江原啓之 殺伐とした世の中で「一番の罪」は? 暗いニュースに悩む相談者に送ったアドバイス

スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
10月26日(日)の放送では、「殺伐とした世の中のニュースに気持ちが暗くなる」というリスナーの悩みに、江原がアドバイスを送りました。


江原啓之



<リスナーからの相談>
最近、自然破壊や戦争など、殺伐とした世の中のニュースや出来事を目にする事が多く、その度に気持ちが暗くなってしまい、真剣に悩んでいます。

できることならば、人々も、自然も、憎しみ合ったり攻撃し合ったりせず、地球のみんなが少しずつでもお互いを尊重して笑顔で仲良く暮らせるようになれたら、どんなに良いだろうと思います。

でも現実は、なかなか難しいですね……。本当の意味での平和に近づくためには、私たち一人ひとりがどんなことを心がけ、行動し、どんなふうに生きていけば地球は良い方向に変わっていくのでしょうか? 最近ずっと、そのことばかりを考えてしまいます。

<江原からの回答>
「平和に生きたい」とおっしゃるのでしたら、まず、世の中の社会の成り立ちというものをよく考えることです。

特に若い人たちに申し上げたいのは、外国へ行くと、欧米などでは若い人たちでも政治について、みんなすごく語ります。しかし、日本人は若い人たちが一番、政治について話ができない。政治を知らない、勉強しないのです。渋谷辺りを歩いている若い子でも、例えば、日本の首相すら言えないような子もいます。

まず、当たり前ですけれども、テレビ、ニュースを観ても、自分の頭で考えること。振り回されないこと。

例えば、識者などが何かいろいろ言ったから「そうなんだな」と思い込んではダメです。自分で考えなさい。その人が嘘を言うこともあります、間違いを言うこともあります。その人は、その人で考え方の“色”があるわけだから、自分自身としてどう思うのか。政治のこともそうだし。

あとは、どうして戦争が起きるか。これは“欲”ですよ。物質的な価値観だからです。

それをどのようにしたら良いのかということを自分で考え、そして、若い人たちに絶対に言うのは、選挙に行くこと。自分たちが世の中をつくっているのだから。「平和に生きたい」とか、大きいことを語るのだったら、まず足元から。平和は足元からです。

私たちが社会をつくっているから、特に若い人たちは選挙に行くこと。そして、大人社会を見て、よく学ぶこと。組織票とか、いろいろあるでしょう? そういうバカバカしいことに惑わされず、自分自身の利権のためでなく、本当に世の中のことを考えて、何が正しいのかということを貫ける、そういう若い人たちも増えています。

そういうことをちゃんとしっかりやったうえで、日常を、本当に感謝して自分自身の周りを矛盾なく生きること。要するに、大仰なことを言っても矛盾した暮らしをしていてはだめですよね。

私は随分前から食料難のことを言っていて、畑をやったり、田んぼを借りてお米を作ったりしています。世の中の動きに何にも振り回されませんでしたし、今も振り回されていません。

私ね、世の中の罪って「考えないこと」だと思うんです。考えないことが一番罪だと思います。だから、みんなして考えて生きることが大切なんじゃないかなと思っています。


パートナーの奥迫協子、パーソナリティの江原啓之



●江原啓之 今夜の格言
「2つのことを大切にしましょう。1つ、”考えること”。2つ、”愛は与えるもの”」


<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/oto/
Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送局:TOKYO FM
放送日時:2025年10月26日 日曜日 22時00分~22時25分

※放送情報は変更となる場合があります。

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自動車修理工場の女性社長が「自動販売機のハンバーガー」を開発

トラックなどのドライバーさんのなかには、昭和の頃は、よく幹線道路沿いにあった自動販売機のハンバーガーで、お腹を満たした経験がある方もいらっしゃることでしょう。じつは最近、令和版の「自動販売機のハンバーガー」がじわりじわりと増えているんです。今回は、この自動販売機のハンバーガーを手掛けている自動車修理工場の方のお話です。

ハンバーガー自販機と小林さん

それぞれの朝は、それぞれの物語を連れてやってきます。

東京・新宿から中央道の高速バス、または新幹線と飯田線の特急「伊那路」を乗り継いで、およそ4時間の長野県飯田市に「ガレージいじりや」という自動車修理工場があります。敷地内には、トヨタ・パプリカ、マツダ・シャンテをはじめ、昭和の車がズラリ。しかも、工場の前にある懐かしい自動販売機コーナーが目を引きます。

