収拾のつかなさが前代未聞!「竹中直人という総合芸術」

竹中直人 ©InterFM897

6月1日に放送された『Love On Music』(毎週土曜、9:00pm〜 DJ: 佐藤タイジ(シアターブルック) / サブDJ: ジョー横溝)に、竹中直人が初登場!

説明不要の大スターとのトークに「この日が来るのが楽しみだった」という佐藤タイジ。嵐のようなオープニングから、ここでしか聞けないセッション、さらには俳優・竹中直人としての意外な人との思い出話など、そのトークはあらぬ方向にいったりきたり。収拾のつかなさが前代未聞!「竹中直人という総合芸術」を存分に味わったと言うこの日の放送。

竹中直人 ©InterFM897

カツラトークから出会いの話に?

ジョー:僕が一番最初にテレビで竹中直人さんを見たのは「笑いながら怒る人」でしたから。あれ、何年前ですか?

竹中:27歳の時ですから35年前。それがデビューでしたからね・・・遠い昔ですよ、若かったな〜、髪の毛いっぱいあったんだよ。タイジはそれ、カツラだろ?なんだよ、その髪の毛!風になびくこと自体が許せねぇんだ!

タイジ:カツラじゃないっすよ!!(笑)

竹中:タイジと出会ったのは、まだ赤ちゃんの頃ですよ。タイジが胎児の頃だよ!胎児なのに大丈夫か!?って。「大丈夫!」って答えるから、「化け物かー!」って、1回放っちゃったんですよ。そしたら石に“がーん”ってぶつけちゃって、俺をじっと睨みつけたんですよ。

ジョー:(笑)その頃からタイジさんのロックスピリットが生まれた?

竹中:そうかもしれないですね。この前も野音で久しぶりにお会いした時に、いろんなミュージシャンにガンつけていましたから。怖かったですよ〜!Charが楽屋の裏口に入って来るときにタイジが、腰に手を当てて胸はって、顎あげて「はっ!はっ!」ってCharさんを睨みつけるから。高野寛くんもそれに気づいて、何やってんだろね、あいつって。

タイジ:言ってないから!語弊ありますから!仲良いですからね!

激アツのLIVEセッション ©InterFM897

CDプレイヤーを借りに来る内田裕也

前半のぶっ飛んだトークを超え後半は、内田裕也さん、さらには萩原健一さんと竹中さんとの知られざるエピソードが続々披露されます。

ジョー:裕也さんとも、ご縁が深かったんですよね。

竹中:裕也さんと深く付き合ったのは、木内一裕監督の『共犯者』という映画。初共演だったんですよ。俺、ブラジル帰りの日系人の殺し屋なんですけど、裕也さんは無国籍の殺し屋で、最後戦いあう映画なんです。そのときに裕也さんと俺は敵同士だから、俺とは一切口をききたくないってことで、楽屋も別々だったんですけど、裕也さんのおつきの方が僕の控え室をノックして、僕がCDプレイヤーを持っていたので、「うちの裕也がちょっとCDプレイヤーを貸して欲しい」って言うから、お貸ししたんです。そうしたら、裕也さんがどんな曲を聞くか気になるじゃないですか!だから僕、そっと裕也さんの楽屋のドアの外で耳をすませていたんです。そしたら意外な曲が流れてきたんです。なんでしょう?

2人:なんですか・・・??

竹中:なんでしょう・・・。裕也さんクイズ!ヒントは「切ないな〜。久しぶりに聞くと、この人の声は最高だな〜」「女性の声です!」

――急きょ出された「内田裕也クイズ」。2人は、ビートルズかローリングストーンズ?シナトラ?尾崎紀世彦!エディット・ピアフ!!と正解を当てにいきますが、なかなか当たりません。その正解は・・・・・・カーペンターズだそう。「裕也さん、カーペンターズかー!」と竹中さんはその漏れ聞こえてくる音楽がとても意外だったとか。

写真手前から竹中直人、佐藤タイジ、ジョー横溝 ©InterFM897

ショーケンとアデランス

そんな内田裕也さんのエピソードから、平成が終わる前に旅立った人の話へ。竹中さんから「萩原健一さん話」が飛び出します。

竹中:僕、31歳の時に、五社英雄監督作品「226」って言う映画で初めて萩原健一さん、ショーケンと共演させていただいて。琵琶湖にセットを作っていて、撮影の初日、琵琶湖を眺めながら、ぼーっとしていたんです。そしたら遠くの方から「竹中さ〜ん!竹中さ〜ん!!」って、萩原さんが走ってきて。「見てるよ〜」と僕に言ってきたんです。

