この「くたばれ、アカデミー賞」といういささか乱暴なタイトルは、僕が思いついたものじゃなくて、スティーブ・ローレンスが1963年にリリースしたアルバムのタイトルから借用したものです。LPの原題は「Academy Award Losers」という、いたってシンプルなものなんですが、日本で発売されたときはこういう元気なタイトルになっていました。
このアルバムには、1950年より以前に受賞を逃した名曲たちが入っていますが、今夜は1960年代に受賞を逃したloser(ルーザー)たちを中心に取り上げたいと思います。僕の好きな曲がずらりと揃っています。お楽しみください。
◆Jack Jones「Call Me Irresponsible」
さて1960年のアカデミー主題歌賞は「日曜はダメ」が、1961年には「ムーン・リヴァー」が、1962年には「酒とバラの日々」がとっています。どれも文句なしの名曲で、異議を唱える余地はありません。順当な受賞です。
いささか問題になるのは、というか僕が個人的に異議を申し立てたくなるのは、1963年です。この年の主題歌賞は「パパは王様」という映画の主題歌「Call Me Irresponsible(ぼくは無責任)」がとっています。落選したのがヘンリー・マンシーニの「シャレード」です。
「Call Me Irresponsible」もジミー・ヴァン・ヒューゼンが作曲したなかなか好ましい曲なんだけど、この曲を知っている人は今となっては、たぶんそんなに多くはないでしょうね。ちょっと聴いてみてください。ジャック・ジョーンズが歌います。「Call Me Irresponsible」。
◆Sarah Vaughan「Charade」
◆Frank Sinatra・Count Basie And His Orchestra「More (Theme From Mondo Cane)」