「昇進」は荷が重くなるだけ!? “上司らしさ”に悩むリーダーへ江原啓之が送ったアドバイスとは?

スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
4月27日(日)の放送では、リスナーから届いたさまざまな相談に、江原がアドバイスを送りました。


江原啓之



<リスナーからの相談>
この4月から、グループを取りまとめる管理職へ昇進しました。部下となる8人のメンバーには、私と入社同期の人もいるため、上下関係ができることへの気持ちの切り替えに戸惑っています。

このグループには気遣いのできる人が多く、協調性もあるのですが、悪く言えば、お互いに遠慮し合い、本音で意見を言わない傾向があるように見受けられます。そのため上司からは「必要に応じて厳しく指導してほしい」と言われました。私は期待に応えられるよう、部下を引っ張っていこうと決意していますが、上司らしい振る舞いができるための心得があれば、アドバイスをいただきたいです。

<江原からの回答>
江原:協子さんは会社で部下をお持ちですよね。どう思われますか?

奥迫:私も会社では常務や役員の立場にありますが、決して立派なわけではないんです。「こんな未熟者だから……」という気持ちで、本当に自分をさらけ出しています。すると、社員さんたちが助けてくれるんです。

相談者さんのまとめるグループは、“協調性のある人たち”だと書かれていましたよね。だから、「自分はここが得意だけど、ここは苦手で……」と素直に打ち明けると、「私がやりますよ」と手伝ってくれる人が出てくるかもしれません。そうしたら、「やってくれてありがとう!」と伝えられるグループになっていけるといいなと思いました。

江原:そうですね。私が思ったのは、まず相談者さんの考え方が間違っているということです。「上下関係ができることで」とありますが、上下って誰が決めたのでしょうか?「上か下か」という考えがあるから、こうした悩みが生まれるのです。

確かに昇進すれば給料が上がるなど、得るものはあるでしょう。相談者さん自身も「自分は得をしている」と思っているのでは? そうした感覚があるからこそ、悩みが生じるのだと思います。

私は、昇進を「荷が重くなる」と捉えています。つまり、上下関係ではなく、あなたは「荷が重い人」になったのです。

私自身、オペラ団体で評議員になりましたが、オペラにおいて私は遅咲きで、その団体でも新参者です。評議員になれば目立つ立場になり、それを快く思わない人もいるでしょう。しかし、だからといって私はへこたれません。「嫌なら代わってほしい」と思うくらい。それほど荷が重いのです。

理解してくれる人は「自分たちが言うべきことを代わりに言ってくれてありがとう」と言ってくれます。私は団体に風穴を開け、言いたいことが言える環境作りをしているつもりです。本当に大変な思いもします。年齢を重ねると、「荷が重たくなっていくんだな」と、つくづく感じます。

相談者さんに伝えたいのは、「働きなさい」。それだけです。求められた仕事をするだけ。あなたは荷が重たくなっただけですし、それは職場の話です。プライベートと職場をきちんと分け、与えられた業務を全うすること。そうすれば、周囲も「荷が重たくなったんだな、協力しよう」と思ってくれます。

奥迫:周りもきっとそう思って助けてくれますよね。自分自身が一生懸命取り組んでいると、自然と周囲が助けてくれるんです。

江原:その通りですね。例えば協子さんなら、「ああ、大変そうだな」とみんなが思うから、協力してもらえるんです。働く姿を見せていれば、周囲も「上司だから」ではなく、「荷が重そうだから」と助けてくれる。相談者さんも、そうした視点で考えてみてください。


江原啓之、奥迫協子



●江原啓之 今夜の格言
「人生は、目的と意味を感じて生きることが幸せです」


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4月27日(日)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 5月5日(月・祝)AM 4:59まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/oto/
Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送局:TOKYO FM
放送日時:2025年4月27日 日曜日 22時00分~22時25分

※放送情報は変更となる場合があります。

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SUPで健康革命!都心で始める水上フィットネス生活

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都心で楽しむSUPの魅力

海のアクティビティというイメージを持たれがちですが、実は、都会の真ん中でも気軽に楽しめるそうなんです。どういうことなのか?横浜で活動する一般社団法人 水辺荘 代表理事 山崎博史さんのお話です。

一般社団法人 水辺荘 代表理事 山崎博史さん

公共スペース、河川とか港って公共空間じゃないですか。それをサップを使って有効に活用していきたいという思いで始めたんですね。街中の水辺というのは海と違って、割と平らな水面が広がってるんですね。お子様、10歳ぐらいのお子さんから、シニア、60代~70代ぐらいの方までですね、割と海より安全にできたりする可能性が高いです。沿道ですとか橋の上から見かけますので、声かけたり手振ったりする人が非常に多いです。観光客とのコミュニケーションというのが、水上と陸上からできるというのがですね、ちょっと海と違うところですね。例えば大岡川というのは桜の名所ですので、その満開の時期に合わせて「水上茶会」という大きいメガサップっていう、大きいサップがあるんですが、そこにお茶席を設けまして、桜を見ながら水上でお茶の先生がたてたお茶をいただくというようなイベントもやっております。

