及川光博、MISIA、サカナクション・山口一郎が語る「いま、音楽にできること」

ニッポン放送で、4月18日(土)に特別番組『いま、音楽にできること』が放送された。新型コロナウイルスで大きな影響を受けたエンタメ・音楽業界。この3時間の特番では、エンタメ・音楽業界の主要3団体のトップが今の現状について語り合ったほか、第一線で活躍するアーティストたちが、それぞれの立場から考える「いま、音楽にできること」を発信した。

ニッポン放送特別番組『いま、音楽にできること』

ニッポン放送特別番組『いま、音楽にできること』4月18日(土)17時40分~20時40分 生放送

一般社団法人日本音楽事業者協会会長・堀義貴氏、一般社団法人日本音楽制作者連盟理事長・野村達矢氏、一般社団法人コンサートプロモーターズ協会会長・中西健夫氏の3人の鼎談を受け、サカナクションの山口一郎が登場。アーティストの視点からいま感じていること、音楽業界への提言など、3団体のトップと語り合った。

サカナクション・山口一郎

「音楽の復興をやっていかなきゃいけない」サカナクション・山口

山口は、全国ホールツアー『SAKANAQUARIUM2020″834.194 光”』の延期や中止が決定しているが、今こそ、「音楽がどういう性質のものなのかを知ってもらえるチャンス」とし、「エンタメが文化として、いかに人々にとって大切なものなのかを説得していく、説いていく時期がきている。これまで怠ってきた部分を伝え直していくことが大事」と語った。そして、山口が「今聴いてもらいたい1曲」として、ボブ・ディランの「Blowin’ in the Wind」を選曲。「社会に文化の大切さを理解してもらうこともミュージシャンとしてやっていかなきゃいけない」と語った。

コンサートプロモーターズ協会・中西健夫会長/日本音楽制作者連盟・野村達矢理事長/サカナクション・山口一郎/日本音楽事業者協会・堀義貴会長

そして、「人間が最初に触れる文化は音楽だと思うんですよ。生まれて、お母さんが赤ちゃんを抱いて、子守唄から始まる。人間の中に、あまりにも近すぎて意識できなくなるほど近いものが音楽。これが必要なのか、必要じゃないのかわからなくなるくらい染み込んでいるんですよね」と音楽と人間の根源的な結びつきを説明、「その感覚を呼び戻してあげることが、ミュージシャンとしてできること。街を歩いていて、一切音楽がなくなったときに、寂しいなと思う」と音楽の“復興”への意気込みを語った。

MISIA

MISIA「音楽は心の栄養」

続いては、MISIAがテレワークでゲスト出演。新型コロナウイルスの影響を受け、「今こそ、人としての行動が問われる時代」と語ったMISIAは、自身のホームページでの『あなたにスマイルプロジェクト 〜大切な誰かにスマイルを届けよう〜』の活動について報告。海外では音楽を通して思いを共有している一方で、日本ではそういった動きが少ないことを振り返り、「みんなが辛いし、みんなが頑張っているってことを感じるだけでも人はすごく元気になれます」と訴えた。さらに、「人間が生きていく上で、体の栄養だけでなく、心の栄養がないと生きるのが辛い」と話し、“音楽の力”を伝え続けていきたいと語った。そして「わたしたちは形を変えてでも、明日へと歌い続けていきたい。みんなと頑張っていきたい」と強い思いを述べた。

及川光博

“遠隔ハグ”で愛を届けるミッチー

続けて、歌手で俳優の及川光博がテレワークでゲスト出演。登場して早々、「今、ミッチーは寂しいです」と率直な思いを切り出し、4月以降のワンマンショーツアー『SOUL TRAVELER』の9公演が開催延期になったことや、自身が出演するドラマ『半沢直樹』の撮影が中断になったことに触れ、「自分の中のパワーを持て余している毎日」と語った。しかし、「表現欲求や創作意欲を失わないように、なるべくなら楽しく時間を過ごそう」と、スタッフやファンに伝えた及川は、現在準備中のワンマンツアーは中止せず、延期する意向を示した。そして「エンターテインメントは生きていく上では必要な産業ではないかもしれない。けれでも、幸せになるためには必要不可欠だと思うんです」と吐露。最後は「いつの日か、笑顔で一緒に歌って踊って笑って泣ける日を信じて、会えない時間に愛を育てましょう」とリスナーに語りかけながら、及川の得意技だという“遠隔ハグ”を交わして締めくくった。

Little Glee Monster

2週間ぶりに会った Little Glee Monster

そして、なんとメンバーが会うのが2週間ぶりという Little Glee Monster は、ニッポン放送地下のイマジンスタジオからスペシャル生ライブを実施。メンバー間の距離を空け、仕切りも立てるという環境のなかで、爽やかな歌声を届けた。

なお今回の番組では、スタジオが“三密”にならぬよう、感染症対策が施されたスタジオにて出演者同士の距離や換気などしっかりと対応した上で、テレワーク出演や中継出演なども行い、実施された。

ニッポン放送特別番組『いま、音楽にできること』

【番組概要】
■タイトル:ニッポン放送特別番組『いま、音楽にできること』
■放送日時:4月18日(土)17時40分~20時40分 生放送
■出演者:
(司会)垣花正
堀義貴(一般社団法人 日本音楽事業者協会会長)
野村達矢(一般社団法人 日本音楽制作者連盟理事長)
中西健夫(一般社団法人 コンサートプロモーターズ協会会長)
(ゲスト)及川光博、
MISIA、山口一郎(サカナクション)、Little Glee Monster
■番組メールアドレス:music@1242.com
■番組ハッシュタグ:#いま音楽にできること

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コロナ終息後のエンタメの未来とは ~ エンタメ・音楽業界3団体のトップが生放送で熱く語った3時間

