渡辺美奈子、渋谷区で和食料理店を営む茨城県出身女性にインタビュー「慣れ親しんだ食を楽しめるお店にしたい」

毎週月曜日から金曜日の13時から放送してる『IBS MUSIC STATE』。木曜日と金曜日の14時10分ごろからの「Tokyo UP DATE」では茨城県ゆかりの方に、ご自身のお仕事や茨城への想いを伺っています。9月3日の放送では、渋谷区富ヶ谷の東京大学駒場キャンパスの近くにある和食店『七草』で活躍中の土浦市出身の前沢リカさんのお話をインタビュー形式でお届けしました。お店『七草』は2003年に下北沢にオープン。2017年、現在の場所に移転し、あの有名なレストランガイドにも掲載されている名店です。茨城県の事業にもご協力いただいています。

幼少期の“食”の思い出

美奈子さん「今回は前澤さんに『七草』でお話を伺いました。東大で鳴く蝉の声を聞きながらのインタビューとなりました。前沢さんは土浦にいた幼少期どんな食との関わりがあったんでしょうか?」

前沢さん:実家の家業が、ずっと生まれながらうなぎ屋を経営してまして、常に食とは近いところで育ちました。私三姉妹なんですが、基本的には母がいつも朝ご飯と夕ご飯を、お店の料理とは全く別に用意をしてくれてまして。昭和一桁生まれのおばあちゃんなので、レンコンのきんぴらとかさつまいもの天ぷらとか大きい鍋でけんちん汁とかもそういったものをたっぷり作っておいしく食べてたなあっていう記憶があります。一番上の姉が高校生ぐらいになった時は、一番上の姉が妹たちのご飯を作っていましたね。お店のご飯と家のご飯は基本的には別でした。

美奈子さん「お母様の素朴な家庭料理、そしてお姉さまの手料理で元気に育って、小学校から高校までバスケ部だった前沢さん。社交場は土浦駅ビルだったそうです。そこでお友達とファーストフードも食べていたとおっしゃっていました。高校卒業後は進学で上京、お姉様と都内で暮らす中で食にも変化が出てきたそうです。」

前沢さん東京に出てきて自炊をすることが日常になった時に、最初に食べたかったのがグラタンとかハンバーグとか、お家で食べてなかったものを自分で作ってみたい!って思うところがありました。料理本を買ってそういう洋風のもの、茨城の記憶を塗り替えるような作業を20歳代の頭はすごくしていました。東京のちょっとおしゃれなご飯を作りたいというところからお料理が始まるんですけどでも、どんどんお料理を自分でするようになった時に食べたくなっちゃうんですよね。さっき言った、レンコンのきんぴらとか、ひじき煮たのとか。昔から食べてるものを食べると体が整うんだなあっていうことに、結構時間がかかったんですけど気づきました。

慣れ親しんだ味をたっぷり味わえるお店にしたい

美奈子さん「慣れ親しんだ味で体が整うと感じていた前沢さん。しかし就職ではすぐに飲食業界に入ったというわけではないそうです。」

前沢さん実家の家業を見ていると、飲食店ってお休みも少ないですし、1日の労働時間もとても長くて。これは大変な仕事なんだなあというふうに思っていたので「私はOLになる!」と心に誓い、就職しました。ファッション関係の会社に入社しまして、同業の会社を2社経験しました。会社員になってそこそこ楽しく仕事をしていたんですが、趣味の料理への熱量がどんどんどんどん高まっていって。いつしか「料理の仕事をしてみたい」と思い、でも料理の仕事は大変なんだよなあ、と20代の後半ぐらいにせめぎ合いをした結果、好きな仕事に就こうかなと思って飲食の道に入りました。

美奈子さん「前澤さん一度ファッション業界で働いてから28歳での転職という料理の世界では大変珍しい存在ですしかしアパレル経験があるからでしょうかお店を拝見しましたらレイアウトだったりはモダンな感じがそのファッション関係の感覚が活かされてるなと感じました。二つのお店で修行した後2003年『七草』オープンで独立。メニューはなんと、野菜や豆乾物が中心です。」

前沢さん自分にとって身近な食材でお料理をしたいという気持ちがありました。私がお店を開業した当時はまだ野菜料理っていうものが世の中にそれほど認められていなくて、和食って言えばもちろん魚・寿司・天ぷら・うなぎというような時代だったので野菜って脇役だったんですよね。それでも、自分が外食した時に野菜がたっぷり食べられるお店があったらいいなって想いもあったので、野菜とあとは慣れ親しんだ乾物をメインのお店にしたいと思ってそういうコンセプトの店にしました。

茨城の知名度を“食”を通じて向上させる

美奈子さん「土浦市出身渋谷区富ヶ谷で和食店を営み、各メディアにも多く登場されている前沢さん。開業の時に同業の方から『野菜と乾物で勝負するなんて勇気があるわね』と言われたことが心に引っかかっていたそうです。現在どの県の農家さんとお付き合いがあるんでしょうか?」

前沢さんいろんな方がいらっしゃるので一概には言えないんですけど…

やや口ごもる前沢さん。インタビューをしていた美奈子さんは前沢さんの口元が「と・ち・ぎ」と動いているのを見逃しませんでした。

美奈子さん:いま口の形が「と・ち・ぎ」と動きました(笑)

前沢さん栃木県の農家さんが一番親しくしてますね。茨城の食材に関しては私も改めてこの職業に就いてからこんなに豊かな食材があったんだなあということに気がつき、取り扱っている(茨城県産の)食材はすごく多いです。

