宇津木妙子「国内外にソフトボールを広めたい」東京五輪に向けた思いを語る

藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMの番組「TOYOTA Athlete Beat」。7月4日(土)の放送では、ソフトボール元日本代表監督の宇津木妙子さんをゲストに迎え、お届けしました。


宇津木妙子さん



◆ノックは選手との会話
宇津木さんは、1953年生まれの埼玉県出身。中学からソフトボールを始め、高校卒業後、実業団入り。1974年には最年少で、日本代表として世界選手権に出場し、準優勝に貢献。

現役引退後、日本代表の監督として、2000年シドニーオリンピックで銀メダル、2004年アテネオリンピックで銅メダルを獲得するなど手腕を発揮し、現在は、ビックカメラ女子ソフトボール高崎のシニアアドバイザーや、日本ソフトボール協会副会長などをつとめ、ソフトボールの普及活動に尽力しています。

藤木:宇津木さんといえば、連続でノックを打つ、いわゆる“速射砲ノック”で有名ですが、もともとノックはお上手だったのですか?

宇津木:特に意識はしていなかったんですけど、ただ女性を指導するにあたって、あまり“考える時間”をおきたくなかったんですね。自分が現役のときもそうだったのですが、“間”がありすぎると余分なことを考えちゃうんです。

だから、とにかく選手たちに考えさせないように常に緊張感を持ちながら、ボールを待つ時間は、なるべく少なくするようにという感じで、(ノックが)速くなったんですよ。

藤木:なるほど。

宇津木:ノックを打っているほうも疲れるし受ける選手も疲れますし、私は“ノックは会話”だと思っていて。いま選手がどういう状況で(ノックを)受けているかとか、元気なのかとか、体調も見てわかりますから。

藤木:ノックを通じてわかることがあると。

宇津木:“女性だからこそわかる部分”って、いっぱいあるじゃないですか。だから、選手たちが可哀想と言えば、可哀想かもしれないですね(笑)。

藤木:“限界まで追い込むぞ”っていう(笑)。

宇津木:いまはもう、そういう時代じゃないのかもしれないですけど、やっぱりうまくなりたい選手は(自分に)向かってくる。“妥協”って、誰しもがしてしまうじゃないですか。そのうえで、“どう選手と向き合ってやれるか”ということが、すごく大事なのかなって。(現役時代は)自分もそうでしたし。

藤木:そういう練習量って、裏切らないんじゃないですか?

宇津木:そうですね。やっぱり、ワンプレー、ワンプレーに必ず出ますからね。

◆12年ぶりのオリンピック正式種目に歓喜
藤木:ソフトボールは2008年の北京オリンピック以来、12年ぶりにオリンピックの正式種目に追加されました。ソフトボール界は盛り上がっているんじゃないですか?

宇津木:そうですね。ソフトボール界としては2大会(オリンピックに)出られなかったですから。そのあいだに強化もしっかりやって世界選手権で優勝もして。だから、東京オリンピックに対してはみんなの思いもありますし、北京大会の上野(由岐子)選手の413球が、みなさんの心のなかにもあると思うんですよね。もう1度、北京大会を思い出しながら盛り上げて、“国内外にソフトボールを広めたい”という思いがありますね。

藤木:やっぱりオリンピックは、国民の注目度が上がりますもんね。

宇津木:私も代表監督になって2回参加しながらも、やっぱり“オリンピックの重圧”はすごいものを感じましたね。オリンピックを経験できる選手もひと握りだし、“国の代表である”という自覚と責任がすごくあるし、ある程度の覚悟も必要なんじゃないかなと。

これは監督だけじゃなくて選手にも言えることですし、応援するみんなも一緒になってやってくれないと、なかなか期待には応えられないんじゃないかなと。いろいろなことを感じますよね。

藤木:選手たちとコミュニケーションを取るのに、女性監督ならではのメリットもあったのではないでしょうか?

宇津木:すごくありました。練習が終わってから、選手と一緒になって大きなお風呂に入ってね。グラウンドでは“鬼”でしたけど、お風呂に入ったらもう一緒。同性としてのコミュニケーションを取りながら、「今日はこうだったね』「ああだったね』って話したり、歌を歌ったり。ミーティングがお風呂場だったという感じですね。

◆シドニー五輪は「最高のチームだった」
藤木:日本代表を率いたオリンピック2大会では、どんな思い出がありますか?

宇津木:1996年アトランタオリンピックのときに、コーチとしていろいろな経験をして、“日本の良さは何か”ということをまず考えたときに、“守り勝ち”だなと。なんとかして1点を取って守れば絶対に勝てる。シドニー大会では、そのアトランタでの経験を活かしました。

だから、いまのノックもそうなんですよ。ノックしてノックして守りを固めて、ピッチャーの癖もみんなにわからせたうえで“このピッチャーだとどういう打球がどこに飛んでいくのか”とか、そういう練習を徹底的にしたチームでしたので。だから最高のチームでしたね。いまでも“シドニー大会のときの選手はよく頑張ってくれたな”と思います。本当にめちゃくちゃ練習しましたし、半端じゃなかったです。

藤木:宇津木さんが「半端じゃなかった」って言うと、相当半端じゃないんでしょうね(笑)。

宇津木:シドニー大会のときの選手たちには、いまだに言われますよ。「あの練習は、何億出されてもやりません!」って(笑)。「もうできないだろ!」ってよく言うんですけどね(笑)。それくらいシドニー大会では、私も選手も“ソフトボールをメジャーにしたい!”という思いが一緒だったと思うんですよ。選手たちは、その思いのなかで、一人ひとりが責任を持ってよくやってくれたなって、本当に思います。

次回7月11日(土)の放送も引き続き、宇津木妙子さんをゲストに迎えお届けします。どうぞお楽しみに!

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聴取期限 2020年7月12日(日) AM 4:59 まで

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<番組概要>
番組名:TOYOTA Athlete Beat
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/
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