radiko news

曜日替わりのパーソナリティが持つそれぞれの個性、そしてそれに伴う選曲やトークが集まった良質な音楽ワイド番組。リスナーに寄り添いながら、ある時は「友人や職場の同僚」としてある時は「家族」の様な身近な視点でメッセージを発信します。木曜日は渡辺美奈子が担当です。13時30分からの「MusicR」、毎週木曜日は「洋楽R」と題して渡辺美奈子がセレクトした洋楽をお送りしています。9月10日の放送では1984年から85年の洋楽好きの方にはたまらない珠玉の音楽をセレクトしてお届けしました。

▶Shout／ティアーズ・フォー・フィアーズ 

美奈子さん「ローランドさんとカートさんという二人がグループになりました。お二人ともに小さい頃にご両親がお別れしているそうです。やはりお子さんが傷ついてしまうのは今も昔も変わらずで離婚した家庭の残された子供達の心にある悲しみというのがこのグループの根底にあるテーマでした。81年デビューシングルは悩んでる子供達というタイトルでしたこの曲『Shout』は2ndアルバムからの2ndシングルでしたが、とってもシンプルなナンバーですよね。歌詞が繰り返し繰り返しなものですから『この曲単純だからさ、5分でレコーディング終わっちゃうね』なんて二人は話し合っていたそうです。当時まだ東西冷戦の余波が残っていて『声をあげるんだよ！もっと抗議していいんだよ！』ということをこの曲を通じて訴えたそうです。だから『Shout』というタイトルなんですね。」

▶The Heat Is On／グレン・フライ

美奈子さん「グレン・フライはソロになってからも多くのヒットを飛ばしました。この曲もその一つ。『ビバリーヒルズ・コップ』の挿入歌『HEAT is on 』を歌ったグレン・フライによりますと、この映画『ビバリーヒルズ・コップ』マスコミ向けプレミア上映会に招待されたそうです。事前に何も聞かされず、映画に招待され、その2ヶ月後にいきなり曲のデモが送られてきて『この曲歌ってみるかい？』と言われたそうです。あっという間に同意しまして、ボーカルパートはたった1日で録音が完了したんだとか。同じように映画を見ていた主演のエディ・マーフィはマスコミ試写で全く笑いが起きなかったために、『この映画ヒットしないな…』とすごくがっかりしたそうです。一般試写は大反響！映画も大ヒットとなりました。マスコミ試写って独特な空気なんですよね。みんな取材モードできますので、記者会見の中で映画を流してるような雰囲気で。そんな中でなかなか盛り上がらず、エディ・マーフィは『あら失敗…』と思ったそうなんですが、一般の方には大ウケ！という映画になりました。」

▶ You Give Good Love／ホイットニー・ヒューストン

美奈子さん「1983年ナイトクラブで歌っていた時にスカウトされましたこの曲プロデューサーはカシーフという人です。最初ホイットニーを推薦されてその歌声を聞いた時にNGを出したそうです。『所詮彼女の歌はラウンジ歌手のようなものだ』と。しかし『You Give Good Love』のデモテープを聞いた時にプロデューサーカシーフさんは頭の中に“HIT!HIT!HIT!”と点滅する電球が浮かんだという（笑）。カシーフは電球が“HIT!HIT!"と言っているように聞こえたそうです。そして、この曲をホイットニー歌ってもらおうということでデビュー曲となりました。」

パーソナリティの渡辺美奈子さん自身も洋楽が大好きで、幅広い知識を持っています。洋楽が大好きな方も、これから洋楽を聴いてみようかな？という方もぜひお聴きください。「洋楽R」は『IBS MUSIC STATE』木曜日の13時30分から放送中！

※該当回の聴取期間は終了しました。