サップも用途に合わせて色々な種類があるようですね!その場で普段着のまま乗ることができるので、マルシェに来た方がついでにメガサップに乗って、マルシェで買ったドリンクを飲みながらクルーズだとか、愛犬と一緒に乗りたいとか、小さいお子さんと一緒に乗りたいという方も無理なく乗れるのがメガサップ。メガサップは安定性がかなりあるので、座っていれば落ちることはまずないそうですよ!

桜の時期のSUP 提供:一般社団法人 水辺荘

この「都会でできる」というのが大きな魅力で、アフターサップは街でランチをしたり、観光地を回ったり・・・アクティビティとして楽しむのはもちろん、仕事帰りや週末の朝、思い立ったらすぐ水上へ。まさに新しい都市型のリフレッシュ習慣として人気が高まっています。

横浜でSUPを楽しむ様子 提供:一般社団法人 水辺荘

健康づくりに役立つスポーツへ

そしてサップは「中高年の方の健康づくり」にも、もってこいなんです!どのように良いのか、鹿屋体育大学 中村夏実 教授に伺いました。

鹿屋体育大学 中村夏実 教授

本学で中高年齢者を対象としたサップ運動教室というようなものをやって、その前後で体力的な指標がどれぐらい変わるかというようなことをチェックしています。恐らく筋力に負荷がかけられたり、あとバランス能力を高められるんじゃないかなというような期待を持っているというところです。特に中高年齢者とかっていうのは、転倒とか筋力が弱くなったりということがあるじゃないですか。なのでサップの上に立つときに太ももの前とか、すねあたりとか足裏のあたりがすごく刺激されて、例えばつまづくっていったところも予防できるような筋力的な効果も、あるんじゃないかなっていうような予想を持ってやってますね。若い子供のうちから(サップで)遊んで、そういうとこに慣れている人たちが将来的に増えると、介護予防とか健康づくりの方にも役立つスポーツの一つになるんじゃないかなと思っているっていうのが最終的なところですね。

バランス感覚がかなり鍛えられそうですよね!競技をやっているサップ選手とサーフィン選手で、バランス能力、立っているときのふらつきを比べると、サップ選手のほうがふらつきが少ないというような研究報告も出ているんです。膝や腰に不安がある方でも、サップは水の浮力を利用することで、ウォーキングよりも関節に優しく、全身運動ができる可能性が高いんだそう。無理なく「楽しい」と感じながら続けられる魅力がありますね。

鹿屋体育大学の研究では週1回のサップを14回行った結果、中高年の10人全員が筋肉量は変わらず維持、脂肪量が若干減る結果であったそう。いずれにしても継続することが健康づくりへの1歩、健康寿命を延ばすことに役立つかもしれません。

水上事故やトラブルを防ぐために

観光目的でもフィットネス目的でもサップ人口が増える一方で、水難事故やトラブルも増えているようで・・・サップを安全にどう楽しんでいくべきか、一般社団法人 日本スタンドアップパドルボード協会 理事長の柿澤寛さんのお話です。

一般社団法人 日本スタンドアップパドルボード協会 理事長 柿澤寛さん

一番多いのは「帰還困難」といって、沖に出て帰ってこれなくなるような事故が多くなってきてます。海に出る前にしっかりした海の知識とか、船も走ってますんで船舶の知識とか、そういったものを身につけて、なおかつ技術のあるインストラクターにサップの技術を習ってからやっぱり水上に出てほしいと思っています。全国いろいろトラブルとかを見ますと、やっぱりお互いの情報共有のなさとか、そういったところからトラブルが起こることが多いんで、同じ水域で楽しむためにもお互いのことを知るということが一番大切ですし、普段からいろんな活動を通して、そういった(水上の)事業者さんと交流をもってお互いの領域を確認し合っているということがすごく大切なことになるのかなと思います。

特に、海と違って都市河川などは狭いスペースで船の通行もあるので、お互いの動線確保、そして事前の情報共有がかなり重要。協会は、インストラクターの育成をはじめ、大会やツアーを通して、丁寧に安全啓発を行っていきたいと話していました。

これから水上レジャーが盛んな時期になりますが、熱中症なども心配ですよね。無理をせず、徐々に身体を慣らしながら行うのがポイントです。サップは座った姿勢から始める方法もあるので、インストラクターがしっかりサポートしてくれる場所を選べば安心です!自分に合ったサップの楽しみ方を見つけてみるのもいいかもしれません。

(TBSラジオ『森本毅郎・スタンバイ!』より抜粋)

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