元テレ朝の現職・三反園氏が敗れたわけ~辛坊治郎がその背景を解説<鹿児島県知事選>

キャスターの辛坊治郎が7月13日(月)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。12日投開票された鹿児島県知事選で2期目を目指した現職の三反園訓氏が敗れたことについて、その“構造”と“要因”を解説した。

4月25日から接客を伴う飲食店に休業を要請することを明らかにした鹿児島県の三反園訓知事=4月22日午後、鹿児島市 ©共同通信社

現職の知事の2期目はよっぽどじゃないと落ちないはずが……

任期満了に伴う鹿児島県知事選挙は、新人で元経済産業局長の塩田康一氏が現職の三反園訓氏を破り当選した。

辛坊)三反園さん、テレビ朝日の『ニュースステーション』の政治担当キャスターだった方ですね。

大きい声では言えないのですが……現職の知事の2期目はよっぽどじゃないと落ちないのです。現職知事はすごく強いのですよ。2期目で落ちたと言う話を聞いたことがないくらいです。小池さんはこのあいだ(東京都知事選)、すごい票でしたよね。あれがまさに現職知事の2期目なのですよ。ところが、三反園さんは2期目で落ちてしまったのですね。

なぜ落ちてしまったのかというと、構造的なものがありまして。『ニュースステーション』というと、どちらかと言うと反政府、反自民というようなものを売りにしている番組ですよね。そこで大活躍をされたキャスターなわけですよ。1期目はそれを全面に出して、自民・公明の候補を敵に回して、反原発で当選したにもかかわらず、今回の選挙では、自民・公明に推してもらった。1期目(の選挙)では川内原発をやめるということを公約に掲げたのに、知事になった瞬間に「再稼働でいいのではないか」という話になって、いちばんの公約がグズグズになったうえに、元々反政府系で売っていたキャスターなのに、2期目の戦いで自民と公明が後ろについてしまったという。そうすると、自民と公明の支持層からしても、「え? 元テレ朝じゃないか。あれだけ悪口を言っておいて、自民・公明に推されるのか」となります。

逆に言うと、市民団体で前回の知事選でこの人の当選の原動力になった人たちにとって、「原発で裏切ったうえに、2期目は自民・公明に推されて出るのか」という構図になったら、もう選挙にならないのですよ。だから盤石で絶対に強い現職知事が、これだけの有名人でも2期目の選挙でまさかの落選と。

この構図になったら、もう選挙にならないが……

辛坊)ということですが……私、三反園さんと1回焼き鳥屋さんでご飯を食べたことがあるのですよ。そんなに悪い人ではなかったのですよ。別に悪口を言うつもりは毛頭ないのだけれど。結果的にそういう背景があったという話です。

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国会議員のあるべき姿 「そろそろ地元利益ではなく、国益や未来像を示せ」辛坊治郎が苦言

キャスターの辛坊治郎が3月28日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。国会議員のあるべき姿に言及し、「そろそろ地元利益ではなく、国益や未来像を示せ」と苦言を呈した。

記者会見する自民党の二階元幹事長=2024年3月25日午前、東京・永田町の党本部 ©共同通信社

辛坊)国会議員の役割について、今のままでいいのかということについて、改めて考えさせられました。きっかけは、自民党の政治資金問題を巡り、自民党の二階俊博元幹事長(衆院和歌山3区)が次期衆院選に出馬しない意向を表明した25日の記者会見です。

国会議員はそろそろ、地元の利益になることに必死になるのではなく、日本のことをトータルに考え、それが持続可能かどうかを決断できるようにならないといけません。地方議員ではないのですからね。日本全体の国益や未来像を示し、その実現のために頑張る政治家が現れないと、この国に未来はないです。

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