「見てるよ〜、アートネイチャー!」って言われて。

僕、当時、アデランスのCMやっていたんで、

竹中:「アデランスですね」

萩原:「アートネイチャーだろ〜!」

竹中:「いや、アデランスです」

萩原:「アートネイチャーだろ!」

竹中:「いや、本人が言ってるんだから、アデランスです」

萩原:「いや、アートネイチャーだろ!!」

竹中:「・・・・・・・アートネイチャーですね」

これが最初の会話ですよ!それ、覚えているんですよね。も〜う、萩原さん、最高でしたよ、かっこよかった。夢のようでしたよ。

――さらに、萩原健一さんとの裏話は続きます。

竹中:土日が撮影休みでね。「竹中さん、恋してるの?」って聞かれて。当時、京都の河原町の喫茶店でバイトしている女の子がとても可愛くて、撮影が休みの日は文庫持ってよく行っていたんです。そこに「僕、連れて言ってよ」って萩原さんが。なので、河原町に2人でバスに乗って行ったんです。そして、喫茶店にたどり着いたんですが、彼女はいなかったんです。「萩原さん!今日休みみたいです!」って言ったら、“バン!”って僕を押しのけて、「ここに竹中直人いるんだけどさ〜、竹中の好きな子がさ〜!」って言い出すから、ものすごい力で「萩原さんやめてくださいよ!!」って引っ張ったんですよね。

2人:(爆笑)

タイジ:今日のこれ、宝箱のような。2回に分けていいくらいの!とれ高半端ないです!

――貴重な爆笑トークだけにとどまらず、新しいロンドンブーツとチョッキを買ったという「中津川ジャンボリー君」との、ここでしか聞けないブルースライブ、RCサクセション「いいことばかりはありゃしない」のカバーなど、佐藤タイジとのレアなセッションも楽しめた濃厚すぎる1時間でした。

写真左よりジョー横溝、竹中直人、佐藤タイジ ©InterFM897
Love On Music
放送局:interfm
放送日時:毎週土曜 21時00分~22時00分
出演者:DJ: 佐藤タイジ(シアターブルック) サブDJ: ジョー横溝
番組ホームページ

※該当回の聴取期間は終了しました。

J-WAVEが厳選! 「いま聴くべき」おすすめソング4選 (25年3月)【SONAR TRAX】

ラジオ局J-WAVE(81.3FM)が選ぶ今聴くべきネクストカマーの最新楽曲「J-WAVE SONAR TRAX」。2025年3月は、全4曲が選出された。

「SONAR TRAX」は、毎日各ワイド番組でおすすめの楽曲をオンエア中。
アーティストへのオリジナルインタビュー動画はJ-WAVE公式SNSやYouTubeで配信、番組へのコメントもオンエアしています!

原稿執筆は、大学生・専門学生コミュニティ「J-WAVE WACODES」のメンバーが担当。

【前回記事】https://news.j-wave.co.jp/2025/02/content-3917.html

ここでは、3月の「SONAR TRAX」から4曲を紹介しよう。

Natsudaidai「Tasting!」

「Natsudaidai」(ナツダイダイ)は2023 年に結成・始動したシンガーのヨウと、トラックメーカーの Nanaeによるガールズユニット。
現行の R&B グルーヴや、90s をリバイバルしたようなビートを取り入れた高揚感ある Nanae のトラックメイクにシンガーのヨウの唯一無二の浮遊感ある歌声が融合したハイブリットサウンド「Girls Chill Pop」を生み出す。
2022年より自身のリリースを開始し、2023年3月にファーストアルバム「HUES」をリリース。リード・シングルの「We've Come So Far」はイギリスの人気エレクトロポップ・デュオのHONNEが提供しJ-WAVEのTOKIO HOT 100で3周連続2位をキープ、国内外の多くのプレイリストに入った。2024年にはJ-WAVEが主催するINSPIRE TOKYO 2024 WINTERにも出演した。

「Tasting!」は、食べ物の甘い誘惑に釣られる様子を楽曲にした配信Single。Nanaeのプロデュースにより確固たる演奏・歌唱技術を持つ同世代のミュージシャンらを集めた、変幻自在アッパーなジャズファンクナンバーに注目が集まる。2024年2月にJ-WAVEのPEOPLE ROASTERYの中で初解禁された。

