下北沢とともに生きる 小田急電鉄・向井隆昭さん

©KBS京都

HIKAKIN、はじめしゃちょーはじめ数多くの人気クリエイターが所属し、日本のYouTuberシーンを牽引するUUUMの創業者、鎌田和樹が初のパーソナリティを務めるラジオ番組『コドモゴコロ研究所』。今回は、小田急電鉄株式会社まちづくり事業本部エリア事業創造部の向井隆昭さんをゲストにお迎えしました。

向井さんによると、「まちづくり事業本部」とは鉄道に乗ってきてもらう目的を作る部署。建物を建てたりするだけでなく、エリアに来たくなるソフト、コンテンツを作る取り組みをされています。

もともとまちづくりにかかわりたくて鉄道会社への就職を志した向井さん。最初は海老名駅の開発にかかわり、2015年から下北沢エリアのまちづくりに取り組まれています。全国的に有名な下北沢というエリア。高層ビルや大規模施設がなく、小さな個人商店が立ちながらぶ町並みは、通常のまちづくりとはまた違った考え方が必要です。向井さんは、自分たちがやりたい開発を地元に理解してもらうのではなく、地元の人がこのまちをどうしたいかを聞こうと考え、下北沢に頻繁に足を運び、地元の人と一緒に飲むなどコミュニケーションを重ねてこられました。

東北沢から世田谷代田まで続く全長1.7キロにわたる小田急線の線路跡地。向井さんたちが手掛けた、まちづくりは低層の建物が立ち並び、全国チェーン店ではなく個性的なお店がテナントに入った、下北沢らしいものになりました。

施設の新規開業が一通り終わり、一旦は落ち着いたようにみえる下北沢のまちづくりですが、「まちづくりに終わりはない」と向井さんは語ります。昨年9月には直径7mの月を下北沢の空に浮かべる「ムーンアートナイト下北沢」というイベントを仕掛けるなど、下北沢を盛り上げる活動を続けておられます。

向井さんはプライベートでも、当時下北沢に住んでいた奥様と結婚され、いまは下北沢の近くで暮らしているそう。仕事を通じ「まちに育ててもらっている」と語る向井さんと北沢との縁はまだまだ続きそうです。

 

小田急電鉄向井隆昭さん出演の「コドモゴコロ研究所」2回目の放送は、2月26日23:30から。1回目の放送も2月26日までradikoでお聴きいただけます。オリジナルNFTもだたいまプレゼント中ですので、番組Twitterrも要チェック! ラジオでもradikoでも是非お聴きください!

小田急電鉄 ホームページ

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コドモゴコロ研究所
放送局:KBS京都ラジオ
放送日時:毎週日曜 23時30分~24時00分
出演者:鎌田和樹、曽田茉莉江【ゲスト】向井隆昭(小田急電鉄)
番組ホームページ
公式Twitter
公式YouTube

ハッシュタグ #コドモゴコロ研究所

※該当回の聴取期間は終了しました。

天才物理学者の生涯を描いた映画「オッペンハイマー」の見どころは?

4月19日「長野智子アップデート」(文化放送)、午後4時台「ニュースアップデート」のコーナーでは、詩人のアーサー・ビナードさんを招き、世界初の原子爆弾を開発した「原爆の父」として知られる理論物理学者ロバート・オッペンハイマーの生涯を描いた伝記映画「オッペンハイマー」について話を伺った。

長野智子「アーサーさんが今日のお話のテーマで映画『オッペンハイマー』を選んでくださったのは、これはどういう思いからですか?」

アーサー「たぶん人生でハリウッド映画を褒めるのは、これが一番最初かな(笑)」

鈴木敏夫「(アーサーさんが)映画褒めてるのを聞いたことないです、いままで」

長野「あらっ!すごいね、『オッペンハイマー』。どこが一番褒めたいところですか?」

アーサー「物理学を映画で面白く描くってありえないと思っていたんですよね。物理学って、いちばん具体性を持たない学問なのに、その技術的なところもセリフと映像で描けているんですよ。しかも面白いんですよ。この映画は、核兵器を使った時の話とかキューバ危機をギリギリ回避したとか、そういうところじゃなくて『開発』なんですよ」

長野「はい。科学者たちの話ですもんね」

アーサー「開発プロジェクトって面白いの?だいたい面白くないんですよ。だけどこの映画は大きな予算がついて大きなプロジェクトが組まれて、しかもフィクションの次元でストーリーと大義名分が作られて、そういう開発プロジェクトの仕組みを描いているんですよ、面白く。セリフがアクションの代わりに起きる」

長野「あと、ちょっと時代が行ったり来たりしながらね?」

アーサー「行ったり来たりしすぎ!!『ノーラン何やってる!?またタイムスリップするか?あぁー!!』って、3時間の中で何回行ったり来たりするかわかんないんですよ」

長野「だからちょっと混乱する人もいますよね?」

アーサー「混乱しない人が不思議なんだけど、それでもついていっちゃうわけ。なんでかっていうと、この人たちがやってることがとっても大事なことなんだけど、ある意味とってもくだらないことなんだよ。でも、みんな一人一人の登場人物が、オッペンハイマーも含めて板挟みなんだよね」

長野「そうですそうです」

アーサー「巨大な国家権力、科学技術、自分の持ってる倫理、自分の恋愛中の女性、それが全部絡み合うわけ。だから自分もその中に身を置くことができる。そうすると結果的に、僕らが80年前のアメリカ最大の国家機密、そして人類史上最大の粉飾決算によって行われた前代未聞の開発プロジェクトのインサイダーになれるんですよね」

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