仮眠の理想は“15分”…眠気と疲れを感じやすい「長距離ドライブ」の注意点を専門家が解説
TOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」内でお送りしている「JA共済 presents なるほど!交通安全」。5月2日(金)の放送テーマは「長距離ドライブの注意点」について。日本自動車ジャーナリスト協会会長で日本自動車連盟 交通安全委員会委員の菰田潔(こもだ・きよし)さんから、長距離ドライブ中の事故を防ぐポイントを伺いました。
※写真はイメージです
長時間の運転は心身への負担が大きく、集中力や判断力の低下を引き起こす要因となり、一瞬の油断が大きな事故を招いてしまうケースも少なくありません。今回は、長距離ドライブ中の注意点と対策を紹介します。
◆出発前に必ず車の点検を
長距離ドライブ中に車の調子が悪くなった、故障してしまったなどのトラブルがあると、せっかくの計画が台無しになります。タイヤ、バッテリー、エンジンなどの不具合を防ぐためにも、出発前には必ず点検をおこないましょう。「自分でできなければ、カーディーラーやガソリンスタンドでチェックしてもらえます。特にタイヤトラブルは多いので、空気圧のチェックも忘れずに」と菰田さん。
また、走行時も含めてチェックしておかなければいけないのは燃料系です。「最近の車は、高速道路を一定のスピードで走っていれば燃費もいいですが、スピードが速いぶん走行距離が延びて燃料の減りも早くなることから、順調に走っているときこそ気をつけたほうが良いケースもあります」と呼びかけます。
◆渋滞時にも便利な機能
高速道路が渋滞していたとき、目的地まで急ぐあまり頻繁に車線変更する車を見かけることがありますが、実は普通に走行している車とたいしてスピードは変わらず、到着時間が大幅に早まることも期待できません。むしろ、意外と左車線の流れがいいケースもあります。
さらに菰田さんは「休憩するタイミングを走行した距離で考えていると、渋滞があった場合に予定が崩れますから、時間で計算したほうが良いでしょう。2時間ほど運転したら15分以上の休憩を取ると疲れが少なくなります。目的地に早く着くことよりも、疲れずに着くことを優先しましょう」とアドバイスを送ります。
車に搭載されているなら、渋滞時はACC(アダプティブクルーズコントロール)を使いましょう。ACCは車間距離を一定に保ちつつ、定速走行を車が自動でおこなう装置であり、活用することで体の負担が軽減されます。
渋滞中はノロノロ運転となるため、注意が散漫になったり、イライラしがちです。事故を起こさないように自分をコントロールして、冷静に車を走行させましょう。一方、渋滞の最後尾の車に追突するケースがあります。車間距離は前の車と“2秒”の間隔を空けるようにしてください。
◆眠気を強く感じたら仮眠を取ろう
同乗者の方は、ドライバーを気遣ってあげてください。長距離運転から眠気を感じていたり、疲れていたりするかもしれません。優しさが事故防止につながることもあります。
また、眠気を感じたら、ガムを噛んだり、冷たい飲み物を飲んだり、お煎餅など硬めの物を食べたりして、刺激を与えることも1つの手です。FMラジオで各地のローカル放送を聴いてドライブを楽しむのも効果的ですし、天気予報や交通情報などをリアルタイムで把握することもできます。
それでも、眠気を強く感じたら短い仮眠を取ってください。時間は15分が理想で、最大でも20分に抑えましょう。20分以上寝ると、本格的に眠くなってしまいます。「パーキングエリアやサービスエリアに入ったら、すぐにリクライニングを倒して寝てください。起きたらトイレまで歩いて、冷たい水で顔を洗い(軽く体を動かすなど)運動しながら車に戻れば完璧です」と菰田さん。
長距離ドライブは、自覚がなかったとしても、思っている以上に疲れが蓄積しています。適度な休憩を挟みながら安全運転を心掛けてください。
<番組概要>
番組名:JA共済 presents なるほど!交通安全
放送日時:毎週金曜 7:20~7:27
大竹まこと「よくわかんない」ノーベル平和賞受賞者世界サミットを教えてもらう
