ジェンダーレスクリエイター・聖秋流「生きやすい世の中を作るために“今”を頑張る」

UoC UNIVERSITY of CREATIVITY 共同編集長の近藤ヒデノリ(Hide)と平井美紗(Misa)がお届けするInterFMの番組「UoC Mandala Radio」。クリエイターに“ワクワクする社会創造の「種」を聞く”というテーマで、毎回さまざまな領域で社会創造をおこなっているゲストを招き、未来に向けた創造やアクションについて語らいます。1月19日(水)の放送では、ジェンダーレスクリエイターの聖秋流(セシル)さんをお迎えしました。

(左から)Hide、聖秋流さん、Misa


聖秋流さんのSNSフォロワー総数はおよそ100万人。明るいキャラクターで、TikTokやYouTubeなどを中心に活躍しています。2021年に開催されたUoCでのイベント「CREATIVITY FUTURE FORUM」にも出演。聖秋流さんがプロデュースするジェンダーレスなアパレルブランド「Ceci&Ü」(セシユー)は、さまざまな人々から注目されています。

◆服装が持つ“性別の固定概念”を取り除きたい

Hide:聖秋流さんには2021年12月に開催された「CREATIVITY FUTURE FORUM」の4日目でお世話になりました。Z世代をテーマにした日で、多様性を語り合うセッションに参加していただきましたが、いかがでしたか?

聖秋流:あの場では最年少だったんですけど、経験を積んでいる方とたくさんお話する機会がありました。イベントが終わってから、自分1人で考える時間がめちゃくちゃ多くなりましたね。あのとき、「LGBTQを広めるにあたってどうしたらいいでしょう?」と質問したら「全員と友だちになればいいんじゃないのかな?」って提案してもらったんですよ。そのあとTikTokの動画で「友だちになりましょう」っていう動画を投稿したんですけど、めちゃくちゃ大きな反響がありました。

Misa:へええ!

Hide:イベントがきっかけになったんですね。

聖秋流:そうなんですよ。感謝しています。

Misa:私、聖秋流さんの動画をいつも観ているんですけども、ポジティブで元気なんですよね。あと、「Ceci&Ü」という洋服のブランドもお持ちじゃないですか。あれもすごくかわいいです。動画配信やブランド設立は、どういった理由でされているんですか?

聖秋流:私のなかで「差別をなくしたい」という思いがずっとあるんですよ。「女の子だからこの服を着なければいけない」みたいなことって、たぶん小学生ぐらいまではなかったと思うんです。だけど、中学生ぐらいから段々とそういった“固定概念”に捉えていくんですね。

私はずっと違和感を覚えていたからこそ、今こうやって自分をさらけ出して活動しています。私みたいな心情を抱えている子って、今もいると思うんです。そういう人たちが、ちょっとでも生きやすい世の中になればいいなと思って活動しています。洋服も、そういった気持ちを持ちながら作っています。

◆日本のメンズコスメブームをどう感じる?

Misa:コロナ禍になる前、2019年ぐらいにニューヨークに行ったんですが、当たり前のようにLGBTQの方に向けたメイクが売っていたんですよ。「なんでこういうメイクは日本で置かれないのかな?」と不思議に思っていました。なかなか日本では浸透しないので歯がゆさを感じているのですが、聖秋流さんは今の日本の状況っていかがお考えですか?

聖秋流:たしかに、海外のほうが(LGBTQへの)理解が深まっているとは思います。だけど、私は日本自体を悪く思いたくないんですよね。最近、メンズコスメってめっちゃ出始めたじゃないですか。

Hide:そうですね。

聖秋流:それって、男性メイクの需要があるからだと思うんですよ。それ自体はめっちゃいいなって思ったんですけど、やっぱりメンズコスメなんだなと感じる部分はあります。マスカラだったりアイラインとかは販売しないんですよね。あくまでも出ているのは、フラットなファンデーションや薄付きのリップなんですね。

そういった固定概念からは、やっぱり逃れられないのかなって感じています。ただ、メンズコスメが登場したのは時代の進化をすごく感じますね。私の男友だちはアイドルをやっているんですけど、その子は普通にメイクしています。

Misa:綺麗な男性が増えるのって嬉しいことですよね。

聖秋流:本当にその通りです。

Hide:いろんな人がいていいもんね。「やりたかったらやればいいじゃん」みたいな気持ちを持つことって大切だと思います。

聖秋流:そうなんです! やりたかったらやればいい精神でいいと思います。

◆生きやすい世の中にするために“今”を全力で頑張る

Hide:聖秋流さんは今21歳じゃないですか。ご自身が70歳のとき、どうありたいっていうイメージは持たれていますか?

