「初老ジャパン」92年ぶり快挙の先へ…馬術・大岩義明が明かすロサンゼルス五輪への思い

藤木直人、高見侑里がパーソナリティを務め、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMのラジオ番組「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(毎週土曜 10:00~10:50)。10月24日(土)の放送は、馬術日本代表・大岩義明選手のインタビューをお届けしました。


大岩義明選手



大岩義明選手は、1976年生まれ愛知県名古屋市出身。10歳のときに馬術に出会い、明治大学馬術部で主将を務めたものの、卒業後に競技を離れます。しかし、シドニーオリンピック(2000年)をテレビで観戦したことで、再び競技への情熱が湧き、「オリンピックに出たい!」という想いでイギリスに渡ります。その後、2008年の北京で初出場して以来、オリンピック5大会連続出場。特に、2024年のパリオリンピックでは団体で銅メダルに輝き、日本の馬術競技で92年ぶりとなるメダルをもたらしました。そして、今年9~10月にかけておこなわれた愛知・名古屋アジア大会(以下、アジア大会)では、総合馬術団体で銀メダル、個人で銅メダルを獲得しています。

◆身近に感じる馬術競技の魅力

――まずは、アジア大会でメダルを獲得した感想を伺いました。

大岩:団体では、必ず金メダルを獲りたいと思っていましたし、個人も『チームのなかから誰かが金を獲れれば』と思っていましたが、それも叶わなかったので、少し悔しさが残る結果になりました。ただ、個人で銅メダルは獲れましたし、団体と個人で獲れたということで、それなりに満足はしています。

――アジア大会の馬術競技には「馬場馬術」「障害馬術」「総合馬術」の3つの種目があります。大岩さんが出場した「総合馬術」(馬場馬術、クロスカントリー、障害飛越の3種目で競う競技)とは、どういうものでしょうか?

大岩:最初の馬場馬術は、演技になるんですけど、馬が人の指示をどれだけ聞いているか、どれだけ調教されているかを審査する種目で、続いてクロスカントリーは、耐久力などの部分が試される種目です。最終の障害飛越は、クロスカントリーの後で体力的にも疲れてくるなか、障害物を落とさずにどうやって帰ってくるか、という全体的な流れがある種目になっています。

僕自身はオールマイティーな選手だと思っていて。何か1つのことにすごく秀でているというよりは、すべての種目を均等にできるところが、自分の強みかなと思っていますし、この総合馬術で一番大事な部分だと思います。

――「総合馬術」ならではの見どころは何でしょうか?

大岩:クロスカントリーのスピード感や迫力が、総合馬術のなかでも一番の魅力じゃないかなと思います。アジア大会でも、見に来てくれた方々が「すごく近くで感じることができて楽しかった」と言ってくれて、思っている以上に馬との距離が近く、本当にロープ1本隔てたところを走ってきますので、音や鼻息などをすごく身近で感じられるところも醍醐味ですね。

藤木:愛知・名古屋アジア大会ですけども、馬術は東京・世田谷の馬事公苑で実施されて、関東の人も見に行きやすかったんじゃないかなと思いますね。馬は時代劇や競馬など、画面で見ることはありますけども、実際に近くで見るとかなり大きいんですよ。それが走っているとなると、迫力は相当感じられるのではないでしょうか。

◆強まる海外ライバルとロス五輪への想い

――アジア大会で、日本は総合馬術団体で銀メダル、馬場馬術団体と障害馬術団体でも銅メダルを獲得し、すべての団体種目でメダルを手にしました。一方で、大岩選手は、海外のライバルたちがどんどん強くなっているといいます。

大岩:団体で金メダルを獲ったタイとか、すごく強くなってきていますよね。アジア各国が馬術にすごく力を入れているのが分かりましたし、ヨーロッパに選手を送り込んでいる国、パートナーとなる馬をうまく手に入れることができている国は、どんどん強くなってきていますね。

今は円安の影響が大きいですよね。ヨーロッパで馬を買おうとしても他の国のほうが有利になりますし、日本からすると、これまでの倍の費用がかかることも当然あります。そういう部分でも、今の状況はちょっと不利かもしれないですね。

藤木:まさか、円安が馬術にこれほどの影響を与えているとは……。やっぱり、ヨーロッパの馬のほうがレベルは高いんですかね?

――最後に、次の目標となる2028年のロサンゼルスオリンピックへの想いを伺いました。

大岩:「オリンピック選手になりたい」というざっくりした夢が、今度は「メダルを獲りたい」に変わってきて。それも、そのときの縁だったり、状況だったりがすごくあるんですよね。「どのぐらい準備をしなければいけないか」は、もう分かっているつもりなので、ロサンゼルスまでにできる限りのことを尽くしていきたいなと思います。

藤木:ぜひ、6大会連続でオリンピックでの活躍を見たいです。前回のパリでは「初老ジャパン」という愛称で呼ばれていましたけども、次はどんな名称になるでしょうか?

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<番組概要>
番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/
番組公式X:@SPORTSBEAT_TFM
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