

<茂木の回答>
他人の気持ちや評価を気にすること自体は、そこまで悪いことではないかもしれませんね。やはり、こういったことはバランスです。一切他人の気持ちや評価を気にしないというのも問題ですし、気にしすぎるとつらくなることもあると僕は思います。

他人の気持ちがわかったり、他人からの評価がわかるということと、自分がどう行動するかというのは別のことだと思うのですよ。よく、「空気を読む」と言いますけども、あれは「空気に合わせる」こととは別のものです。ですから、相手の考えや気持ちがわかったうえで、あえて自分の道を行くということも、僕はあっていいと思います。

実は、僕も周りの人と意見が会わないことはよくあります。そういうときも、「周りの人は何を考えているのか」がわかることは、実はいいことだったりすると思うのです。そのうえで、自分があえて何かをするということは、することの意味が自分のなかでわかる。

相手の顔色を伺ってしまうこと自体は、必ずしも悪いことではありません。ただ、相手の機嫌を損なわないようにするといった、幼い頃の経験から癖となってしまっていることならば、無理やり合わせる必要はないということです。逆に、相談者さんのように感受性が高い方というのは、むしろバランスとしては「我が道を行く」感じを掴むと、人生にとっていいと思いますよ。

また、他人の顔色を伺わないといけない関係は、自分にとって必要な人間関係なのかどうかも少し考えてみるのはいいかもしれません。本当の友達、自分に好意を持ってくれている人でしたら、別に顔色を伺わなくてもゆったりいられますよね。まずはご自身のことを大切にしてほしいですし、相談者さんを大切にしてくれるような人を探してお友達になっていただきたいなと思います。

----------------------------------------------------
音声版「茂木健一郎のポジティブ脳教室」
----------------------------------------------------

<番組情報>
番組名:茂木健一郎のポジティブ脳教室
配信日時:毎週土曜 22:30配信(予定)
パーソナリティ:茂木健一郎
タグ

拉致被害者恵子さんの父、有本明弘氏の訃報に大竹まこと「日本政府はアメリカに頼まないと解決できないのか」

2月18日(火)の大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)では、「訃報 有本明弘さん(96歳) 拉致被害者である恵子さんの父」という毎日新聞の記事を取り上げた。

番組で紹介した毎日新聞の記事によると、北朝鮮による拉致被害者である有本恵子さん(行方不明時23歳)の父で、拉致被害者家族連絡会(家族会)元副代表の有本明弘(ありもと・あきひろ)さんが15日、老衰のため亡くなった。96歳だった。

そして、政府が認定する未帰国の拉致被害者の親世代で存命なのは、横田早紀江さん(89)だけとなった。

恵子さんは1982年4月、英ロンドンへ語学留学のため渡航し、翌83年7月ごろに欧州で消息を絶った。その後、88年9月に拉致被害者の石岡亨さん(行方不明時22歳)の家族に届いた手紙で、明弘さんは恵子さんが北朝鮮にいることを確信し、外務省や国会議員事務所、報道機関を訪ねるなど救出に奔走した。以上が番組で紹介した毎日新聞の記事である。

この記事を受けてフリーライタの武田砂鉄氏は、昨日行われた横田早紀江さんの会見の模様をニュースで見たが、横田さんから非常に強い落胆と、憤りのようなものを感じたと話した。

番組パートナーの小島慶子は、拉致問題は政治家のその時その時の世の中に「自分の功績」を訴えかけるための材料として取組んでいるのではないかと思うときがある。仮にそうであったとしても、拉致された人が戻ってくるのであれば、それは良いことである。ただし、この拉致問題の進展のなさを見ていると、拉致問題を政治家が自身の功績とみなしたり、また拉致問題を優先的課題にしたり後回しにしたりすることで、拉致被害者の家族はずっと振り回されてきたのだなという思いがあると述べた。

お笑い芸人の大竹まことは、横田早紀江さんがトランプ大統領に会って嘆願したという話もあったようだが、日本政府は自国のことをアメリカに頼まないと解決できないのか、アメリカに頼まなければ世界が動かないのかと、暗澹たる気持ちになると発言した。

Facebook

ページトップへ