WACODESコメント:最初から最後まで強気なのに、魔力的で中毒性のあるものに引き寄せられていく様子が可愛らしく可笑しくもあり、それでも崩さない澄まし顔が想像できます。目が離せない一曲です。

gothe「Warumono」

gothe(ゲーテ)は2020 年に結成され、札幌を中心に活動する4人組バンド。R&Bやソウル、ジャズ、ファンク、ロックなどのエッセンスを折り混ぜ日本語の響きで昇華させた、どこか不思議で心地いいサウンドが持ち味。メディアへの出演やプロモーションを一切行わず水面下で活動を続けていたが、2023年に東京で初めて主催したイベントのチケットは全て完売、CRCK/LCKSの小西遼とOvallの Shingo Suzukiを迎え制作し2024年2月に発表した「Dear e.p」は早耳の音楽リスナーから大きな支持を集め、注目度が加速している。

「Warumono」は2/7にリリースされたEP「内なる惑星」からの1曲。リード曲「Warumono」は、knoak を編曲・サウンドプロデュースに迎え制作された、Vo.樋口の伸びやかで優しい声と温かみのあるバンドサウンドが、春の訪れを感じさせる上質なポップソング。2025年1月にJ-WAVEのGURU GURU!で初オンエアされた。

WACODESコメント:柔らかい風が吹く中を、誰にも分からないくらいの小さな微笑みを口元にたたえて歩いて行くような、胸に刺さったとげを少しずつ美しいものに変えていくような、そんな曲です。

Lavt「モルト」

Lavt(ラウト)は2002年生まれの22歳、大阪在住。中学生の時にボカロの歌ってみたをニコニコ動画にて投稿し始め、高校生になり作曲に興味を持ち始めて本格的に音源制作を開始。Lavtは本名の「海」という言葉をインドネシアに翻訳したもの。2025年にはSpotify が による躍進を期待する次世代アーティスト「RADAR: Early Noise 2025」に選出される。昨年台湾のバイライチャートにも入った「L4DY」をはじめ耳に残りやすいメロディーであらゆるテイストのポップスを自在に操る期待のソングライター。

2/5にリリースされたLavtの8thSingle「モルト」は踊れるインディーポップナンバー。2025年3月には J-WAVE TOKIO HOT 100にランクインした。
暗い生活に対して嫌気がさした主人公が、素直になることで生きやすさに気づく姿を描いた一曲で、タイトルの「モルト」は「脱皮する」「毛が抜け替わる」という意味で、殻を破る曲になった、とLavt本人は語っている。

WACODESコメント:曲全体を通していかにも存在を主張するギターのサウンドに心を奪われました。大勢に埋もれていく毎日の中で、この曲を聴いている間だけは強く地面を蹴って走っていけるような気がします。

MEI SEMONES「Dumb Feeling」

Mei Semones(メイ・シモンズ)はブルックリンを拠点に活動する24歳のシンガー・ソングライター。ミシガン州アナーバー出身で、日本人の母を持つ彼女は、幼い頃から音楽をプレイしていた。4歳でピアノを始め、11歳でエレクトリック・ギターに転向。高校でジャズ・ギターを弾いた後、バークリー音楽大学でジャズを中心にギター演奏を学んだ。数枚のシングルとEPをリリースし、2022年にはニューヨークへ移住。日本語の幼稚園の先生として働きながら、曲作りも続けた。
2024年の春にはEP「Kabutomushi」をリリース。Rolling Stoneの「Artist You Need to Know」や Pasteの「Best of What's Next」に選ばれ、Red Hot Chili PeppersのFleaが絶賛するなど注目を浴び、来日公演もおこなった。

この曲は、Mei Semones自身がニューヨークで生活する様子を描いたもの。3月のJ-WAVE TOKIO 100では第3位にランクイン。ボサノバとサンバがブレンドされたこの曲は、彼女のニューヨークへの愛や感謝、満足、音楽、そして軋む電車、ネズミやハトなど、街の魅力的なカオスを表現したものだという。

WACODESコメント:目を緩やかに閉じて外の世界を忘れる、そして自分のなかにいる本当の自分とおだやかにおしゃべりをするような、そんな一曲です。

(11期生 泉美乃)

◎J-WAVE WACODES(ワコーズ)とは

J-WAVE WACODES(ワコーズ)とは「好きをつなげる、J-WAVEでつながる」をモットーに活動する大学生・専門学生コミュニティ。Podcastの制作やJ-WAVE主催のライブスタッフ、J-WAVE NEWS記事執筆など多岐にわたって活動している。Podcast「空きコマスタジオ」では、カルチャーやエンタメを愛するWACODESが企画から出演、編集、配信まで全ての工程を担当し、毎週月曜に月替わりのコンテンツを発信している。

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