運転中に「大地震」が発生したら…シチュエーション別に“地震発生後の対処法”を解説

TOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」内でお送りしている「JA共済 presents なるほど!交通安全」。1月17日(金)の放送テーマは「運転中の大地震」。モータリングライターの藤田竜太さんから、運転中に強い地震が発生した際の対処法を伺いました。


※写真はイメージです



◆一般道・高速道路で地震が発生したら?

2025年1月17日(金)、甚大な被害が発生した阪神・淡路大震災から30年が経過しました。今回は、ハンドルを握っているときに大きな地震が起きたらどうすべきかを考えます。

まずは、一般道や高速道路で揺れを感じたケース。この場合は、周囲の状況を確認しながらゆっくりスピードを落とし、ハザードランプを点滅させながら道路の左側に車を寄せて停止させます。このとき、交差点や陸橋の下で停止するのは避けましょう。

高速道路でも基本の対処法は同じです。ハンドルをしっかり握り、前後の車に注意しながら徐々にスピードを落とし、道路の左側に停車します。また、藤田さんは「左側に駐車できないときは右側に車を寄せ、警察・消防等の車両が通行できるよう中央部を開けておきましょう」と補足します。

また、停車する際は大きく山を削った斜面の下(法面(のりめん))や、トンネルの出入口付近は崩落の危険があるので、できる限り避けましょう。停車したらエンジンを切り、揺れが収まるまでは車外に出ないで、スマホやカーラジオから情報を入手してください。そして、揺れが収まったらパトカーなどが広報しながら巡回するまで待機し、その指示に従いましょう。パーキングエリアやサービスエリアにいるときに強い地震が発生した場合は、係員の避難誘導に従って行動してください。

高速道路には約1キロごとに非常口が設けられており、そこから徒歩で地上に脱出することが可能です。「ちなみに、高速道路では計測震度4.5以上(震度5弱相当)で通行止めとなり、道路点検がおこなわれることになっています」と解説します。

◆山道・海岸線を走行中に地震が発生したら?

山道を走行中に地震が発生した場合、土砂崩れや地崩れのリスクが高いです。車を斜面の反対側に寄せて停車し、車外に避難する準備をしましょう。海岸線や橋の上、河畔などでは津波の危険があるため、高い場所へなるべく速やかに避難しなければなりません。状況次第では車を置いて徒歩で避難することにもなり、冷静な判断が求められます。

どんな道で運転していたとしても、共通して言えるのは急にハンドルを切ったり、急ブレーキをかけないことです。大きな揺れを感じた際は、落ち着いて安全な場所に車を停めましょう。停車できるところがなく運転を続ける必要があるときは、道路の損壊や信号機の作動停止、道路上の障害物などに注意しましょう。

停車できたら、一般道と同様にスマートフォンやカーラジオで情報収集して、そのまま様子を見るか、車から離れて避難するか状況に応じて行動・判断してください。車から離れて避難する際は、エンジンを止めて車のキーをつけたまま、ドアをロックしないで窓を閉めます。そのうえで連絡先のメモを外から見えるところに置き、車検証や貴重品を持って離れましょう。

◆二輪車走行中に地震が発生したら?

オートバイなどの二輪車は比較的地震に強い乗り物ですが、震度5以上になってくると、横揺れなどの影響で転倒する危険性があります。走行中に揺れを感じたら速やかに減速し、安全な場所に寄せて停車しましょう。停車時はセンタースタンドを使うより、サイドスタンドを使ったほうが転倒防止につながります。また、ローギアに入れたままエンジンを切っておくと、パーキングブレーキ代わりになります。

さらに藤田さんは、万が一、転倒してしまった場合について「まずケガをしていないかを確認し、次にバイクのダメージをチェックします。ガソリンなどが漏れていないかもしっかり確認しておきましょう」と解説します。

◆地震後“車で避難しないほうがいい”理由

最後は、自宅や仕事場などにいるときに大地震が発生し、そこから避難するケースです。津波から逃れるためなど、やむを得ない場合を除いて車は使わないほうがいいとされています。

その理由として、地震による停電で信号機がストップする恐れがあり、大規模な渋滞が発生する可能性があります。また、道路に避難する人々が増えてくることが考えられ、地震の影響で道路が陥没したり、橋が落ちたり、塀や瓦礫が道路に崩れ落ちて走行不能になる道も出てきます。

さらに地震後は、都市部の主要道路などでは交通規制が敷かれるところもあり、ガソリンスタンドには客が殺到、あるいは停電で給油機がストップして燃料が貴重になるため、車が使えなくなる可能性が高いです。基本的に、大きな地震が発生したときは、車は使えないものと考えてください。

大地震は突然やってきます。車を運転しているときに大きな地震が起こったら、正しい知識と冷静な判断力で落ち着いて対処してください。

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1月17日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2025年1月25日(土) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:JA共済 presents なるほど!交通安全
放送日時:毎週金曜 7:20~7:27
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/koutsu/
ONE MORNING
放送局:TOKYO FM
放送日時:2025年1月17日 金曜日 6時00分~9時00分
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※該当回の聴取期間は終了しました。

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