「だっぺ」はネガティブなんかじゃない!茨城王の『だっぺ帝国の逆襲』

茨城王こと青木智也さんがパーソナリティを務めます ©茨城放送

毎週水曜日の夜は茨城弁をたっぷり楽しむことができる茨城王の『だっぺ帝国の逆襲』をお送りしています。

だっぺの国、だっぺ帝国こと、われらが茨城県を取り上げるローカルエンターテインメント番組です。小学館のWEBマガジンで連載中のマンガ「だっぺ帝国の逆襲」をフィーチャーしながら番組を進めていきます。

茨城王「住みよい地域なのに世間に評価されていない、この現状に『逆襲するぞ!』という意味が番組タイトルに込められているのかな、と思っています。」

ー「だっぺ」って言葉、インパクト強いですよね。

茨城王「(茨城県民は)語尾に『~だっぺ』をつけることがよくあるのですが、都会にいくと恥ずかしがって使いたがらないんです。『だっぺ』をネガティブにとらえているんでしょうね。僕はそういう茨城の財産である茨城弁を積極的に使っていこうと思っています。」

茨城弁の意味も併せて伝える人になりたい

茨城県常総市出身の茨城王さん。高校を卒業するとほとんどの人が東京に行くという流れに合わせるようにして、自身も都内の大学に進学しました。

茨城王「大学入学前に1年浪人生活をしていました。そのころから東京に住んでいたので、東京の言葉に慣れて、標準語を使えるようになったと思います。あの1年があったから、大学に進学しても『訛ってるな』と言われることはありませんでした。」

ー茨城弁をあえて使っていこうと思ったきっかけは?

茨城王「大学で友人に『茨城弁でしゃべってみてよ』と言われ、会話してみたらものすごくウケたんです。こんなに面白がってくれるんだ!と驚くと同時に、『茨城県内でもやってみようかな』と思うようになりました。」

ー大学卒業後に、メディアへの露出などの道に進もうと思ったきっかけは?

茨城王「インターネットを使って活動していきたいな、と漠然と考えていました。茨城弁が友達にウケた経験もあって、『これはこの道でいけるのでは』と思い茨城に戻って2000年にホームページを立ち上げました。」

ー2000年というと、当時はまだ今ほどネットは普及していませんでしたよね?

茨城王「1からホームページを立ち上げている人はほとんどいませんでしたね。それでも僕のホームページの掲示板で茨城弁ネタで盛り上がってくれていたんです。『うちの地域ではこういう言い方するよ』とか『茨城県民だけどそんなの初めて聞いたよ』とか。」

ーSNSが普及して、影響力が及ぶ範囲が格段に広がったのでは?

茨城王「その通りですね。そのおかげで今までは思いもよらなかった分野の人ともつながることができました。情報を届けられる範囲が広がったので、今後はただ茨城弁を使うのではなくて、多くの人に面白がって知ってもらうためにその方言の意味も併せて伝えていきたいです。茨城県民じゃなくても興味をもって使ってもらえたらいいなと。」

ゲストのアテンドは茨城王自身!

毎週茨城県と深いかかわりのあるゲストが出演するコーナー。この日はNPO法人ちゃんみよTVの代表「ちゃんみよ」こと綾部みよさんが電話出演。

綾部さん住む人にはコスパ最強!茨城県!だと思っています。とにかく安いんですよ。ごはんも、遊ぶところも、ファッションに関しても。ゴルフ場もあれば海もあって山もある。こんな最強なところありませんよ!」

出演するゲストは茨城王が毎回アテンドします。

茨城王「常総ふるさと大使や茨城県まちづくりアドバイザー、茨城弁を交えたご当地ラッパー(イバラッパー)として活動する中で知り合った人たちに出演依頼をしています。県内のつながりがどんどん広がっていくといいなと思っています。」

茨城弁ごじゃっぺかるた

茨城弁ごじゃっぺかるた」は茨城王が企画・デザイン・解説・茨城弁ナレーションまで完全プロデュースした茨城のご当地かるた。商品名にもなっている「茨城弁ごじゃっぺかるた」は、茨城弁を網羅したオリジナル方言かるたを紹介するコーナーです。50枚のかるたを毎週1枚ずつ紹介していき、リスナーからもリスナー版ごじゃっぺかるたを募集しています。

茨城王「自分自身も東京へのコンプレックスを持っていました。茨城は東京よりも劣っているんじゃないか、そう思うこともありました。でも、こういう仕事をする中でポテンシャルがたくさんあることに気づいたんです。茨城弁だって地域によって全く通じないくらいものもあるし。その人にとっての当たり前は、誰かにとっての発見になることを紹介していければと思います。茨城の誇りを高める手助けができればうれしいです。」

