占い王子yuji「宇宙の気を天気予報的に報道するのが、僕流の星占いです」

写真左から田中里奈、yuji ©InterFM897

青文字系ファッション誌を中心に活躍中のモデルの田中里奈が、InterFM897で土曜の夜にお届けする30分『Feel the moment』。誰かからのいいねじゃなく、自分のいいなを大事にする!今、この瞬間を楽しみ、田中里奈が感じるInternational、Music、Fashion、People、Trend等を発信します。12月21日は、占い師のyujiさんをゲストにお迎えしました。

鑑定の旅に出て、改めて自分を振り返ることができた

田中里奈(以下、田中):前回来ていただいたのは去年の6月ということで。お元気にしてましたか?

yuji:おかげさまで。最近はもはや、いろんなことをやり過ぎて何屋なのかよくわからないことになってきて。もうプロフィール変えようかな、くらいの感じで思ってますけども。

田中:プロフィール変えるって看板を変えるようなものじゃないですか。どんな感じに変えたいんですか?

yuji:詳細と肩書き両方ですかね。自分でも、いかがわしい仕事してますってよくいうんですけど、結局「いかがわしいA」が「いかがわしいB」に変わったところで何も変わらないかなって思ってて(笑)。例えば歌手の人がこういう仕事に変わるってなったら相当覚悟決めると思うんですけど、僕の場合はイタリア帰りのデザイナーって肩書きを捨てた段階でだいぶ「清水ダイブ」しちゃってるんで。あんまり劇的に変わる感はないかもしれないですね。

田中:ハハハ(笑)。実は今回、yujiさんにお礼を言いたくてお呼びしたところもあって。前回来てくださったときに「この一年どう過ごしたらいいの?」って話になった時にyujiさんが「人生に余白があるといいよ」っておっしゃってくれて、それに感銘を受けて。そこから余白制度を導入したんですよ。そしたら燃費が良くなって。超ありがとうございます。

yuji:いえいえ、こちらこそ。

田中:yujiさんは日本全国バーター鑑定の旅に出てたんですよね。

yuji:そうです。ホームの渋谷を離れて、外に出て個人鑑定をして。なおかつ普段はキャッシュで鑑定料をもらっていたんですが、それ以外で払ってもらうことにして。原始的な物々交換ですよね。そして人をつなぐのはTwitterとかホームページとかのデジタルで、アナログとデジタルのハイパーミックスみたいな。そんな企画をやってきたんですけど、いろんな人にお会いして300人ぐらいと繋がることができて。いろんな意味でブレイクスルーというかマインドセットが変わった感じでしたね。

田中:SNSではちょこちょこ覗いていたんですけど、実際どんな旅だったんだろうなーって。例えば宿とか、一日どういう風に過ごしてたのかなーって。

yuji:東京にいるときは、朝起きていつものルーティーンをしてお客さんを見て・見て・見て、連載の原稿を書いて就寝って感じだったんですよ。でも外に出ると、某バーターAさんとの待ち合わせが北口なのか南口なのかっていうところや、そこに行くまでに何時何分にどうするのかまで、僕一人で。その辺の事前チェックとか、宿の予約とかバーターさんを誰にするか決めたりとか、鑑定をインスタやホームページにあげる原稿書くみたいな。結構スパルタな自分を追い詰める感じでした。でも、一期一会じゃないですけど毎日違うところに泊まって違う景色を見て、あとは地元に人に教えてもらって一緒にご当地グルメを食べたりとか。それってやっぱりプライスレスというか。自分で旅行に行って旅行サイトに載ってたとこでご飯食べるのも、それはそれで楽しいと思うんですよ。でも、そこに第三者が加わることで全く違う景色になるのがありがたかったです。

田中:唯一無二ですよね、そういうのは。

yuji:抽象的な表現になるんですけど、僕の地元は香川で、どこ住んでるのって言われたら東京って答えるんです。逆に故郷はって聞かれちゃうと、もはやなんか故郷が日本になるというか。全国でいろんな人とご飯を食べたりして濃い時間を過ごしてきて、全国にマブダチを作ったような感じなんですよ。すごく実りがありました。

田中:場所が変わると普段と思考回路が変わるじゃないですか。普段じゃない生活をして、新しい発見とかありましたか?

