「エイズかも」と思ったら……匿名で受けられる「無料HIV検査」

東京都医師会広報委員で国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター(ACC)治療科長の菊池嘉氏が6月30日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。HIV感染症の検査について解説した。

※画像はイメージです

無料・匿名で受けられるHIV検査

飯田浩司アナウンサー)HIV検査は匿名で受けられるということですが、検査システムはどのようになっているのでしょうか?

菊池)インターネットが使える方であれば、「HIV 検査 相談マップ」と入れていただくと、全国の保健所が出てきます。東京都であれば、「東京都新宿東口検査・相談室」が平日夜間と土日の日中、それから「東京都多摩地域検査・相談室」が土曜日にHIVと梅毒の即日検査を無料・匿名で実施しています。

飯田)結果はどうやって知ることになるのですか?

菊池)新宿東口の場合は、1週間後以降に来ていただいて結果をお知らせします。多摩の方は即日検査で、怪しい場合には医療機関をご紹介するということになっています。

飯田)匿名で検査を受けるということは、検査番号のようなもので照会するという形なのでしょうか?

菊池)そうですね。

感染した可能性のある行為から60日以降に検査 ~「2度検査」のすすめ

飯田)検査はどのようなタイミングで受けたらいいのでしょうか?

菊池)以前は「感染しただろう」という行為から90日と言われていましたが、最近の検査では60日でほとんどの人が陽性になるので、それぐらいの期間を空けて検査すれば確実です。心配であれば、早めに1回検査をして、期間を経てから2度目の検査を受けることを私自身はお勧めしています。

菊池嘉氏、飯田浩司アナウンサー

新型コロナの影響でHIV検査の受診控えが発生

飯田)コロナ禍以降、がん検診などの受診控えがあり、発見が遅れるのではないかと心配する声がありますが、HIVの検査ではいかがでしょうか?

菊池)はっきり言って大打撃ですね。新型コロナ感染症の名称はCOVID-19ということで、2019年に病原体がわかったわけですが、そのころまでは全国で10万~15万件の検査が行われていたのです。しかし、2020年には5万件以下に落ち込んでしまいました。

飯田)10万件くらい減った。

菊池)単純に半分~3分の1の検査数になってしまいました。そのために発生する人の数も減っているのではないかと考えています。保健所ではコロナ対応のために無料検査を行えない施設がたくさんあります。それは致し方ないと思いますが、このような有事のときにこそ、いろいろなものを維持できる体制が日本の医療には必要なのではないかと思います。

飯田)リソースを新型コロナウイルスの方に割かねばならず、やむなくというところですね。

菊池)保健所も人数が決まっているので、人が足りないのは当然だと思います。

「HIV検査・相談マップ」から検査できる医療機関を探すことができる

飯田)医療機関で検査できるところもあると思うのですが。

菊池)検査を自費で行ってくださるところや、無料のところを探して行っていただきたいと思います。先ほど申し上げた「HIV検査・相談マップ」を検索していただければ、検査できる医療機関を全国から探すことが可能です。リスナーのなかにご心配な方がいらっしゃいましたら、試していただければと思います。

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