衆議院政治倫理審査会の開催が見送りに。重要な経済問題は放置に。

2月28日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、きょう予定されていた衆議院政治倫理審査会の開催が見送られることになったというニュースについて意見を交わした。

自民党派閥の政治資金規正法違反事件を受けた政倫審・衆議院政治倫理審査会を巡り、与野党で大筋合意していたきょうの開催が見送られることになった。与野党が審査の公開のあり方について合意できなかった。政倫審の開催がずれ込むことで、2024年度予算案は年度内の成立が確実となる3月2日までの衆議院通過は厳しい情勢となった。
岸田総理は「今審議されている予算案は、震災対応、あるいは賃上げなど、国民生活にとって極めて重要な予算案だ。一日も早く衆議院を通過させ、年度内成立を確実なものにするため、与党としても全力で取り組んでいきたい」と述べている。

寺島尚正アナ「このあたり与野党のせめぎあいが続いてますねえ」

森永康平「そうですねえ。『うしろめたくないんだったら、公開してさくっと終わらせなさいよ』と。ただそれだけですね」

寺島「ぐずぐずぐずぐずしてるという風に映りますもんね」

森永「それをやればやるほど『何かあるんだろうな?』と、勝手に勘繰られるじゃないですか。もし何も無いんだとしても。悪手ですよね」

寺島「はい。この政倫審というのが、立つ側、喋る側が、身の潔白を証明する場でもあるわけですから。それこそある新聞では『尻込み』なんて風にタイトルを付けられるぐらい、非常にスピードが遅いということですから。これ今、森永さん指摘の通り、『どうして遅いの? ……ということは!』と、勘繰らざるを得ないという」

森永「そうなんです。だから逆説的に『ちょっと、やっちゃってますわ!』っていうメッセージに見えちゃうんですよね(笑)」

寺島「見えますものねえ! それでポイントとしては『テレビ中継をして公開しろよ』と野党は言ってるわけですよね。『いや、元々公開するもんでも無かったし、今までも』って言うのが自民党の言い方であって。で、『じゃあわかりました、2人先にやりますよ』って言ったら自民党の中から今度は『ちょっとそれも……』って言うようなね。非常に何かこう、『うーん、何してるんですか!』っていう」

森永「しかも、この間も経済的な問題というのがいっぱい出て来てるわけなんですよね。これはこれでやるべきなんだけど、本来貴方たちの仕事じゃないっていうか、やるべきことをやろうよと。それが出来なくなってしまっている、これに引っ張られて。『その時点で職務放棄になってますけど、大丈夫ですか?』って言うところもありますね」

寺島「そうですねえ。ここはもう、政治家としても何としても頑張っていただきたいですね」

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イカの血はなぜ赤くないの?

ふらっと こども電話相談室 2024年2月28日放送

TBSラジオで長年親しまれた名物企画「全国こども電話相談室」(1964年~2008年)のコンセプトを受け継いだコーナーです。パンサーの向井慧が「電話のおにいさん」となって、毎回、様々な質問に合わせた頼もしい先生をお呼びしています。今回の質問は・・・

Q. イカの血はなぜ赤くないんですか?(東京都 みつひこくん 7歳 小学1年生)

(回答した先生)鈴木香里武さん/岸壁幼魚採集家

向井おにいさん:みつひこくんは、将来の夢は何かあるんですか?

― パイロット。

向井おにさん:おお、すごいですね。なんでパイロットになりたいと思ったの?

― 飛行機が好きだから。

向井おにいさん:みつひこくんの質問、イカの血が赤くないことをなにで知ったの?

―お母さんが料理してるところを見たから。

向井おにいさん:何色だった?

― 透明。

向井おにいさん:透明・・・。

― うん、そう。

香里武先生:みつひこくん、よく気づいたね。そもそも、ぼくたち人間の血は赤いよね。なんで人間の血が赤いんだろうって考えたことはある?

― わかんない。

香里武先生:これね、ぼくたち人間が生きるためには酸素っていうものが必要なのね。酸素って聞いたことある?

― ある。

香里武先生:息を吸うときに空気の中から酸素っていうものを体の中に取り込むんだよね。そして全身に運んでいかなきゃいけないんですね。

― うん。

香里武先生:それで、酸素は自分で体の中をめぐることはできないから、酸素を運ぶ乗り物が血の中にはあります。かっこいい名前がついてるんだ。ヘモグロビンっていう名前の乗り物があるんですね。このヘモグロビンは酸素を乗っけると赤くなるっていう性質があります。なんとなくイメージしてね、みつひこくんが好きな飛行機でもいいや。みつひこくんが飛行機に乗ると飛行機が真っ赤っかに変身しちゃう・・・そんなイメージ。これが人間の場合ね。

― はい。

香里武先生:イカもやっぱり酸素を運ぶための乗り物が血の中にあります。だけど、それが人間が持っている乗り物とは違うのね。ヘモグロビンとは違って、イカの場合はヘモシアニンっていう名前の乗り物、別の飛行機に乗ることになってます。このヘモシアニンに酸素が乗っかると青くなるっていう性質があるのね。

向井おにいさん:ほお、青・・・。

香里武先生:さっき、みつひこくんがイカの血を見たときは透明だったって言ってくれたけれども、普段は透明です。酸素を乗っけていないとき、空(から)で飛んでいる飛行機は透明で、酸素を運ぶと青くなるっていう性質があるんです。なかなか難しい話かもしれないけれども、なんでイカの血が赤くないのかっていうと、人間の血と違う乗り物を血の中に持ってるからっていうふうに考えてみるといいかなと思います。たぶんみつひこくんは飛行機詳しいと思うんだけど、飛行機っていろんな色の種類があるよね。みつひこくんはどんな色の飛行機が好き?

― イエロー。

香里武先生:イエロー! 黄色い飛行機があるんだ。ぼくは見たことないなあ。それはどんな飛行機なのかな?

― 小型ジェット。

香里武先生:小型ジェットなんだ。そっか、そっか。ぼくはこの間、沖縄に行くときに真っ白のジャンボジェットに乗ったのね。そんなふうに、どこに何を運ぶ飛行機かによって色が違ってますよね。

― はい。

香里武先生:そんな感じで、血の中に別の乗り物があるから色が違う。これが答えになります。

― よくわかりました。

香里武先生:じゃあ、なんで別の乗り物なのかっていうと、進化の中で変わってきたみたいですね。地球上にあんまり酸素がなかった頃は、青くなる乗り物のほうが有利だったんですって。海の中とかもそうですね、酸素が陸上ほどないから青くなる。でも、陸上でいっぱい運動するようになった人間のような哺乳類とかはたくさんいっぺんに酸素を運ぶために適したヘモグロビンという乗り物を開発するようになったわけなんですね。

向井おにいさん:いやあ、みつひこくんのおかげでぼくも勉強になりました。ありがとうございました!

― ありがとうございました。

香里武先生:考えてみると、ヘモグロビンって鉄が入ってる。鉄は酸素とくっついて錆びると赤くなりますよね。ヘモシアニンには銅なんですって。銅って十円玉が錆びると青くなりますね。その違いなんですね、実は。

向井おにいさん:いやあ、みつひこくんが飛行機が好きだというところを即、取り込んでわかりやすく説明するあたり、まあ~頼りになる先生です!

(回答者プロフィール)鈴木香里武さん。全国の漁港に出かけ岸壁に集まる魚の赤ちゃんを観察・研究している「岸壁幼魚採集家」。たくさんの人に魚の魅力を伝えながら、幼魚ばかりを集めた世界的にも珍しい「幼魚水族館」(静岡県清水町)の館長も務めています。

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