yuji:人を鑑定する仕事なんで自分のことはわかってるつもりでしたけど、意外とこういうところに重きを置いてるんだなとか、こういうのが自分には必須なんだなという感じで、改めて自分を振り返ることができたのはあります。ホテル暮らしの方っていらっしゃるじゃないですか。僕もそういう感じはあったんですけど、外で暮らしてみて毎日違うベッドやマグカップ、空調のなかで過ごして「自分って毎日身の回りのものが変わるってちょっとノイズに感じるというか、意外とホテル暮らし向いてないんだな」ってことに気づいたんですよね。家とか買うつもりなかったんですけど、今はこだわりの詰まった家建てたいなとか設計したいなとか、マンションリノベーションしたいなみたいな感じに変わってきましたね。

田中:毎日違うマグカップってユウジさんじゃないと出てこない話ですよね。私の中ではパワーワードなんですけど。

yuji:取手とか厚さとか感触とかそういうところとかはこだわりがあるとは思ってましたけど、ホテル暮らしみたいなそういう状況下では受け入れられると思ってたんですよ。で、確かに受け入れられはしたんですけど、極限状態になった時に自分のがないときついってことに気づいて。それは大きな収穫だったなと思ってます。それに気づけただけで、この旅よかったなって思うくらいで。

田中:ちっちゃいことって意外と大きかったりしますよね。

天気予報を知るように「星占い」が生きる上での緩衝材になれたら

田中:じゃあ、まだまだ旅の余韻が残ってる感じですね。

yuji:「旅」ってワードは自分の中で切っても切り離せないと思っていて。18から海外に住んでいたので、まだ見ぬものを見たいというか自分の人生完全燃焼させたいみたいなのはあると思うんですよね。旅が終わって燃え尽きた感でバーンアウトするんじゃなく、休憩した後にまたどこかいきたいとか挑戦したいとか、あとは自分の中で燻(くすぶ)ってることは多いと思うので、もっと違うことにトライしてもいいんじゃないの、と思ってます。

田中:12月14日に新しい著書の「yujiの星読み語り」が発売されました。おめでとうございます。これ通算、何冊目の本ですか?

yuji:ありがとうございます。これは4冊目の本ですね。実は「星」っていつも言ってるくせに、これが初の星本なんですよ。

田中:そうですよね。今回はどんな本に仕上がりましたか?

yuji:何座がどうこうっていうのはいろんな先生がもう本を出してるので、僕らしい切り口がいいかなと思って。2018年、'19年、'20年って重要な星回りでして。レジェンド的な年なのでそこをちゃんと乗り越えるっていうのと、運気を味方につけるためのエッセイと、この世を渡っていく武器が分かっていれば怖くないよっていうオンリーワンの魅力を発見する方法っていうのをまとめていて。なんでそれをしたかというと、星って書こうと思えばめちゃくちゃ書けて、辞書みたいになっちゃうんですよ。でも、今必要なものにフォーカスしてそれがパッとわかる本になったと思います。

田中:これは、旅の最中に書いたんですか?

yuji:企画自体は去年の末ぐらいからあったんですけど、旅の合間に取材とか打ち合わせをして、晴れて年末に出版となりました。

田中:おめでとうございます。これから読むんですけど、yujiさんのTwitterを見ていて、専門的な星のことも書かれていてそういうのはわかんないんですけど、この本はそんな私でも読めますか?

yuji:読めます。ほとんど専門用語は載せてないです。ブログとかTwitterだと上級者の方も見てらっしゃいますし、ビギナーの方もいるので、わざと散らしてるんですよ。複雑な時もあれば、そうじゃないのもあるみたいな。その代わり本には、そういうのがないから読みやすいとは思います。

田中:最近星とか興味ないって人にあったんですけど、旅の中でそういう人に会ったりしました?どういう感じで星の良さとかを説明するのかなと思って。

yuji:僕がよくいうのは、星って天の気なんですよ。天を流れてる気流というか、それを読んでいるので。宇宙の気って書いてもいいんですけど。極端な話、星を信じているからといって地震が来たときに、その人が揺れないわけじゃないですよね?台風の時に無風にはならないですよね?台風とか地震と違う形で宇宙からの影響はあるんだけど、それを天気予報的に報道するっていうのを僕が始めたんです。誰でも影響は受けるので、だったらそれを知っておいて心が軽くなったり、そういう緩衝材とかブースターになればなと思っています。

