田中里奈 x 黒石奈央子「経営はゲームをする感覚、客観的に見られる人が最強」

写真左から田中里奈、黒石奈央子 ©InterFM897

毎週ゲストをお迎えして 田中里奈が今、感じたこと、今、気になっているものをたっぷりお届けしていく、InterFM897『Feel the moment』。10/26のゲストは、女性に大人気のブランド、そしてセレクトショップ「Ameri VINTAGE」を手がける黒石奈央子さん。

梱包が大好きで、 最初は自分でやってた(笑)

田中里奈(以下、田中):「Ameri VINTAGE」が10月10日で5周年。

黒石奈央子(以下、黒石):あっという間だったな。前回の会社から立ち上げて、一人で立ち上げたんですけど、いつの間にか大きくなっちゃいましたね。

田中:大阪にも店舗できたもんね。

黒石:大阪、新宿、代官山で3店舗ですね。

田中:ネットが売れてるんですよね。関西人だからね、商人だよね。根っからの。

黒石:親も経営者なので、その血を継いでるのかなと思いつつ。ゲーム感覚。

田中:前も経営してたの?

黒石:前はアパレルのVMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)っていう、ビジュアルを作る仕事をしてたんだけど。それをやめて自分で世界観作って、できることしたいなと思って。やるならオリジナルも作りたいしと思って、やってみたら初日にパンクしちゃって。それで友達に声かけたら入ってくれて。最初3人体制だったんだけどすぐいろんな人が増えていき、最初は事務所も祐天寺(東京・目黒区)のマンション兼自宅にしてたの。そこで配送と写真撮るのとか全部やってて、ごった返してたの。だから手作りのブランドですね。

田中:今の「Ameri」からは想像できないね。

黒石:そうなの。配送、私めっちゃ好きで。荷物梱包するの楽しくて。テープを貼るのとか「きれいに貼ったほうがいいですよ」って、社長なのに怒られながらやってた(笑)。

田中:綺麗にやるんじゃなくて、ただ梱包するのが好きなの?

黒石:そう。地味な作業がすごく好きで、あの頃は楽しかったな。今はしてないけど。気持ちは今でもしたい(笑)。

田中:立ち上げ当初そんな感じだったんだ。立ち上げからアメリは今の感じ?

黒石:基本はブレてないかな。「Ameri VINTAGE」っていう屋号があって、その中にオリジナルがあるって感じで。この形は最初から一緒かな。

田中:コンセプトとか形以外のところは?

黒石:コンセプトも一緒で、「No rules for fashion」、ファッションにルールはないって意味なんだけど、それは着方とかそういうものじゃなくて、どういうカテゴリーでも着方次第でどんなものも着られるよっていうのを発信していくブランド。アイテムもモードカジュアルミリタリーとかいっぱいあって、客層も幅広くて。友達にいろんなカテゴリーのファッションが好きな人がいるんだけどみんな「Ameri」を買ってくれるから。この子とこの子、タイプ全然違うけど「Ameri」は買ってくれるみたいな。それが嬉しい。

田中:素敵。

経営はゲームをする感覚、客観的に見られる人が最強

~King Gnu OA後~

田中:こういう曲ってどういうとき聴くの?

黒石:会社で私が曲リストを作って流すDJやってるんだけど、基本的に独断と偏見で選んでて。King Gnuの曲が最近は多いかな。会社の子たちは、「奈央さんこういう気分なんだ」とか。少し前までめちゃくちゃヒップホップ流れてて。

田中:それ、つらい人にはつらいだろうなあ(笑)。

黒石:私はミュージックも「No rules for fashion」だからいろんなジャンル聴くわけ。ガーリーな西野カナちゃんとかも聴くけど、King Gnuさんとかのおしゃれなのも聴いたりします。

田中:音楽で気分がわかるのっていいね。

黒石:だから私の気分が会社の子たちにはバレてるの。みんな結構私のプライベートに聞き耳立ててるから、すっごい知ってんの(笑)。

田中:そういうお茶目な一面があるから可愛いよね奈央ちゃんって。「Ameri VINTAGE」最初の頃と比べて見える景色変わったと思うけど、奈央ちゃん自身は5年間で変化あった?