聖秋流:ほんまによく聞かれることなんですけど、考えていないんですよ。考えちゃったら、そうなれなかったときに悔しくなる気がして。目標とか夢ってもちろん大切やと思うんですけど、私自身は「生きやすいように生きていればそれでいい」と思っています(笑)。

あとは、「ウザい」と思われない人になろうと意識していますね。誰に対してもほどよく接することができる人になりたいです。

Hide:なるほどなあ。自分の未来像を持たず、今を生きやすくするために自分のやりたいことをする。どこにたどり着くかはわからないけれども、それがいいんだって考えなんですね。

聖秋流:そうです。生きやすい世の中を作るために“今”を頑張るって感じです。

Misa:聖秋流さんにとって、ワクワクする社会創造のタネって何ですか?

聖秋流:自分の「性」を言えない子たちが言える社会になって、自分のやりたいことを発信していってくれたらなっていうのが、私がワクワクする社会創造です。

Hide:聖秋流さん自身がそのためのタネなのかなって気がしています。聖秋流さんから影響を受けた、他のタネも芽吹いてくれたらいいなというか。そうなったらみんなが生きやすい世の中になるのかなって、今のお話を聞いていて感じました。

Misa:私も聖秋流さんが愛されていくと、そういうムードが広がっていくんだろうなって思います。生きやすい社会になっていくのを楽しみにしています。

聖秋流:頑張ります!

次回1月26日(水)のゲストは、ミュージシャンの大沢伸一さんをお迎えします。お楽しみに!

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<番組概要>
番組名:UoC Mandala Radio
放送日時:毎週水曜23:00-23:30
パーソナリティ:近藤ヒデノリ(Hide)、平井美紗(Misa)
番組Webサイト: https://www.interfm.co.jp/mandala
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キラキラネーム「戸籍記載OK」の裏側 漢字主義から読み仮名主義への大転換

ジャーナリスト・佐々木俊尚20220517080000が5月18日(水)、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』に出演。キラキラネームを戸籍に記載できることになった法改正、その裏側にある壮大な構想について語った。

※イメージ

これまで戸籍には読み仮名を記載してこなかったが、今後は読み仮名を付け、さらに『キラキラネームを読み仮名として容認』というニュースが駆け巡った。戸籍の名前に読み仮名を付けるための法改正について議論してきた法制審議会は、いわゆる「キラキラネーム」も認める中間試案をとりまとめ、法務省は今後広く意見を募り、来年の通常国会に改正案を提出する方針だという。こうした法改正が行われる背景には、「行政手続きのデジタル化」という側面がある。では、行政手続きのデジタル化とは、具体的にはどういうことか。これについて、佐々木氏が解説した。

佐々木俊尚氏

「もともと日本には異体字が多い。『渡辺』や『斎藤』などもいろんな漢字が存在している。JIS漢字コードにはそうした漢字が入っているが、世界共通の文字コード規格=ユニコードには異体字は入っていなかった。よって、漢字を選ぶときに大変苦労している」。こうした背景から、名前を漢字ではなく、カタカナやひらがなで登録する方向に変える、というのが今回の法改正につながっているという。佐々木氏は 「“唐突にキラキラネームOK!”というニュースではなく、漢字中心の戸籍から、読み仮名(ひらがな、かたかな)中心の戸籍に転換。つまり、漢字は付随するものという考え方になる」と、佐々木氏は指摘した。

今後は、読みにくいキラキラネームランキングで上位にランクインされている「男と書いてアダム」「皇帝と書いてシーザー」なども、読み仮名中心の戸籍に転換すると大きな話題にならないかもしれない。

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