まるで自宅?ハナレグミ x リリー・フランキー脱力放送
『レディオ デ ジャーニー』
永積:『レディオ デ ジャーニー』、番組内ではリバーブもかかってコーナーっぽくも鳴っているんですけど(笑)
リリー:旅の話ね。あなたもこの何年か旅人になっちゃったよね?
永積:ただ、行く前はすごい億劫(おっくう)なんですけどね。怖いじゃないですか!
リリー:怖いよ。やろうとしている旅がまあまあ怖いもんね。
永積:リリーさんも前に雑誌でインドかなんか行ってる時・・・。
リリー:藤代冥砂(写真家)と一緒にインドに行って、俺が原稿書くっていうのだったんだけど。なんかもうインドとかのあの風景見てるとさ、長々した原稿書くのが、もういらないっていうか。つまり、締め切りギリギリで写真に対して一行しか書かない!っていうことなんだけど・・・。
永積:その詩がすごいカッコよくて、その場ですぐメールをした覚えがある。
リリー:嬉しかったですよ。だから編集長に言ったもん!編集長に「ほら!ほら〜!こういう人がいるんだから〜」って。
永積:でも一行の方が想像力が膨らむっていうか。
リリー:写真も、冥砂が力ある人だから。それを長ったらしく文章で説明するのも・・・っていうのがあったんです。
――ここで「金沢旅行へ帰りの電車でハプニング。完全逆方向に乗ってしまい、気づいたときにはその日の新幹線はなかったものの、なんとか東京に」と言う、コーナーに届いたメールを紹介。
謎の店、「ヤッホー茶漬け」とは?
リリー:金沢ってさ、21世紀美術館だったりクリエイティブの街だから、仕事で呼ばれて行くことがあったんだけど、「ヤッホー茶漬け」って知ってる?夜中までやっている、お茶漬けしかない店。夫婦でやっているんだけど、そこの夫婦は言葉を「ヤッホー」しか発しないの。
まず入ると「ヤッホー」って大将が言うと、お客さんも「ヤッホー」しか言わないの。それでお茶漬けが出てくるだけだから。お茶漬けは美味しいんだけどね、もうね、味がしなくなってくるの、「ヤッホー」しか言わないから。何度か通ううちに、今の親父の「ヤッホー」は機嫌がいいとかわかってくるの。
永積:市内にあるんですか!? 今度行ってみます(笑)僕も鳥取の漁港にある、漁港のおじさんが食べにくる海鮮丼屋さんの人は「ん。んん」しか言わない人はいましたけどね。
リリー:一人旅なんだったら、出かけるのも億劫だけど、帰るのも億劫になってくるから。予定にないことをするのもいいって言うか。あと旅行に行っていい風景見たり、美味しいものを食べたりすると思い出す人がいるじゃない?多分、その人のことが一番好きだと思うのよね。
永積:確かに!そういうの思い出しに行ってるのかもな。これはもうリリーさんの番組だな〜。
リリー:今日は俺は泣きにきてるから。あれ歌ってほしいな、いまの俺が好きな人を思い出すな〜みたいなことでいうと、「正直」。
――ここで「正直」を生演奏。
リリー:これ思い出したな〜。これさ、1年半くらい前とか?洋次郎とタカシが俺のお誕生日会してくれて。誕生日になった0時になった瞬間に「最近作った曲あって」って、その歳になった瞬間にこの曲歌ってくれたんです。
永積:いま、その話で思い出したんですけど、僕ガラケーの待受画面、その時のリリーさんの写真だわ!「本日の主役」って、たすきかけられているやつ!