茨城王の「だっぺ帝国の逆襲」
放送局:LuckyFM茨城放送
放送日時:毎週水曜 20時30分~21時03分
出演者:茨城王(イバラキング)

茨城王HP
http://www.ibaraking.com/

※該当回の聴取期間は終了しました。

Mrs. GREEN APPLE大森元貴「この曲は終わりがないというか、地続きにつながっていくやるせなさを歌っているから…」新曲『天国』の歌詞を語る

3人組ロックバンドMrs. GREEN APPLE(大森元貴(Vo/Gt)、藤澤涼架(Key)、若井滉斗(Gt))がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「SCHOOL OF LOCK! ミセスLOCKS!」(毎週月曜 23:08頃〜)。
5月12日(月)の放送では、「天国 感想チェック」と題して、生徒(リスナー)から寄せられた新曲「天国」の感想メッセージを紹介していきました。


Mrs. GREEN APPLE大森元貴



<リスナーからのメッセージ>
ミセス先生こんばんは! 「天国」リリース日に何回も何回も聴きました。いつも以上に、生きること死ぬこと、笑うこと悲しむこと、さまざまな感情がわいてきて、ついついずっと聴いてしまいます。この曲は「僕」「わたし」「あなた」など登場人物がいっぱいいて、それぞれについて映画と照らし合わせながら考えるのは楽しいです!

ここでミセス先生に質問です。「天国」のなかで一番印象的な歌詞や、こだわりの歌詞はありますか?(15歳)

<ミセスからのメッセージ>


(写真左から)Mrs. GREEN APPLE藤澤涼架、大森元貴、若井滉斗



若井:どこだろう……。

藤澤:個人的にずっとぐるぐるするのは……「どうすればいい? を どうすればいい?」が、なんかすごくずっと残る! でもこれって、ハチャメチャな言葉に聞こえるんだけど、めちゃくちゃわかるっていうか。「もうどうしたらいいんだ!」って、自分のなかで回収しきれないことすらに対して「もうこの感情もどうしたらいいんだよ!」みたいな、収拾つかない気持ちをよく表したなと思って。その1フレーズで、感情の爆発みたいなものをめちゃくちゃ物語っているなっていう。藤澤はそう思います。

大森:ありがとうございます。

藤澤:作家としてのこだわりの歌詞はあります?

若井:全部こだわりだと思うけども!

大森:例えば「この期に及んで尚 朝日に心動いている」とか、「そうだ 家に帰ってキスしよう」とか。けっこう同じ属性というか、作用を持つ言葉かな、と思って。見苦しいし、許せないし、やるせないし、捨てきれないんだけども、そんな落胆してる、諦めてしまってる世の中だけども、朝日が登ることに対して綺麗だと思う自分の心があるとか、そういうのって非常に馬鹿馬鹿しいというか。

若井:「この期に及んで」ってね。

大森:「なら、どうすればいい? いっそ忘れちゃえばいい? そうだ 家に帰ってキスしよう」とか。舞台挨拶でもこのコメントに触れたんだけど。いい言葉っていうか、僕はこれは皮肉の歌詞(として書いたわけ)で。いろんな人の状況とか、環境とか、世界のことに対する憤りとか、自分に対する憤りとか、いろいろあるけど「もういいや」みたいな。「もう自分の幸せだけ考えてればいいや」みたいな、もうそんなんで自分のわだかまりとか、世界のぐつぐつしたものっていうのが、さらっと気まぐれに流れていくっていうことの皮肉というか、風刺歌詞なんだよね、ここは。だから歌番組とかでも、ここだけ僕は楽しそうに歌いたいな、と思って。

藤澤:そっか。そういう部分が、なんか人間味があって。

大森:怖いんだろうね。

藤澤:おお、ってなるポイントだよね。

大森:この曲って終わりがないというか、ずっと地続きにつながっていくやるせなさを歌ってるから、「だから生きよう」とか「だから頑張れ」とかまで全然歌ってないっていうか。でもそれがすごく多くの人に聴いてもらって、なぜか心地いいと思う人もいて。その気持ちはすごくわかるんだけど。不思議な曲を作ったな、と我ながら思いますね。


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5月12日(月)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 5月20日(火)AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長(小森隼・GENERATIONS from EXILE TRIBE)、アンジー教頭(アンジェリーナ1/3・Gacharic Spin)
放送日時:月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/lock/

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