田中:確かにちょっと調子悪いって思ってもyujiさんがそう言ってたら、なんだ、じゃあいっかなって思えるのはすごくありがたいですね。

yuji:「#すべて星のせい」みたいな。星のせいだからしょうがないじゃん、みたいな。僕らは地球という惑星の一員で地球の影響を受けているはずだから、それを一人だけ受けないのはおかしい話で。そこを伝えたいですよね。あとは変異スピリチュアルに寄せるとイヤな人はいるし、ガチガチのロジックにすると専門用語だらけになっちゃうし、その辺のバランスには気を付けていますね。

yujiの星読み語り
Feel the moment
放送局:interfm
放送日時:毎週土曜 24時00分~24時30分
出演者:田中里奈
番組ホームページ

ハッシュタグ:#feel897
メール:feel897@interfm.jp

※該当回の聴取期間は終了しました。

10年間で5兆円投資“国産旅客機”再挑戦 「技術におぼれるな。いいものが売れるのではなく、売れるものがいいものだ」石川和男が指摘

政策アナリストの石川和男が4月20日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送Podcast番組「石川和男のポリシーリテラシー」に出演。経済産業省が3月27日、次世代の国産旅客機について、今後10年間で官民あわせて約5兆円規模の投資を行うと公表したことについて「いいものが売れるのではなく、売れるものがいいものだ」という認識が必要だと指摘した。

スペースジェットの開発状況を視察した際の赤羽国交大臣(当時)令和2年1月19日  ~国土交通省HPより https://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_007313.html

経済産業省は3月27日、大臣の諮問機関である産業構造審議会の会合で航空機産業戦略の改定案を示した。そのなかで、次世代の国産旅客機について、2035年以降の事業化を目指し、今後10年間で官民あわせて約5兆円規模の投資を行うと明らかにした。国産旅客機の開発をめぐっては2023年2月、約15年かけて国産小型ジェット旅客機「三菱スペースジェット(MSJ/旧三菱リージョナルジェットMRJ)」の事業化を進めていた三菱重工業が事業からの撤退を表明している。

MSJの事業撤退表明から約1年、一部では「唐突」との声もあがるタイミングで政府が官民あげての国産旅客機事業化を掲げたことについて、ゲスト出演した元桜美大学客員教授で航空経営研究所主席研究員の橋本安男氏は「私は唐突とは思わない。(MSJの開発は)8合目まで行ったと言われているが、開発費を使い過ぎて事業性のめどが立たなくなって、撤退を余儀なくされた。ただ、それまでに獲得したノウハウや技術を無駄にするのはもったいない。放っておくと無くなってしまうので、残っているうちに糧にして次のステップに進むべきだ」と、今回の政府の戦略案を評価。一方で、世界では脱炭素を目指し、水素燃料電池を使った航空機の試験飛行が始まっているとして「日本にはスピード感が足りない。国が支援してでも、早くローンチ(販売や提供の開始)しないといけない」と指摘した。

また、約15年かけて事業化を進めたMSJが撤退を余儀なくされた背景について橋本氏は「市場の見極めに疎かった。ものづくりはすごいが、インテグレーション能力=事業を可能にする能力が足りなかったのだろう」と述べ、原因のひとつとして「最初に作った『M90(旧MRJ90)』が、アメリカのパイロット組合が設ける重さ39トン、座席数76席という“スコープ・クローズ”(航空会社とパイロット組合の契約の一部で、リージョナル航空機の機体重量や座席数などの制限値を定めたもの)の条項を見誤った」と言及。「製造過程で、この問題が解消されたと勘違いしていたことが大きかった。新たにこの条項に適合した『M100』を設計しなおしたが、『M90』の製造にかかった5000~6000億円と同等のコストが再度かかるという負担が重く、頓挫した」と経緯を詳細に述べた。

石川がアメリカの型式証明取得をめぐって、当局に「いじわるされたのでは?」との見方を指摘すると、橋本氏は「それはうがちすぎだし、負け惜しみ。謙虚になるべき」ときっぱり。「ブラジルやカナダのメーカーは、アメリカのボーイング社と競合するような機体でも、ちゃんとアメリカの型式証明を取っている」と指摘した。

石川は、今後の国産旅客機開発の再挑戦について「日本は技術的に素晴らしいものがたくさんある。航空機以外にも、携帯電話やスマートフォンも本当は技術的にはすごいのに、技術におぼれてしまってコストをかけすぎてしまって、“こんな高いもの、高いレベルの機能はいらない”となってしまう。いいものが売れるのではなくて、売れるものがいいものだ」と持論を述べた。

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