radiko news

曜日替わりのパーソナリティが持つそれぞれの個性、そしてそれに伴う選曲やトークが集まった良質な音楽ワイド番組。リスナーに寄り添いながら、ある時は「友人や職場の同僚」としてある時は「家族」の様な身近な視点でメッセージを発信します。木曜日は渡辺美奈子が担当です。13時30分からの「MusicR」、毎週木曜日は「洋楽R」と題して渡辺美奈子がセレクトした洋楽をお送りしています。9月24日の放送では、1978年から79年の洋楽ヒット曲を紹介しました。

▶Da Ya Think I'm Sexy?／ロッド・スチュワート

美奈子さん「ロッド・スチュワートがセクシーだというイメージを決定づけた曲でした。ディスコで出会って、そのあとどうしたという、そのまんまを歌詞にしています。クラブで起こった出来事で、男女が出会ってナンパして、相手から10セントと借りて、公衆電話で『ママごめんね。今夜帰り遅くなるから』といって相手のマンションに行き…朝になると『ごめんね。コーヒー切れてるんだ。よかったら一緒に映画でも見る？』と。この曲のジャケット写真も、ロットが女性を抱き寄せ、目隠ししているものなんです。私で良かったらいつでも目隠しして！…すいません取り乱しました（笑）。この曲、ヒットはしましたがロッド・スチュワートといえばブルースロックのイメージがあったので、そのルーツを裏切ったと非難された曲でもありました。当時はポール・マッカートニーもローリング・ストーンズもダイアナ・ロスもディスコミュージックを取り上げていた年代でした。」

▶Ring My Bell／アニタ・ワード

美奈子さん「小学校では臨時教員をしていたというアニタ。2歳の時から人前で歌っていたというテネシー州出身のアーティストです。デビューのきっかけは大学に進学したことでした。キャンパスをアニタが歌いながら歩いていると、近くを通りかかった大学の理事の方が『なんてすごい歌声なんだ！』と声をかけて、そのままプロデューサーになりデビューにいたったということです。チャックホームズという方なんですけどもこのチャックホームズさん、アニタの声に惚れこんで、様々なプロデューサーと連絡を取ってデビューにこぎつけたということです。1979年にリリースされまして全米ナンバーワンヒットとなりました。」

▶Don't Cry Out Loud／メリサ・マンチェスター

美奈子さん「メリサが通っていた大学の先生はなんと、サイモン&ガーファンクルのポール・サイモンでした。15歳でCMソングの吹き込みなど、プロ歌手として活動始めます。大学はニューヨーク大学の芸術学部。ここでサイモン&ガーファンクルのポール・サイモンに作曲を学んだということです。72年頃クラブで弾き語りをしているところを、ベット・ミドラーとバリーマニロウに誘われベット・ミドラーのバックコーラスに参加し、アリスタ・レコードからデビューしました。キラキラした人たちの名前がいっぱいですね。タイトルの『Don't Cry Out Loud』の邦題は『悲しみは心に秘めて』です。泣きわめいてはダメ、みんな自分の感情をコントロールしなさいと諭す曲です。」

洋楽はあまり詳しくないという方も、このコーナーを聴くと曲の裏話や想いとともに洋楽を楽しむことができます。「洋楽R」は毎週木曜日『IBS MUSIC STATE』内13時30分ごろから放送中！

※該当回の聴取期間は終了しました。