江原啓之 “思いやりがない自分が嫌い”…と悩む相談者に助言「それは悪いことじゃない」

スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
今回の放送では、人間関係に悩み、自己嫌悪に陥る35歳女性にアドバイスを送りました。

江原啓之



<リスナーからの相談>
自分は思いやりが少なく、友達もほとんどいません。人間関係がうまくいかず、恋愛経験もありません。人を好きになることも難しく、自己中心的な愛情しか持てません。何かあると腹を立て、相手を責めるような気持ちになってしまいます。思いやりのない自分が嫌です。人の気持ちを考えない行動をしてしまうことが多いです。人として欠けていて周りが見えない自分が嫌です。自分を認めることもできなくて心が狭く、卑下や差別をしている自分が嫌です。どうしたら変われるのでしょうか?(35歳 女性)

<江原からの回答>
この文章だけ見て、もしかして……?って思うことがあるの。例えば、その悩みに関して、医療系のことが必要な場合には、一番相応しい医療機関に行かれてみる。

例えば、これらの悩みが、発達障がいから来ていたりすると、むやみに苦しんでいるのはかわいそう。気の毒ですので。あまりにも(つらい)という場合には、ちょっと調べていただいて(医療機関に行かれてみる)ほうが良いかなと思います。

もし、そういったことがないのだとした場合……の前提で少し申し上げると、例えば、「自分は思いやりが少なく、友達もほとんどいません」と書かれています。これは、1つのポイントだけです。お友達を作ったり、人と関わるのって、実は、人は寂しいから友達を作るんです。(その考えは)“ポジティブじゃない”って言われてしまうかもしれないけれど。

相談者さんにないのは、“寂しさ”なんです。だから、人恋しくないのでしょう。恋愛経験もなく、自己中心的な愛情しか持てない。これが、何の問題もないのなら、その人の個性だから良いのでは?って思うんですけどね。

そこを、人と合わせようとか、世の中の全体と同じような動きをしなきゃおかしい、と思うのは良くないかな、と。だって、独りをこよなく愛する人っているじゃないですか。ムーミン谷のスナフキンじゃないけれど(笑)。そういったこともあるわけ。それなら、それで良いじゃないですか。

個の生活を楽しんでいる人もいますよ。人と関わったりするよりも、自分で本を読んだり、音楽を聴いたり、自分と向き合って暮らすのが好き、っていう方も世の中にいる。それは何も悪いことではない。それを、人と対比するからおかしくなるんです。

人間って、寂しくなるから人と話がしたくなる。無理に「人と話しをしなきゃ……」と思って話す人って、いないんですよ。「心細いな……」とか、「ちょっと人と語らいたいな」とか思うので話をしてみたり。まったくの赤の他人でも、お店とかで会ったりした人と「やっぱり、そう思います?」なんて話をすることもある。

そういったところで人とのコミュニケーションとか、接点とかっていうのができてくる。だから、それを必要としないなら、それはそれで良いんじゃないかな?と思うんですよ。

それをね、いたずらにね、何か「卑下や差別をしている自分が嫌です。どうしたら変われるのでしょうか?」って。自分が人恋しくなったりしたら、行動に移しますよ。頭で考えて動くことではないでしょう? それを受け入れることが大切ですよね。

江原啓之、奥迫協子



●江原啓之 今夜の格言
「“好き”を大切に生きて。人生に無駄はありません」


<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/oto/

Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送局:TOKYO FM
放送日時:2025年10月5日 日曜日 22時00分~22時25分

※該当回の聴取期間は終了しました。

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自動車修理工場の女性社長が「自動販売機のハンバーガー」を開発

トラックなどのドライバーさんのなかには、昭和の頃は、よく幹線道路沿いにあった自動販売機のハンバーガーで、お腹を満たした経験がある方もいらっしゃることでしょう。じつは最近、令和版の「自動販売機のハンバーガー」がじわりじわりと増えているんです。今回は、この自動販売機のハンバーガーを手掛けている自動車修理工場の方のお話です。

ハンバーガー自販機と小林さん

それぞれの朝は、それぞれの物語を連れてやってきます。

東京・新宿から中央道の高速バス、または新幹線と飯田線の特急「伊那路」を乗り継いで、およそ4時間の長野県飯田市に「ガレージいじりや」という自動車修理工場があります。敷地内には、トヨタ・パプリカ、マツダ・シャンテをはじめ、昭和の車がズラリ。しかも、工場の前にある懐かしい自動販売機コーナーが目を引きます。