お店の代表・小林由季さんは、埼玉県出身の41歳。小さい頃、ちょうどミニ四駆が大人気だったこともあって、クルマに興味を持ちました。19歳でオートマチック車限定の運転免許を取ると、街を颯爽と駆け抜けていった、白い「マツダ・RX7」に心躍ります。

『カッコいい!あのクルマに乗りたい!!』

そう思った小林さんは、知り合いの自動車関係者に相談すると、軽くあしらわれました。「RX7? アンタ、あのクルマ、マニュアルだし、ロータリーエンジンって知ってるの? 乗りたいなら、自分で自動車が整備出来ないと、まず無理だよ」

愛車のマツダ・シャンテと小林さん

マニュアルもロータリーエンジンも、全くチンプンカンプンだった小林さんですが、乗りたい思いが高まって、マニュアルで免許を取り直し、自動車整備士を目指します。男社会の自動車修理工場で、厳しい試練を乗り越えて、見事、整備士資格を取得。縁あって信州に移り住むと、趣味で借りたガレージで、ノーマルタイヤからスタッドレスタイヤへの履き替えを請け負ったことをきっかけに、2010年、自ら自動車修理工場を立ち上げました。

やがて、工場のスタッフが昭和43年製・スバル360の修復を成し遂げたことから、小林さんも古い車に興味を持ち、旧車が続々持ち込まれて、車雑誌にも注目されます。あれよあれよと、旧車好きならまず知らない人はいない工場に成長。小林さんは雑誌連載企画で、旧車でレトロな自動販売機巡りをすることになりました。

ところが、ここで小林さんは大変なことが起きていたことに気付くんです。

『大きな道路沿いにたくさんあったハンバーガーやうどん・そばの自動販売機コーナーがどんどん無くなっている……』

24時間営業のコンビニエンスストアが増えた一方で、自動販売機は経年劣化、オーナーさんの高齢化も進んで、自動販売機コーナーは次々と姿を消していたんです。そんな折、小林さんはお祖父さまを亡くしたことで、小さい頃、自動販売機のハンバーガーをなかなか買ってもらえなかった記憶がよみがえりました。

『あの思い出の、自動販売機のハンバーガーを残したい。ならば、ハンバーガーを作っている食品メーカーを助けよう!』

自動販売機コーナー

そうひらめいた小林さんは、さっそく自動販売機用のハンバーガーを仕入れます。自動車工場の前に冷蔵機能付きの自動販売機と電子レンジを設置して販売を始めると、ちょうどコロナ禍と重なったことで、テイクアウトのニーズをつかんで大繁盛。各地のレトロ自動販売機で売れたハンバーガーのおよそ4倍を1台で売り上げました。

小林さんはもうイケイケドンドン、自動販売機を増やして各地で大人気となりますが、あまりの売れ行きにハンバーガーメーカーのほうが悲鳴を上げてしまいます。安定した納品が出来ないので、もう勘弁してくれませんか、と言われてしまったのです。代わる製造業者も無く、困り果てた小林さん、思い切りました。

『ハンバーガーを作ってくれる会社が無いなら、自分の会社で作ってしまおう!』

もちろん、小林さんは自動車整備士ではありますが、食品の知識は全くゼロ。体当たりで、様々な食品製造に関する許可や食品衛生を、片っ端から学んでいきます。食品部門の「いじりやフードサービス」も立ち上げ、ハンバーガーを作ってみましたが、パンはパサつき、肉の脂は溶け出し、レタスなどの生野菜は安全性の面で使えません。しかも、自動車修理工場と食品工場の二刀流で、睡眠時間3時間の日々が続きました。

ふんわりバンズのチーズバーガー

それでも試行錯誤を繰り返し、味やソースにもこだわったチーズバーガーに辿り着いて、安定した製造、出荷も出来るようになりました。今は、全国で39台の自動販売機が元気に稼働中。自動車修理工場生まれの自動販売機とハンバーガーは、各地域で話題になっています。

「気合と根性でやってきました」と笑う小林さんですが、やりたいことはいっぱいです。

「レストランもやってみたいですし、クルマのテーマパークがあっても面白いですよね。ハンバーガー片手にみんなに巡ってもらって。夢は大きく持てば、きっと叶います!」

「RX7に乗りたい」から始まった小林さんの夢、今はまだ、その途中です。

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