美奈子さん「その他土浦のお母様から江戸崎かぼちゃが送られてきたり、ご実家から5分にある蓮田でその場でレンコン買い付けもされたりしているそうです。茨城県のレンコン料理フェアなどで提供された土浦のレンコン。東京の方からはどのような反応だったんでしょうか?」

前沢さんレンコンの料理を主体とした時には、茨城産のレンコンでということをお伝えするんですが、半分ぐらいの方は「茨城ってレンコンが有名なんだよね」ってご存知なんですが、半分ぐらいの方は「茨城ってレンコンいっぱい取れるんだね」ってご存知ない方もいらっしゃるので、まだまだご存知ない方も多いなという印象があります。意外と東京の市場に行くと茨城産の物ってたくさん出てるんですね。スーパーでご購入されている一般の方々も、実は多いと思うんです。でも茨城産っていうところまで意識がいかないのかなあと思うと、茨城県自体の知名度がまだまだなのかなあって。

食を楽しむ

美奈子さん「新型コロナウイルスの影響で、特に都内の飲食店大きな影響を受けています。前沢さんのお店『七草』も4月~5月は店内飲食を休業しました。その前沢さんが今感じることを伺いました。」

前沢さん自粛営業を経た後に、お客さんに限らず友人知人から聞いた言葉が、「外食に行くとやっぱりこの味は家で出せないね」ということなんですね。それがうちの店だけに限ったことじゃなく、「自分の家のご飯と外食っていうのは違うものなのね」っていうことをとても痛感したと皆さんおっしゃってたんですね。普段から自分の家で、自分で作ること、家庭の味を家族で共有していくことの大切さっていうのは、ここ何年も言われていることだったので、おうちでご飯を作る方もだいぶ増えたなと思います。一方で、上手に外食とおうちのごはんを混在させていくことが“食を楽しむ”ことなのかなあというふうに今回改めて思いました。

美奈子さん「“食を楽しむ”とおっしゃった時に私、ドキッとしまして。そんな気持ちで最近ご飯を作っていたかな、食べていたかなと、ハッとしました。プロの料理人として、家庭とはちょっと違う手間暇かけた逸品を提供することで、食べる喜びを感じてほしい。この言葉はもう東京・茨城関係なく、飲食店関係者の皆さんに共通する想いなんですね。皆様も様々な形でプロの味、シェフの力を借りつつ、これから出回る茨城県の秋の味覚をぜひご賞味ください!」

忙しい現代社会ですが、そんな中でも“食を楽しむ”ことを意識する時間を設けることも大切なのかもしれませんね。「Tokyo UP DATE」は、毎週木曜日、金曜日『IBS MUSIC STATE』内14時10分ごろから放送中!

IBS MUSIC STATE
放送局:LuckyFM茨城放送
放送日時:毎週木曜 13時00分~14時55分
出演者:渡辺美奈子
番組ホームページ

※該当回の聴取期間は終了しました。

西川あやのがSPパーソナリティを担当! 「感謝を込めて…アーティスティックにお届けします」『ARTIST FCスペシャル いってきます!西川あやの』 4月24日(水)27時00分~放送


文化放送では、アナウンサー・西川あやのがSPパーソナリティを務めるラジオ番組『ARTIST FCスペシャル いってきます!西川あやの』を4月24日(水)27時00分から生放送することが決定した。
西川あやのが深夜の音楽番組で単独パーソナリティを務めるのは今回が初めてとなる。

このたび西川あやのが出演する『ARTIST FC』は、番組選りすぐりのアーティストにスポットライトを当て、その名曲をフルコーラスで送る深夜の音楽番組。

今回の放送では、EP『はなまる』をCDリリースするなど、ソロアーティストとしても活躍中の西川自らがセレクトした楽曲をお届けするほか、メッセージテーマ『ラジオで聴いて刺さったソング』と題して、リスナーから楽曲のリクエストを募集。

「自分の心情と歌詞が共鳴して胸に響いた」「たまたまつけたラジオで知らない名曲と出会えた」「パーソナリティのトークによって楽曲の魅力を再発見できた」など、リクエスト楽曲とともに寄せられたエピソードを紹介する。

番組出演を前に、西川あやのは以下のようにコメント。
「入社当時から憧れていた深夜帯のリクエストありの音楽生番組!
全ての夢を叶えてくれるリスナーの皆さまとこの放送局に感謝を込めて…アーティスティックにお届けします。あなたからのメッセージお待ちしています」

【番組概要】
■番組名: 『ARTIST FCスペシャル いってきます!西川あやの』
■放送時間: 4月24日(水)27時00分~28時44分 〔4月25日(木) 午前3時00分~4時44分〕 生放送
■出 演: 西川あやの
■メールアドレス: afc@joqr.net
■番組X: @artistfc_joqr  ※推奨ハッシュタグ: #ARTISTFC
■番組URL: https://www.joqr.co.jp/qr/program/artistfc/
■ネット局: ラジオ大阪

【西川あやの プロフィール】
学習院大学文学部を卒業。卒業論文を太宰治の『人間失格』をテーマに執筆し、以降も文学へ高い関心を寄せる。2015年から文化放送アナウンサーとして活躍。今年3月まで『西川あやのおいでよ!クリエイティ部』のパーソナリティとして出演。5月からはサンミュージックプロダクションに所属予定。

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