「土曜・日曜中央競馬実況中継」「ジャイアンツナイター」でおなじみ、 ラジオ日本が誇る看板アナウンサー2人が、『わたしの図書室』で太宰治作品の朗読に挑戦!
ラジオ日本『わたしの図書室』に、ふだんは中央競馬、プロ野球の実況中継で大活躍している、いわゆる“局アナ”の細渕武揚と矢田雄二郎が出演する。挑戦するのは、太宰治の作品。太宰らしい自虐ネタ満載の「服装に就いて」、そして、風刺のきいた異色作「貨幣」。それぞれの持ち味を生かした朗読を披露する。
【矢田雄二郎アナウンサーが朗読する「服装に就いて」】
12月12日(木)の放送では、矢田雄二郎アナウンサーが、太宰治作「服装に就いて」を朗読。父親が多額納税による貴族院議員を務めたほど裕福な家に生まれ、贅沢に育った太宰治は、着るものにも実はただならぬこだわりを持っていた。売れない時代に貧乏をしても「人絹など決して着なかった」という家人の証言もある。しかし、親兄弟の庇護を離れ都会に出てからは、質屋通いを余儀なくされる生活で、長靴ひとつにも田舎者としての劣等感を感じずにはいられなかった。「服装に就いて」は、大都会・東京で、ああでもない、こうでもないと独りオシャレに苦悩する男(おそらく太宰自身)を自虐的に描いた随筆的作品。
矢田雄二郎アナウンサー。この作品を朗読した感想は?
この服を着たら相手にどんな印象を持たれるだろうか…場に合っているだろうか…
服装選びは、自分も含め多くの皆さんがたびたび頭を悩ませることではないでしょうか。
この作品では太宰治の『オシャレに苦悩する姿』を描いていますが、
誰もが知る文豪も我々と変わらない面があるのだなと身近に感じさせてくれる内容だと思います。
沢山の方が共感できる作品だと思いますのでぜひお楽しみ下さい。
【放送内容】毎週木曜日23:30~24:00
<2024年12月12日(木)放送>
太宰治「服装に就いて」
朗読:ラジオ日本 矢田雄二郎アナウンサー
- わたしの図書室
- 放送局:ラジオ日本
- 放送日時:2024年12月12日 木曜日 23時30分~24時00分
- 出演者:矢田雄二郎(ラジオ日本アナウンサー)
-
番組ホームページ
※該当回の聴取期間は終了しました。
【細渕武揚アナウンサーが朗読する「貨幣」】
新年初回の放送、1月2日(木)の『わたしの図書室』では、2024年に新しいお札が発行されたことにちなんで、細渕武揚アナウンサーが太宰治作「貨幣」を朗読する。終戦まもない1946年(昭和21年)、太宰が37歳のときの作。
「お金の女王」としてこの世に誕生した百円札がたどる数奇な運命を描いた短編小説。“女性”に擬人化された百円札が自らの言葉で体験を語っていく。戦時下の日本で、時に自殺願望の医学生に、時に闇屋の婆さんに、さらにめぐりめぐって酒癖の悪い陸軍大尉に…人から人へ、手から手へ旅するお札。さて、ぼろぼろに疲れ果てた百円札のたどり着くところは?
ふだんは競馬・プロ野球などで歯切れのよい実況を聞かせる細渕アナが、女言葉を操っての朗読は聞きもの。
太宰治作「貨幣」を朗読した細渕アナウンサーは……
もしお金が喋る事ができたら、一体どんな事を話すのでしょうか。新札は誇らしげ?少し破れたお札は悲しげかもしれません。今回の主人公はお札、意思のあるお札です。お札から見た世の中は···。そしてお札は戦時中の日本の何を見て何を感じたのか。お札にとっての尊さとは、幸せとは?お札が人間にとって大切な事を教えてくれます。私もお札に共感しながら読んでいました。太宰治の着眼点の鋭さと奥深さも感じて頂けると嬉しいです。
- わたしの図書室
- 放送局:ラジオ日本
- 放送日時:2025年1月2日 木曜日 23時30分~24時00分
- 出演者:細渕武揚(ラジオ日本アナウンサー)
-
番組ホームページ
※放送情報は変更となる場合があります。
【放送内容】毎週木曜日23:30~24:00
<2025年1月2日(木)放送>
太宰治「貨幣」
朗読:ラジオ日本 細渕武揚アナウンサー