お店の代表・小林由季さんは、埼玉県出身の41歳。小さい頃、ちょうどミニ四駆が大人気だったこともあって、クルマに興味を持ちました。19歳でオートマチック車限定の運転免許を取ると、街を颯爽と駆け抜けていった、白い「マツダ・RX7」に心躍ります。

『カッコいい!あのクルマに乗りたい!!』

そう思った小林さんは、知り合いの自動車関係者に相談すると、軽くあしらわれました。「RX7? アンタ、あのクルマ、マニュアルだし、ロータリーエンジンって知ってるの? 乗りたいなら、自分で自動車が整備出来ないと、まず無理だよ」

愛車のマツダ・シャンテと小林さん

マニュアルもロータリーエンジンも、全くチンプンカンプンだった小林さんですが、乗りたい思いが高まって、マニュアルで免許を取り直し、自動車整備士を目指します。男社会の自動車修理工場で、厳しい試練を乗り越えて、見事、整備士資格を取得。縁あって信州に移り住むと、趣味で借りたガレージで、ノーマルタイヤからスタッドレスタイヤへの履き替えを請け負ったことをきっかけに、2010年、自ら自動車修理工場を立ち上げました。

やがて、工場のスタッフが昭和43年製・スバル360の修復を成し遂げたことから、小林さんも古い車に興味を持ち、旧車が続々持ち込まれて、車雑誌にも注目されます。あれよあれよと、旧車好きならまず知らない人はいない工場に成長。小林さんは雑誌連載企画で、旧車でレトロな自動販売機巡りをすることになりました。

ところが、ここで小林さんは大変なことが起きていたことに気付くんです。

『大きな道路沿いにたくさんあったハンバーガーやうどん・そばの自動販売機コーナーがどんどん無くなっている……』

24時間営業のコンビニエンスストアが増えた一方で、自動販売機は経年劣化、オーナーさんの高齢化も進んで、自動販売機コーナーは次々と姿を消していたんです。そんな折、小林さんはお祖父さまを亡くしたことで、小さい頃、自動販売機のハンバーガーをなかなか買ってもらえなかった記憶がよみがえりました。

『あの思い出の、自動販売機のハンバーガーを残したい。ならば、ハンバーガーを作っている食品メーカーを助けよう!』

自動販売機コーナー

そうひらめいた小林さんは、さっそく自動販売機用のハンバーガーを仕入れます。自動車工場の前に冷蔵機能付きの自動販売機と電子レンジを設置して販売を始めると、ちょうどコロナ禍と重なったことで、テイクアウトのニーズをつかんで大繁盛。各地のレトロ自動販売機で売れたハンバーガーのおよそ4倍を1台で売り上げました。

小林さんはもうイケイケドンドン、自動販売機を増やして各地で大人気となりますが、あまりの売れ行きにハンバーガーメーカーのほうが悲鳴を上げてしまいます。安定した納品が出来ないので、もう勘弁してくれませんか、と言われてしまったのです。代わる製造業者も無く、困り果てた小林さん、思い切りました。

『ハンバーガーを作ってくれる会社が無いなら、自分の会社で作ってしまおう!』

もちろん、小林さんは自動車整備士ではありますが、食品の知識は全くゼロ。体当たりで、様々な食品製造に関する許可や食品衛生を、片っ端から学んでいきます。食品部門の「いじりやフードサービス」も立ち上げ、ハンバーガーを作ってみましたが、パンはパサつき、肉の脂は溶け出し、レタスなどの生野菜は安全性の面で使えません。しかも、自動車修理工場と食品工場の二刀流で、睡眠時間3時間の日々が続きました。

ふんわりバンズのチーズバーガー

それでも試行錯誤を繰り返し、味やソースにもこだわったチーズバーガーに辿り着いて、安定した製造、出荷も出来るようになりました。今は、全国で39台の自動販売機が元気に稼働中。自動車修理工場生まれの自動販売機とハンバーガーは、各地域で話題になっています。

「気合と根性でやってきました」と笑う小林さんですが、やりたいことはいっぱいです。

「レストランもやってみたいですし、クルマのテーマパークがあっても面白いですよね。ハンバーガー片手にみんなに巡ってもらって。夢は大きく持てば、きっと叶います!」

「RX7に乗りたい」から始まった小林さんの夢、今はまだ、その途中です。

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