ニッポン放送で、4月18日(土)に特別番組『いま、音楽にできること』が放送された。新型コロナウイルスで大きな影響を受けたエンタメ・音楽業界。この3時間の特番では、エンタメ・音楽業界の主要3団体のトップが今の現状について語り合ったほか、第一線で活躍するアーティストたちが、それぞれの立場から考える「いま、音楽にできること」を発信した。

日本音楽制作者連盟・野村達矢理事長/日本音楽事業者協会・堀義貴会長/コンサートプロモーターズ協会・中西健夫会長

ニッポン放送特別番組『いま、音楽にできること』4月18日(土)17時40分~20時40分 生放送

新型コロナウイルスの影響で、大型コンサートから小規模のライブハウスをはじめ、数多くのエンターテインメントに関わる分野が営業休止にせざるを得ない現状を受け 、エンタメ・音楽業界を支える3つの団体から、一般社団法人日本音楽事業者協会会長・堀義貴氏、一般社団法人日本音楽制作者連盟理事長・野村達矢氏、一般社団法人コンサートプロモーターズ協会会長・中西健夫氏がスタジオに登場。番組は3人の鼎談で始まった。

日本音楽事業者協会・堀義貴会長

新型コロナウイルスの自粛要請を受けて、堀氏は「ドラマの収録も止まって、バラエティも出演者を減らし、ロケもできない。ほとんどのタレントの仕事が減少している」とし、さらにスポーツとエンタメ業界合わせて3300億円の損失を受けていることを受け 、野村氏は「一つの業界が吹っ飛んでいる数字」と語った。

コンサートプロモーターズ協会・中西健夫会長

また、「これだけ人の動きを止めている産業はない」と話した中西氏は、2月26日の政府からの自粛要請は大きなターニングポイントだったとし、「“不要不急”という言葉に我々のジャンルが入れられたことに傷ついたが、人の命に関わるため、延期はせざるを得ないと苦渋の選択だった。しかし、ここまで長引くとは思わなかった」と、出口の見えない戦いとの認識を明かした。堀氏は「ネットでの反応のなかには、生きるためにエンタメはいらないという意見があり一番傷ついた。世の中の人に自分たちの仕事がいらないんだと言われたようでとてもショックだった。」と率直な気持ちを述べた。

その後、ライブが“不要不急”の扱いを受けたことが『悔しい』というリスナーからのメ ールが紹介された。そのリスナーに深く共感した堀氏は、「(ライブが)必要な人もいることも想像してほしい」と訴え、野村氏は「生きるための“衣食住”としてだけでなく、生きがいを感じるきっかけ、生きる糧になっている」とし、“精神的な健康”を支えているという面でも大きな役割を果たしているはずだと語った。また、中西氏は、「東京ド ームでライブをすれば、そこに関わる会社は30社以上ある、大きいフェスなら100社以上。そこにまつわる方々の雇用も含めて支えている」とし、「どれだけ多くの人々関わっているか」を伝えて いきたいと話した。

日本音楽制作者連盟・野村達矢理事長

野村氏は「コロナウイルスは1人1人が気をつければ、感染拡大は防げること」を訴えるため、『#春は必ず来る』というハッシュタグでの発信を始めた。多くの人に浸透し、エンターテイメントがやれる使命、エンタメは強い力を持っていることが証明されたと思うと語った。

また、中西氏は今後について、「アーティストは個人でSNSの活動を通して音楽を発信することはできるが、ライブに関わる音響・照明・美術といったスタッフは関われない。そこを守るスキームを考えないと、再開したときに人がいなくなってしまう可能性がある。まずは自分たちがやれることをやっていきたい」と力強く話した。

最後、堀氏はコロナウイルスそのものの恐ろしさを訴え、「今は生きることが先だと思う。このウィルスは人を追い込む。今は、ミュージシャンがなんとしてでも生き延びて、人々がほんわかするものを流さなければいけない」とし、「今できることは“生き残ること”。それをサポートするのが“音楽”」と強調し、3人の鼎談は終了した。

コンサートプロモーターズ協会・中西健夫会長/日本音楽制作者連盟・野村達矢理事長/サカナクション・山口一郎/日本音楽事業者協会・堀義貴会長

3人の鼎談のあとは、サカナクションの山口一郎が登場。アーティストの視点からいま感じていること、音楽業界への提言など、3団体のトップと語り合った。

MISIAと及川光博は、テレワークにて出演し、今の現状を語った。 Little Glee Monsterは、中継にて歌声を届けた。

Little Glee Monster

番組のハッシュタグ『#いま音楽にできること』には、賛否を含めて積極的な意見が投稿され、番組でも随時、紹介された。なお今回の番組では、スタジオが“三密”にならぬよう、感染症対策が施されたスタジオにて出演者同士の距離や換気などしっかりと対応した上で、テレワーク出演や中継出演なども行い、実施された。

ニッポン放送特別番組『いま、音楽にできること』

【番組概要】
■タイトル:ニッポン放送特別番組『いま、音楽にできること』
■放送日時:4月18日(土)17時40分~20時40分 生放送
■出演者:
(司会)垣花正
堀義貴(一般社団法人 日本音楽事業者協会会長)
野村達矢(一般社団法人 日本音楽制作者連盟理事長)
中西健夫(一般社団法人 コンサートプロモーターズ協会会長)
(ゲスト)及川光博、
MISIA、山口一郎(サカナクション)、Little Glee Monster
■番組メールアドレス:music@1242.com
■番組ハッシュタグ:#いま音楽にできること

★今回の特別番組『いま、音楽にできること』は、radikoのタイムフリー機能にて1週間後まで聴くことができる。
http://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20200418174000

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