実は食品ロスから誕生? 呼子名物「いかしゅうまい」大ヒットの舞台裏

株式会社ジャパンエフエムネットワークが制作する全国JFN系列22局ネットで放送中のラジオ番組「となりのカイシャに聞いてみた!supported by オリックスグループ」。意外とあなたの近くにある、地元で活躍するカイシャ。「そこに辿り着くまでの話」や「事業への想い」など、明日へのヒントになる話から、地域のお気に入りスポットまで、地域に密着してお届けする企業応援ビジネスバラエティプログラムです。パーソナリティは小堺翔太が務めます。今回は、エフエム佐賀アナウンサーの飯地紀美子がパートナーを担当。

6月6日(土)の放送では、先週に引き続き株式会社萬坊 代表取締役社長の太田順子(おおた・じゅんこ)さんをゲストにお招きして、「いかしゅうまい」の誕生秘話、経営を引き継いだ転機について話を伺いました。


(左から)パーソナリティの小堺翔太、株式会社萬坊 代表取締役社長 太田順子さん、アシスタントの飯地紀美子(エフエム佐賀)



◆名物「いかしゅうまい」のおいしさの秘訣は?

佐賀県・呼子の名物として広く知られる「いかしゅうまい」。その生みの親である株式会社萬坊は、1977年の創業以来、佐賀の豊かな水産資源の魅力を全国へ発信してきました。日本初の海中レストランを開業するなど、地域に根ざした独自の取り組みでも知られています。

そんな萬坊を代表する商品「いかしゅうまい」は、イカと魚のすり身に、イカの切り身や玉ねぎ、卵を加えてやわらかく練り上げた生地を一口大に丸め、細く切ったしゅうまいの皮をまぶして蒸し上げた一品。ふんわりとした食感とジューシーな味わいが特徴です。

この「いかしゅうまい」が誕生したのは、萬坊が運営する海中レストランでした。当時は漁師が水揚げしたイカをすべて買い取る仕組みを採用していましたが、その日のうちに使い切れず余ってしまうイカもあったといいます。生き造りが看板メニューだったため、少しでも鮮度が落ちると提供できなくなるという課題を抱えていました。

そこで、「海からいただいた命を粗末にするわけにはいかない」という思いから、余ったイカを活用した新たな名物づくりがスタート。試行錯誤の末に誕生したのが、現在のいかしゅうまいでした。発売から長い年月が経った現在も、製法の基本はほとんど変わっていません。生産量の増加に伴い製造拠点は工場へ移りましたが、おいしさを支える重要な工程は今も手作業で行われています。

特にこだわっているのが、「ふんわりしつつジューシー」という独特の食感です。太田さんは「実現のためには生地を極限まで柔らかくしなければいけません。そこは機械では難しいところがあり、生地を丸める最後の成形の部分は、人の手で一つひとつ作っています」と説明しました。

食べ方としては蒸して味わうのが定番ですが、太田さんおすすめのアレンジは「揚げる」こと。外はパリッ、なかはふわっとした食感になり、時間が経ってもおいしく楽しめるため、お酒のおつまみにもぴったりです。

また、萬坊では定番のいかしゅうまい以外にもさまざまな味を展開しています。なかでも太田さんのお気に入りは「梅入りいかしゅうまい」だといいます。大分県産の梅干しを使用しており、揚げることで外側の香ばしさやほどよい油の風味と梅の酸味が絶妙に調和すると紹介しました。

現在は、イカ、エビ、カニ、梅、めんたい、ゲソ、そして「トリュフ香るいかしゅうまい」の全7種類をラインナップ。ギフトセットも充実しており、さまざまな組み合わせから選べることも人気の理由のひとつです。食品ロス削減への思いから生まれた一品は、今や呼子を代表する名物へと成長しました。

◆社員は「家族のような存在」

萬坊の代表取締役を務める太田さんは、もともと先代の父親から家業を継ぐつもりではありませんでした。子どもの頃から会社の手伝いはしていたものの、後を継ぐとは考えておらず、外で料理の仕事に就いていたといいます。

転機となったのは、27歳のときです。父親から「新しい事業を考えているから手伝ってほしい」と声をかけられ、佐賀へ戻ることになりました。当初は一時的に手伝うつもりでしたが、周囲から後継者として期待されるなかで、少しずつ意識が変わっていきました。

その後、会社が債務超過に陥るほど厳しい経営状況にあることを知り、大きな衝撃を受けます。しかし同時に、懸命に働く従業員たちの姿を見て、会社を立て直そうと本気で向き合うようになりました。「この人たちの頑張りを無にしてはいけないと思って、心が入れ替わりました」と太田さんは振り返ります。

経営者としての考え方に影響を与えたのが、父親の言葉です。重い病気で入院する従業員が申し訳なさそうにしている姿を見て、「なんば言いよるか、困ったときのために会社はある」と声をかける姿を見て、従業員を支えることこそ会社の役割であることを学んだと、涙をにじませながら振り返ります。現在では社員一人ひとりを家族のような存在と感じながら、会社の経営に取り組んでいます。

一方で、プライベートでは大の大相撲ファンでもある太田さん。直接観戦やグッズ収集などに熱中しており、自ら「推し活」と表現するほどです。力士たちの迫力はもちろん、「きれいに技が決まった瞬間」や土俵上の駆け引きに大きな魅力を感じていると語りました。家業を継ぐつもりのなかった1人の料理人は、会社や従業員への思いを胸に、今では萬坊の未来を支える経営者として歩み続けています。

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音声版「となりのカイシャに聞いてみた!」
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<番組情報>
番組名:となりのカイシャに聞いてみた!supported by オリックスグループ
放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国22局ネット
パーソナリティ:小堺翔太
番組Webサイト:https://jfn.co.jp/lp/tonarinokaisha/
番組公式X:@tonarinokaisha
番組公式Instagram:@tonarinokaisya


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(監修:東京・池袋占い館セレーネ所属・草彅健太(くさなぎ・けんた)さん)



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■監修者プロフィール:草彅健太(くさなぎ・けんた)
池袋占い館セレーネ所属。メンタルケアカウンセラー。鑑定件数は若い女性を中心に7,000件を超え、占いイベントやアプリの監修も手がける。また、イベントMCや声優としての活動もしており、芸能関係者の依頼も多い。

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