お笑い芸人の大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30) 5月23日の放送は、ノーベル平和賞受賞者世界サミット副会長の伊東玄聖氏を招き、金曜パートナーの壇蜜とともにサミットについて伺った。
大竹「今なさってる活動は、ノーベル平和賞受賞者世界サミット。これに関係なさってるわけですね。これはもともとゴルバチョフ元大統領が立ち上げたサミットで、イタリアのローマで始まったということなんですけど、まず、どういう「会」っていうの? よくわかんないんですけど」
伊東「ノーベル平和賞受賞者世界サミットは1999年に第1回を開きまして去年で25年だったんですけれども、これまで10カ国11都市で19回のサミットを行ってまいりました。このサミットが立ち上がったきっかけは、ゴルバチョフ元大統領が1990年にノーベル平和賞を受賞されました。それまでノーベル財団は賞を授与したら、授与しっぱなし…ぱなしっていうのは、ちょっと語弊はあるんですけれども、その後のフォローアップなどはあまりされてこなかったんですね。ゴルバチョフさんは、受賞されて歴代の受賞者の方々とお話しする機会がたくさんございまして、そのときに、毎年ノーベル平和賞を受賞されてきて、世界中から平和のために一生懸命、心を賭して、全力を賭して、平和のために活動されている方がいらっしゃるのであれば、その人たちが集まって、もっと大きなムーブメントにして、もっと大きい声にして、世界を変えていけば、もっと世界が良くなるんじゃないか、という思いから発足されたものです」
壇蜜「集まって拡散していこうぜっていう」
伊東「そうなんです。大統領であったり首相であったり、国を動かせるような立場の方もいらっしゃいますけれども、草の根レベルで団結して世界を変えてノーベル平和賞を受賞されている方もいらっしゃいますし、みんなで一緒に動いていくということが一番大切だと、ゴルバチョフさんが思われて、グローバルな思想的リーダーのプラットフォームとして、サミットを維持していかなければならない、ということなんですね」
大竹「運営するにはやっぱりお金がかかると思うんですけど、その辺はどなたが?」
伊東「資金は基本的に、サミットを開催する際に共同で開催する都市との折半みたいな形にはなるんですけれども、その中でスポンサーを募っていったりという形が一番多いです。なので、例えばうちのスポンサーをしてくださっていたのが、マツダヨーロッパ。日本の車のマツダのヨーロッパです。開催地によってスポンサーは変わってくるんですけれども、そのような形です」
大竹「一番近々の活動っていうと、何がありますかね」
伊東「去年9月にメキシコのモンテレーでサミットをやりまして、その時は3日間の累計で1万5000人ぐらいの動員だったんです。ノーベル平和賞受賞者の方々も、個人が11名ぐらいですかね、ノーベル平和賞受賞団体の方々も数多く来ていただいて。2023年にはアジア統括事務所というものを京都に立ち上げたばかりなので、日本ではまだ「オギャア」の「オ」の字なんですけれども」
大竹「と、いうことはそういう民間の寄付とかを募りながら、このサミットは、世界の戦争だとか、そういう地域に対する事に声を上げていこうっていう活動なさってると考えていいんですか?」
伊東「サミット自体は、午前中にノーベル平和賞受賞者の方であったり平和活動に従事している団体の皆さんが、壇上にて世界のいろいろな問題であったり解決せねばならない事案の討議をしていただく。午後からは、学生さんたちが大体30名から100名ぐらいに分かれていただいて、ノーベル平和賞受賞者の方に質問をしたり、この問題に対してどのような解決策を自分たちは考えればいいのか、何ができるのか、そういうことを直接話せる機会を設けております。世界中から開催地を含めて、大体1000名ぐらいの学生さんたちがいらっしゃって、次世代育成のためのワークショップという形で、問題意識を持って、問題の解決策を持って、また自国に帰ってもらって、そこからまた平和に関しての活動につなげていただこうと」