妊娠中に気を付けておきたい、日常生活の行動とは?

「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(7月14日放送)に、公益社団法人・日本産婦人科医会会長の木下勝之が出演。妊娠中に気を付けることについて語った。

淵澤)今回は、主婦の友社から出版された木下会長監修の『いちばんよくわかる妊娠・出産』を参考に、妊娠中に気を付けることについてお伺いします。まずは「自転車」ですが、これは?

木下)どの時期に乗るか? ということですよね。妊娠初期のお腹が目立たないときなどは、乗っていけないということはないと思います。お腹が大きくなる中期以降ですと、バランスの点でよろけてしまう。また突然、横から人などが飛び出してぶつかり、倒れてお腹を打つなどの心配があります。常識的なところで対応なさればいいと思います。

淵澤)続いて気を付けること、「お風呂掃除」とは?

木下)どんなお風呂かにもよります。普通はブラシなどで掃除しますが、けっこうお腹にチカラが入りますから、そういうときはご主人にやってもらうといいと思います。

淵澤)「ネットサーフィン」というのは?

木下)やってはいけないというより、時間を決めること。あまり同じ姿勢でパソコンに向かっているのは感心しません。最近はスマホですね。それ自体が胎児に悪影響を及ぼすということはありませんが、あまり夢中にならず、他のこともやった方がいいのではないでしょうか。

淵澤)同じ姿勢ですと、体が固まってしまいますよね。

木下)それはあるかもしれませんね。時間を決めて、長時間やらない方がいいです。

淵澤)最後に「クルマの運転」、これは?

木下)先ほどの自転車と同じで、妊娠の早い段階ですと問題ないと思います。急停車してお腹をぶつける可能性はゼロではありません。危険性を考えると、初期の段階ぐらいまでがいいかなと。陣痛のときにご自身で運転されて来た、という方もいらっしゃいましたが、それは例外として。クルマの運転も時期を見て、分娩が終わるまではやめておくなど、常識の範囲内で決めてみてはいかがでしょうか。

すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト
FM93AM1242ニッポン放送 日曜 6:04-6:13

radikoのタイムフリーを聴く

「ベートーベン=才能の人」ではなかった!?

4月24日「長野智子アップデート」(文化放送)、午後4時台「ニュースアップデート」は毎日新聞論説委員の小倉孝保さんが、「ベートーベンに音楽の才能は確認できなかった」というニュースについて解説した。

長野智子「(ベートーベンに音楽の才能がないって)大谷翔平選手に野球の才能は確認できなかった、というぐらいビックリします(笑)。ベートーベンですよ?」

小倉孝保「ベートーベンって相当、音楽的には能力高いですよね」

長野「それはそうですよ(笑)」

鈴木敏夫(文化放送解説委員)「宮廷音楽を我々、大衆の音楽にしてくれた功労者ですよ」

小倉「ベートーベンって18世紀の末から19世紀の初めにかけての、ドイツで生まれた人なんですけど、髪の毛がまだいくつか残っているんです。5、6箇所にあるらしくて。その髪の毛を集めてきて、数年前からDNAの鑑定検査というのが、あちこちの大学で行われているようです。去年でしたか、最初に発表されたのは、どんな病気にかかっていた可能性があるのか、体調はどうだったのか、という話で」

長野「はい」

小倉「彼は鉛中毒で難聴になったんじゃないか、という説があったんですけど、それは否定されたんです。髪の毛からまったく鉛は出なかった。むしろ遺伝子的には肝臓が悪かったんじゃないか、と。恐らくB型肝炎にかかっていて。ベートーベンってすごくお酒を飲んでいたらしいんです。お昼からワインを大体ボトル1本飲んでいた」

長野「そうなんですか(笑)」

小倉「難聴云々というよりも飲みすぎだった感じらしいんです。それは既に発表されているんですけど。今回発表されたのが、また別の大学なんですけど、いろいろDNA検査していても、これという音楽的才能が見つかっていないんです」

長野「音楽的才能はDNAでわかるものなんですか?」

小倉「10年ぐらい前からDNA鑑定の能力が上がるなどして。今回は1万4000人ぐらいのDNAのデータがあって、その中から、リズム感の高い人はこういう集団だとか、そういうデータがあるらしいんですよ」

長野「データが集積されているから……」

小倉「そのデータと合わせたところ、遺伝子的に、特にリズムやビートに関しては、ベートーベンは劣っていたんじゃないか、という。もともと音楽才能が飛び抜けて高かったわけじゃないかもしれないんです。彼の場合はお父さんも音楽家でしたから、音楽を聴いたときにどういう行動をしなさい、とか。彼はピアノもしていて、すごく上手でした。彼の音楽的才能というのは、生活習慣のほうで、生まれたあとから培われていったんじゃないか、という見方が強まっているらしいんです」

長野「それってうれしい情報というか。本当に一握りの限られた天才がいて、ほかは一般人みたいな。天才は特別な遺伝子を持っているのかと思いきや、むしろ生まれたあとの環境から天才が育まれる、という」

小倉「そういう学説のほうが強まっているみたいですね」

Facebook

ページトップへ