黒石:私自身は変わってないというか、遊ぶ友達も生活水準とかも、あまり変わらないよねって言われる。自分自身はあまり変わらないけど視野は広くなったなって思う。最近中国によく行ってて、今後、上海の出店も考えてて。そういう世界を見られるようになったかな。立ち上げの時には世界を見たいって掲げてたの。それが現実味を帯びてきたなって感じ。あとはすごい人に出会うことが増えた。

田中:自分に会う人って波長があるから、そういう人に出会えると嬉しいよね。

黒石:それはすごくある。里奈ちゃんも私の中で出会えて嬉しい人だから、そういう人に会うことが多くなって嬉しい。自分のモチベーションにも繋がるし。

田中:逆に、奈央ちゃんに会えて嬉しい!って人もいそうだよね。

黒石:そう思ってもらえたら嬉しいよね。

田中:アパレルの新星に(笑)。

黒石:そうなっていけたらいいよね。ファッション業界を盛り上げられる側に入られたらなとは思う。今後やっていきたい。

田中:内面的な変化は?決断力出ました!とか

黒石:ないかも。自分の思ったままやってきたから、5年間やって変わってきた感覚はない。自分の持っているスキルを持ってやってきたから、ゲームしてる感覚に近い。経営者の友達も言うんだけど、「経営ってゲームしてるみたいじゃない?」って会社の規模が大きくなればポイントが上がってる感じで、それを一個一個クリアしていくみたいな。楽しんでやってる。自分は普通だと思ってるから、コツコツ当たり前のことをやってきただけっていう感じはある。

田中:奈央子は奈央子のままやってきたんだね。5年後10年後とかも同じこと言ってそうだよね。

黒石:言ってそう、言ってそう(笑)。

田中:奈央ちゃんは直感力あるなと思って。

黒石:これやりたいとか、これ売れるかもと思ったのは売れるかもしれない。どっちかというと感覚でしかやってないかもしれない。

田中:頭で考えちゃうと想定内になるけど、感覚で絶対イケると思うと違うよね。

黒石:わかるわかる。だからサンプルとか上がってきて、かわいいじゃん売れるよっていうのはわかるし、可愛くなくてもこれをこうしたら売れるよっていうのもわかる。

田中:逆にこれが売れるの!? みたいなのもあったりしない?

黒石:あるね。謎っていうのはあるし、絶対売れると思ってたのに売れないのもある。だからといって落ち込むわけじゃなく、他でカバーすればいいと思ってる。直感力って当たってるからいいわけで何でもかんでも外れてたら自信なくすよね。逆に直感を外しすぎると自信なくして直感で動かなくなるんじゃない?それで分析したりデータ見たりとかで固くなっていくみたいな。

田中:でも最初から分析で入る人もいない?マーケティングの傾向見たりとか。直感とは真逆じゃん?

黒石:それが人の性質なんだろうね。私たちは直感じゃん。でも論理的なところもあるよね。デザイナーって直感じゃん。だけどデザイナーが経営すると失敗するって言われてるんだよね。私はデザイナーだけど、これはこのくらい売れるとか、めっちゃ可愛いけど一般的にはそんな売れないからこのくらいとかが客観視できるから経営ができてるのかもしれない。客観視することって大事だなって最近思う。客観的に見れてる人が最強だと思った。そういう人に会ったんだけど。

田中:大事だよね。自分主導で動かせる位置にいるといろんな人に会うよね。

黒石:そういう立場だからこそ主観で入っちゃうとそこで不平等が生まれるじゃん。だから客観視するのは大事だと思った。

プライベートがあるから仕事が楽しめる、アクセク働きたくない

田中:奈央ちゃん日々ご機嫌だったり不機嫌だったりあると思うけど、ご機嫌にしているものって何?

黒石:なんだろうな。犬かな。あと私結構メリハリあって、土日とか休みの日は絶対に休むの。それのバランスが大事かも。それがないとご機嫌にならない。だからご機嫌にするものというか、メリハリかな。プライベートも充実させてるからこそ、仕事も頑張れる。

田中:それって昔から?

黒石:そうだね。私、仕事にバーッて(没入する状態に)ならないかも。

田中:会社立ち上げた時も?

黒石:あの時は忙しいのは一瞬だった。納期があってそれまでにはやるけど、それ以外は急ぐことないじゃん。だから常に忙しいっていう状態があんまりないかも。逆に自分に心配してた。周りの社長さんとか毎日夜中まで仕事して休みなかったり、結構そういう人いるじゃん。だからもっとやることあるのかな?会社大丈夫かなって思ってた。

田中:奈央子は奈央子のままでね。

黒石:それは最近思った。プライベートがあるから自分が楽しめるから、アクセク働くのはやめようと思った。

田中:そういうの、「メタ認知」とかっていうんだっけ。自分のできることを客観的に見ることで、自分を認めて楽になるというか。

黒石:その言葉、使わせてもらうわ(笑)。

Feel the moment
放送局:interfm
放送日時:毎週土曜 24時00分~24時30分
出演者:田中里奈
番組ホームページ

ハッシュタグ:#feel897
メール:feel897@interfm.jp

※該当回の聴取期間は終了しました。

マカロニえんぴつ・はっとり「長渕剛の情熱がすごい」 最近ハマったドラマを語る

J-WAVEで放送中の番組『THE KINGS PLACE』(火曜担当ナビゲーター:マカロニえんぴつ)。10月22日(火)のオンエアでは、はっとりが最近ハマったドラマについて語った。


■長渕剛の情熱がすごい

はっとりは最近、長渕剛の主演ドラマ『しゃぼん玉』(1991年)にハマっているという。

はっとり:俳優をやっている長渕剛を知らなかったんですね。ドラマとか映画を1本も観たことがなかったんです。たまたま、ひょんなきっかけで観たら、めちゃくちゃハマっちゃって。ハマった要素は2つありますわ。長渕剛、カッコいい。そして、国生さゆり。かわいいですねえ。

『しゃぼん玉』には長渕のほか、国生さゆりや哀川翔らが出演している。はっとりは、長渕や哀川のものまねを披露しつつ、俳優・長渕剛の魅力を語る。

はっとり:カッコいいんですよ。今じゃ放送できないシーンだらけですけど。とりあえず、毎回誰か血を流しているっていう。女の人だろうと、まかり通らない。曲がってると思ったら、髪の毛つかんで「それ、ちげえだろうがよ!」って(笑)。だけど言ってることとか正論だし、長渕の男ですよね。「俺たちの大好きな街を、病院を、地上げ屋に絶対渡すもんか」と、情熱がすごいんですよ。


■「びっくり症」の克服法をアドバイス

女性リスナーから「私は何にでもすぐに驚いてしまいます。たとえば、エレベーターが開いたとき、誰かいてもいなくてもビクッとしてしまったり、ドアを開けて人がいると叫んでしまい、失礼な感じになってしまいます。私はこれを「びっくり症」と呼んでいます。はっとりさん、どうしたらこのびっくり症を克服できますか?」というメッセージが届いた。

はっとり:人がいる前提で、こっちからびっくりさせてかぶせていくというか。虚勢を張るような感じにはなっちゃうけど。声を出して、気合いを入れてドアを開けるとか。「えーい!」って(笑)。そうしたら、自分がびっくりすることはもうないと思う。でも、相手にはたぶんびっくりさせちゃう。君が今までびっくりしてきた数を数えてみなよ?  もう君はそれ以上、びっくりする必要はない。君がびっくりされてきた分、人にちょっとびっくりしてもらおう。それでバランスを取っていこう。

番組後半の「KINGS MEETING」のコーナーでは、マカロニえんぴつ・高野賢也(Ba)とユアネス・ 田中雄大(Ba)との対談の模様をお届け。「誰も理解できないMEETING」と題し、ベーシストならではのあるあるネタを検証して盛り上がった。詳しくはradikoでチェック!

マカロニえんぴつの『THE KINGS PLACE』は毎週火曜の25時から。お楽しみに!

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【番組情報】
番組名:『THE KINGS PLACE』
放送日時:月・火・水・木曜 25時-26時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/kingsplace/

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